遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第51話 団体戦決勝! ヴォルカニックとVWXYZ

「勝者、未谷来人君! 決勝進出は、高等部1-B!」

 

「・・・はぁ~・・・。」

 

負けたショックから、龍可はその場に座り込んだ。

 

「俺の勝ちだな、龍可。」

 

「結構自信あったんだけどな・・・。やっぱり強いね、来人。」

 

「・・・だろ?」

 

「・・・///!」

 

ニッと笑った来人の顔を見て、龍可は顔を赤くした。

 

「? どうした? 顔赤いぞ。」

 

「///だ、大丈夫!」

 

すぐに立ち上がり、顔を隠してコートを出た。

 

「・・・?」

 

龍可が出るのを見て、来人も出た。

 

「・・・なんであれで気づかないの?」

 

「いきなり何の話だよ。てか、労えよ。」

 

(龍可ちゃんも大変だわ・・・。)

 

ソラは来人の顔をじっと見る。

 

「・・・何だよ、さっきから。」

 

「何でもない。」

 

「何なんだ・・・。」

 

「これでいよいよ決勝か。」

 

「・・・亨、ツッコんでくれない?」

 

 

 

 

 

決勝戦前、再び数十分の休憩が設けられた。

 

屋上

 

「ふぅ・・・。」

 

亨はまた寝っ転がっていた。

 

「やっぱり落ち着くな、ここは・・・。」

 

「・・・あっ。」

 

「ん? 確か・・・明莉か。」

 

準決勝でデュエルした明莉と目が合った。

 

「あ、お、お疲れ様です・・・。」

 

(な、名前で・・・。)

 

目を泳がせながら、亨にペコリと頭を下げた。

 

「そういえば・・・さっきもここに来ていたな。」

 

「こ、ここ・・・落ち着くんです。校舎内と違って静かで・・・。」

 

「そうか・・・俺もだ。」

 

「え?」

 

「時々静かなところに行きたくて、ひとまずここに来る。」

 

「そ、そうなんですか・・・。」

 

明莉はドアの近くで立ちっぱなしになっているのを亨は見た。

 

「・・・疲れるだろ。こっち来い。」

 

「え・・・。」

 

亨は自分の隣の地面をポンポンとたたく。

 

「///そ、それは・・・あぅ・・・。」

 

「? どうかしたか?」

 

「///い、いえ・・・! し、失礼します・・・!」

 

亨の隣に正座で座った。

 

「・・・それはそれで疲れないか?」

 

「///だ、大丈夫です!」

 

 

 

 

 

 

数十分後

 

デュエルリング

 

「亨、遅かったな。」

 

「余裕あるよね、ほんと。」

 

「少しゆっくりしすぎただけだ。」

 

来人たちはリングに上がり、整列した。

 

「ただいまから決勝戦、高等部1-Bと高等部1-Aの試合を開始します!」

 

「「よろしくお願いします。」」

 

一番手:翔一

二番手:ソラ

三番手:亨

四番手:亘

五番手:来人

 

「では一番手、高等部1-B、神戸翔一君。高等部1-A、岩瀬豪君。デュエルを開始してください!」

 

「さて・・・そろそろ勝たせてもらおうか。」

 

未だ、決勝トーナメントでの勝利がないことを気にしていた翔一は力のこもった目で相手を見る。

 

「怖いったらないね・・・。」

 

相手の岩瀬は翔一の目つきで少し怖気づいていた。

 

「・・・行くぞ!」

 

「「デュエル!!」」

 

岩瀬 LP4000 手札5

 

翔一 LP4000 手札5

 

「俺のターン!」

 

岩瀬 手札5→6

 

「俺はX-ヘッド・キャノンを召喚!」

 

X-ヘッド・キャノン ATK1800/レベル4

 

「カードを3枚伏せ、ターンエンド!」

 

「オレのターン!」

 

翔一 手札5→6

 

