「勝者、丸藤亨君!」
決着の瞬間、大きな歓声が上がった。
「ふぅ・・・。」
「・・・あ、ありがとうございました・・・! ま、丸藤さんのおかげで今までで一番いいデュエルができました・・・!」
「・・・そうか。・・・俺もだ。」
亨は笑みを浮かべ、握手のため、手を差し出した。
「・・・///!」
「・・・? どうした?」
「///あ、い、いえ・・・!」
明莉は顔を赤くしながら、亨を握手を交わした。
「/////し、しし失礼しました・・・!」
たどたどしくなりながら、明莉は足早に離れた。
「・・・?」
そんな明莉を見て、亨は首を傾げ、戻っていった。
「随分と危なかったですね。」
「確かにそうだったが・・・不思議と気分は悪くない。」
「・・・・・。」
亘は亨の顔をじっと見た。
「・・・なんだ?」
「いえ、そんな顔・・・初めて見たと思ったので・・・。」
「いつも通りの怖い顔だと言いたいんだろう?」
「いや、そういうことでは・・・。」
「亨、さっき何か話してた?」
二人の間にソラはひょっこりと顔を出す。
「いや・・・いいデュエルをしたから礼を言いたかったんだが、顔を赤くしていってしまってな・・・。」
「・・・ふーん・・・。」
(いやそれってもう・・・てか、みんなして何でこうなの?)
ソラはそんなことを思いながら、来人と翔一を見る。
「・・・ソラのやつさっきからこっち見てんだけど、なんかした?」
「覚えはないな。・・・ところで来人。」
「ん?」
「次、オレが勝ったらお前は戦いたい相手と戦えないことになるが・・・。」
「・・・・・・あ。・・・ま、まあ、その時はその時だ。うん。」
来人は歯切れ悪く答える。
「そんなに戦いたいのか?」
「・・・まあ、そりゃあ・・・。でもお前、負ける気ないんだろ?」
「そりゃあそうだ。」
「・・・! ま、油断しないほうがいいけどな。」
コートにはすでに気合十分の龍亞の姿があった。
「なるほど。あれは油断ならないな。」
翔一はゆっくりとコートに入った。
「では第四戦、高等部1-B、神戸翔一君。小等部6-C、龍亞君。デュエルを開始してください!」
「「デュエル!!」」
龍亞 LP4000 手札5
翔一 LP4000 手札5
「俺のターン!」
龍亞 手札5→6
「
「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」
「オレのターン!」
翔一 手札5→6
「いでよ、ヴォルカニック・エッジ!」
ヴォルカニック・エッジ ATK1800/レベル4
「このカードは1ターンに1度、相手に500ポイントのダメージを与える!」
「うぅ!」
龍亞 LP4000→3500
「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」
龍亞 LP3500 手札3
【モンスター】
D・ステープラン(DEF1000/レベル4)
【魔法・罠】
伏せ2
翔一 LP4000 手札3
【モンスター】
ヴォルカニック・エッジ(ATK1800/レベル4)
【魔法・罠】
伏せ2
「俺のターン!」
龍亞 手札3→4
「D・モバホンを召喚!」
D・モバホン ATK100/レベル1
「モバホンが攻撃表示の時、ダイヤルに表示された数字の数までデッキのカードをめくって、その中からレベル4以下のディフォーマーを特殊召喚できる! ダイヤル・オン!」
モバホンのダイヤルの数字は3を示した。
めくられたカード
《D・ラジオン》
《サイクロン》
《D・チャッカン》
「俺は、D・ラジオンを攻撃表示で特殊召喚!」
D・ラジオン ATK1000/レベル4
「ラジオンは攻撃表示でいる限り、俺のディフォーマーの攻撃力を800ポイントアップさせる!」
ステープラン ATK1400→2200
モバホン ATK100→900
ラジオン ATK1000→1800
「ステープランを攻撃表示に変更!」
ステープラン DEF1000→ATK2200
「バトル! ステープランでヴォルカニック・エッジを攻撃!」
「トラップ発動! 業炎のバリア -ファイヤーフォース-! 相手の攻撃表示モンスターを全て破壊し、その元々の攻撃力の合計の半分のダメージを互いに受ける!」
(1400+100+1000)/2=1250
「うわああ!」
「く!」
龍亞 LP3500→2250
翔一 LP4000→2750
「た、ターンエンド・・・!」
(まったくもう・・・龍可ったらあんなプレッシャーかけられたらやりづらいって・・・!)
