???
「んぅー!! んん!!」
「・・・・・。」
吉本は勢いよくソラの口を塞いでいるガムテープを剥がした。
「あ、ありがとう・・・」
「ん? ああ、勘違いしないでほしいんだけど・・・」
お礼を言おうとしたソラを吉本は制した。
「君をここに閉じ込めたのは・・・僕たちなんだよ。」
「・・・・え・・・・?」
吉本は不気味な笑みを浮かべた。
「な、なんで・・・・・」
「もちろん・・・勝つためだよ? それ以外、逆に何かある?」
「・・・こんなことで・・・こんなことして勝ったって・・・!!」
「君の言いたいことはわかるが、僕らにとっては勝利こそが全て。どんな手段であろうとね。君たちの綺麗事なんて、くその役にも立ちはしない。」
そう言い放つと、吉本はソラの体を押さえつける。
「きゃ!!」
「もう少しだけ大人しくしててね♪ 影山ソラさん。」
ソラの口にテープを張りなおした。
「い、いや・・・・んんぅ!!」
「じゃあね。」
ソラの頬を優しく撫で、吉本は静かに部屋を出た。
「・・・んぅ・・・!!」
ソラは悔しい思いが溢れ、涙を流した。
会場
「まだか、来人・・・!!」
「あとちょっと・・・・・よし!」
来人は勢いよくエンターキーを押した。
「ノース校の監視システムを乗っ取った。サンキュー、ブルーノ!」
『また力が必要になったら、言ってね!』
「ああ! あとはこれで・・・!」
ブルーノとの電話を切り、監視カメラの映像を切り替えていく。
「・・・・・・・!!」
来人はソラを抱えた男が部屋に入る映像を見つけた。
「資材倉庫・・・ここか! 翔一、亘! 行くぞ! 亨は、次の試合を頼む!」
「任せておけ。」
亨はデュエルディスクを着け、リングに向かう。来人は翔一、亘とともにソラがいると思われる資材倉庫に向かった。
「・・・・。」
リングに立った亨は腕組みをして対戦相手を待っていた。
「おーおー・・・怖い顔してんなぁ。」
「当然だ。あんなことをしておいてな。」
「まあ、ここまでくればあとはお前を倒せばいいだけだ。」
「簡単にやられると思うな。それに、もうすぐソラは助けられる。」
「ああ、人質はもういいんだよ。言ったろ? ここまでくれば、もういいんだ。」
「・・・?」
対戦相手はデュエルディスクにデッキをセットする。
「それでは・・・第三試合。ネオドミノ校、丸藤亨君。ノース校、出雲聡一君。デュエルを開始してください!」
「「デュエル!!」」
出雲 LP4000 手札5
亨 LP4000 手札5
「俺のターン!」
出雲 手札5→6
「リバイバル・スライムを守備表示で召喚!」
リバイバル・スライム DEF500/レベル4
「3枚カードを伏せ、ターンエンド!」
「俺のターン!」
亨 手札5→6
「相手フィールドにのみモンスターが存在することにより、サイバー・ドラゴンを特殊召喚できる!」
サイバー・ドラゴン ATK2100/レベル5
「サイバー・ドラゴンでリバイバル・スライムを攻撃! エヴォリューションバースト!!」
「トラップカード、オープン! 酸のラスト・マシン・ウィルス!」
「!?」
酸のラスト・マシン・ウィルス(アニメオリジナル)
通常罠
自分フィールド上の水属性モンスター1体をリリースして発動する。相手フィールド上のモンスター、手札、発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、機械族モンスターを破壊する。
この効果で破壊した機械族モンスター1体につき、相手に500ポイントのダメージを与える。
「水属性モンスター、リバイバル・スライムをリリースし、相手フィールド・手札の機械族モンスターを破壊し1枚につき、500ポイントのダメージを与える! おら、手札を見せろ!」
「ちぃ・・・!!」
亨の手札
《比翼レンリン》
《サイバネティック・レボリューション》
《サイバー・ダーク・ホーン》
《融合解除》
《サイバー・ドラゴン・コア》
「フィールドのサイバー・ドラゴン、手札のサイバー・ダーク・ホーン、サイバー・ドラゴン・コアを破壊! 合計1500のダメージだ!!」
「ぐあああ!!」
亨 LP4000→2500
「く・・・1枚カードを伏せ、ターンエンド・・・!」
出雲 LP4000 手札2
【モンスター】
【魔法・罠】
伏せ2
亨 LP4000 手札3(比翼レンリン、融合解除)
【モンスター】
【魔法・罠】
伏せ1(サイバネティック・レボリューション)
「俺のターン!」
出雲 手札2→3
「マジックカード、成功報酬を発動!」
成功報酬(アニメオリジナル)
通常魔法
相手は手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。その後、この効果で相手がドローしたカード1枚につき、自分は1000ポイントのライフを回復する。
「お前は手札が6枚になるようにドローし、俺はドローした枚数かける1000ポイントのライフを回復する!」
(こいつ・・・!)