「永続魔法、ブレイズ・キャノン、発動! さらにブレイズ・キャノンを墓地に送り、ブレイズ・キャノン・トライデントに移行! 手札の炎族モンスターを墓地に送ることで、相手モンスターを破壊し、500ポイントのダメージを与える! ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、X-ヘッド・キャノンを破壊!」

 

「速攻魔法、無許可の再奇動! X-ヘッド・キャノンに装備可能なユニオンモンスターをデッキから装備させる! デッキより、Y-ドラゴン・ヘッドを装備! そして、装備されたユニオンモンスターを身代わりに、X-ヘッド・キャノンは破壊を免れる!」

 

「ならば、ヴォルカニック・バレットの効果発動! ライフを500支払い、デッキから同名カードを1枚手札に加える!」

 

翔一 LP4000→3500 手札3→4

 

「ヴォルカニック・ロケットを召喚!」

 

ヴォルカニック・ロケット ATK1900/レベル4

 

「このカードの召喚に成功した時、デッキからブレイズ・キャノンと名の付くカードを1枚手札に加える! ブレイズ・キャノン・マガジンを加える! カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

岩瀬 LP4000 手札3

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ2

 

翔一 LP3500 手札2(1枚ヴォルカニック・バレット)

【モンスター】

ヴォルカニック・ロケット(ATK1900/レベル4)

【魔法・罠】

ブレイズ・キャノン・トライデント

伏せ2

 

「俺のターン!」

 

岩瀬 手札3→4

 

「V-タイガー・ジェットを召喚!」

 

V-タイガー・ジェット ATK1600/レベル4

 

「さらにマジックカード、融合派兵! エクストラデッキのVW-タイガー・カタパルトを相手に見せ、その素材となるW-ウィング・カタパルトをデッキから特殊召喚する!」

 

W-ウィング・カタパルト ATK1300/レベル4

 

「永続トラップ、ブレイズ・キャノン・マガジン! 手札のヴォルカニック・バレットを墓地に送り、1枚カードをドローする!」

 

「V-タイガー・ジェット、W-ウィング・カタパルトを除外! いでよ! VW-タイガー・カタパルト!!」

 

VW-タイガー・カタパルト ATK2000/レベル6

 

「タイガー・カタパルトでヴォルカニック・ロケットを攻撃! VW-タイガーミサイル!」

 

「く!」

 

翔一 LP3500→3400

 

「ターンエンド!」

 

「オレのターン!」

 

翔一 手札2→3

 

「ヴォルカニック・バレットの効果! ライフを500払い、3枚目のヴォルカニック・バレットを手札に加える!」

 

翔一 LP3400→2900 手札3→4

 

「ブレイズ・キャノン・トライデントの効果! ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、VW-タイガー・カタパルトを破壊!」

 

「ぐう!」

 

岩瀬 LP4000→3500

 

「マジックカード、ファイヤー・エジェクション! デッキから炎族モンスターを墓地に送り、そのレベルかける100ポイントのダメージを与える! レベル5のヴォルカニック・ハンマーを墓地に送り、500ポイントのダメージを与える!」

 

「ぐああ!」

 

岩瀬 LP3500→3000

 

「さらに、ファイヤー・バックを発動! ヴォルカニック・カウンターを墓地に送り、ヴォルカニック・ハンマーを特殊召喚!」

 

ヴォルカニック・ハンマー ATK2400/レベル5

 

「ヴォルカニック・ハンマーの効果! 墓地のヴォルカニック1体につき、200ポイントのダメージを与える! 墓地のヴォルカニックは5体! よって1000ポイントのダメージ!」

 

「く、ぐあああ!」

 

岩瀬 LP3000→2000

 

「ターンエンド!」

 

岩瀬 LP2000 手札2

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ2

 

翔一 LP2900 手札0

【モンスター】

ヴォルカニック・ハンマー(ATK2400/レベル5)

