年内最後の投稿となります。読んでくださるみなさん、ありがとうございます。
チーム5D’s 控室
「何!? レアカードが1枚も入っていないだと!?」
チーム太陽のデッキを見てしまっていた来人から聞いた内容にジャックは驚いた。
「どうだろうな。ブラフって可能性もあるんじゃねぇか?」
「・・・・・。」
来人はチーム太陽と会ったときのことを思い出す。
「いや、あれには無理だ。」
「うん。いい人たちだったよね。」
来人の意見に龍可はうんうんと頷く。
「いずれにせよ、チーム太陽など敵ではない。」
「つか、俺出ていいのか?」
今日チーム太陽と戦うのは遊星、ジャック、そして来人になっていた。
「ここまで来れたのは、来人のおかげだしな。さすがに出さないわけにはいかねえだろ?」
「・・・ま、一回だけな。」
クロウの言葉に来人はニヤリと笑った。
会場
『それではBブロック決勝トーナメント、第一試合で激突する2チームを紹介しよう! まずは、あの強敵チームユニコーンとチームカタストロフを倒して、予選を勝ち抜いた・・・チーム5D’s!!』
来人、遊星、ジャックが入ってくると客席から大きな歓声が上がる。
『対するは、無名ながらも見事決勝トーナメントへ駒を進めた・・・チーム太陽!!』
「頑張れよ、チーム太陽!」
「頑張れ! しっかりな!」
チーム5D’sほどではないものの、応援の声が上がる。
『ファーストホイーラーのジャックと吉蔵がスタートラインにつき、まもなく試合開始だぁ!!』
(あいつ吉蔵っていうのか・・・。)
「「スピードワールド2、セットオン!!」」
「このようなデュエル、すぐに終わらせてやる!」
『ライディングデュエル・・・・アクセラレーション!!』
「・・・な!?」
二人が一斉に飛び出し、徐々に吉蔵のDホイールがジャックより前に出る。
「遊星、ブルーノ、来人! あのオンボロに何をした!」
「俺が関わって手抜き工事するわけねえだろ?」
来人はフンスと鼻を鳴らした。
「だが所詮、ホイールオブフォーチュンの敵ではない!」
一気にジャックのDホイールがスピードを上げる。
「負けるか!」
吉蔵もスピードを上げるが、慣れないスピードでジャックにぶつかりそうになる。
「ぐ・・・! へたくそが!」
仕方なくジャックはスピードを落とし、第一コーナーを譲った。
「「デュエル!!」」
吉蔵 LP4000 手札5 SPC0
ジャック LP4000 手札5 SPC0
「俺のターン!」
吉蔵 手札5→6
「俺はキーメイスを守備表示で召喚!」
キーメイス DEF300/レベル1
「な、キーメイスだと・・・!?」
『なんとチーム太陽! レベル1の通常モンスターを守備表示で召喚だぁ!!』
「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」
「その程度のモンスターで俺の攻撃が防げるか! 俺のターン!」
吉蔵 SPC0→1
ジャック 手札5→6 SPC0→1
「俺はツイン・ブレイカーを召喚!」
ツイン・ブレイカー ATK1600/レベル4
「トラップ発動! 隠れ兵! 相手がモンスターを召喚したとき、手札からレベル4以下の闇属性モンスターを特殊召喚できる! 俺は手をつなぐ魔人を守備表示で特殊召喚!」
手をつなぐ魔人 DEF1600/レベル4
「手をつなぐ魔人は他の守備モンスターの守備力分、守備力をアップする! キーメイスの守備力300を加える!」
手をつなぐ魔人 DEF1600→1900
「さらに、手をつなぐ魔人がいる限り、相手は手をつなぐ魔人以外のモンスターを攻撃できない!」
「ツイン・ブレイカーで手をつなぐ魔人を攻撃!」
剣を抜き、手をつなぐ魔人を斬ろうとするがガキンと弾かれる。
「く・・・!」
ジャック LP4000→3700
『ジャック・アトラス、あえてダメージを受けてまで攻撃したぞぉ!!』
「このカードは自分の戦士族モンスターが戦闘でモンスターを破壊できなかったとき、手札から特殊召喚できる! ソード・マスターを特殊召喚!」
ソード・マスター ATK1200/レベル3
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」
吉蔵 LP4000 手札3 SPC1
【モンスター】
キーメイス(DEF300/レベル1)
手をつなぐ魔人(DEF1900/レベル4)
【魔法・罠】
伏せ1
ジャック LP4000 手札3 SPC1
【モンスター】
ツイン・ブレイカー(ATK1600/レベル4)
ソード・マスター(ATK1200/レベル3)
【魔法・罠】
伏せ1
「元キング、一気に勝負決める気か?」
「ああ。次のターン、レッドデーモンズが現れる。」
「俺のターン!」
吉蔵 手札3→4 SPC1→2
ジャック SPC1→2
「俺はジャグラーを守備表示で召喚!」
ジャグラー DEF900/レベル3
手をつなぐ魔人 DEF1900→2800
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
「戦術を徹底するのは大したもんだが、相性が悪かったな。」
「ジャックのレッド・デーモンズ・ドラゴンは守備モンスターを攻撃した時、他の守備モンスターを全滅させる効果があるからな。」
「俺のターン!」
吉蔵 SPC2→3
ジャック 手札3→4 SPC2→3
「バトルフェーダーを召喚!」
バトルフェーダー ATK0/レベル1
