光は屈折してもまっすぐな家族 -奥さんはキュアプリズム- 作:寿垣遥生
今回もまた他のプリキュアとのクロス回でプリキュア5と交わります。設定の時間軸としては続編のオトナプリキュアをひろプリの時間としての20年後です。そうなると、のぞみちゃんは教師になっていてココとも結婚してもう20年になりますね…どんな夢原のぞみになってるのかもお楽しみに!
side琢郎
「琢郎くん、こんにちは。」
ゴールデンウィーク前のある日、僕は仕事を終えて会社から家への帰り道を歩いていた。その時、僕はある一人の女性に声をかけられる…スーツを着ていてピンク色のロングヘアをした多少年は取ってるけど美人な女性だ。もう誰かに関しては分かってる…でも、どう呼べば良いのだろうか?
「夢原先生、お疲れ様です。」
「もーう、学校以外では『のぞみ』で良いのに…私達はプリキュア仲間でしょ?琢真くんと白郎くんの担任という立場だからといって畏まらなくて大丈夫だよ。」
僕はプリキュアの大先輩にして息子である琢真と白郎の担任でもある夢原のぞみさんとこんな時に出会ってしまう。彼女は三代目のプリキュアである『プリキュア5』のリーダーのキュアドリームというもう恐れ多いレジェンドオブレジェンドで最初は学校の成績が悪かったながらも今の旦那さんであるココさんとの勉強やプリキュアとして活動してきた経験を糧にして教師になり、49歳という教頭になってもおかしくない年齢になっても最前線で教鞭を振るっているという凄い先生だ。そんな彼女が二年連続で琢真と白郎のクラスの担任になっているんだよね…それでましろや僕は授業参観とか運動会とか家庭訪問とかのイベントでは保護者と教師という立場で会っている。(その後にプリキュア仲間としての話もしてるけど…)
「いやぁ、貴方が息子達の担任になってから表では『夢原先生』って呼んでしまうものですから。切り替えが大変ですよ…それで、のぞみさんはお仕事の帰りですか?」
「うん、さっきまで家庭訪問をしてたんだ…つい1時間前だけどましろちゃんのところにも行ったよ。」
「そういえば、今日は家庭訪問だってましろは言ってましたもんね…とりあえず、のぞみさんはこれからお時間はありますか?」
「一応あるけど…今日は直帰して良いし、仲間と集まって飲み会もする予定だけどまた時間もあるから大丈夫だよ。」
「それは良かった。とりあえず、近くの喫茶店でウチの息子達の様子を教えてもらいましょうか…授業態度とかそれ以外の振る舞いの話を聞かせてください。」
「うん、良いよ。琢郎くんもお子さん達のことが知りたいもんね…行こう♪」
そんなこんなで僕はのぞみさんと一緒に喫茶店で家庭訪問的な面談半分雑談半分の話をすることに…ましろだけじゃなくて僕も息子達の様子を知りたいし、何よりものぞみさんと話をするのが楽しいからね!