龍亞は準備をしている龍可を一瞬見て、コートに行く前に言われたことを思い出していた。
『龍亞? わかってるよね? 絶対・・・絶対勝ってね? 絶対ね? 絶対。』
「とにかく・・・やるしかない・・・!」
「オレのターン!」
翔一 手札3→4
「ヴォルカニック・ロケットを召喚!」
ヴォルカニック・ロケット ATK1900/レベル4
「このカードが召喚に成功したことにより、デッキからブレイズ・キャノンと名の付くカードを1枚手札に加える! ブレイズ・キャノン・マガジンを加える。バトル! ヴォルカニック・エッジで、ダイレクトアタック!!」
「トラップカード、戦線復帰! 墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する! D・ステープランを特殊召喚!」
D・ステープラン DEF1000/レベル4
「ならばそのままステープランを攻撃!」
「ステープランの効果発動! 守備表示のこのカードは戦闘では破壊されず、攻撃されたとき、相手の攻撃表示モンスターを守備表示にして、このカードを攻撃表示にする! ヴォルカニック・ロケットを守備表示に変更!」
ステープラン DEF1000→ATK1400
ヴォルカニック・ロケット ATK1900→DEF1400
「ほう・・・凌いだか。カードを1枚伏せ、ターンエンド。」
龍亞 LP2250 手札3
【モンスター】
ステープラン(ATK1400/レベル3)
【魔法・罠】
伏せ1
翔一 LP2750 手札3
【モンスター】
ヴォルカニック・エッジ(ATK1800/レベル4)
ヴォルカニック・ロケット(DEF1400/レベル4)
【魔法・罠】
伏せ2
「俺のターン!」
龍亞 手札3→4
「俺はチューナーモンスター、D・スコープンを召喚!」
D・スコープン ATK800/レベル3
「レベル4のステープランにレベル3のスコープンをチューニング! 世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング! シンクロ召喚! 愛と正義の使者、パワー・ツール・ドラゴン!!」
パワー・ツール・ドラゴン ATK2300/レベル7
「パワーツールの効果発動! デッキからランダムに装備魔法を1枚、手札に加える!
・・・よし! 装備魔法、魔導師の力をパワーツールに装備! 俺のマジック、トラップカード1枚につき、攻撃力・守備力を500ポイントアップさせる!」
パワー・ツール・ドラゴン ATK2300→3300 DEF2500→3500
「永続トラップ、ブレイズ・キャノン・マガジン! 1ターンに1度、手札のヴォルカニックを墓地に送ることで、カードを1枚ドローできる! ヴォルカニック・バレットを墓地に送る。」
「バトル! パワーツールで、ヴォルカニック・エッジを攻撃! クラフティーブレイク!!」
「トラップ発動! ガードロー!」
ガードロー(アニメオリジナル)
通常罠
①:自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体の表示形式は表側守備表示になる。その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「ヴォルカニック・エッジを守備表示にし、カードを1枚ドローする!」
翔一 手札3→4
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
パワー・ツール・ドラゴン ATK3300→3800 DEF3500→4000
「俺のターン!」
翔一 手札4→5
「墓地のヴォルカニック・バレットの効果。ライフを500払い、同名カードをデッキから手札に加える!」
翔一 LP2750→2250 手札5→6
「さらにブレイズ・キャノン・マガジンの効果! ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、カードを1枚ドローする! そして再び、ヴォルカニック・バレットの効果発動!」
翔一 LP2250→1750 手札6→7
「永続魔法、ブレイズ・キャノンを発動! さらにブレイズ・キャノンを墓地に送り、ブレイズ・キャノン・トライデントに移行する!」
「トライデント・・・?」
「ブレイズ・キャノン・トライデントの効果! 手札から炎族モンスターを墓地に送り、相手モンスター1体を破壊して、500ポイントのダメージを与える。ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、パワー・ツール・ドラゴンを破壊!」
ブレイズ・キャノン・トライデントから炎を纏ったヴォルカニック・バレットが発射される。
「パワーツールの効果! 装備魔法を身代わりに、パワーツールは破壊されない!」
「だが魔導師の力が墓地に送られたことで、パワー・ツール・ドラゴンの攻撃力、守備力は元に戻る。」
パワー・ツール・ドラゴン ATK3800→2300 DEF4000→2500
「ファイヤー・エジェクションを発動! デッキからレベル1のヴォルカニック・リムファイアを墓地に送り、そのレベルかける100ポイントのダメージを与える!」