亨 手札2→6
出雲 LP4000→8000
「さあ、ドローしたカードを見せろ。」
ドローしたカード
《サイバー・リペア・プラント》
《サイバーダーク・インフェルノ》
《サイクロン》
《サイバネティック・オーバーフロー》
「機械族モンスターはない。」
「なら俺は、手札抹殺を発動! 互いに手札を全て捨て、捨てた枚数ドローする! さあ、ドローしろ! 丸藤亨!」
「く・・・!」
亨のドローしたカード
《サイバー・レヴシステム》
《パワー・ボンド》
《サイバー・ドラゴン》
《サイバー・ドラゴン》
《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》
《エヴォリューション・レザルト・バースト》
「ふっ・・・! サイバー・ドラゴン2枚、サイバー・ドラゴン・ヘルツの合計3枚を破壊! 1500のダメージだ!!」
「ぐあああ!!」
亨 LP2500→1000 手札6→3
「だ、だがサイバー・ドラゴン・ヘルツが墓地に送られたことにより、墓地のサイバー・ドラゴンを手札に加える!」
亨 手札3→4
「埋葬呪文の宝札を発動!」
埋葬呪文の宝札(アニメオリジナル)
通常魔法
自分の墓地に存在する魔法カード3枚をゲームから除外して発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「墓地の成功報酬、手札抹殺、手札抹殺で捨てた死者転生を除外し、2枚ドローする!」
出雲 手札0→2
「さらにドローした奇跡の魔法の効果発動!」
奇跡の
通常魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。①:通常魔法カードの効果でこのカードをドローした場合に発動できる。このカードをゲームから除外し、自分はドローした枚数+1枚デッキからドローする。(3枚以上ドローした場合、この効果でドローする枚数は2枚になる。)
「このカードを除外し、ドローした枚数に1枚プラスしてドローする!」
出雲 手札1→4
「サモン・スライムを召喚!」
サモン・スライム(オリジナル)
効果モンスター
レベル4/水属性/水族/ATK500/DEF0
①:このカードが戦闘ダメージを与えた場合に発動できる。このカードをリリースし、デッキからレベル8以下の「スライム」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
「サモン・スライムでダイレクトアタック!」
「く!!」
亨 LP1000→500
「サモン・スライムの効果発動! 戦闘ダメージを与えたとき、自身をリリースすることで、デッキからレベル8以下のスライムと名の付くモンスター1体を特殊召喚する! マルチプル・スライムを特殊召喚!」
マルチプル・スライム(アニメオリジナル)
効果モンスター
レベル6/水属性/水族/ATK1500/DEF2000
このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、自分フィールド上に「スライムモンスタートークン」(水族・水・星1・攻/守500)3体を特殊召喚する。
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
(こいつのデッキ・・・俺のデッキに完全に対策を張っている・・・! 本当にここまで読んでいたというのか・・・!)
廊下
「・・・あった、ここだ!」
来人たちは資材倉庫と書かれたドアの前にたどり着いた。
「・・・・。」
「? 来人、どうかしたか?」
「・・・いや、何でもねえ。」
(てっきり見張りかなんかがいると思ってたんだがな・・・。)
亘がドアを開けようとするが、鍵がかけられていた。
「く・・・!」
「ちょっと待て。」
翔一は近くにあった消火器を持ってきて、鍵に向かってガンガンと叩きつけた。
「・・・よし!」
鍵が壊れ、ドアが開いた。
「「「ソラ!!」」」
部屋の中では縛られたソラが横たわっていた。
「ソラ、しっかりしろ!」
3人はソラの手足と口のテープを剥がした。
「・・・・来人・・・亘・・・翔一・・・!!」
3人の顔を見たソラは翔一を強く抱きしめた。
「ソ、ソラ・・・苦しい・・・!」
「あ・・・///ご、ごめんね・・・?」
ソラは翔一を放し、目にたまった涙を拭った。
「怪我がなさそうでよかったです。」
「さぁて、どうやって焼きを入れてやるか・・・。」
「ま、待って・・・!」
部屋を出ようとした来人を引き留める。
「どうした?」
「・・・デュエルは、中止にしないで!」
「な!?」
「ソラ、何を・・・」
ソラは吉本が語った内容を話した。
「・・・!」
「私だって・・・本当は中止にしてほしい・・・! でも、それ以上に・・・許せないの! デュエリストとしてのプライドを傷つけたあの人たちを! あの人たちの言う綺麗事で、倒さなきゃ・・・!」
「・・・・・。」
来人はチームカタストロフと戦う前の遊星の言葉を思い出していた。
『奴らとのカタは、デュエルで決着をつける!』
「・・・わかった。」
「来人!」
「奴らとのカタは・・・デュエルでつけてやる!」
(そのためにも・・・勝てよ、亨!)
来人は携帯電話で電話を入れ、3回目のコールのあと切った。
会場
ブブブ!