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「アイスコーヒー二つです。ごゆっくりどうぞ…」
それから僕達は店の中に入ってからアイスコーヒーを注文してそれが届く。とりあえず、話題に関してはお互いの仲間の現状を話し合ったところである…そんなタイミングでぼちぼち本題に切り込むことにした。
「それで、本題に入らせてもらいますけど…ウチの息子達って今年の今のところはどんな感じでしょうか?白郎はまあ昨年同様に大人しいと思いますよ…ただ、琢真の方はやはりヤンチャしてますかね?」
「大丈夫、白郎くんは変わらず勉強熱心で授業の姿勢も振る舞いも優等生で琢真くんは今年になってちょっとうるさいところはあるけど、ムードメーカーとしてクラスを引っ張っているよ。」
「そうなんですね…ましろにも同じ内容で伝えたりはしたんですか?」
「もちろんだよ。私って嘘をつくのが下手だし、二人が頑張っているのは事実だから…琢郎くんはもっと親として自信持っても大丈夫だよ!」
のぞみさんは不安に思う僕を安心させようと笑顔で励ます。この人って人の心をコントロールするのが上手すぎる…そりゃあプリキュア5のリーダーだし、彼女も教師を目指す中で大人になってきたんだからね。これで最初はおっちょこちょいだったというのが信じられないよ…
「それは良かったです。特に琢真は昨年迷惑をかけまくりましたからね…何と言うかトラブルメーカーで呼び出しされるぐらいのことを何度もしたわけですから。本当に謝るにも下げる頭が足りませんよ…」
「そんな謝らないで。私も方向性は違っても同じトラブルメーカーだったから琢真くんの気持ちは凄く分かるの…場を盛り上げようとして彼も彼なり頑張ってたのは分かってたし、琢真くんも失敗を重ねて日々反省してるみたいだから。琢郎くんやましろちゃんの見てないところでかなり成長してると思うよ。担任の私が言うんだから自信を持って…ね?」
「のぞみさん…」
僕はのぞみさんの言葉を聞いて親として子供達を育てられているという自信が湧いてくる。人生の先輩でもありプリキュアの先輩でもあるから言葉が一つ一つ響くんだよね…僕もプリキュアチームのリーダーとしてチームを束ねてきて大変な目に遭ったけど、この大先輩ののぞみさんにはリーダーの矜持とか色んなことを教わってきた。会った時間は短くてもその貴重な時間は僕の人生では決して無駄にはならない…
「とりあえず、良い知らせが聞けて良かったです。今年もまた息子達がお世話になるのでこれからもよろしくお願いいたします!」
「うん。それじゃあ、今度は貴方のことも聞かせてもらおうかな?最近の家族でのプライベートの過ごし方とか…私が知らないところとか教えてほしいな。」
「プライベートですか。そうですね…最近またこっちにもトラブルが発生してまして、スキアヘッドの息子と名乗る悪者がキョーボーグを生み出して暴れているんです。のぞみさんもご存知ですよね?」
「私は現場には行けてないけど、子供達の話やニュースで聞いたことがあるよ。それでプリキュアが現れたとか何とか聞くけど…もしかして、琢郎くん達?」
「はい。僕とましろとあげはさんの地上にいるプリキュアで何とか食い止めてますね…ただ、僕達は20年ブランクがあるじゃないですか。それに年齢ももう今年で34であげはさんに至っては今年38ですよ?結構体力がおじさんおばさんなので変身補正があってもキツいですね。」
「そうなんだ。私は戦っていても別に年齢は感じないけど…」
のぞみさんはサラッと戦っていて年齢は感じないと言い放つ。しかし、ずるいんだよな…のぞみさんはタイムフラワーの力もあってかプリキュアに変身する時には14歳に若返ることができるんだよね。それを考えるとおじさんのままで戦う僕達はかなり惨めに見えてしまい反則としか言えない…
「いやいや、のぞみさんは変身する時に若返ってるからでしょう?それは年齢も感じませんよ…」
「でも、変身が解けた時に来る反動による疲れは最近大きくなってるんだよね…もう50近くだからかな?」
「あんまりそれは言わない方が良いですよ?色んな意味で子供の夢を壊してしまいますし、憧れの先輩の情けないところは見たくないですから。」
「そうなんだ…気をつけるね。」
のぞみさんは僕が言ったアドバイスに素直に答える。彼女はもう後輩プリキュアの中ではカリスマ的存在なんだよね…そんな人の醜態を見たくないというのは僕だけじゃなくて誰もが思っていることだ。先輩にはいつまでもかっこいいリーダーとしていてほしい。
「それはそうと、敵が現れたこと以外でプライベートで家族での生活とかはどうなの?」
「まあ、夫婦としても親子としても仲良しですよ。家事もましろと協力し合ってますし、ましろとは一緒に寝てますし、子供達の勉強を教えたり遊んだりもしてますね…」
「へぇ…仲良し家族だね。」
「のぞみさんのご家庭はどうですか?ココさんやお子さんとの仲は良好でしょうか?」
「うん!子供はもう上が高校生で下が中学生になったよ。ココもパルミエ王国の国王として頑張ってる中でも私や子供と向き合ってるし…もう毎日が幸せだよ〜。」
「お子さんももう大人への階段を上がってるんですね…是非一度は会ってみたいです。」
「うーん、今はどっちも部活で忙しいし私も仕事で大変だからね…今度機会があったらココやみんなと話してみるよ。私も琢郎くん達に会わせるのが楽しみだなぁ♪」
それで、僕達はそれぞれの家庭のことを語り合う。こうやって家族の幸せをシェアし合うのは凄く楽しいんだよね…これだからプリキュア仲間と話すのは楽しいな!
