遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第84話 待ち望んだ対決 亨VS明莉

準々決勝を勝ち上がった四人は空き教室で待機していた。

 

「・・・・。」

 

明莉はちらちらと亨の様子を見るが、声はかけない。

 

「・・・来人、ちょっといいか。」

 

「ん? ・・・おぉ。」

 

一方、亨は来人を呼び、教室の外に出る。

 

「来人、何かあったのか?」

 

「? 何が?」

 

「ソラから聞いたんだ。今日のお前の様子がおかしいって。」

 

「・・・なんでもねえよ。WRGPで少し疲れてただけだ。」

 

軽く欠伸をし、来人は教室に戻った。戻った来人は小さな声でつぶやいた。

 

「・・・吉と出るか、凶と出るか・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

時間が経ち、第一試合を行う亨、明莉がそれぞれリングに上がる。

 

(い、いよいよだ・・・!)

 

明莉は向き合った亨の顔をじっと見る。

 

「・・・ん、どうかしたか?」

 

「///あ、い、いえ・・・!」

 

見ていたことを亨に気づかれ、顔を赤くし、伏せる。

 

「?」

 

亨は明莉の様子に首を傾げた。

 

(まあ、いい。まずは戦いたかった相手と・・・存分に楽しませてもらう・・・!)

 

「それでは準決勝第一試合。高等部1-B、丸藤亨君。小等部6-C、明莉・アンデルセンさん。デュエルを開始してください!」

 

「「デュエル!!」」

 

亨 LP4000 手札5

 

明莉 LP4000 手札5

 

「俺のターン!」

 

亨 手札5→6

 

「手札のサイバー・ダーク・クローの効果発動! デッキからサイバーダークと名の付く魔法、トラップを手札に加える! デッキから、サイバーダーク・ワールドを加える!」

 

(・・・今回は、サイバー・ダークデッキなのかな・・・。)

 

「そしてサイバーダーク・ワールドを発動! 発動時、デッキのサイバー・ダーク・キールを加え、召喚!」

 

サイバー・ダーク・キール ATK800/レベル4

 

「サイバー・ダーク・キールの効果発動! 墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスターを装備し、その攻撃力を加える! サイバー・ダーク・クローを装備! その攻撃力、1600ポイントアップする!」

 

サイバー・ダーク・キール ATK800→2400

 

「さらに永続魔法、未来融合-フューチャー・フュージョンを発動! カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

「私のターン!」

 

明莉 手札5→6

 

「魔法カード、宝玉の絆を発動します! デッキから宝玉獣 サファイア・ペガサスを手札に加えて、デッキのトパーズ・タイガーを宝玉として、置きます!」

 

明莉の足元にトパーズが現れる。

 

「永続魔法、心の架け橋を発動! その効果で手札の宝玉獣を召喚できます! 宝玉獣 サファイア・ペガサスを召喚!」

 

宝玉獣 サファイア・ペガサス ATK1800/レベル4

 

「サファイア・ペガサスの効果を発動します! デッキからアンバー・マンモスを宝玉として置きます! この瞬間、心の架け橋の効果発動! 宝玉が置かれたとき、このカードと相手のカード1枚を手札に戻します!」

 

「何!?」

 

「サイバー・ダーク・キールを手札に戻します!」

 

亨 手札2→3

明莉 手札4→5

 

「サファイア・ペガサスでダイレクトアタック! サファイアトルネード!」

 

「永続トラップ、強制終了! サイバーダーク・ワールドを墓地に送り、バトルフェイズを終了させる!」

 

「カードを2枚伏せて、心の架け橋を発動! ターンエンド!」

 

亨 LP4000 手札3(1枚サイバー・ダーク・キール)

【モンスター】

【魔法・罠】

フューチャー・フュージョン 強制終了 伏せ1

 

明莉 LP4000 手札2

【モンスター】

サファイア・ペガサス(ATK1800/レベル4)

【魔法・罠】

トパーズ 心の架け橋 伏せ2

 

「俺のターン!」

 

亨 手札3→4

 

「スタンバイフェイズ、フューチャー・フュージョンの効果を発動! 発動から1回目のスタンバイフェイズに融合モンスター1体を見せ、その素材となるモンスターをデッキから墓地に送る!」

 

(あれで、サイバー・ダークモンスター3体を一気に墓地に・・・。)

 

「俺は・・・サイバー・エンド・ドラゴンを見せ、サイバー・ドラゴン3体を墓地に送る!!」

 

「!? さ、サイバー・エンド・ドラゴン!?」

 

「お前はこのデッキをサイバー・ダークデッキ・・・裏サイバー流だと思っていたようだが、それは違う。このデッキは表サイバー流、裏サイバー流の混合デッキだ。」

 

「混合デッキ・・・。」

 

(そ、それじゃあ、前のデュエルとは違う戦略・・・!)