「!」
亨のポケットの携帯電話が3回振動すると、切れた。
(うまくやったようだな・・・。)
「・・・ここで俺が負けては、全て水の泡だな。」
「あ? なんか言ったか?」
「・・・このターンで、お前を倒す!!」
「ふん、無理無理!!」
「ドロー!!」
亨 手札4→5
「酸のラスト・マシン・ウィルスの効果だ。ドローしたカードを見せな。」
「モンスターじゃない。引いたのは、このカードだ。壺の中の魔術書を発動!!」
「な!?」
壺の中の魔術書(漫画オリジナル)
通常魔法
互いのプレイヤーはカードを3枚ドローする。
「互いにカードを3枚ドローする!!」
「てめえ・・・正気か!? 機械族モンスターを1枚でもドローすればお前の負けだぞ!!」
「言ったはずだ。このターンで、お前を倒すとな!! ドロー!!」
出雲 手札2→5
亨 手札4→7
亨のドローしたカード
《リミッター解除》
《バレット&カートリッジ》
《サイバネティック・フュージョン・サポート》
「くそ!!」
「さらにバレット&カートリッジを発動!」
バレット&カートリッジ(アニメオリジナル)
通常魔法
自分のデッキからカードを4枚墓地へ送り、1枚ドローする。その後、このカードをデッキの一番上に置く。このカードの効果でデッキの上に置かれたこのカードをドローした場合、このカードを墓地へ送る。
「デッキから4枚墓地に送り、1枚ドローする!」
墓地に送られたカード
《サイバー・ダーク・キール》
《サイバー・ダーク・エッジ》
《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》
《サイバー・フェニックス》
ドローしたカード
《サイクロン》
「馬鹿な・・・!!」
「速攻魔法、サイバネティック・フュージョン・サポート! ライフを半分払い、墓地のモンスターを融合素材に使用できる!」
亨 LP500→250
「パワー・ボンド発動! 墓地のサイバー・ドラゴン2体、サイバー・ドラゴン・コアを除外! いでよ、サイバー・エンド・ドラゴン!!」
サイバー・エンド・ドラゴン ATK4000/レベル10
「パワー・ボンドの効果により、攻撃力は倍になる!!」
サイバー・エンド・ドラゴン ATK4000→8000
「トラップ発動! 腐敗の罠!」
腐敗の罠(オリジナル)
カウンター罠
①相手が機械族モンスターを特殊召喚した場合に、自分の墓地の水属性モンスター1体を除外して発動できる。そのモンスターを破壊し、自分フィールドに「スライムモンスタートークン」(水族・水・星1・攻/守500)1体を攻撃表示で特殊召喚する。
「リバイバル・スライムを除外し、サイバー・エンド・ドラゴンを破壊!!」
「!!」
サイバー・エンド・ドラゴンが錆びついていき、消滅する。
「そしてスライムモンスタートークンを特殊召喚する!」
スライムモンスタートークン ATK500/レベル1
「お前に攻撃するモンスターはいない! パワー・ボンドの効果ダメージでお前が負けるんだよぉ!!」
「サイバー・ドラゴンを特殊召喚!」
サイバー・ドラゴン ATK2100/レベル5
「手札より、エヴォリューション・レザルト・バーストを発動! オーバーロード・フュージョンを加え、発動! フィールドのサイバー・ドラゴン、墓地のサイバー・ダーク3体、サイバー・フェニックス、サイバー・エンド・ドラゴン、サイバー・ドラゴン・ヘルツを除外! 融合召喚! キメラテック・オーバー・ドラゴン!!」
キメラテック・オーバー・ドラゴン ATK?/レベル9
「このカードの攻撃力は、素材とした融合素材モンスターの数かける800ポイントとなる! 素材としたのは7体! よって攻撃力は・・・」
キメラテック・オーバー・ドラゴン ATK5600
「今度は攻撃力5600だと!?」
「キメラテック・オーバー・ドラゴンでスライムモンスタートークンを攻撃! エヴォリューション・レザルト・バースト!!」
「ぐわあああ!!」
出雲 LP8000→2900
「まだだ! キメラテック・オーバー・ドラゴンは素材としたモンスターの数まで攻撃できる! マルチプル・スライムを攻撃!!」
「く!! マルチプル・スライムの効果! スライムモンスタートークンを3体特殊召喚する!!」
スライムモンスタートークン DEF500/レベル1
「スライムモンスタートークン3体を攻撃!!」
「うぐ!! だがもう攻撃はできまい!!」
「何を言っている。まだ攻撃は可能だ。」
「な、何を言っている! キメラテック・オーバー・ドラゴンが複数回攻撃できるのはモンスターだけだ!」
「エヴォリューション・レザルト・バーストを発動したとき、オーバーロード・フュージョンで呼び出したモンスターはその素材の数まで攻撃できる。それは・・・プレイヤーにもだ!!」
「・・・・!!」
「キメラテック・オーバー・ドラゴンでダイレクトアタック!! エヴォリューション・レザルト・バースト!!」
「ぐああああ!!」
出雲 LP2900→0
WINNER 亨
LOSER 出雲