遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第93話 おジャマの意地! 来人VSイェーガー

「ヒ~ヒッヒッヒ・・・あんなヤツらに捕まるわけにはいかないのです。」

 

「あんなヤツら?」

「それは・・・」

「俺らのことかぁ!?」

 

逃げたイェーガーの前にクロウ、ジャック、来人がDホイールに乗って現れた。

 

「ひ~!?」

 

3人から逃げようとするが、その先では遊星とブルーノが待ち構えていた。

 

「うぐ・・・! どうしてここが・・・!」

 

「何度も逃げられるわけにはいかないんでね。発信機をつけさせてもらった。」

 

「さぁて、カップラーメンの恨み・・・!」

 

手をポキポキと鳴らしながら、ジャックはイェーガーに詰め寄る。

 

「イリアステルのことを教えてくれないか。」

 

「お前たちに話すことなど何もない!」

 

「ったく、往生際の悪い野郎だな。こうなりゃ、デュエルだ。俺に勝ったら、俺の伝手で海外にでも逃げればいい。負ければ、俺らに情報を洗いざらい吐いてもらう。」

 

「・・・ふっ、いいでしょう。私の実力、とくとご覧に入れましょう!」

 

デュエルディスクを取り出し、腕に装着した。

 

「よし・・・行くぞ!」

 

「「デュエル!!」」

 

イェーガー LP4000 手札5

 

来人 LP4000 手札5

 

「私のターン!」

 

イェーガー 手札5→6

 

「まずは4枚伏せます!」

 

「いきなり伏せカードを4枚・・・!?」

 

「そして、ジェスター・ロードを召喚!」

 

ジェスター・ロード ATK0/レベル1

 

「このカードはフィールドに他のモンスターがいなければ、お互いのマジック、トラップ1枚につき、攻撃力を1000ポイントアップします! 現在、カードは4枚! よって攻撃力は・・・」

 

ジェスター・ロード ATK0→4000

 

「いきなり攻撃力4000かよ・・・トリッキーな野郎だぜ!」

 

「治安維持局副長官をなめてもらっては困ります! ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

来人 手札5→6

 

「ここで永続トラップ2枚を発動! 不協和音! そして融合禁止エリア!」

 

「これは・・・!」

 

「不協和音により、お互いに3ターンの間、シンクロ召喚することはできず、融合禁止エリアにより、我々は融合召喚ができません!」

 

「来人のスピードロイドデッキとプレデタープランツデッキ。どっちが来てもいいようにこの2枚・・・!」

 

「どう出る? 来人・・・。」

 

「俺はおジャマ・レッドを召喚!」

 

『やるぞー!』

 

おジャマ・レッド ATK0/レベル2

 

「おジャマ・レッドが召喚したとき、手札のおジャマを4体まで特殊召喚できる! おジャマ・グリーンを特殊召喚!」

 

おジャマ・グリーン ATK0/レベル2

 

「ほかのモンスターがいることにより、ジェスター・ロードの攻撃力は0になる!」

 

ジェスター・ロード ATK4000→0

 

「ふむ・・・ならば私は、宮廷の帳簿を発動!」

 

宮廷の帳簿(アニメオリジナル)

永続罠

自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力がカードの効果によって下がった場合、エンドフェイズ時まで、その数値を自分フィールド上に存在する別のモンスター1体の攻撃力に加える事ができる。この効果はお互いのターンに1度しか使用できない。

 

「私のモンスターの攻撃力が変化したとき、その数値の他のモンスターに加える! これにより、ジェスター・ロードは再び攻撃力4000になる!」

 

ジェスター・ロード ATK0→4000

 

「ちっ・・・また攻撃力が戻ったか。」

 

来人は手札にある1枚のカードを見る。

 

「そんなに攻撃力が変化するやつより、こっちをやるよ。俺はジェスター・ロードをリリースし、雷撃壊獣サンダー・ザ・キングをお前のフィールドに特殊召喚!」

 

ジェスター・ロードが雷にうたれ、上空にサンダー・ザ・キングが姿を見せた。

 

雷撃壊獣サンダー・ザ・キング ATK3300/レベル9

 

「攻撃力3300のモンスターを相手の場に・・・?」

 

「いったいどういうつもりです・・・?」

 

「こういうことだ。手札からシャイニング・アブソーブを発動! 相手の光属性モンスター1体を対象に、その攻撃力を俺の攻撃表示モンスター全てに加える!」

 

