遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第4話 もう一つのデッキ 来人VSジル

開会式後、参加者はそれぞれ待機していた。

 

「遊星、来人! 決勝で会おうぜ!」

 

「ははは! 決勝って、どっちかしかいねえじゃねえか!」

 

「あ、それもそっか。」

 

「ふっ。」

 

来人は壁の時計を見る。

 

「おっ、そろそろ時間じゃね?」

 

「本当だ! んじゃ、行ってくる!」

 

龍亞は試合に出るために駆け出していく。

 

「・・・あいつ似せる気ねえな・・・。」

 

「・・・そういえばそうだったな。」

 

 

 

 

 

 

 

そして、第一試合が始まった。

ボマーの戦術で追い詰めらる龍亞だったが、何とか一矢報いる。しかし、ボマーの切り札、ジャイアント・ボマー・エアレイドが召喚され、試合はボマーの勝利で決着した。

 

「ま、前に比べたらよく頑張ったほうかね?」

 

「・・・ああ、そうだな。」

 

二人が話していると、負けた悔しさからか、龍亞がトボトボと歩いてくる。

 

「まっ、負けはしたけど、いいデュエルだったぞ。な、遊星。」

 

「ああ。次のデュエルで勝てばいい。負けた経験は無駄にはならない。」

 

「ほ、ほんと!?」

 

龍亞の顔が一気に明るくなる。

 

「あとは客席で見てな。俺が勝ってきてやるよ。」

 

そう言い残すと、来人は試合に出るため、会場に向かう。

 

「俺、龍可や天兵たちと客席で応援してるからね!」

 

 

 

 

 

 

 

「さあ~! 我らがヒーローの登場だぁ!! 心正しき鉄血の騎士! 百戦錬磨のヒーロー! ジル・ド・ランスボウーー!!」

 

「我はこの剣に誓う! 古の騎士の血を引く者として、このデュエルを必ず制する!!」

 

ジルの掛け声によって、観客は大いに盛り上がる。

 

「大した人気だねぇ。」

 

「正義を気取るいけ好かない奴だが、実力は折り紙付きだ。来人はどこまでくらいつけるか・・・。」

 

ジルを見て、氷室は険しい顔をする。

 

「対するは! 実力経歴、全て未知数! 今大会のダークホースとなるのかぁ!! 未谷来人!!」

 

ステージがせりあがると、タイミング悪く欠伸をしていた来人が姿を現す。

 

「ん・・・あ、どうもどうも。・・・・。」

 

来人はジルを見ると、ディスクにセットしていたデッキを別のデッキと入れ替えた。

 

(別のデッキだと・・・? しかし、長官はなぜこの少年と私を・・・?)

 

「どんな相手だろうと容赦はせぬ! 騎士のデュエル、見せてくれよう!」

 

「おもしれえ、来な!」

 

「「デュエル!!」」

 

ジル LP4000 手札5

 

来人 LP4000 手札5

 

「我がターン、ドロー!」

 

ジル 手札5→6

 

「我は、マスクド・ナイトLV3を召喚!」

 

マスクド・ナイト LV3(アニメオリジナル)

効果モンスター

レベル3/地属性/戦士族/ATK1500/DEF800

自分スタンバイフェイズ時、表側表示のこのカードを墓地に送る事で「マスクド・ナイト LV5」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。1ターンに1度、相手プレイヤーに400ポイントのダメージを与える事ができる。

この効果を発動したターン、このカードは攻撃できない。

 

「このカードは、1ターンに1度、相手に400ポイントのダメージを与える!」

 

「く!」

 

来人 LP4000→3600

 

「さらに、レベルアップを発動! マスクド・ナイトLV3をレベルアップ! いでよ、マスクド・ナイトLV5!」

 

マスクド・ナイトLV5(アニメオリジナル)

効果モンスター

レベル5/地属性/戦士族/ATK2300/DEF1300

自分スタンバイフェイズ時、表側表示のこのカードを墓地に送る事で「マスクド・ナイト LV7」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。1ターンに1度、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える事ができる。この効果を発動したターン、このカードは攻撃できない。

