遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第49話 かかるプレッシャー

「勝者、丸藤亨君!」

 

決着の瞬間、大きな歓声が上がった。

 

「ふぅ・・・。」

 

「・・・あ、ありがとうございました・・・! ま、丸藤さんのおかげで今までで一番いいデュエルができました・・・!」

 

「・・・そうか。・・・俺もだ。」

 

亨は笑みを浮かべ、握手のため、手を差し出した。

 

「・・・///!」

 

「・・・? どうした?」

 

「///あ、い、いえ・・・!」

 

明莉は顔を赤くしながら、亨を握手を交わした。

 

「/////し、しし失礼しました・・・!」

 

たどたどしくなりながら、明莉は足早に離れた。

 

「・・・?」

 

そんな明莉を見て、亨は首を傾げ、戻っていった。

 

「随分と危なかったですね。」

 

「確かにそうだったが・・・不思議と気分は悪くない。」

 

「・・・・・。」

 

亘は亨の顔をじっと見た。

 

「・・・なんだ?」

 

「いえ、そんな顔・・・初めて見たと思ったので・・・。」

 

「いつも通りの怖い顔だと言いたいんだろう?」

 

「いや、そういうことでは・・・。」

 

「亨、さっき何か話してた?」

 

二人の間にソラはひょっこりと顔を出す。

 

「いや・・・いいデュエルをしたから礼を言いたかったんだが、顔を赤くしていってしまってな・・・。」

 

「・・・ふーん・・・。」

 

(いやそれってもう・・・てか、みんなして何でこうなの?)

 

ソラはそんなことを思いながら、来人と翔一を見る。

 

「・・・ソラのやつさっきからこっち見てんだけど、なんかした?」

 

「覚えはないな。・・・ところで来人。」

 

「ん?」

 

「次、オレが勝ったらお前は戦いたい相手と戦えないことになるが・・・。」

 

「・・・・・・あ。・・・ま、まあ、その時はその時だ。うん。」

 

来人は歯切れ悪く答える。

 

「そんなに戦いたいのか?」

 

「・・・まあ、そりゃあ・・・。でもお前、負ける気ないんだろ?」

 

「そりゃあそうだ。」

 

「・・・! ま、油断しないほうがいいけどな。」

 

コートにはすでに気合十分の龍亞の姿があった。

 

「なるほど。あれは油断ならないな。」

 

翔一はゆっくりとコートに入った。

 

「では第四戦、高等部1-B、神戸翔一君。小等部6-C、龍亞君。デュエルを開始してください!」

 

「「デュエル!!」」

 

龍亞 LP4000 手札5

 

翔一 LP4000 手札5

 

「俺のターン!」

 

龍亞 手札5→6

 

(ディフォーマー)・ステープランを守備表示で召喚!」

 

(ディフォーマー)・ステープラン DEF1000/レベル4

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

「オレのターン!」

 

翔一 手札5→6

 

「いでよ、ヴォルカニック・エッジ!」

 

ヴォルカニック・エッジ ATK1800/レベル4

 

「このカードは1ターンに1度、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

「うぅ!」

 

龍亞 LP4000→3500

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

龍亞 LP3500 手札3

【モンスター】

D・ステープラン(DEF1000/レベル4)

【魔法・罠】

伏せ2

 

翔一 LP4000 手札3

【モンスター】

ヴォルカニック・エッジ(ATK1800/レベル4)

【魔法・罠】

伏せ2

 

「俺のターン!」

 

龍亞 手札3→4

 

「D・モバホンを召喚!」

 

D・モバホン ATK100/レベル1

 

「モバホンが攻撃表示の時、ダイヤルに表示された数字の数までデッキのカードをめくって、その中からレベル4以下のディフォーマーを特殊召喚できる! ダイヤル・オン!」

 

モバホンのダイヤルの数字は3を示した。

 

めくられたカード

《D・ラジオン》

《サイクロン》

《D・チャッカン》

 

「俺は、D・ラジオンを攻撃表示で特殊召喚!」

 

D・ラジオン ATK1000/レベル4

 

「ラジオンは攻撃表示でいる限り、俺のディフォーマーの攻撃力を800ポイントアップさせる!」

 

ステープラン ATK1400→2200

モバホン ATK100→900

ラジオン ATK1000→1800

 

「ステープランを攻撃表示に変更!」

 

ステープラン DEF1000→ATK2200

 

「バトル! ステープランでヴォルカニック・エッジを攻撃!」

 

「トラップ発動! 業炎のバリア -ファイヤーフォース-! 相手の攻撃表示モンスターを全て破壊し、その元々の攻撃力の合計の半分のダメージを互いに受ける!」

 

(1400+100+1000)/2=1250

 

「うわああ!」

 

「く!」

 

龍亞 LP3500→2250

翔一 LP4000→2750

 

「た、ターンエンド・・・!」

 

(まったくもう・・・龍可ったらあんなプレッシャーかけられたらやりづらいって・・・!)