「うぅ!」
龍亞 LP2250→2150
「墓地に送られたヴォルカニック・リムファイアの効果発動。このカードを除外し、デッキからヴォルカニックモンスターを墓地に送る。ヴォルカニック・ハンマーを墓地に送る! マジックカード、ファイヤー・バック! 手札のヴォルカニック・カウンターを墓地に送り、ヴォルカニック・ハンマーを特殊召喚!」
ヴォルカニック・ハンマー ATK2400/レベル6
「ヴォルカニック・ハンマーの効果発動! 墓地のヴォルカニック1体につき、200ポイントのダメージを与える! 墓地のヴォルカニックは5体。よって1000ポイントのダメージだ!」
「うわあああ!」
龍亞 LP2150→1150
「墓地のファイヤー・バックの効果! 墓地のヴォルカニック・バレット3枚をデッキに戻し、カードを1枚ドローする!」
翔一 手札1→2
「ブレイズ・キャノン・トライデントを墓地に送り、現れろ! ヴォルカニック・デビル!」
ヴォルカニック・デビル ATK3000/レベル8
「ヴォルカニック・デビルでパワー・ツール・ドラゴンを攻撃! ヴォルカニックキャノン!!」
「トラップ発動! 鎖付きブーメラン! ヴォルカニック・デビルを守備表示に変更して、このカードをパワーツールに装備して、攻撃力を500ポイントアップする!」
ヴォルカニック・デビル ATK3000→DEF1800
パワー・ツール・ドラゴン ATK2300→2800
「く・・・! ターンエンド!」
龍亞 LP1150 手札2
【モンスター】
パワー・ツール・ドラゴン(ATK2800/レベル7)
【魔法・罠】
鎖付きブーメラン(パワー・ツール・ドラゴン)
伏せ1
翔一 LP1750 手札1
【モンスター】
ヴォルカニック・ロケット(ATK1900/レベル4)
ヴォルカニック・ハンマー(ATK2400/レベル6)
ヴォルカニック・デビル(DEF1800/レベル8)
【魔法・罠】
ブレイズ・キャノン・マガジン 伏せ1
「俺のターン!」
龍亞 手札2→3
「パワーツールの効果発動! デッキからランダムに装備魔法を1枚手札に加える! 装備魔法、パイル・アームを加えて、装備!」
パイル・アーム(漫画オリジナル)
装備魔法
①:装備モンスターの攻撃力は500アップする。②:このカードが装備した時、フィールド上の魔法・罠カードを1枚選んで破壊する。
パワーツール ATK2800→3300
「このカードが装備されたとき、フィールドのマジック、トラップカードを1枚破壊できる! その伏せカードを破壊!」
「トラップ発動! ヴォルカニック・リアクション!」
ヴォルカニック・リアクション(オリジナル)
通常罠
①:自分フィールドの守備表示の「ヴォルカニック」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを攻撃表示にし、相手に500ダメージを与える。。②:このカードが破壊された場合に発動する。相手に500ダメージを与える。
「ヴォルカニック・デビルを攻撃表示にし、相手に500ポイントのダメージを与える!」
「うぅ・・・!」
龍亞 LP1150→650
「まだだ! ヴォルカニック・リアクションが破壊されたとき、相手にさらに500ポイントのダメージを与える!」
「うわああ!」
龍亞 LP650→150
「ここからだ! トラップカード、アームズ・コール! デッキの装備魔法を装備できる! 俺はダブルツールD&Cをパワーツールに装備! これで、パワーツールの攻撃力は1000ポイントアップする!」
パワー・ツール・ドラゴン ATK3300→4300
「これで終わりだ! パワー・ツール・ドラゴンでヴォルカニック・ハンマーを攻撃!」
パワー・ツール・ドラゴンがヴォルカニック・ハンマーに攻撃を仕掛けるが、途中でピタリと止まり、ヴォルカニック・デビルに攻撃しようとする。
「え!? なんで・・・!?」
「ヴォルカニック・デビルには隠された効果がある。相手の攻撃可能なモンスターはこのカードを攻撃しなければならない!」
「・・・でも・・・」
「?」
「これで終わりだ!! 速攻魔法、リミッター解除!!」
「何、このタイミングでリミッター解除だと!?」
「パワーツールの攻撃力は2倍になる!」
パワー・ツール・ドラゴン ATK4300→8600
「行けぇ! パワーツール! クラフティーブレイク!!」
「ぐあああ!!」
翔一 LP1750→0
WINNER 龍亞
LOSER 翔一
「勝者、龍亞君!」
「や・・・やったぁ~!!」
逆転勝利に飛び跳ねて喜ぶ。
(本当に油断したわけじゃなかったが・・・してやられたな・・・。)
自嘲気味に笑うと、翔一はコートから出た。
「まあ、お前にとっては都合がいいんだろうがな。」
「ま、まさか、そんな・・・!」
来人は翔一の言葉を否定するが、顔はどこか嬉しそうだった。
「まったく・・・オレの負けを願っていたとはな。」
「いや、だから、その・・・。」
「冗談だ。・・・行ってこい。」
「・・・ああ、行ってくる。」
一転して、真剣な顔になり、来人はコートに向かった。