 

「マスクド・ナイトLV5の効果発動! 相手に1000ポイントのダメージを与える!」

 

「またかよ! く!」

 

来人 LP3600→2600

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

「ジル、1ターン目で1400ポイントものライフを削ったーー!! このまま圧倒してしまうのかぁ!!」

 

「誰が・・・俺のターン!」

 

来人 手札5→6

 

「速攻魔法、捕食生成(プレデター・プラスト)を発動!」

 

「プレデター? あんなカードあったっけ?」

 

来人と対戦したことがある龍亞は見たことのないカードに首を傾げた。

 

「さっきデッキを変えていたからな。別の戦い方をするデッキなんだろう。」

 

「デッキを2つ持つ人がいるの!?」

 

「実力の高い人がそうしてるって聞いたことあるけど・・・。」

 

「さあ、どう攻める? 来人。」

 

「このカードは、手札のプレデターと名の付くカードを見せることで、その数まで相手モンスターに捕食カウンターを置く!」

 

「捕食カウンター?」

 

「俺は手札の捕食植物(プレデター・プランツ)ドロソフィルム・ヒドラを見せ、マスクド・ナイトLV5に捕食カウンターを1つ置く。」

 

マスクド・ナイトLV5 捕食カウンター0→1

 

マスクド・ナイトLV5の体に、植物の種のようなものが植えつけられる。

 

「捕食カウンターが置かれたモンスターはレベル1になる!」

 

マスクド・ナイトLV5 レベル5→1

 

「そして、今見せたドロソフィルム・ヒドラは相手の捕食カウンターの乗ったモンスター1体をリリースすることで、手札、墓地から特殊召喚できる!」

 

「何!?」

 

「いでよ、ドロソフィルム・ヒドラ!」

 

捕食植物ドロソフィルム・ヒドラ ATK800/レベル5

 

フィールドに出たドロソフィルム・ヒドラがマスクド・ナイトLV5を丸飲みした。

 

「ドロソフィルム・ヒドラでダイレクトアタック!」

 

ドロソフィルム・ヒドラは口を大きく開けると、紫色の粘液をジルに向かって吐き出す。

 

「ぐぅ!」

 

ジル LP4000→3200

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

「エンドフェイズに、トラップカード、リビングデッドの呼び声! 墓地のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する! 甦れ! マスクド・ナイトLV5!」

 

マスクド・ナイトLV5 ATK2300/レベル5

 

ジル LP3200 手札6→3

【モンスター】

マスクド・ナイトLV5(ATK2300/レベル5)

【魔法・罠】

リビングデッドの呼び声

 

来人 LP2600  手札6→2

【モンスター】

ドロソフィルム・ヒドラ(ATK800/レベル5)

【魔法・罠】

伏せ2

 

「我がターン、ドロー!」

 

ジル 手札3→4

 

「スタンバイフェイズ、マスクド・ナイトLV5はレベル7へとレベルアップする! いでよ! マスクド・ナイトLV7!」

 

マスクド・ナイトLV7(アニメオリジナル)

効果モンスター

レベル7/地属性/戦士族/ATK2900/DEF1800

このカードは通常召喚できない。

「マスクド・ナイト LV5」の効果でのみ特殊召喚できる。1ターンに1度、相手プレイヤーに1500ポイントのダメージを与える事ができる。

 

「攻撃力2900・・・。」

 

「レベル7の効果発動! 相手に1500ポイントダメージを与える!」

 

「ぐあああ!!」

 

来人 LP2600→1100

 

「おい、まずいぞ!」

 

「残りライフ1100・・・。」

 

「攻撃されたら負けちゃうよぉ!!」

 

「バトル! マスクド・ナイトLV7で、ドロソフィルム・ヒドラを攻撃!」

 

「トラップ発動! 次元幽閉! 攻撃モンスターをゲームから除外する!」

 