【魔法・罠】

ブレイズ・キャノン・トライデント

ブレイズ・キャノン・マガジン

伏せ1

 

「俺のターン!」

 

岩瀬 手札2→3

 

「マジックカード、天の落とし物を発動!」

 

天の落とし物(漫画オリジナル)

通常魔法

お互いのプレイヤーはデッキからカードを3枚ドローした後、手札を2枚捨てる。

 

「互いにカードを3枚引き、2枚捨てる!」

 

岩瀬 手札2→5→3

翔一 手札0→3→1

 

岩瀬の捨てたカード

《Z-メタル・キャタピラー》

《死者転生》

 

翔一の捨てたカード

《ファイヤー・ソウル》

《ヴォルカニック・リボルバー》

 

「さらに魂の解放を発動! 互いの墓地のカードを5枚まで除外する! 俺の墓地のX-ヘッド・キャノン、Y-ドラゴン・ヘッド、Z-メタル・キャタピラーとお前の墓地のヴォルカニック・バレット2枚を除外する!」

 

「く・・・!」

 

「トラップカード、スクランブル・ユニオン! 除外されている機械族・光属性の通常モンスターとユニオンモンスターを3体まで特殊召喚する! さっき除外したX-ヘッド・キャノン、Y-ドラゴン・ヘッド、Z-メタル・キャタピラーを特殊召喚!」

 

X-ヘッド・キャノン ATK1800/レベル4

Y-ドラゴン・ヘッド ATK1500/レベル4

Z-メタル・キャタピラー ATK1500/レベル4

 

「XYZ3体を除外し、現れろ! XYZ-ドラゴン・キャノン!!」

 

XYZ-ドラゴン・キャノン ATK2800/レベル8

 

「XYZ-ドラゴン・キャノンの効果! 手札1枚をコストに、フィールドのカード1枚を破壊する! ヴォルカニック・ハンマーを破壊! ハイパーディストラクション!」

 

XYZ-ドラゴン・キャノンの放った砲撃でヴォルカニック・ハンマーは跡形もなく消し飛んだ。

 

「手札より、マグネット・リバースを発動! 通常召喚できない岩石族または機械族モンスター1体を特殊召喚できる! 戻れ! VW-タイガー・カタパルト!」

 

VW-タイガー・カタパルト ATK2000/レベル6

 

「XYZ-ドラゴン・キャノンとVW-タイガー・カタパルトを変形合体! 現れろ! VWXYZ(ヴィトゥズィ)-ドラゴン・カタパルト・キャノン!!」

 

VWXYZ(ヴィトゥズィ)-ドラゴン・カタパルト・キャノン ATK3000/レベル8

 

VWXYZ(ヴィトゥズィ)の効果発動! 相手フィールドのカードを1枚除外する! 俺はブレイズ・キャノン・マガジンを除外する!」

 

「ブレイズ・キャノン・マガジンの効果発動! 手札のヴォルカニック・ロケットを墓地に送り、カードをドローする!」

 

「バトル! VWXYZ-ドラゴン・カタパルト・キャノンで、ダイレクトアタック! VWXYZ(ヴィトゥズィ)アルティメットディストラクション!!」

 

「永続トラップ、ファイヤー・ウォール! 墓地のヴォルカニック・ロケットを除外し、攻撃を無効にする!」

 

「ならばメインフェイズ2! 手札より次元集中砲撃を発動!」

 

次元集中砲撃(オリジナル)

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

①:自分モンスターゾーンに「VWXYZ-ドラゴン・カタパルト・キャノン」1体のみが存在する場合に発動できる。自分の除外状態の機械族・光属性モンスターの数×300ダメージを相手LPに与える。

 

VWXYZ(ヴィトゥズィ)のみが存在するとき、除外されている機械族・光属性モンスター1体につき、300ポイントのダメージになる! 除外されているのは7体。よって2100ポイントのダメージだ!」

 

「ぐあああ!」

 