 

「デュエルを続ける。俺はサイバー・ダーク・カノンの効果発動! このカードを墓地に送り、デッキからサイバー・ダーク・エッジを加え、召喚!」

 

サイバー・ダーク・エッジ ATK800/レベル4

 

「サイバー・ダーク・エッジの効果発動! サイバー・ダーク・カノンを装備する!」

 

サイバー・ダーク・エッジ ATK800→2400

 

「サイバー・ダーク・エッジはダメージが半分になる代わりに、相手プレイヤーに直接攻撃できる! 行け、サイバー・ダーク・エッジ! カウンターバーン!」

 

「うぅ・・・!」

 

明莉 LP4000→2800

 

「装備されたサイバー・ダーク・カノンの効果により、デッキからモンスター1枚を墓地に送る! サイバー・ファロスを墓地へ! カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

「わ、私のターン!」

 

明莉 手札2→3

 

「宝玉獣 アンバー・マンモスを召喚!」

 

宝玉獣 アンバー・マンモス ATK1700/レベル4

 

「永続トラップ、宝玉の玲瓏を発動! これで宝玉獣たちは、その守備力分、攻撃力をアップします!」

 

サファイア・ペガサス ATK1800→3000

アンバー・マンモス ATK1700→3300

 

「魔法カード、光る宝玉を発動!」

 

光る宝玉(オリジナル)

通常魔法

①:自分の魔法&罠ゾーンの表側表示の「宝玉獣」カード1枚をデッキに戻して発動できる。フィールドの魔法・罠カード1枚を選んでデッキに戻す。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールドに「宝玉獣トークン」(獣族・光・星4・攻0/守2000)1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したトークンがいる限り、相手は他のモンスターを攻撃対象にできない。

 

「トパーズをデッキに戻して、強制終了をデッキに戻します!」

 

「!」

 

「バトル! アンバー・マンモスでサイバー・ダーク・エッジを攻撃! アンバースタンプ!」

 

「く!!」

 

亨 LP4000→3100

 

「装備したサイバー・ダーク・カノンを身代わりに、サイバー・ダーク・エッジは破壊を免れる。」

 

サイバー・ダーク・エッジ ATK2400→800

 

「そしてサイバー・ダーク・カノンが墓地に送られたとき、カードを1枚ドローする!」

 

亨 手札2→3

 

「サファイア・ペガサスでサイバー・ダーク・エッジを攻撃! サファイアトルネード!」

 

「トラップカード、パワー・ウォール! ダメージが0になるように、500ポイントにつき1枚デッキのカードを墓地に送る! 発生するダメージは2200! 5枚のカードを墓地に送る!」

 

墓地に送られたカード

《サイバー・ダーク・ホーン》

《比翼レンリン》

《異次元からの宝札》

《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》

《リビングデッドの呼び声》

 

「墓地に送られたサイバー・ドラゴン・ヘルツの効果により、墓地のサイバー・ドラゴンを手札に加える!」

 

亨 手札3→4

 

「墓地の光る宝玉を除外して効果発動! 私のフィールドに宝玉獣トークン1体を特殊召喚します!」

 

宝玉獣トークン DEF2000/レベル4

 

「このトークンがいる限り、他のモンスターを攻撃できません! ターンエンドです!」

 

亨 LP3100 手札4(2枚サイバー・ダーク・キール、サイバー・ドラゴン)

【モンスター】

【魔法・罠】

フューチャー・フュージョン 伏せ1

 

明莉 LP2800 手札1

【モンスター】

サファイア・ペガサス(ATK3000/レベル4)

アンバー・マンモス(ATK3300/レベル4)

【魔法・罠】

宝玉の玲瓏 心の架け橋 伏せ1

 

「俺のターン!」

 

亨 手札4→5

 

