ブラック企業勤務、アラサー女探索者の迷宮探索 作:Yunoko
「それでは、あらためて主任会議を始めたいと思う。仕切ってしまってなんだが、俺がこのまま進めてもいいか?」
「意義なし」
「お願いします」
「よろしくです」
「おごごご……」
再び口元をガチガチに塞いだ大門寺がやってきたところで、主任会議を再開する。
厳密にはまだ始まってもいないので、今からが開催となるのだが。
流れで第一課課長の飾田が司会進行役となり、特に誰も異論は口にしない。
司会役なんて面倒な事を率先してくれるのだから、願ったり叶ったりである。
「では、会議を進めたいと思うが書記は誰だ?」
「私がしましょう」
第二課の主任である山本大士が手を挙げる。
山本は、非常にバランスの良い文字を均等に、かつ、丁寧に記録する事に定評があった。
彼が書記をしてくれる時は、すぐに議事録も回覧してくれるので、信頼も厚い。
「では、午前中の議題にも出ていたノルマの内訳からだが……まず、第一課で半分は受け持ちたい」
飾田の言葉に幾人かが顔を上げる。
視線には「本当にいいのか?」という疑問と期待とが入り混じっている。
「いいんですか? 助かりますけど」
「大丈夫だ」
代表するように夏美が確認すると、飾田は頷く。
「神崎め、どうせこうなる事は分かった上で俺に丸投げしたのだろうし」
「あ~……」
「腹立たしいが、奴なら15億であっても問題なく稼ぐ計画を立てるはずだ。第一課がいつも好き勝手にしてるとは聞いているし、このくらいはさせてもらいたい」
そう言ったあと、「もっとも俺が探索をするわけでもないんだが……」と自嘲気に呟く。
とはいえ、第一課が問題なく稼いでくる点について、この場に集う者達も疑っていない。
たとえ、内心で神崎を嫌う者であっても、その点だけは認めているといってもいい。
「では、第一課で半分を受け持つとして、残りのノルマについてだが……」
「七課の方で5億受け持ちます」
「それなら二課は4億。せめてそのくらいはさせてもらおう」
「五課はとりあえず、人材育成と環境を整える事を優先してほしいから、今回1億でどうでしょうか」
「すみません、ご迷惑をおかけします……」
「三課もサポートメインなので、同じく1億くらいで。その代わり、素材回収とかも受け持つし」
「九課はえっと残りが……いくらだ? 2億か3億くらいかねぇ? 受けるぜ」
「六課には金銭面でのノルマより、素材や資源回収をお願いしては? ちょうど《七星島》にいる事ですし」
「十課は魔物との戦闘が得意なので、魔物の素材回収は十課がメインに行きます」
探索課全体に振られた30億円のノルマの内訳は、大体上記のように決まっていった。
第一課が半分の15億を、残りの15億を第六課を除く探索課で受け持つ形である。
除外された第六課であるが、こちらは《七星島》で得られる素材や資源を専任してもらう形で話が進む。
「次に依頼の出ている素材や資源だが……」
「この治療関係のポーション類だが、《廃病院》のダンジョンは九課に任せてもらいやしょう。いいすね、大門さん?」
「んごー」
「神崎達の事だから、《金銀鉱脈》で荒稼ぎしているはずだ。鉱石類は一課で受け持とう」
「魔物の素材であれば《古戦場跡》が最適。となれば、某ら十課の出番。そうであろう、織田よ!」
「だから、俺の名前は繊田つってんでしょ! 戦馬鹿が!」
「《天空旅館》は七課で受け持ちたいと思います。《古色古香》からの依頼品は大体ここで集まりそうですから」
「そこは中級難度だが……まぁ、そうだな。七課なら攻略出来るだろう……」
飾田の姫華に対する態度は些か穏やかというより、気遣わしげに見えた。
事実、先ほどの大門寺によるセクハラ発言に対し、彼は責任を感じているのだった。
姫華が表立って嫌悪したり、拒絶していないのは、周囲に対して気を遣っているからだと、飾田は信じている。
根は悪くない人物ではあるのだ。多少融通が利かないだけで。
あとは、コンプライアンスやハラスメント問題も気にはしていたりする。訴えられたらどうしたものかという小市民的な感情もそこにはあるのだ。
飾田が色々と考えていたのと同タイミング。
姫華から《天空旅館》という単語を耳にした時、幾人かがそれぞれの感情を込めて彼女を見やったが、口に出しては何も言わなかった。