「なるほど。そういうことか。」

 

「俺は光属性のサンダー・ザ・キングを対象にし、おジャマたちの攻撃力を3300アップさせる!」

 

おジャマ・レッド ATK0→3300

おジャマ・グリーン ATK0→3300

 

「な、なんですとぉ~!」

 

「バトル! おジャマ・レッドでサンダー・ザ・キングを攻撃!」

 

おジャマ・レッドがサンダー・ザ・キングを殴り伏せるが、反撃の光線によって黒焦げにされる。

 

「おジャマ・グリーン! ダイレクトアタックだ!」

 

『必殺! おジャマキッ~ク!』

 

「うぅ・・・!?」

 

イェーガー LP4000→700

 

「すごい! いきなり3300のダメージだ!」

 

「メインフェイズ2! もうこれでお前に用はない。馬の骨の対価を発動! 通常モンスターを墓地に送り、2枚ドローする!」

 

『ひえ~!』

 

来人 手札1→3

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

イェーガー LP700 手札1

【モンスター】

【魔法・罠】

宮廷の帳簿 不協和音 融合禁止エリア

伏せ1

 

来人 LP4000 手札1

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ2

 

「さて・・・こっからどうするか・・・・・いて!?」

 

デュエルの最中、どこからか投げられた空き缶が来人の頭に当たる。

 

「誰だ!」

 

「おとうちゃまをいじめるな~!」

 

「お前たち!」

 

どこに隠れていたのか、イェーガーによく似た女性と男の子がいた。

 

「いつもいつもおとうちゃまをいじめてるのはおまえだな~!?」

 

「誰がいじめて・・・つうか何、お前家族いたのかよ!?」

 

「当たり前です。こう見えても私は立派な社会人なのです。」

 

「立派な社会人だと? 笑わせる。」

 

イェーガーの社会人という言葉にジャックは鼻で笑った。

 

「ここは危険です。離れていなさい。」

 

「あなた・・・!」

 

「おとうちゃま! そんなわるいやつら、やっつけちゃってください!」

 

「このクソガキめ・・・!」

 

「安心しなさい。正義は、必ず勝つのです!」

 

「人のカップラーメンを盗むヤツのどこが正義だ!」

 

もっともな正論をイェーガーにぶつける。

 

「ええい、うるさい! デュエルを続けます! 私のターン!」

 

イェーガー 手札1→2

 

「永続トラップ、宮廷のしきたりを発動! これがある限り、私のフィールドの宮廷のしきたり以外の永続トラップは破壊されません! そして、ジェスター・クイーンを召喚!」

 

ジェスター・クイーン(アニメオリジナル)

効果モンスター

レベル2/闇属性/魔法使い族/ATK800/DEF800

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の魔法&罠カードゾーンに存在するカードを全て破壊する。自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しない場合、このカードは自分の魔法&罠カードゾーンに存在するカードの数だけ、1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

 

「このカードが召喚に成功した時、私のマジック、トラップカードを全て破壊するのですが、宮廷のしきたりによって破壊されるのは宮廷のしきたりのみ! さらに永続魔法、暗黒の扉を発動!」

 

来人とイェーガーを隔てるように、黒い扉が現れる。

 

「これにより、お互いにモンスター1体でしか攻撃できません。」

 

「ふん。何をしようが今更攻撃力800で攻撃されたところで・・・」

 

「ジェスター・クイーンにはまだ効果があります。それは、ジェスター・クイーン以外のモンスターがいない場合、私のマジック、トラップカードの数まで攻撃できるのです!」

 

「イェーガーのフィールドには4枚のカードがあるから・・・よ、4回の攻撃!?」

 

「な!?」

 

「ジェスター・クイーン! 4回連続ダイレクトアタックなのです!」

 

「そううまく行くかよ! トラップ発動! おジャマデュオ! 相手フィールドにおジャマトークン2体を特殊召喚する!」

 

おジャマトークン×2 DEF1000/レベル2

 

『お邪魔してま~す!』

『はぁ・・・茶がうまい・・・。』

 

「うぐ・・・!」

 

「これでジェスター・クイーンの攻撃は1回のみ!」

 

来人 LP4000→3200

 

「く・・・! ・・・私は・・・お前たちにもイリアステルにも、捕まるわけにはいかないのです!」

 

