遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第46話 重装武者と戦士たち

1回戦終了後、数十分の休憩が入った。その間、来人は飲み物を買いに来ていた。

 

「「・・・あ。」」

 

同じタイミングで来た龍可と声が重なった。

 

「随分と、タイミングがいいというかなんというか・・・。」

 

「た、たまたまよ!」

 

「わかってるって。んで? 何にする?」

 

目の前の自販機を指さした。

 

「え? 大丈夫よ、自分で買うから。」

 

「ついでに買うだけだって。で、何がいい?」

 

話をしながら来人は財布からお札を出し、自販機に入れる。

 

「あ、でも、龍亞の分もあるから・・・」

 

「あいつはコーラだろ、どうせ。」

 

何を買うか聞く前に、ボタンを押した。

 

「どうせって・・・。」

 

(まあ当たってるんだけど・・・。)

 

「龍可は? どうする?」

 

「えっと・・・・。」

 

(最近、アイスコーヒーにはまってるから、アイスコーヒーにしようかな・・・。)

 

「アイスコーヒーか?」

 

「え?」

 

「? あれ、違った?」

 

「あ、合ってるけど・・・なんで?」

 

「いや、アイスコーヒーのとこじっと見てたから。」

 

「あ・・・そ、そうだった?」

 

(///びっくりした・・・。)

 

少し顔が赤くなったのを手を隠す。

 

「ほい。」

 

買ったアイスコーヒーとコーラを龍可に手渡す。

 

「あ、ありがと・・・。そういえば、来人は何にしたの?」

 

「俺はこれ。」

 

『ENERGY DRINK』と書かれた缶を見せる。

 

「よく飲むわね。」

 

「まあな。」

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

屋上

 

「・・・・・。」

 

亨は地面に寝っ転がり、目を閉じていた。

 

(今までのデュエル・・・歯ごたえは確かにあった。俺としても、ちゃんとしたデュエルはできていたはず・・・。)

 

亨はここまでやってきたデュエルの内容を思い出していた。

 

(だが・・・かつての頃のような楽しさは、まだ・・・。)

 

「・・・ひゃ!?」

 

「・・・んん?」

 

誰かの声がしたため、起き上がり、声の主を探した。

 

「・・・えっと・・・。」

 

「ひぃ! す、すみません~!」

 

青い髪をした少女は足早で去っていった。

 

「・・・また怖がられたか・・・?」

 

 

 

 

 

 

数十分後

 

「ただいまから準決勝第一試合、高等部1-Bと小等部6-Cの試合を開始します!」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

あいさつを終えた来人たちは出る順番の相談のため集まった。

 

「で? ここもじゃんけんで・・・」

 

「はいはい! 私、最初がいい!」

 

前回の重圧がそうさせるのか、ソラは勢いよく手を挙げた。

 

「言うと思いましたよ。」

 

「オレもだ。まあ、いいんじゃないか? さっきのあんな顔見たら、任せるのが怖い。」

 

「あんまり言わないで・・・。じゃ、じゃあ、私が最初ってことで!」

 

「そうだな。なら他はどうするか・・・。」

 

すでに順番が決まっている亨は頭を悩ませる。

 

「ありゃ、向こうはもう決まって・・・・」

 

向こうの順番を見て、来人の言葉は止まる。

 

「? 来人? どうしました?」

 

「俺、最後でいい?」

 

来人は笑みを浮かべ、手を挙げる。

 

「オレは大丈夫だが・・・どうかしたのか?」

 

「戦いたい相手がいるから・・・かな。」

 

「・・・よし、翔一、亘。あとはじゃんけんで決めろ。」

 

「では・・・じゃんけん・・・!」

 

こうして、来人たちの順番は決まった。

 

一番手:ソラ

二番手:亘

三番手:亨

四番手:翔一

五番手:来人

 

「よ~し! 行ってくる!」

 

さっきのデュエルとは打って変わり、ソラは元気よくコートに向かう。

 

「では一番手、高等部1-B、影山ソラさん。小等部6-C、早野天兵君。デュエルを開始してください!」

 

「「デュエル!!」」

 

ソラ LP4000 手札5

 

天兵 LP4000 手札5

 

「私のターン!」

 

ソラ 手札5→6

 

「アマゾネス王女を召喚!」

 

アマゾネス王女 ATK1200/レベル3

 

「このカードが召喚に成功した時、デッキからアマゾネスと名の付く魔法、トラップを手札に加える! アマゾネスの里を加えて、発動! アマゾネスと名の付くモンスターの攻撃力は200ポイントアップする!」

 

アマゾネス王女 ATK1200→1400

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

天兵 手札5→6

 