「アーティファクト関係はどうする? リストを見た感じだと、一か所で集まるものでもなさそうだが」
「あんまりレアなのは探すのめんどくせーし、見つけても商会に売るのもったいねーなぁ……」
「確かにな。だが、このリストのやつだと大したのは無さそうだぞ?」
「このくらいのなら、見つけて納品してもいんじゃねぇ~?」
「つーか、このリスト……初心者向けのアーティファクトって構成じゃね? 《精霊交信マイク》だとか《虫除けハーブ》やら《隠密スプレー》とかよぉ」
「確かに……」
夏美が疑問を口にした時、幾人かがリストをマジマジと眺める。
魔法を行使する際の詠唱がしやすくなる《精霊交信マイク》に、昆虫型のモンスターが忌避する匂いを放つ《虫除けハーブ》、モンスターから発見されにくくなるガスを噴き出す《隠密スプレー》など、リスト一覧に並んでいるアーティファクトというのは、いずれもレアリティは決して高くない。
その他にも、初心者探索者でも扱いやすく、小難しい使用条件や使用回数などもないアーティファクト……というのが依頼品の共通点である。
「《猫耳探知カチューシャ》も依頼品なんだ……」
「って事は、若い女の探索者を囲ってる企業あたりだな。違いねぇ」
「そうかぁ? 筋肉モリモリのマッチョ探索者かもしんねぇよ?」
「やめろよ、気持ち悪ぃ……」
「あるいはゴスロリの熟女系探索者かもしれない」
「それも辛いなぁ……」
「もしもまだ高校生くらいの美少女だったら?」
「最高じゃねぇか」
好き勝手に依頼者を想像しつつ、アーティファクトの各担当も決まっていった。
とはいえ、こちらは確実性が低いものも多い。
見つけた探索課から随時連絡を入れていき、少しでも無駄な動きを減らしていくという、やや消極的な結論に至った。
その後といえば。
次々と各課の主任や副主任が、各ノルマをどういったペースで達成させていくのか、具体的な日数を発言しつつ決めていく。
このあたりは、毎年潜り抜けてきた面々だ。
目立った停滞もなく、ノルマ振り分けはスムーズに進んでいくのであった。
「次に《黒の派閥》に対しての対策、および、その周知だが」
その名を耳にした時、幾人かが反応した。
いずれも、苦虫を嚙み潰したような顔であったり、忌々しげに吐き捨てるような顔であったりと、非好意的な反応である。
「…………」
それは姫華も例外ではなかった。
元々吊り目がちだった双眸がさらに険しくなっていく。
「今年はあまり目立った動きは少ない、とあるが。あくまでも、この近辺ではという話になる。日本全国ではあちこちで動きがみられている」
「相変わらず、その正体は掴みきれていないのが現状だ。元探索者であったり、潜伏していた犯罪者であったり、大概ろくな素性な者はいないが」
「狙いはやはり探索者だ。特に少人数で活動する探索者が狙われやすく、初心者ともなれば確実に狙われている」
「怪我で済めばいいが、大半は命を奪われたり、行方不明になったり、廃人にさせられたりと、犠牲も決して小さくない。場所によっては魔物よりもコイツらの被害の方が大きい」
「恰好は隠すつもりもなく黒づくめのようだが、先入観に囚われるのも良くないかもしれないな。基本的によその企業の探索者であっても、警戒はすべきだろう」
「以前からも伝えているように、1年目、2年目の探索者を少人数で組ませて探索をさせるのは極力避けるべきだと思う。《白の騎士団》あたりが活動しているダンジョンで探索をさせるのも大切ではないかと素人考えながら思うのだが……」
「俺がどうこう言うより、ここに並ぶ主任や副主任の意見の方が建設的だろう。今後の対策や注意事項について述べてほしい」
飾田から話を振られ、幾人かが提案、それに対する指摘や補足などが相次ぎ、この議題が一番長引いた。
おそらく、今日の議題では一番白熱したであろう。
《黒の派閥》関連の議題が終わった時には、会議終了予定だった時刻を大幅に上回っていた。
「あー終わったぁぁ~!」
会議が終了し、片付けも終わると夏美が背筋を伸ばし、天井目掛けて両腕を伸ばす。
時刻は午後の6時47分。
窓の外はすっかり暗く、商会内のあちこちで働く部署の窓越しの光や、道路を走る帰宅途中であろう車の光がよく見える。
