遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第89話 亨、怒りの一撃!

???

 

「んぅー!! んん!!」

 

「・・・・・。」

 

吉本は勢いよくソラの口を塞いでいるガムテープを剥がした。

 

「あ、ありがとう・・・」

 

「ん? ああ、勘違いしないでほしいんだけど・・・」

 

お礼を言おうとしたソラを吉本は制した。

 

「君をここに閉じ込めたのは・・・僕たちなんだよ。」

 

「・・・・え・・・・?」

 

吉本は不気味な笑みを浮かべた。

 

「な、なんで・・・・・」

 

「もちろん・・・勝つためだよ? それ以外、逆に何かある?」

 

「・・・こんなことで・・・こんなことして勝ったって・・・!!」

 

「君の言いたいことはわかるが、僕らにとっては勝利こそが全て。どんな手段であろうとね。君たちの綺麗事なんて、くその役にも立ちはしない。」

 

そう言い放つと、吉本はソラの体を押さえつける。

 

「きゃ!!」

 

「もう少しだけ大人しくしててね♪ 影山ソラさん。」

 

ソラの口にテープを張りなおした。

 

「い、いや・・・・んんぅ!!」

 

「じゃあね。」

 

ソラの頬を優しく撫で、吉本は静かに部屋を出た。

 

「・・・んぅ・・・!!」

 

ソラは悔しい思いが溢れ、涙を流した。

 

 

 

 

 

 

会場

 

「まだか、来人・・・!!」

 

「あとちょっと・・・・・よし!」

 

来人は勢いよくエンターキーを押した。

 

「ノース校の監視システムを乗っ取った。サンキュー、ブルーノ!」

 

『また力が必要になったら、言ってね!』

 

「ああ! あとはこれで・・・!」

 

ブルーノとの電話を切り、監視カメラの映像を切り替えていく。

 

「・・・・・・・!!」

 

来人はソラを抱えた男が部屋に入る映像を見つけた。

 

「資材倉庫・・・ここか! 翔一、亘! 行くぞ! 亨は、次の試合を頼む!」

 

「任せておけ。」

 

亨はデュエルディスクを着け、リングに向かう。来人は翔一、亘とともにソラがいると思われる資材倉庫に向かった。

 

「・・・・。」

 

リングに立った亨は腕組みをして対戦相手を待っていた。

 

「おーおー・・・怖い顔してんなぁ。」

 

「当然だ。あんなことをしておいてな。」

 

「まあ、ここまでくればあとはお前を倒せばいいだけだ。」

 

「簡単にやられると思うな。それに、もうすぐソラは助けられる。」

 

「ああ、人質はもういいんだよ。言ったろ? ここまでくれば、もういいんだ。」

 

「・・・?」

 

対戦相手はデュエルディスクにデッキをセットする。

 

「それでは・・・第三試合。ネオドミノ校、丸藤亨君。ノース校、出雲聡一君。デュエルを開始してください!」

 

「「デュエル!!」」

 

出雲 LP4000 手札5

 

亨 LP4000 手札5

 

「俺のターン!」

 

出雲 手札5→6

 

「リバイバル・スライムを守備表示で召喚!」

 

リバイバル・スライム DEF500/レベル4

 

「3枚カードを伏せ、ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

亨 手札5→6

 

「相手フィールドにのみモンスターが存在することにより、サイバー・ドラゴンを特殊召喚できる!」

 

サイバー・ドラゴン ATK2100/レベル5

 

「サイバー・ドラゴンでリバイバル・スライムを攻撃! エヴォリューションバースト!!」

 

「トラップカード、オープン! 酸のラスト・マシン・ウィルス!」

 

「!?」

 

酸のラスト・マシン・ウィルス(アニメオリジナル)

通常罠

自分フィールド上の水属性モンスター1体をリリースして発動する。相手フィールド上のモンスター、手札、発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、機械族モンスターを破壊する。

この効果で破壊した機械族モンスター1体につき、相手に500ポイントのダメージを与える。

 