「あれ、地面が揺れた…揺れましたよね?」
「うん…でも、緊急地震速報は鳴ってないよ?」
「とりあえず、様子を見ましょう…敵がいるのかもしれませんし。」
「そうだね、行こう。」
僕達は店を出て会計も済ませてから店の外へと出る。そこにはやはり案の定、キョーボーグが外で暴れていて辺りの人達は避難していた…今回の媒体は近くのスポーツ用品を売ってあるお店に置いてある剣道の防具と竹刀を持ったマネキンで竹刀を振って街を破壊していく。
「やはり、現れたか…キュアネイチャーとキュアドリーム。」
「スキアヘッド二世!」
店を出てすぐに待っていたのはスキアヘッド二世だった。それを見たのぞみさんは驚きを隠せない…それはそうだ、話にしか出てこなかった悪の根源が自身の正体を知ってるのだから。
「貴方、どうして私の正体を?」
「私は概念としてこの長い時を昔から今まで見てきた。もちろん、キュアドリーム…夢原のぞみも例外ではない。貴様は伝説の『プリキュア5』のリーダーにしてプリキュアチームの前線を引っ張っていて私の野望に厄介な存在だ…よって、削除の対象としてキュアネイチャーと共に消させてもらう!」
「それと街の人を困らせるのは関係ないでしょ?もう大暴れするのはやめなさい!」
「それでも続けると言ったら?」
「私達が止めてみせる!」
そう言ってのぞみさんが変身アイテムのキュアモを取り出すと彼女は14歳の姿に若返る。やっぱりあの時から若返りの力を持ち続けていたんだな…この場面で思うことじゃないけど、若返ったのぞみさんがマジで可愛い!
「行くよ、琢郎くん!」
「は、はいっ…!」
彼女の呼びかけに僕も変身アイテムであるミラージュペンをポケットから出して変身の準備をする。とりあえず、今は14歳ののぞみさんじゃなくて目の前のキョーボーグを止めることに集中しないと…(とりあえず、この場にましろがいないことは不幸中の幸いかな?)
「プリキュア、メタモルフォーゼ!」
「スカイミラージュ、トーンコネクト!ひろがるチェンジ、ネイチャー!!」
そして、僕達はそれぞれ変身をしていく…こうしてのぞみさんと一緒に変身して戦うのはどれぐらいぶりだろうか?結構久しぶりだけど、また大先輩と戦えると思うと彼女がいるだけで凄く頼もしいし負ける気がしない。
「大いなる希望の力、キュアドリーム!」
「壮大な癒しの自然、キュアネイチャー!」
「役者が揃ったか…手加減はいらんぞ?全力でプリキュアを始末しろ。」
「キョーボーグ!!」
そして、スキアヘッド二世の指示によってキョーボーグはいきなり前へ踏み込んでから竹刀を思いっきり振るう。その威力はアスファルトにヒビが入るぐらいで思わず冷や汗をかいてしまった…
「はあっ!」
「たああっ!」
僕達はキョーボーグにパンチを入れようとするも竹刀で防がれてしまう。この相手は攻撃だけじゃなくて防御にも長けてるのか…こんなにも隙のないキョーボーグはこれまでにあるかどうかだ。
「あっ、プリキュアだ!ママ〜、プリキュアがいるよ!!」
ちょうどそのタイミングで現場の様子を見に来た女の子がやって来る。プリキュアを見て好奇心で行きたくなる気持ちも分からないことはないが、このタイミングで来たら命が危ない。(自分も経験したから分かるんだよね…)
「来ちゃダメ!」
「よそ見をするな!!」
「キョーボーグ!!」
「きゃあああっ!?」
「ドリーム先輩!!」
女の子に気を取られたドリーム先輩はその隙を突かれてキョーボーグからの攻撃を真っ向から受け飛ばされてしまう。僕もその飛ばされた先へと向かった。
「大丈夫ですか?」
「ごめん…でも、大丈夫。」
「それなら良かったです…」