「こそこそ逃げ回って、それがなんになる。戦う意思も見せないような奴が何かを守れると思うんじゃねえ!!」

 

「・・・!」

 

来人の言葉にイェーガーは顔を逸らす。

 

「俺のターン!」

 

来人 手札1→2

 

「墓地のおジャマデュオの効果発動! このカードを除外しデッキからおジャマ2体を特殊召喚する! 来い! おジャマ・イエロー! おジャマ・ブラック!」

 

おジャマ・イエロー ATK0/レベル2

おジャマ・ブラック ATK0/レベル2

 

「さらに黙する死者を発動! 墓地の通常モンスターを守備表示で復活させる! おジャマ・グリーンを特殊召喚!」

 

おジャマ・グリーン DEF1000/レベル2

 

「こいつらを見てみろ。レベルが低いし、攻撃力0。効果もねえ。だが、それでもこいつらにできることがあるんだよ! マジックカード発動! 行け、お前ら!」

 

『イエロー!』

『ブラック!』

『グリーン!』

 

『『『必殺、おジャマ・デルタハリケーン!!』』』

 

おジャマたちの起こした嵐によって、イェーガーのカードが全て破壊された。

 

「おジャマトークンの効果! 破壊されたとき、コントローラーに300ポイントのダメージを与える!」

 

「うぅ・・・!」

 

イェーガー LP700→400→100

 

「これでイェーガーのフィールドにカードはない・・・。」

 

「だがおジャマどもは攻撃力0。とどめはさせんぞ。」

 

「よし・・・おジャマ・ブラック! イェーガーにダイレクトアタックしろ!」

 

『えぇ!?』

 

「おいおい、どうする気だよ来人!」

 

「おら、早く行け!」

 

『ひ~!』

 

来人に急かされたおジャマ・ブラックは泣きながらイェーガーにとびかかる。

 

『必殺! おジャマ・・・・ビーンタ!』

 

「トラップカード、プライド・シャウト!」

 

プライド・シャウト(アニメオリジナル)

永続罠

自分フィールド上の攻撃力0のモンスターが相手に直接攻撃した場合、相手ライフにそのモンスターの守備力分のダメージを与える。

 

「攻撃力0のモンスターがダイレクトアタックするとき、そのモンスターの守備力分のダメージを与える!」

 

「うぐ・・・!」

 

イェーガー LP100→0

 

WINNER 来人

LOSER イェーガー

 

「・・・・う、うそだ・・・・。」

 

イェーガーの息子は目に涙を浮かべる。

 

「おとうちゃまがまけたなんてうそだ~!」

 

こらえきれず、大粒の涙を流す。しかし、負けたイェーガーはどこか清々しい顔になっていた。

 

「・・・泣く必要はありません。」

 

イェーガーは息子の頭を優しく撫でる。

 

「私は・・・本当の意味で、守って見せましょう・・・! 我が家族よ!」

 

妻、息子を優しく抱きしめた。

 

「・・・ちっ。家族への点数稼ぎに使いやがって・・・。」

 

「・・・お約束通り、お話ししましょう。私が知っている治安維持局とイリアステルの全てを! ヒ~ヒッヒッヒ!」




幕間短編

『停学中(亨と明莉)1』

小等部教室

「・・・~~!!」

慌てた様子で明莉は教室を出た。

「ちょ、え? どうしたの?」

明莉と話していた龍可に龍亞が駆け寄った。

「あ、えっと、来人や丸藤さんたちが休学してるって話をしたら・・・」

「え、でもなんで急に?」

「さあ・・・。」







亨の家

「兄ちゃ~ん! つぎはなにしてあそぶ~?」

「にいちゃ~ん!」

「・・・・・・。」

亨に顔立ちがよく似た子供二人に亨はされるがままになっていた。

ピンポ~ン!

「ん? 宅配か? 二人とも、ちょっと待ってて。」

「「は~い!」」

亨は応対のため、玄関に向かいドアを開ける。そこには息を切らせた明莉がいた。

「・・・え?」

思わぬ来客に変な声が出た。

「え、明莉なんで・・・。」

「あ、あの・・・て、てて停学って聞いて、居ても立っても居られなくて・・・!」

「・・・?」

「え、あ、あの、停学って病気かなにかで?」

「・・・・・は?」

(・・・まさか・・・停学を知らない!?)

その後、亨は停学の理由を説明し、明莉の謎の誤解を解いた。
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