「ヒメ~、今日はもう上がりか?」
「そうだね……明日、七課で会議するから資料確認と、来月の探索スケジュールだけ作ってから帰ろうかな」
「あー……真面目だなぁ、ヒメぇ」
「真面目じゃないよ。しなきゃ、忘れるだけ。忘れっぽくて」
「おいおい、まだそんな年じゃねーだろ。てか、ほぼ同い年じゃん」
「そうだけど……」
夏美の冗談交じりの声に、苦笑する姫華。
「んごご、んごげげ」
「ん、大門寺君? どうしたの」
「ざっごごげ、ごごん。んもほっほ」
「えっと」
会議が終わっても口元を完全封鎖した大門寺。
話せばロクな事を口走らないとはいえ、姫華を大きく上回る巨体だ。
何を言っているのか分からないが、無闇に威圧感と迫力はそこにある。
「すんません、如月さん」
「宇賀神さん」
「大門さんは先ほどのセクハラ発言をお詫びしとるんですわな。そうでしょ?」
「んーんー」
「実際、如月さんやなかったら、こんな歩く卑猥不適切マンなんて社会的に抹殺されてますからな。そうでしょ?」
「んごー!」
「言い返せる立場ですかいな。頭のおかしい呪いなんぞ受けてからに」
第九課の副主任である宇賀神が、まともな言語を話せぬ大門寺の代弁を担う。
主任にも引けを取らぬ引き締まった身体の持ち主であるが、その話しぶりや雰囲気はどこか飄々としたものを感じさせた。
「じゃあ、すんません。この変態マッチョマン上司は責任を持って引き取りますからね」
「あぁ、はい……お疲れ様です」
「えぇ、お疲れ様で」
第九課の主任、副主任を見送る姫華達であったが、不意に夏美が「あっ!」と声を上げる。
「ナツ、どうしたの?」
「ちょっと、あのバカに用事があるんだった! ヒメ、あとで七課に寄るわっ! 心絵、書類預かっといて!」
「いいけど。早めに帰ってきてね?」
「わーってるって! んじゃっ!!」
言うが早いか、颯爽と会議室を出ていく夏美。
「どうしたんだろ、ナツ」
「んー……どうしたんだろうねぇ。まぁ、夏美がせわしないのはいつもの事だから」
「確かに」
どちらともなく笑みを零す二人。
そこへ近づく者が一人。
「忘れ物はないかい、如月さん、鹿野さん」
「山本さん、大丈夫です。今日は書記、ありがとうございました」
「私の方も大丈夫です。お疲れ様です、山本さん」
「いやいや。一応一通り出来たら、主任宛で回覧するからチェックお願いするよ。じゃあ、戸締りしていくから。お疲れさん」
「はい」
第二課の山本が窓の施錠や室内に書類などの置き忘れ、照明の消し忘れがないか確認をしていくのを見やりつつ、姫華達は室内を出ていく。
「ココはさ」
「ん~?」
「ナツが来たら、ココも帰るの?」
「そうだねぇ……どうしようかなぁ。私達も来月のスケジュールは考えておきたいけどねぇ。ヒメちゃんが残業していくなら、私も七課の方にお邪魔しようかな」
「私は大歓迎だよ」
「ありがとね、姫華ちゃん。とりあえず、あの子が帰ってくるまで三課で書類整理でもして待ってるよ」
「分かった。じゃあ、また」
「うん、またね」
廊下を歩き、それぞれのオフィス前で別れてから、姫華は《迷宮探索第七課》のオフィスへと足を踏み入れる。
室内には照明が点いており、先に戻っていた副主任の細井がスケジュールボードの前で何やら書き込んでいるところであった。
それに、その近くにもう一人。
「お疲れ様ですっ、姫先輩!」
「お帰りなさい、如月さん」
「お疲れ様です」
細井から少し離れた位置にて、スケジュールボードを眺めていた桃香だった。
姫華を見つけ、表情を綻ばせ、分かりやすく声を弾ませる。
「今日はもうお仕事終わりですかぁ?」
「ううん。明日の会議資料をちょっと確認して、来月のスケジュールを考えてから帰ろうかなって」
「そっか、そうですよね……姫先輩らしいけど」
「モモは帰るところ?」
「私ですか? 私は、えっと、もう少し仕事したい気分かなぁ~って。せっかく姫先輩も残っていくし、モチベーションが上がっちゃうなぁ~なんて」
中々に無理のある返答だなぁ、と細井は内心で思ったが口には出さない。
桃香が姫華を慕っているのは分かっていたし、今この時も彼女が残っていたのも、姫華が帰ってくるのを待っての事であろう。