「終わりだ、プリキュア!」
「ネイチャー、後ろ!」
「えっ!?」
ドリーム先輩を助けた先で後ろを向くとキョーボーグが竹刀を振るってきた。僕達は反応が遅れて対応ができない…とにかく僕はどうすれば良いんだ?何もできずにこのままやられるのか…僕はもう攻撃が外れることを天に祈るしかできなかった。
「はああっ!」
もう助かる確率は低い…そう思った瞬間にプリズムが助けに来て竹刀を蹴り飛ばしてくれた。こんな時に来てくれる彼女はまさにヒーローだ…
「「プリズム!」」
「ドリーム先輩、大丈夫ですか?」
「ありがとう。プリズムがいなかったらどうなってたか分からなかったよ…」
「あのぉ、夫の僕の心配はしてくれないんですかね?」
「あっ、ごめんなさい…でも、どうしてネイチャーがドリーム先輩と一緒にいたの?」
「いや、たまたま仕事終わりに家庭訪問をしてた先輩と会ってね…それで琢真と白郎のことを話してたんだよ。」
「ふぅーん、そうなんですか?」
「もちろんだよ。まあ、家族以外の異性の人と一緒にいられたら不安に思うよね…でも、ネイチャーは正直者だから信じてあげて?」
「分かりました。先輩がそこまでおっしゃるのなら信じますね…」
「良かった…」
ドリーム先輩に説得されてプリズムはどうやら理解してくれたようだ。それだけ彼女の愛は強いものなんだよね…これだけ愛してくれるプリズムには感謝だし、もちろん僕もおじさんになる中で共におばさんになっていく彼女のことは一生愛していきたいと思っている。それだけプリズムは唯一無二の大事な存在なのだから…
「あの、プリキュアのお兄ちゃんお姉ちゃん…」
「君は…」
僕達がそれぞれ家族愛を分かち合っていると、さっきドリーム先輩を見て声をかけた女の子がお母さんを連れて僕達のもとへとやって来る。とりあえず、あれから何事もなく無事だったことが何よりだ…
「さっきは戦いの邪魔をしてごめんなさい…大好きなプリキュアに会えたことが嬉しかったから声をかけちゃって。それで、キュアドリームお姉ちゃんが…ごめんなさい!」
女の子はドリーム先輩に泣きながら謝る。それはそうだ…いくら無邪気な子供とて憧れの存在に迷惑をかけたのだから何歳でも申し訳ない気持ちになってしまうのも無理もない。
「キュアドリームさん、ウチの娘がご迷惑をおかけして申し訳ありません…保護者として監督不行届なのは私の責任です。本当にすみませんでした!」
それに続いて彼女のお母さんも頭を下げて謝る。本当にこの親はできた人間だ…本人も言う通りに落ち度は多少あるにしてもそれを素直に謝れるのは良いところだ。見たところ僕達より年下からもしれないけど、若いながらとても良いお母さんである。
「お母さんも娘さんも顔を上げてください…それと、泣かないで大丈夫。私は怒ってないよ?」
ドリーム先輩はそう言ってから女の子の目線に合わせてしゃがんでから彼女の頭を撫でる。やはり、小学校の先生を長年やっているだけにこれぐらいの年頃の子供を手懐けるのが上手い…これだけ扱いが上手い人は恐らく保育士のあげはさん以外身近な人ではいないだろう。
「私を見かけたことが嬉しくて声をかけたんだよね…私も好きな人を見かけたら声をかけたくなるから気持ちは良く分かるよ。それだけ私のことを好きでいてくれてありがとう♪」
「ドリームお姉ちゃん…」
「でも、戦ってる途中に声をかけられたら集中できないし何よりも貴方が危ないからね…安全な場所に避難して全てが終わるまでは出てこないこと。それを約束できる?」
「うん…私、プリキュアのことが大好きだもん。プリキュアとのお約束は守る!」
「そう。じゃあお約束…しっかり守ってね?」