 

龍亞は準備をしている龍可を一瞬見て、コートに行く前に言われたことを思い出していた。

 

『龍亞? わかってるよね? 絶対・・・絶対勝ってね? 絶対ね? 絶対。』

 

「とにかく・・・やるしかない・・・!」

 

「オレのターン!」

 

翔一 手札3→4

 

「ヴォルカニック・ロケットを召喚!」

 

ヴォルカニック・ロケット ATK1900/レベル4

 

「このカードが召喚に成功したことにより、デッキからブレイズ・キャノンと名の付くカードを1枚手札に加える! ブレイズ・キャノン・マガジンを加える。バトル! ヴォルカニック・エッジで、ダイレクトアタック!!」

 

「トラップカード、戦線復帰! 墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する! D・ステープランを特殊召喚!」

 

D・ステープラン DEF1000/レベル4

 

「ならばそのままステープランを攻撃!」

 

「ステープランの効果発動! 守備表示のこのカードは戦闘では破壊されず、攻撃されたとき、相手の攻撃表示モンスターを守備表示にして、このカードを攻撃表示にする! ヴォルカニック・ロケットを守備表示に変更!」

 

ステープラン DEF1000→ATK1400

ヴォルカニック・ロケット ATK1900→DEF1400

 

「ほう・・・凌いだか。カードを1枚伏せ、ターンエンド。」

 

龍亞 LP2250 手札3

【モンスター】

ステープラン(ATK1400/レベル3)

【魔法・罠】

伏せ1

 

翔一 LP2750 手札3

【モンスター】

ヴォルカニック・エッジ(ATK1800/レベル4)

ヴォルカニック・ロケット(DEF1400/レベル4)

【魔法・罠】

伏せ2

 

「俺のターン!」

 

龍亞 手札3→4

 

「俺はチューナーモンスター、D・スコープンを召喚!」

 

D・スコープン ATK800/レベル3

 

「レベル4のステープランにレベル3のスコープンをチューニング! 世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング! シンクロ召喚! 愛と正義の使者、パワー・ツール・ドラゴン!!」

 

パワー・ツール・ドラゴン ATK2300/レベル7

 

「パワーツールの効果発動! デッキからランダムに装備魔法を1枚、手札に加える!

・・・よし! 装備魔法、魔導師の力をパワーツールに装備! 俺のマジック、トラップカード1枚につき、攻撃力・守備力を500ポイントアップさせる!」

 

パワー・ツール・ドラゴン ATK2300→3300 DEF2500→3500

 

「永続トラップ、ブレイズ・キャノン・マガジン! 1ターンに1度、手札のヴォルカニックを墓地に送ることで、カードを1枚ドローできる! ヴォルカニック・バレットを墓地に送る。」

 

「バトル! パワーツールで、ヴォルカニック・エッジを攻撃! クラフティーブレイク!!」

 

「トラップ発動! ガードロー!」

 

ガードロー(アニメオリジナル)

通常罠

①:自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体の表示形式は表側守備表示になる。その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

「ヴォルカニック・エッジを守備表示にし、カードを1枚ドローする!」

 

翔一 手札3→4

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

パワー・ツール・ドラゴン ATK3300→3800 DEF3500→4000

 

「俺のターン!」

 

翔一 手札4→5

 

「墓地のヴォルカニック・バレットの効果。ライフを500払い、同名カードをデッキから手札に加える!」

 

翔一 LP2750→2250 手札5→6

 

「さらにブレイズ・キャノン・マガジンの効果! ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、カードを1枚ドローする! そして再び、ヴォルカニック・バレットの効果発動!」

 

翔一 LP2250→1750 手札6→7

 

「永続魔法、ブレイズ・キャノンを発動! さらにブレイズ・キャノンを墓地に送り、ブレイズ・キャノン・トライデントに移行する!」

 

「トライデント・・・?」

 

「ブレイズ・キャノン・トライデントの効果! 手札から炎族モンスターを墓地に送り、相手モンスター1体を破壊して、500ポイントのダメージを与える。ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、パワー・ツール・ドラゴンを破壊!」

 

ブレイズ・キャノン・トライデントから炎を纏ったヴォルカニック・バレットが発射される。

 

「パワーツールの効果! 装備魔法を身代わりに、パワーツールは破壊されない!」

 

「だが魔導師の力が墓地に送られたことで、パワー・ツール・ドラゴンの攻撃力、守備力は元に戻る。」

 

パワー・ツール・ドラゴン ATK3800→2300 DEF4000→2500

 

「ファイヤー・エジェクションを発動! デッキからレベル1のヴォルカニック・リムファイアを墓地に送り、そのレベルかける100ポイントのダメージを与える!」

 

「うぅ!」

 

龍亞 LP2250→2150

 

「墓地に送られたヴォルカニック・リムファイアの効果発動。このカードを除外し、デッキからヴォルカニックモンスターを墓地に送る。ヴォルカニック・ハンマーを墓地に送る! マジックカード、ファイヤー・バック! 手札のヴォルカニック・カウンターを墓地に送り、ヴォルカニック・ハンマーを特殊召喚!」