「水属性モンスター、リバイバル・スライムをリリースし、相手フィールド・手札の機械族モンスターを破壊し1枚につき、500ポイントのダメージを与える! おら、手札を見せろ!」

 

「ちぃ・・・!!」

 

亨の手札

《比翼レンリン》

《サイバネティック・レボリューション》

《サイバー・ダーク・ホーン》

《融合解除》

《サイバー・ドラゴン・コア》

 

「フィールドのサイバー・ドラゴン、手札のサイバー・ダーク・ホーン、サイバー・ドラゴン・コアを破壊! 合計1500のダメージだ!!」

 

「ぐあああ!!」

 

亨 LP4000→2500

 

「く・・・1枚カードを伏せ、ターンエンド・・・!」

 

出雲 LP4000 手札2

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ2

 

亨 LP4000 手札3(比翼レンリン、融合解除)

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ1(サイバネティック・レボリューション)

 

「俺のターン!」

 

出雲 手札2→3

 

「マジックカード、成功報酬を発動!」

 

成功報酬(アニメオリジナル)

通常魔法

相手は手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。その後、この効果で相手がドローしたカード1枚につき、自分は1000ポイントのライフを回復する。

 

「お前は手札が6枚になるようにドローし、俺はドローした枚数かける1000ポイントのライフを回復する!」

 

(こいつ・・・!)

 

亨 手札2→6

 

出雲 LP4000→8000

 

「さあ、ドローしたカードを見せろ。」

 

ドローしたカード

《サイバー・リペア・プラント》

《サイバーダーク・インフェルノ》

《サイクロン》

《サイバネティック・オーバーフロー》

 

「機械族モンスターはない。」

 

「なら俺は、手札抹殺を発動! 互いに手札を全て捨て、捨てた枚数ドローする! さあ、ドローしろ! 丸藤亨!」

 

「く・・・!」

 

亨のドローしたカード

《サイバー・レヴシステム》

《パワー・ボンド》

《サイバー・ドラゴン》

《サイバー・ドラゴン》

《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》

《エヴォリューション・レザルト・バースト》

 

「ふっ・・・! サイバー・ドラゴン2枚、サイバー・ドラゴン・ヘルツの合計3枚を破壊! 1500のダメージだ!!」

 

「ぐあああ!!」

 

亨 LP2500→1000 手札6→3

 

「だ、だがサイバー・ドラゴン・ヘルツが墓地に送られたことにより、墓地のサイバー・ドラゴンを手札に加える!」

 

亨 手札3→4

 

「埋葬呪文の宝札を発動!」

 

埋葬呪文の宝札(アニメオリジナル)

通常魔法

自分の墓地に存在する魔法カード3枚をゲームから除外して発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「墓地の成功報酬、手札抹殺、手札抹殺で捨てた死者転生を除外し、2枚ドローする!」

 

出雲 手札0→2

 

「さらにドローした奇跡の魔法の効果発動!」

 

奇跡の魔法(マジック)(オリジナル)

通常魔法

このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。①:通常魔法カードの効果でこのカードをドローした場合に発動できる。このカードをゲームから除外し、自分はドローした枚数+1枚デッキからドローする。(3枚以上ドローした場合、この効果でドローする枚数は2枚になる。)

 

「このカードを除外し、ドローした枚数に1枚プラスしてドローする!」

 

出雲 手札1→4

 

「サモン・スライムを召喚!」

 

サモン・スライム(オリジナル)

効果モンスター

レベル4/水属性/水族/ATK500/DEF0

①:このカードが戦闘ダメージを与えた場合に発動できる。このカードをリリースし、デッキからレベル8以下の「スライム」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 

「サモン・スライムでダイレクトアタック!」

 

「く!!」

 

亨 LP1000→500

 

「サモン・スライムの効果発動! 戦闘ダメージを与えたとき、自身をリリースすることで、デッキからレベル8以下のスライムと名の付くモンスター1体を特殊召喚する! マルチプル・スライムを特殊召喚!」

 

マルチプル・スライム(アニメオリジナル)