「フューチャー・フュージョン発動2回目のスタンバイフェイズ! 前のターンに見せた融合モンスターを融合召喚する! いでよ、サイバー流皆伝! サイバー・エンド・ドラゴン!!」

 

サイバー・エンド・ドラゴン ATK4000/レベル10

 

「サイバー・エンド・ドラゴンで宝玉獣トークンを攻撃! エターナルエヴォリューションバースト!!」

 

「きゃああ!」

 

明莉 LP2800→800

 

「・・・でも・・・この時を待っていました!」

 

「何?」

 

「トラップカード、発動! 究極宝玉陣! 手札、デッキ、フィールドから宝玉獣7種類を墓地に送って、エクストラデッキから究極宝玉神モンスターを融合召喚します!」

 

「融合召喚だと・・・!?」

 

「フィールドのサファイア・ペガサス、アンバー・マンモス。デッキからトパーズ・タイガー、エメラルド・タートル、アメジスト・キャット、ルビー・カーバンクル、コバルト・イーグルを墓地に送って、融合!」

 

「・・・!」

 

宝玉獣たちから発せられた虹色の光がフィールドに放たれる。

 

「七つの光束ねて、今ここに新たな姿を解放せよ! 融合召喚! 来て、究極宝玉神 レインボー・オーバー・ドラゴン!!」

 

究極宝玉神 レインボー・オーバー・ドラゴン ATK4000/レベル10

 

「レインボー・オーバー・ドラゴン・・・! これがレインボー・ドラゴンの新たな姿か・・・!」

 

亨は自分の手札を確認する。

 

「・・・俺はこれでターンを終了する!」

 

「! 私のターン!」

 

明莉 手札1→2

 

「レインボー・オーバー・ドラゴンのモンスター効果! 墓地の宝玉獣1体を除外して、その攻撃力を自身の攻撃力に加えます! 墓地からサファイア・ペガサスを除外!」

 

レインボー・オーバー・ドラゴン ATK4000→5800

 

「レインボー・オーバー・ドラゴンでサイバー・エンド・ドラゴンを攻撃! レインボーオーバーリフレクション!!」

 

「ぐあああ!!」

 

亨 LP3100→1300

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンドです!」

 

亨 LP1300 手札5(2枚サイバー・ダーク・キール、サイバー・ドラゴン)

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ1

 

明莉 LP800 手札1

【モンスター】

レインボー・オーバー・ドラゴン(ATK4000/レベル10)

【魔法・罠】

宝玉の玲瓏 心の架け橋 伏せ1

 

「俺のターン!」

 

亨 手札5→6

 

「永続トラップ、オープン! 輪廻独断! 1ターンに1度、種族を1つ宣言し、互いの墓地のモンスターの種族を宣言した種族に変更される!」

 

「墓地の種族を・・・?」

 

「マジックカード、サイバーダーク・インパクト! 手札のサイバー・ダーク・キール、墓地のサイバー・ダーク・ホーン、サイバー・ダーク・エッジをデッキに戻し、いでよ! 鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン!」

 

「!!」

 

鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン ATK1000/レベル8

 

「サイバー・ダーク・ドラゴンの効果発動! 融合召喚に成功した時、墓地のドラゴン族モンスター1体をこのカードに装備し、その攻撃力分、攻撃力をアップする! 墓地で機械族からドラゴン族になった、サイバー・エンド・ドラゴンを装備する!」

 

サイバー・ダーク・ドラゴン ATK1000→5000

 

「さらにサイバー・ダーク・ドラゴンは墓地のモンスター1体につき、攻撃力を100ポイントアップする。墓地のモンスターは7体! よって、700アップする!」

 

サイバー・ダーク・ドラゴン ATK5000→5700

 

「バトル! サイバー・ダーク・ドラゴンでレインボー・オーバー・ドラゴンを攻撃! フルダークネスバースト!!」

 

「トラップカード、レインボー・ウォール!」

 

レインボー・ウォール(オリジナル)

通常罠

①:相手モンスターの攻撃宣言時、自分フィールドの「究極宝玉神」モンスター1体を対象に発動できる。このターン、対象のモンスターは戦闘で破壊されず、発生する戦闘ダメージは0になる。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地・除外状態の「宝玉獣」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「レインボー・オーバー・ドラゴンは破壊されず、ダメージは0になります!」

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

「私のターン!」

 

明莉 手札1→2

 

「マジック・プランターを発動! 宝玉の玲瓏を墓地に送って、カードを2枚ドローします!」

 

明莉 手札1→3

 

「速攻魔法、ハーフ・シャットを発動! サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力を半分にします!」

 

サイバー・ダーク・ドラゴン ATK5700→2850

 

「レインボー・オーバー・ドラゴンの効果! 墓地のトパーズ・タイガーを除外して、その攻撃力を加えます!」

 

レインボー・オーバー・ドラゴン ATK4000→5600

 

(これで・・・!)

