プロローグ
二つの影が重なり合うと同時に火花が飛び散る。
さらにまた、重なり合い火花が散る。
「ハァ、ハァ」
息を上げている少年は、視線を前から離さなかった。
何故なら、もう一つの影の人物である少女に目を離せなかった。
少女が手に持っている刀の形状をして燃えている炎が手に持ったれていたからだ。
その少女の目には、その少年しか見えていなかった。
一方、少年はその少女を悲しみの目で少女を見る。
そんな少年のことなど何も感じず。少女は床を強く蹴り少年の懐に入ると同時に炎の刀を少年の腹を目掛けて突きつける。
「!!」
ギリギリの所で交わすが脇腹に掠めるとそこから肉が少し焦げた音と臭い、そして、痛みが彼に襲う。
「クッ」
方膝を着ける少年に休める時はないと言わんばかりに少女は攻めを休めなかった。
その少女の攻めを少年は痛みに耐えつつ交わすがいつの間にか壁際にまで追い詰められた少年。
それを逃す筈もなく少年に目掛けて炎の刀を少年に突き刺そうとする。
少年は諦めたのか?動こうとせず止まる少年は少女に言う。
「お前になら・・・殺されてもいいよ。・・・仄」
少女の名前を呼びながら目を瞑る少年。
だが、少年に刀は刺さらなかった。
その事に気づいた少年は目を開くと炎の刀は少年の目の前で止まっていた。
「!ほ、仄」
少年は少女の名前を呼ぶと少女は何かを言っている。
「こ、ころ・・・して。わたしをこ、ころ・・して。ななしぃ」
そんなことを言いながら少女は顔から涙流す。
「嫌だ!絶対に嫌だ!」
「お、お願ぃ。ななしぃ」
「!」
少女のお願いに驚愕した顔をした少年は下を向くと同時に少女の持っていた炎の刀が少年を襲う。
だが、当たらずに炎の刀は壁に突き刺さると同時に少女が後方にぶっ飛ぶ。
少年の蹴りを喰らい吹っ飛んだ少女に少年は言う。
「わかった。お前を殺すよ」
だからと付け加える少年。
「俺を恨んで死んでこい」
今まで防戦一方だった少年の手に黒い粉が集まる。
その正体は・・・砂鉄である。
その砂鉄を器用先っぽを尖らした棒の形状にする少年。
そして、次の瞬間に少年は地面を強く蹴り少女に向かって行く。
少女もまた地面を強く蹴り少年に向かって行く。
その距離が数センチの所で少女が先に少年の顔を目掛け炎の刀を突き刺すが頬に掠り少しだけ火傷を負うが構わず少女の腹部に棒の形状をしている砂鉄突き刺す。
少年の手には肉を突き刺した感覚と生暖かい液体が手に染み付き。
少女はその場で糸が切れた人形のように崩れ落ちるのを受け止める少年。
「仄ァ!!」
「・・・ななしぃ」
「ああ、そうだよ。仄」
少女は少年の頬に手を伸ばす。
その手を少年は掴む。
「・・死ぬんだねぇ・・わたしぃ」
「何言ってんだよ。大丈夫だって」
少年の目から涙が流れ落ちる。
「ななしぃが泣いてる」
「うるせぇよ」
「フフゥ、ゲホッゲホッ」
咳き込みながら少女は弱々しく喋る。
「ねぇ、ななしぃ」
「何だ?仄」
「わたし、貴方のこと好きだったょ」
少女の手が少年の頬から滑り落ちた。
「お、おい!死ぬなよ頼むよ仄」
少年は少女の手を持つと先まで暖かかった手が冷たくなっていく。
「うわああああああああああ!!」
カバッとベットから上半身を起こす青年。
「嫌な夢を見ちまったなぁ」
青年はベットから立ち上がり机に置いてある写真立てを手に持っているとその横にあったケータイが鳴り出した。
「なんだよ」
青年がケータイに出る。
「はい。春風七詩」
この行動が春風七詩の止まっていた歯車が動き出す前兆とは、この時の春風は知るよしもなかった。
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