「レベル1のバトルフェーダーとレベル4のツイン・ブレイカーに、レベル3のソード・マスターをチューニング! 王者の鼓動、今ここに列を成す! 天地鳴動の力を見るがいい! シンクロ召喚! 我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!」
レッド・デーモンズ・ドラゴン ATK3000/レベル8
「攻撃力、3000・・・・。」
「レアカード・・・!」
『出たぁ! ジャック・アトラスのエースモンスター・・・レッド・デーモンズ・ドラゴンだぁ!!』
「レッド・デーモンズ・ドラゴンで手をつなぐ魔人を攻撃! アブソリュートパワーフォース!!」
「トラップ発動! 城壁! モンスター1体の守備力を500ポイントアップする! さらに永続トラップ、スクラム・フォース!」
手をつなぐ魔人 DEF2800→3300
「な・・・く!」
ジャック LP3700→3400
「だが、レッド・デーモンズ・ドラゴンの効果! 守備モンスターを攻撃した時、相手の守備表示モンスターを全て破壊する! デモンメテオ!!」
「スクラム・フォースの効果で、守備表示モンスターが2体以上いる限り、俺の守備表示モンスターは効果で破壊されない!」
「何だと!?」
「ここまで徹底するとは、もはや恐ろしいな。」
来人はチーム太陽の戦術に関心する。
「く・・・! ターンエンド!」
手をつなぐ魔人 DEF3300→2800
吉蔵 LP4000 手札2 SPC3
【モンスター】
キーメイス(DEF300/レベル1)
手をつなぐ魔人(DEF2800/レベル4)
ジャグラー(DEF900/レベル3)
【魔法・罠】
スクラム・フォース
ジャック LP3400 手札3 SPC3
【モンスター】
レッド・デーモンズ・ドラゴン(ATK3000/レベル8)
【魔法・罠】
伏せ1
「今度はこっちの番だ! 俺のターン!」
吉蔵 手札2→3 SPC3→4
ジャック SPC3→4
「スピードワールド2の効果発動!」
「何!?」
「スピードカウンターを4つ取り除き、手札のスピードスペル1枚につき800ポイントのダメージを与える!」
吉蔵は手札の《Sp-パワー・バトン》を見せる。
「く!」
吉蔵 SPC4→0
ジャック LP3400→2600
「ドレイクを守備表示で召喚!」
ドレイク DEF800/レベル3
手をつなぐ魔人 DEF2800→3600
「手をつなぐ魔人で徹底的に守り抜いて、スピードワールド2で効果ダメージを与える・・・。これがチーム太陽の基本戦術・・・!」
その後、ジャックは攻めを押し通し吉蔵を撃破した。しかし、続くジンこと甚兵衛もまた吉蔵と同じ戦術を見せた。観客からヤジが飛んでいる。
「ふざけた真似を・・・! そんな時間稼ぎの戦略で何が・・・・・ん?」
ジャックは甚兵衛の目を見て、考え直し始める。
(違う! あの目は時間稼ぎで戦っている目ではない! 一体ヤツらの目的は・・・? ターンを長引かせることに何か意味があるはず・・・! それはいったい・・・?)
ジャックはドローフェイズにカードをドローする。
「・・・!」
ドローしたのは《ショック・ウェーブ》だった。
ショック・ウェーブ(アニメオリジナル)
通常罠
自分のライフポイントが相手のライフポイントより少ない場合、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージをお互いのプレイヤーは受ける。
(・・・ヤツらの戦略はわからん。だがこれ以上ターンを重ねることがヤツらを有利にすることだと、俺の直感がささやいている・・・!)
その後、次のターンで《ショック・ウェーブ》を発動し、引き分けに持ち込もうとしたがすんでの所でかわされ、ジャックのライフが0になった。
「ジャックがあんなに攻め急ぐなんて、らしくねえぜ。」
「ただ単に攻めたってわけじゃなさそうだな。」
「来人! ヤツらにターンを重ねさせるな!」
戻ってきたジャックが来人に忠告する。
「ターンを・・・? どういうことだ?」
「・・・・・。」
訝しんだ目でジャックを見る。
「・・・ま、今回はちゃんと聞いとくか。任せときな。」
ジャックのカードを引き継ぎ、来人がコースに出る。
(ターンを重ねさせるな・・・それに何か意味があるのか・・・?)
「行くぞ、チーム太陽!」
「「デュエル!!」」
幕間短編
『停学中(亨と明莉)4』
二人はレストランでの食事を堪能していた。
「////・・・。」
「・・・どうした?」
「////え?」
「いや、さっきから何度もこっち見てるからな。」
「////う・・・す、すみません・・・。」
赤い顔を隠すように下を向いた。
(////さ、さっきのが頭から離れない・・・。)
気づかれないように亨をちらっと見る。
「・・・また見たか?」
「/////あ・・・き、気づかれちゃいました・・・。」
亨と目が合い、明莉はえへへと笑う。
「・・・・・。」
「///?」
亨は食べる手を止めていた。
「///あ、あの・・・?」
「・・・ああ、いや、なんでもない。ほら、早く食べよう。冷めるぞ。」
「///は、はい・・・!」
亨の家
「・・・・。」
明莉を送った亨はソファに座り、ぼーっと天井を見ていた。
「亨? どうかした?」
夕が亨の隣に座る。
「・・・何でもない。」
片手で口元と頬を隠す。
「あら? なんか顔赤くない? 何何? もしかして・・・」
「だから何でもないって。」
夕から顔を逸らした。
「・・・へぇ~?」
亨の顔を覗き見た夕はニヤニヤした。
「・・・・・。」
僅かに見えた顔は少し赤くなっていた。