少しだけ頭の悪い炭治郎のお話   作:MN2

1 / 32
1と2

 

(case1:其れは金なり)

 

「ぜーぜー、はーはー…っ」

 

冨岡義勇は疲労困憊だった。

なんなら全集中常中すら解けていた。

何なんだ、目の前の少年は?

己の言葉がまるで届かない。日本語知ってる?

自分が言葉が足りない質である事を差し引いても

なお酷い。

他の柱達はいろいろと自分の事を察してくれてたのだな、と冨岡はちょっぴり反省した。

 

あまりにも酷過ぎて、つい鬼と化した妹に刀を突き付けておくのも忘れてしまう。それがいけなかった。

 

そろりそろりと冨岡の背後に回った禰豆子は、何処からか取り出した竹の口枷を噛んで、キュッと結ぶ。

あら、お行儀が良い。でもそれ付けるの早くない?

 

ツッコミもないのをいい事に、禰豆子はクワッと目を見開いて

 

「むーっ!!」

 

鬼の膂力で振り上げられる蹴り! 狙いは緩く開かれた股座!

その衝撃は肛門を突き抜け尾てい骨を揺るがし、冨岡の冨岡を激しく叩いた。

ドゴン、と重低音すら響かせる金的であった。

 

「フゥゥううんっッッ!!?」

 

水柱は体を丸め、ドウッと倒れる。

刀? 水の呼吸? そんなの手放したよ! 今手が離せないんだよ!!

 

「今だ、禰豆子!」

「むぅーっ!!」

 

逃げる? いいや、立ち向かう!

転げ回る冨岡へとダッシュする竈門兄妹。

そして繰り出されるスタンプスタンプ、蹴たぐり回す!

 

「ぐああああーーーっ!!?」

 

2人の蹴りは外れる事なく全弾命中。

ヘイ、パス! むー!

見る間にボッコボコになっていく冨岡義勇。

鬼かな? (妹は)鬼だった。

 

 

「も、もう…許してくれ……」

 

「せいさつつよだの剣を他人にゆだねるな!!」

 

 

_______________________________________________

 

 

無惨「なんだ…? さっき作ったばかりの同族との繋がりが消えた。もう鬼狩りにやられたか…クズめ」

 

禰豆子の呪い、もう解けてない?

 

________________________________________________

 

 

(case2:判断が)

 

「鬼の妹が人を喰ったら、どうする?」

 

「腹を斬ります! その後妹の首を斬ります!!」

 

「順番が違うッ!!」

 

バッチィィイイん!! 「へぷぅッ!!?」

 

 

冨岡義勇の紹介した育手、鱗滝左近次は頭を抱えた。

 

(ああ…、この子は駄目だ義勇。バカ過ぎる……)

 

腹を斬った後、一体どうやって妹の首を斬るというのか。

根性か、あるいはド根性か。

 

(判断は早い。覚悟もある。だが、如何せん頭が悪過ぎる)

 

「???( °ω° )」

 

(今も何故頬を打たれたのか、まるで解っていない。

 そら、妹と一緒に蝶々を追いかけだしたぞ)

 

朝日に照らされてヒラヒラと舞う蝶が大変迷惑そうに見えるのは気のせいではあるまい。

 

いそいそと籠に入った禰豆子を背負う炭治郎。

目だけはとびっきり真っ直ぐだった。

深く深くため息をつく鱗滝。

 

(育手、やめようかな……)

 

 

________________________________________________

 

 

鱗滝「いま日光に当たってなかったか!!?」

 

禰豆子「むー?」

 




思いついたので初投稿。
スナック感覚でどうぞ。
人物描写とか極力削ってるので、原作履修大推奨。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。