 

ヴォルカニック・ハンマー ATK2400/レベル6

 

「ヴォルカニック・ハンマーの効果発動! 墓地のヴォルカニック1体につき、200ポイントのダメージを与える! 墓地のヴォルカニックは5体。よって1000ポイントのダメージだ!」

 

「うわあああ!」

 

龍亞 LP2150→1150

 

「墓地のファイヤー・バックの効果! 墓地のヴォルカニック・バレット3枚をデッキに戻し、カードを1枚ドローする!」

 

翔一 手札1→2

 

「ブレイズ・キャノン・トライデントを墓地に送り、現れろ! ヴォルカニック・デビル!」

 

ヴォルカニック・デビル ATK3000/レベル8

 

「ヴォルカニック・デビルでパワー・ツール・ドラゴンを攻撃! ヴォルカニックキャノン!!」

 

「トラップ発動! 鎖付きブーメラン! ヴォルカニック・デビルを守備表示に変更して、このカードをパワーツールに装備して、攻撃力を500ポイントアップする!」

 

ヴォルカニック・デビル ATK3000→DEF1800

パワー・ツール・ドラゴン ATK2300→2800

 

「く・・・! ターンエンド!」

 

龍亞 LP1150 手札2

【モンスター】

パワー・ツール・ドラゴン(ATK2800/レベル7)

【魔法・罠】

鎖付きブーメラン(パワー・ツール・ドラゴン)

伏せ1

 

翔一 LP1750 手札1

【モンスター】

ヴォルカニック・ロケット(ATK1900/レベル4)

ヴォルカニック・ハンマー(ATK2400/レベル6)

ヴォルカニック・デビル(DEF1800/レベル8)

【魔法・罠】

ブレイズ・キャノン・マガジン 伏せ1

 

「俺のターン!」

 

龍亞 手札2→3

 

「パワーツールの効果発動! デッキからランダムに装備魔法を1枚手札に加える! 装備魔法、パイル・アームを加えて、装備!」

 

パイル・アーム(漫画オリジナル)

装備魔法

①:装備モンスターの攻撃力は500アップする。②:このカードが装備した時、フィールド上の魔法・罠カードを1枚選んで破壊する。

 

パワーツール ATK2800→3300

 

「このカードが装備されたとき、フィールドのマジック、トラップカードを1枚破壊できる! その伏せカードを破壊!」

 

「トラップ発動! ヴォルカニック・リアクション!」

 

ヴォルカニック・リアクション(オリジナル)

通常罠

①:自分フィールドの守備表示の「ヴォルカニック」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを攻撃表示にし、相手に500ダメージを与える。。②:このカードが破壊された場合に発動する。相手に500ダメージを与える。

 

「ヴォルカニック・デビルを攻撃表示にし、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

「うぅ・・・!」

 

龍亞 LP1150→650

 

「まだだ! ヴォルカニック・リアクションが破壊されたとき、相手にさらに500ポイントのダメージを与える!」

 

「うわああ!」

 

龍亞 LP650→150

 

「ここからだ! トラップカード、アームズ・コール! デッキの装備魔法を装備できる! 俺はダブルツールD&Cをパワーツールに装備! これで、パワーツールの攻撃力は1000ポイントアップする!」

 

パワー・ツール・ドラゴン ATK3300→4300

 

「これで終わりだ! パワー・ツール・ドラゴンでヴォルカニック・ハンマーを攻撃!」

 

パワー・ツール・ドラゴンがヴォルカニック・ハンマーに攻撃を仕掛けるが、途中でピタリと止まり、ヴォルカニック・デビルに攻撃しようとする。

 

「え!? なんで・・・!?」

 

「ヴォルカニック・デビルには隠された効果がある。相手の攻撃可能なモンスターはこのカードを攻撃しなければならない!」

 

「・・・でも・・・」

 

「?」

 

「これで終わりだ!! 速攻魔法、リミッター解除!!」

 

「何、このタイミングでリミッター解除だと!?」

 

「パワーツールの攻撃力は2倍になる!」

 

パワー・ツール・ドラゴン ATK4300→8600

 

「行けぇ! パワーツール! クラフティーブレイク!!」

 

「ぐあああ!!」

 

翔一 LP1750→0

 

WINNER 龍亞

LOSER 翔一

 

「勝者、龍亞君!」

 

「や・・・やったぁ~!!」

 

逆転勝利に飛び跳ねて喜ぶ。

 

(本当に油断したわけじゃなかったが・・・してやられたな・・・。)

 

自嘲気味に笑うと、翔一はコートから出た。

 

「まあ、お前にとっては都合がいいんだろうがな。」

 

「ま、まさか、そんな・・・!」

 

来人は翔一の言葉を否定するが、顔はどこか嬉しそうだった。

 

「まったく・・・オレの負けを願っていたとはな。」

 

「いや、だから、その・・・。」

 

「冗談だ。・・・行ってこい。」

 

「・・・ああ、行ってくる。」

 

一転して、真剣な顔になり、来人はコートに向かった。

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