「手札から魔法カード、増援を発動! デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える! 切り込み隊長を加えて、そのまま召喚!」

 

切り込み隊長 ATK1200/レベル3

 

「切り込み隊長を召喚した時、手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる! 不意打ち又佐を特殊召喚!」

 

不意打ち又佐 ATK1300/レベル3

 

「さらに永続魔法、連合軍! 戦士族モンスターの攻撃力は戦士族・魔法使い族モンスターの数かける200ポイントアップする! 今フィールドには切り込み隊長と不意打ち又佐の2体! よって、400ポイントアップ!」

 

切り込み隊長 ATK1200→1600

不意打ち又佐 ATK1300→1700

 

「バトル! 切り込み隊長でアマゾネス王女を攻撃!」

 

「うぅ・・・!」

 

ソラ LP4000→3900

 

「アマゾネスの里の効果発動! アマゾネスモンスターが破壊されたとき、破壊されたモンスターのレベル以下のアマゾネスモンスターをデッキから特殊召喚できる! アマゾネスの斥候を特殊召喚!」

 

アマゾネスの斥候 DEF1200/レベル3

 

「不意打ち又佐でアマゾネスの斥候を攻撃!」

 

「アマゾネスの斥候の効果! 破壊されたとき、墓地のアマゾネスモンスターを回収できる! アマゾネス王女を手札に戻す!」

 

「まだまだ! 不意打ち又佐は1ターンに2回まで攻撃できる! 不意打ち又佐でダイレクトアタック!」

 

「きゃああ!」

 

ソラ LP3900→2200

 

「メインフェイズ2! 装備魔法、反射盾-リフレクターを切り込み隊長に装備!」

 

反射盾-リフレクター(漫画オリジナル)

装備魔法

装備モンスターが攻撃対象になった時にこの効果を発動できる。相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 

「ターンエンド!」

 

ソラ LP2200 手札5(1枚アマゾネス王女)

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ1

【フィールド】

アマゾネスの里

 

天兵 LP4000 手札2

【モンスター】

切り込み隊長(ATK1600/レベル3)

不意打ち又佐(ATK1700/レベル3)

【魔法・罠】

連合軍

反射盾-リフレクター(切り込み隊長)

 

「私のターン!」

 

ソラ 手札5→6

 

「アマゾネスの聖戦士を攻撃表示で召喚!」

 

アマゾネスの聖戦士 ATK1700→1900→2000

 

「このカードはアマゾネス1体につき、攻撃力を100ポイントアップする! さらに魔法カード、二重召喚(デュアルサモン)を発動! もう一回通常召喚できる! アマゾネス王女(プリンセス)を召喚!」

 

アマゾネス王女(プリンセス) ATK1200→1400/レベル3

アマゾネスの聖戦士 ATK2000→2100

 

「アマゾネス王女の効果により、アマゾネスの急襲を手札に加える! バトル! アマゾネスの聖戦士で切り込み隊長を攻撃!」

 

「反射盾-リフレクターの効果発動! 装備モンスターへの攻撃を無効にして、攻撃してきたモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

 

切り込み隊長が持っていた盾がアマゾネスの聖戦士の攻撃を跳ね返した。

 

「な、ぅぐ・・・!」

 

ソラ LP2200→1150

 

「なら、アマゾネス王女で切り込み隊長を攻撃! この時、アマゾネス王女の効果! 手札のカードを1枚墓地に送って、デッキからアマゾネスモンスターを守備表示で特殊召喚できる! アマゾネス女王を特殊召喚!」

 

アマゾネス女王 DEF1800/レベル6

アマゾネスの聖戦士 ATK2100→2200

 

「トラップ発動! アマゾネス攻防戦!」

 

アマゾネス攻防戦(オリジナル)

通常罠

①:自分フィールドに攻撃表示と守備表示の「アマゾネス」モンスターが1体ずつ存在する場合に発動できる。攻撃表示の「アマゾネス」モンスター1体を選んで守備表示にし、守備表示の「アマゾネス」モンスター1体を選んで、攻撃表示にする。その後、そのモンスターの攻撃力は「アマゾネス」モンスターの種類の数×200ポイントアップする。

 

「アマゾネス王女を守備表示にして、アマゾネス女王を攻撃表示に変更する!」

 

アマゾネス王女 ATK1400→DEF900

アマゾネス女王 DEF1800→ATK2400→2600

 

「そしてアマゾネス女王の攻撃力をアマゾネス1種類につき、200ポイントアップさせる!」

 

アマゾネス女王 ATK2600→3200

 