効果モンスター

レベル6/水属性/水族/ATK1500/DEF2000

このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、自分フィールド上に「スライムモンスタートークン」(水族・水・星1・攻/守500)3体を特殊召喚する。

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

(こいつのデッキ・・・俺のデッキに完全に対策を張っている・・・! 本当にここまで読んでいたというのか・・・!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下

 

「・・・あった、ここだ!」

 

来人たちは資材倉庫と書かれたドアの前にたどり着いた。

 

「・・・・。」

 

「? 来人、どうかしたか?」

 

「・・・いや、何でもねえ。」

 

(てっきり見張りかなんかがいると思ってたんだがな・・・。)

 

亘がドアを開けようとするが、鍵がかけられていた。

 

「く・・・!」

 

「ちょっと待て。」

 

翔一は近くにあった消火器を持ってきて、鍵に向かってガンガンと叩きつけた。

 

「・・・よし!」

 

鍵が壊れ、ドアが開いた。

 

「「「ソラ!!」」」

 

部屋の中では縛られたソラが横たわっていた。

 

「ソラ、しっかりしろ!」

 

3人はソラの手足と口のテープを剥がした。

 

「・・・・来人・・・亘・・・翔一・・・!!」

 

3人の顔を見たソラは翔一を強く抱きしめた。

 

「ソ、ソラ・・・苦しい・・・!」

 

「あ・・・///ご、ごめんね・・・?」

 

ソラは翔一を放し、目にたまった涙を拭った。

 

「怪我がなさそうでよかったです。」

 

「さぁて、どうやって焼きを入れてやるか・・・。」

 

「ま、待って・・・!」

 

部屋を出ようとした来人を引き留める。

 

「どうした?」

 

「・・・デュエルは、中止にしないで!」

 

「な!?」

 

「ソラ、何を・・・」

 

ソラは吉本が語った内容を話した。

 

「・・・!」

 

「私だって・・・本当は中止にしてほしい・・・! でも、それ以上に・・・許せないの! デュエリストとしてのプライドを傷つけたあの人たちを! あの人たちの言う綺麗事で、倒さなきゃ・・・!」

 

「・・・・・。」

 

来人はチームカタストロフと戦う前の遊星の言葉を思い出していた。

 

『奴らとのカタは、デュエルで決着をつける!』

 

「・・・わかった。」

 

「来人!」

 

「奴らとのカタは・・・デュエルでつけてやる!」

 

(そのためにも・・・勝てよ、亨!)

 

来人は携帯電話で電話を入れ、3回目のコールのあと切った。

 

 

 

 

 

 

 

会場

 

ブブブ!

 

「!」

 

亨のポケットの携帯電話が3回振動すると、切れた。

 

(うまくやったようだな・・・。)

 

「・・・ここで俺が負けては、全て水の泡だな。」

 

「あ? なんか言ったか?」

 

「・・・このターンで、お前を倒す!!」

 

「ふん、無理無理!!」

 

「ドロー!!」

 

亨 手札4→5

 

「酸のラスト・マシン・ウィルスの効果だ。ドローしたカードを見せな。」

 

「モンスターじゃない。引いたのは、このカードだ。壺の中の魔術書を発動!!」

 

「な!?」

 

壺の中の魔術書(漫画オリジナル)

通常魔法

互いのプレイヤーはカードを3枚ドローする。

 

「互いにカードを3枚ドローする!!」

 

「てめえ・・・正気か!? 機械族モンスターを1枚でもドローすればお前の負けだぞ!!」

 

「言ったはずだ。このターンで、お前を倒すとな!! ドロー!!」

 

出雲 手札2→5

亨 手札4→7

 

亨のドローしたカード

《リミッター解除》

《バレット&カートリッジ》

《サイバネティック・フュージョン・サポート》

 

「くそ!!」

 

「さらにバレット&カートリッジを発動!」

 

バレット&カートリッジ(アニメオリジナル)

通常魔法

自分のデッキからカードを4枚墓地へ送り、1枚ドローする。その後、このカードをデッキの一番上に置く。このカードの効果でデッキの上に置かれたこのカードをドローした場合、このカードを墓地へ送る。