目の前に現れた黒い裂け目を躱しきれず、マスクド・ナイトLV7は吸い込まれる。

 

「未谷来人、何とかトラップでジルの攻撃をかわしきったぁ!! しかし、状況は以前ピンチに変わりはないぃ!!」

 

「く! カードを2枚伏せ、マスクド・ナイトLV3を召喚!」

 

マスクド・ナイトLV3 ATK1500/レベル3

 

「効果発動! 400ポイントのダメージを与える!」

 

来人 LP1100→700

 

「ターン終了!」

 

ジル LP3200 手札4→1

【モンスター】

マスクド・ナイトLV3

【魔法・罠】

伏せ2 リビングデッドの呼び声(対象不在)

 

「俺のターン!」

 

来人 手札2→3

 

「トラップ発動! 捕食計画(プレデター・プランニング)! デッキのプレデタープランツ1枚を墓地に送ることで、相手モンスターに捕食カウンターを置く! 俺は、捕食植物ビブリスプを墓地に送る!」

 

マスクド・ナイトLV3 捕食カウンター0→1 レベル3→1

 

「さらに、墓地に送ったビブリスプの効果発動! デッキからプレデタープランツモンスター1体を手札に加える! 俺は捕食植物サンデウ・キンジーを加え、そのまま召喚!」

 

捕食植物サンデウ・キンジー ATK600/レベル2

 

(やはり・・・あのデッキのモンスターは、攻撃力の低さが弱点のようだ・・・。この伏せカードは・・・殉教者の旗とレベル・チェンジ・・・!)

 

殉教者の旗(アニメオリジナル)

通常罠

このカードは相手ターンのバトルフェイズ時にのみ発動できる。手札1枚を墓地へ送るか、自分フィールド上のモンスター1体をリリースする。発動ターンのエンドフェイズまで、自分フィールド上に存在する全ての戦士族モンスターの攻撃力を倍にする。

 

レベル・チェンジ(アニメオリジナル)

通常罠

このカードは相手ターンのエンドフェイズ時にのみ発動できる。自分フィールド上の「LV」を持つモンスター1体を墓地へ送り、そのカードに記されているモンスター1体を、召喚条件を無視して墓地から特殊召喚する。

 

(これで、我の勝ちは揺るがない・・・!)

 

「墓地のビブリスプの効果により、捕食カウンターの乗ったモンスターがいるとき、復活する!」

 

捕食植物ビブリスプ DEF1900/レベル1

 

「・・・サンデウ・キンジーの効果により、捕食カウンターのあるモンスターは闇属性として扱われる。」

 

マスクド・ナイトLV3 地属性→闇属性

 

「サンデウ・キンジー、効果発動! 1ターンに1度、融合カードなしで融合を行う!」

 

「融合カードなしだと・・・!?」

 

「さらにこの時、捕食カウンターのある相手モンスターを融合素材にできる!」

 

「な、何!?」

 

「融合カードなしで融合し、相手モンスターと融合するだと!?」

 

「そんな効果、見たことない!」

 

「俺はサンデウ・キンジーとマスクド・ナイトLV3を融合!」

 

サンデウ・キンジーがマスクド・ナイトLV3に近づくと、口を一気に大きく開き、マスクド・ナイトLV3を丸飲みする。

 

「融合召喚! いでよ、捕食植物キメラフレシア!」

 

捕食植物キメラフレシア ATK2500/レベル7

 

「ぐぅ・・・! これでは、この伏せカードは・・・!」

 

「まだだ! マジックカード、融合を発動! フィールドのビブリスプと手札のダーリング・コブラを融合! 融合召喚! 捕食植物アンブロメリドゥス!」

 

捕食植物アンブロメリドゥス ATK1000/レベル5

 

「これで2体のモンスターの攻撃力の合計はジルのライフを上回ったぁ!!」

 

「アンブロメリドゥスとキメラフレシアでダイレクトアタック!」

 

「ぐああああ!!」

 

ジル LP3200→0

 

WINNER 来人

LOSER ジル

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