「アマゾネス女王で、切り込み隊長を攻撃!」

 

「うわあああ!」

 

天兵 LP4000→2400

 

不意打ち又佐 ATK1700→1500

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

天兵 手札2→3

 

「来た・・・! 俺は重装武者-ベン・ケイを召喚!」

 

重装武者-ベン・ケイ ATK500→900/レベル4

不意打ち又佐 ATK1500→1700

 

「さらに団結の力をベン・ケイに装備! 俺のモンスター1体につき、攻撃力・守備力を800ポイントアップさせる!」

 

ベン・ケイ ATK900→2500 DEF800→2400

 

「そして、命削りの宝札を発動! 相手にダメージを与えられない代わりに手札が3枚になるようにドローする!」

 

天兵 手札0→3

 

「装備魔法、覇者の大剣をベン・ケイに装備!」

 

覇者の大剣(オリジナル)

装備魔法

戦士族モンスターにのみ装備可能。

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:装備モンスターの攻撃力は800アップする。②:相手のカードの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にして破壊し、装備モンスターの攻撃力をターン終了時まで500アップする。③:装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。

 

「ベン・ケイの攻撃力を800ポイントアップする!」

 

ベン・ケイ ATK2500→3300

 

「バトル! ベン・ケイでアマゾネスの聖戦士を攻撃!」

 

「永続トラップ、アマゾネスの急襲!」

 

「覇者の大剣の効果! 手札を1枚捨てて、アマゾネスの急襲を無効にする!」

 

天兵 手札2→1

 

「だったら・・・重力解除を発動! フィールドのモンスターの表示形式を変更する!」

 

アマゾネスの聖戦士 ATK2200→DEF300

アマゾネス王女 DEF900→ATK1400

アマゾネス女王 ATK3200→DEF1800

 

ベン・ケイ ATK3300→DEF2400

不意打ち又佐 ATK1700→DEF800

 

「・・・カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

ソラ LP1150 手札1

【モンスター】

アマゾネスの聖戦士(DEF300/レベル4)

アマゾネス王女(ATK1400/レベル3)

アマゾネス女王(DEF1800/レベル6)

【魔法・罠】

【フィールド】

アマゾネスの里

 

天兵 LP2400 手札0

【モンスター】

不意打ち又佐(DEF800/レベル3)

ベン・ケイ(DEF2400/レベル4)

【魔法・罠】

連合軍

団結の力(ベン・ケイ)

覇者の大剣(ベン・ケイ)

伏せ1

 

「私のターン!」

 

ソラ 手札1→2

 

「アマゾネスペット虎を召喚!」

 

アマゾネスペット虎 ATK1100→1300/レベル4

 

「このカードは自分のアマゾネスモンスター1体につき、攻撃力を400ポイントアップする! 今、私のアマゾネスは4体! よって、1600ポイントアップ!」

 

アマゾネスペット虎 ATK1300→2900

 

「さらに融合を発動! アマゾネス王女とアマゾネスの聖戦士を融合! いでよ! アマゾネス女帝!」

 

アマゾネス女帝 ATK2800→3000/レベル8

アマゾネスペット虎 ATK2900→2500

 

「アマゾネス女王を攻撃表示に変更!」

 

アマゾネス女王 DEF1800→ATK3200

 

「アマゾネス女帝が存在するとき、私のアマゾネスたちは、貫通効果を得る!」

 

「か、貫通!?」

 

「アマゾネス女帝で不意打ち又佐を攻撃!」

 

「トラップカード、攻撃の無力化! 攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了する!」

 

「・・・ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

天兵 手札0→1

 

「ベン・ケイと不意打ち又佐を攻撃表示に変更!」

 

ベン・ケイ DEF2400→ATK3300

不意打ち又佐 DEF800→ATK1700

 

「バトルフェイズ! ベン・ケイでアマゾネスペット虎を攻撃!」

 

「きゃあああ!」

 

ソラ LP1150→350

 

「まだです! ベン・ケイは装備したカードの数まで追加で攻撃できる!」

 

「!!」

 

「ベン・ケイでもう一度アマゾネスペット虎を攻撃!」

 

「きゃあああ!!」

 

ソラ LP350→0

 

WINNER 天兵

LOSER ソラ

 

「勝者、早野天兵君!」

 

「うぅ・・・ごめん、みんな・・・。」

 

しょんぼりした顔でソラが戻ってくる。

 

「気にするな。まだ一敗だ。取り返してくれるだろう? 亘。」

 

「前回は負けた身なので、今回こそは取り返してきましょう。」

 

深く息を吐き、亘はコートに向かう。

 

「では、行きましょうか。」

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