ドリーム先輩と女の子は小指を絡めてから約束を交わした。これで女の子が危険な真似を二度としなければ良いのだが…ただ、憧れのヒーローとの約束ならば破るはずがない。僕はそれを信じることにした…
「それじゃあ、安全なところに避難するわよ…プリキュアの皆さん、ありがとうございました。頑張ってください!」
「プリキュアのみんな、またね!」
そう言うと女の子のお母さんは女の子を連れて安全なところへと避難していく。女の子の笑顔とお母さんからの応援で僕達も勇気が湧いてきた…ここからは戦いに切り替えて必ず勝ってみせる。
「さあ、ここからは真剣勝負だ…これ以上のお前の好きにはさせないぞ!」
「ふんっ、さっきまで劣勢の人間風情が何を言う。今回のキョーボーグは貴様らに負けるビジョンは見当たらない…こうなったらそれを徹底的にそれを教えてやる。やれ!」
「キョーボーグ!!」
そして、キョーボーグはスキアヘッド二世の指示により攻撃をまた仕掛けてくる。僕達は息を揃えてその攻撃を避けてから次の攻撃態勢へと移っていく…
「木の拳(ウッド・インパクト)!」
「なっ…」
「「折った!?」」
僕はまず最初に右腕を木に変換して放つ木の拳(ウッド・インパクト)を放ち、それを竹刀で相手も受け止める。それでも僕の拳は竹刀を見事に粉砕した。
「プリズム、ドリーム先輩!」
「うん…ひろがるプリズムショット!」
「プリキュア・シューティング・スター!」
そこから更にプリズムの弾幕攻撃とドリーム先輩のアタック技も決まり竹刀も何も持ってないキョーボーグは吹き飛ばされる。ここまでの力を出せたのは女の子とそのお母さんから貰った勇気だ…この二人のエールが僕達の力になったんだ。
「ふざけるな、負けるビジョンなんてなかったはずだ!どうして?」
「私達はたとえどんなに負けていても勇気を貰えばまた立ち上がる…」
「その声と希望がある限り、絶望にも可能性にも絶対に負けない!」
「貴様ら…」
「「ネイチャー!」」
「はい…ひろがるネイチャーフレアホールド!」
「スミキッター…」
そして、最後は僕が癒し技を決めてキョーボーグを元の姿に戻した。本当に苦戦したけど、貰えた勇気のおかげで制圧することができたんだ…ありがとう、女の子とそのお母さん。
「何が勇気だ…まあ、私の中のデータに刻み込んでおいてやろう。次はこうは行かんぞ…」
それだけを言い残しスキアヘッド二世は姿を消した。そして壊れた街並みが元に戻ったところで僕達は変身を解除する…今日に関しては仕事終わりも相まってとにかく疲れたよ。
「ましろちゃん、改めてあの時は助けてくれてありがとう…貴方が来なかったら私も琢郎くんも大変なことになってたから凄く助かったよ。」
「いえいえ、二人が無事で良かったですよ…」
「それにしても、どうして僕達というか街の異変に気づけたの?」
「家庭訪問が終わってから買い物に行ってたら琢郎とのぞみさんの目の前にキョーボーグがいたのを目撃しちゃって…それで攻撃されてたから助けに行かないとと思ったの。二人が無事で本当に良かったよ…」
「ましろ…」
「いやはや…遠くから見させてもらったが、素晴らしい戦いだったな!」
そんな風に三人で話していると黒のジャージを着た金髪オールバックのおじさんにしては老けていておじいさんにしては若い男性が拍手をしながら姿を現して声をかける。
「ブンビーさん!」
「のぞみさん、知り合いなんですか?」
「うん。私のお友達だよ♪」
「お友達…にしては顔が少し怖そうですよ?」
「お嬢さん…顔が怖いからって悪者扱いするのは良くないぞ?まあ、俺も昔はプリキュアの敵だったんだがね。」
「敵?まさか、さっきのスキアヘッド二世と関係が…!」