 

「レインボー・オーバー・ドラゴンで、サイバー・ダーク・ドラゴンを攻撃! レインボーオーバーリフレクション!」

 

「・・・!!」

 

サイバー・ダーク・ドラゴンが破壊され、亨のフィールドが爆発に包まれる。

 

「・・・か・・・勝った・・・?」

 

「・・・まだだ。」

 

煙が晴れると、亨の姿が見えた。

 

亨 LP1300→650

 

「な、そんな・・・!」

 

「俺は攻撃されるとき、このカードを発動していた。」

 

亨は発動していたトラップカードを指さした。

 

「・・・! それは・・・!」

 

「トラップカード、奇策。手札のモンスター1枚をコストに、モンスター1体の攻撃力を捨てたモンスターの攻撃力分、攻撃力を下げる。俺は攻撃力2100のサイバー・ドラゴンを捨てた。これでレインボー・オーバー・ドラゴンの攻撃力は2100ポイントダウンした。」

 

レインボー・オーバー・ドラゴン ATK5600→3500

 

亨 手札3→2

 

「だからダメージが減って・・・!」

 

「惜しかったな。明莉。そして、ハーフ・シャットの効果でサイバー・ダーク・ドラゴンは戦闘で破壊されない。」

 

「うぅ・・・!」

 

(でも、レインボー・オーバー・ドラゴンにはもう一つ効果がある・・・! それを使えば、まだ・・・!)

 

「ターンエンド、です!!」

 

レインボー・オーバー・ドラゴン ATK3500→1900

 

亨 LP650 手札2

【モンスター】

サイバー・ダーク・ドラゴン(ATK5700/レベル10)

【魔法・罠】

サイバー・エンド・ドラゴン(装備)

輪廻独断

 

明莉 LP800 手札2

【モンスター】

レインボー・オーバー・ドラゴン(ATK1900/レベル10)

【魔法・罠】

心の架け橋

 

「俺のターン!」

 

亨 手札2→3

 

「・・・・。」

 

亨は明莉の顔をじっと見る。

 

(伏せカードはない・・・。だが、明莉はまだあきらめてはいない。レインボー・オーバー・ドラゴンにまだ何か効果があるのか・・・? ・・・決勝までとっておくつもりだったが・・・・・あれを使おう。)

 

「・・・俺は、フィールドのサイバー・エンド・ドラゴンを装備したサイバー・ダーク・ドラゴンを墓地に送り、このモンスターを特殊召喚する!!」

 

「!?」

 

サイバー・ダーク・ドラゴンが黒い光に包まれる。

 

「いでよ! サイバー流奥義!! 鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン!!」

 

鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン ATK5000/レベル12

 

「サイバー・・・ダーク・エンド・ドラゴン!?」

 

「バトル!! サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンでレインボー・オーバー・ドラゴンを攻撃!!」

 

「レインボー・オーバー・ドラゴンの効果発動! 融合召喚したこのカードをリリースすることで、フィールドのカードを全てデッキに戻します!!」

 

「何!?」

 

「輝け! レインボーオーバードライブ!!」

 

レインボー・オーバー・ドラゴンの姿が消えると、虹色の光を浴びた明莉のフィールドのカードがデッキに戻されていく。

 

「・・・・・え!?」

 

明莉のカードはすべて戻されたが、亨のサイバー・ダーク・エンド・ドラゴンはフィールドにとどまっていた。

 

「ど、どうして・・・・。」

 

「サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンは相手の発動した効果を受け付けない。」

 

「そ、そんな・・・!」

 

「これでフィールドはがら空き。ダイレクトアタック! エターナルダークネスバースト!!」

 

「きゃあああ!!」

 

明莉 LP800→0

 

WINNER 亨

LOSER 明莉

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