 

「デッキから4枚墓地に送り、1枚ドローする!」

 

墓地に送られたカード

《サイバー・ダーク・キール》

《サイバー・ダーク・エッジ》

《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》

《サイバー・フェニックス》

 

ドローしたカード

《サイクロン》

 

「馬鹿な・・・!!」

 

「速攻魔法、サイバネティック・フュージョン・サポート! ライフを半分払い、墓地のモンスターを融合素材に使用できる!」

 

亨 LP500→250

 

「パワー・ボンド発動! 墓地のサイバー・ドラゴン2体、サイバー・ドラゴン・コアを除外! いでよ、サイバー・エンド・ドラゴン!!」

 

サイバー・エンド・ドラゴン ATK4000/レベル10

 

「パワー・ボンドの効果により、攻撃力は倍になる!!」

 

サイバー・エンド・ドラゴン ATK4000→8000

 

「トラップ発動! 腐敗の罠!」

 

腐敗の罠(オリジナル)

カウンター罠

①相手が機械族モンスターを特殊召喚した場合に、自分の墓地の水属性モンスター1体を除外して発動できる。そのモンスターを破壊し、自分フィールドに「スライムモンスタートークン」(水族・水・星1・攻/守500)1体を攻撃表示で特殊召喚する。

 

「リバイバル・スライムを除外し、サイバー・エンド・ドラゴンを破壊!!」

 

「!!」

 

サイバー・エンド・ドラゴンが錆びついていき、消滅する。

 

「そしてスライムモンスタートークンを特殊召喚する!」

 

スライムモンスタートークン ATK500/レベル1

 

「お前に攻撃するモンスターはいない! パワー・ボンドの効果ダメージでお前が負けるんだよぉ!!」

 

「サイバー・ドラゴンを特殊召喚!」

 

サイバー・ドラゴン ATK2100/レベル5

 

「手札より、エヴォリューション・レザルト・バーストを発動! オーバーロード・フュージョンを加え、発動! フィールドのサイバー・ドラゴン、墓地のサイバー・ダーク3体、サイバー・フェニックス、サイバー・エンド・ドラゴン、サイバー・ドラゴン・ヘルツを除外! 融合召喚! キメラテック・オーバー・ドラゴン!!」

 

キメラテック・オーバー・ドラゴン ATK?/レベル9

 

「このカードの攻撃力は、素材とした融合素材モンスターの数かける800ポイントとなる! 素材としたのは7体! よって攻撃力は・・・」

 

キメラテック・オーバー・ドラゴン ATK5600

 

「今度は攻撃力5600だと!?」

 

「キメラテック・オーバー・ドラゴンでスライムモンスタートークンを攻撃! エヴォリューション・レザルト・バースト!!」

 

「ぐわあああ!!」

 

出雲 LP8000→2900

 

「まだだ! キメラテック・オーバー・ドラゴンは素材としたモンスターの数まで攻撃できる! マルチプル・スライムを攻撃!!」

 

「く!! マルチプル・スライムの効果! スライムモンスタートークンを3体特殊召喚する!!」

 

スライムモンスタートークン DEF500/レベル1

 

「スライムモンスタートークン3体を攻撃!!」

 

「うぐ!! だがもう攻撃はできまい!!」

 

「何を言っている。まだ攻撃は可能だ。」

 

「な、何を言っている! キメラテック・オーバー・ドラゴンが複数回攻撃できるのはモンスターだけだ!」

 

「エヴォリューション・レザルト・バーストを発動したとき、オーバーロード・フュージョンで呼び出したモンスターはその素材の数まで攻撃できる。それは・・・プレイヤーにもだ!!」

 

「・・・・!!」

 

「キメラテック・オーバー・ドラゴンでダイレクトアタック!! エヴォリューション・レザルト・バースト!!」

 

「ぐああああ!!」

 

出雲 LP2900→0

 

WINNER 亨

LOSER 出雲

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