「いやいや落ち着きなさいよ青年…さっきのやつと俺は無関係だしそもそも俺はもう悪事からはとうの昔に足を洗ったんだ。だから今はもう定年退職して年金暮らしのただの隠居ジジイって訳さ♪」
「そうなんですか…」
金髪の男性…ブンビーさんが『プリキュアの敵』と言い出すものだから僕は一瞬身構えたが、それは過去の話であることや今回のこととは無関係であることを説明されて安心する。
「それにしても、今回はまあなかなか苦戦してたな…やはりあのキュアドリームも老いには勝てないのか?」
「もう、ブンビーさんったら失礼しちゃうよ!私はまだまだ若いつもりでいるからね?でも、変身した後の疲れは結構増してるかも…」
「はっはっはっ…50近くともなれば無理もないだろう。とりあえず、お前も俺のように毎日の運動を忘れないことをおすすめするぞ?それと、若いプリキュアの君達もいつまでもこの大先輩ばかりに頼るんじゃなくて今の世代のプリキュアとして意地を見せなさい。若い君達になら何だってできる…期待してるからね?」
「「はい!」」
ブンビーさんはのぞみさんにアドバイスをしつつ僕とましろにエールを送る。まあ、若い…とは言っても僕達は34になるんだけどね。それに、僕達よりも若いプリキュアもこの世のどこかにいるはずだ…それでも『若い』って言われるのも悪くないかもしれない。
「あっ、大変…飲み会のことすっかり忘れてた!今日はココもナッツもシロップも全員集合なんだよね…」
「そういえば、飲み会って言ってましたもんね…お気をつけて。」
「ありがとう!そうだ、ブンビーさんも一緒に行かない?くるみが急に来れなくなったからその分で来てほしいんだけど、ダメ?」
「ええっ、俺!?まったく、仕方のないやつだ…ミルキィローズの代わりに行ってやろうじゃないの。」
「やったー!ましろちゃん、琢郎くん、また次は運動会で会おうね♪」
「ああっ、こらっ…手を引っ張るんじゃない!」
そして、のぞみさんはブンビーさんの手を引っ張って大急ぎで飲み会の会場へと向かうのであった。本当にこの人達はいくつになっても若さを忘れてないよ…僕達もこういう年の取り方をしてみたいものだ。恐らくはこのプリキュアの力がある以上は若くいられそうだろうな…
「それじゃあ、私達も帰りましょう…二人きりだし手を繋いで、ね♪」
「うん!」
のぞみさん達を見送った僕達も若さとかを忘れまいと手を繋いで家までの帰り道を歩くのであった。僕達がいつまで現役のプリキュアでいれるかは分からない…だけど、仮に後輩のプリキュアがこの世のどこかにいるとしたら僕ものぞみさん達のように若さを忘れないでプリキュアとして道を作っていきたいな。いつまでも、そしてどこまでも…僕達とみんなの夢はまだまだ続いていく。
エンディングテーマ
♪:『ガンバランスdeダンス ~夢見る奇跡たち~』
歌:宮本佳那子
いかがでしたか?キュアドリームの存在ってやっぱり偉大だなと感じますよね…流石はプリキュアチームのリーダーの中では史上最強と名高い存在。目立った才能は特にないのにムードメーカーと創造性と言いますかそういうのでリーダーとして引っ張る姿はまさに素晴らしいものでした…色んな才能は他の子達に任せて引っ張る、こういうリーダーもありかなと思うしそれがむしろ最強だったりします。
そして、ここからは時事ネタですけども…わんぷりでついに推しのまゆちゃんがキュアリリアンに覚醒しました!本当に待ってた甲斐がありましたね。ここから何かもしたいと思うので何かあったらまた報告いたします。
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