翔一 LP2900→800

 

「ターンエンド!」

 

「く・・・! オレのターン!」

 

翔一 手札1→2

 

「マジックカード、強欲で金満な壺を発動! エクストラデッキのカードを6枚除外し、カードを2枚ドローする!」

 

翔一 手札1→3

 

「ブレイズ・キャノン・トライデントの効果! 手札のヴォルカニック・バックショットを墓地に送り、VWXYZ(ヴィトゥズィ)を破壊する!」

 

「トラップ発動! メタル・コート!」

 

メタル・コート(アニメオリジナル)

通常罠

このカードは発動後装備カードとして扱い、自分フィールド上のモンスター1体に装備する。装備モンスターは相手のカードの効果では破壊されない。装備モンスターが戦闘で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地に送る事ができる。

 

「このカードをVWXYZ(ヴィトゥズィ)に装備し、装備モンスターはカードの効果で破壊されなくなる!」

 

「だが墓地に送ったヴォルカニック・バックショットの効果発動! ブレイズ・キャノンと名の付くカードの効果で墓地に送られたとき、デッキの同名カードを墓地に送り、相手モンスターを全て破壊する!」

 

「メタル・コートによって、VWXYZ(ヴィトゥズィ)は破壊されない!」

 

「ヴォルカニック・バックショットは墓地に送られたとき、500ポイントのダメージが発生する。3体墓地に送られたことで1500のダメージ!」

 

「ぐあああ!」

 

岩瀬 LP2000→500

 

「ブレイズ・キャノン・トライデントを墓地に送り、いでよ! ヴォルカニック・デビル!」

 

ヴォルカニック・デビル ATK3000/レベル8

 

「そして、ヴォルカニック・クイーンを特殊召喚!」

 

翔一が宣言するが、ヴォルカニック・クイーンは翔一のフィールドに現れない。

 

「・・・? おい、一体何を・・・。」

 

「ヴォルカニック・クイーンが召喚されるのはお前のフィールドだ!」

 

「何!?」

 

VWXYZ(ヴィトゥズィ)を飲み込み、現れろ! ヴォルカニック・クイーン!」

 

ヴォルカニック・クイーン ATK2500/レベル6

 

「攻撃力、2500・・・その差・・・500・・・!」

 

「行け! ヴォルカニック・デビル! ヴォルカニック・クイーンを攻撃! ヴォルカニックキャノン!」

 

「ぐあああ!」

 

岩瀬 LP500→0

 

WINNER 翔一

LOSER 岩瀬

 

「勝者、神戸翔一君!」

 

「・・・よし・・・!!」

 

勝利の喜びから翔一は拳を力強く握りしめた。

 

「やられた・・・いいデュエルだったぞ。」

 

「こっちもだ。」

 

二人は握手を交わし、コートを出る。

 

「よ~し・・・次は・・・!」

 

意気込んだ顔でソラはリングに向かった。




幕間短編

『寝顔』

龍亞・龍可の家

「・・・zzz・・・。」

「あれ・・・来人、寝てるの?」

来人はソファに座ったまま顔を上に向け、眠っていた。龍可は起こさないよう、ゆっくり近づいた。

「・・・来人?」

「・・・・zzz・・・。」

呼びかけるが目を覚ます気配はない。

「・・・・・。」

(そういえば、私、前に来人に寝顔見られてるよね・・・?)

龍可は静かに携帯を取り出した。

(・・・写真、撮っちゃおうかな・・・。)

携帯のカメラを来人に向ける。

(///だ、大丈夫大丈夫・・・私が見るだけだし・・・)

「・・・んが!?」

「///!?」

来人の体がガクンとなり、目を覚ました。

「・・・? ・・・?」

来人は何かを確認するように周りを見る。

「ら、来人・・・?」

「・・・。」

龍可の顔をじっと見る。

「・・・た、助かった・・・。」

「どんな夢見てたの・・・?」
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