当の姫華は人の感情の機微に疎いのか、顔を小さく傾げるのみであったが。
「モモ、帰れる時は早めに帰らないと。ご家族さん、あんまり心配かけちゃ駄目だ」
「うっ。でも、私も18歳ですから。もう子供じゃない年齢ですから、大丈夫ですよ。おかあさ、母にも遅くなるって言ってありますから」
「うーん……」
「まぁまぁ」
粘る桃香に、唸る姫華。
それを見ていた細井が、助け舟を出す形で口を挟む。
「あんまり遅くならない内に業務を終わらせればいいじゃありませんか。今は大体7時ですし、1、2時間くらいで片付けましょう。白百合さんにも完成した資料を見てもらうのもいいかと……」
「そ、それですよぉ! 私、ガンガンチェックしますよぉ! あぁ~、なんだか完成した書類を無性にチェックしたい気持ちになってきたなぁ~」
「………………ふぅ」
わざとらしいくらいに声が上擦る桃香と、変わらず穏やかな笑みを浮かべる細井とで視線を交差させていた姫華だが。
諦めたように小さく息をつく。
「分かった。まぁ、確認の目はいくつあっても困らないからね。モモから見て分からないとことか、おかしな点あったら、遠慮なく教えてね?」
「あっ、はいっ! 頑張ります! もう、チェックしまくりますよぉ!」
意気込み強くガッツポーズする桃香。
こうなった以上、桃香をあまり遅くまで残せないし、ぐだぐだと仕事せず、さっさと終わらせる必要もある。
それはそれで、悪くはないはずだ。
「白百合さん」
「あっ、はい……」
細井に声をかけられ、桃香は無意識に背筋が伸びる。
姫華が傍にいるから多少は緩和されているものの、基本的に桃香は男性が極めて苦手であった。
視界に映るだけならまだしも、声をかけられると意識していても身体が強張ってしまうのである。
「残るように言っておきながら偉そうに言う事じゃありませんが、明日の会議は午前10時からですし、白百合さんも今日は帰ったら早めに休むのも大切ですよ」
「は、はいっ。ありがとうございます、ほ、細井さん」
「いえいえ」
おどおどとしつつも礼を述べる桃香。
桃香の事情について知っている細井は、とやかく言うつもりもなく、小さく頷いて自分のデスクへ向かった。
「モモ、来年は免許取りに行けそう?」
「免許ですか? そですね、やっぱり、あった方がいいですよね?」
「そうだね。ここみたいな地方だと特にいると思う。ダンジョン一つ行くにも、不便だし、素材とか持って帰るのも大変でしょ」
「はいぃ……ですけど」
途中、桃香の運転免許証について話題が出た時、答えに窮する桃香。
あった方が便利だし、持っていない事でのメリットも見いだせないのだが、免許を取りに行きながらノルマをこなす実力が果たして自分にあるのか。
今の現状でさえ、ギリギリでノルマをこなしている有様だ。
しかも、姫華によって他社員よりもノルマが低めに振られている中で、やっと。
「細井さん、明日の会議で話そうとは思ってるんですが」
「白百合さんの免許取得について、ですか?」
「えぇ。皆に協力は求める事になりますし、黒須課長や権守部長にも話はする必要がありますけど」
「そうですねぇ……白百合さんのノルマくらいでしたら、僕らで分配しても大した負担にもならないと思いますが」
「話してみても、いいと思いますか?」
この時、珍しく弱気な表情を浮かべる姫華に、珍しいものを見たように驚く細井であったが、それはほとんど顔に出さない。
姫華ときては、自分で負担する分には迷いもしないくせに、同じオフィスの面々に負担をかける事には不安や心配が強くなるのであった。
端的にいってしまえば。
他人に力を借りる事、協力を仰ぐのが下手なのである。
何でも自分で解決しようとしてしまう。
これは、主任としては明確に改善すべき点であっただろう。
「大丈夫だと思いますよ。白百合さんも男性が苦手な中で、真面目に探索されてますし、協力をするのに嫌がったりはしないと思います」
「そうですか……」
分かりやすく安堵する姫華。
「とはいえ、タイミングはいつ頃に? 前もって多めに資源を集めておけば、白百合さんが免許を取る時の負担も少なめに出来るかと思いますが」
「そうですね……モモはいつ頃だったら都合が良い?」
「あえっ? えっと、ごめんなさい、すぐには思いつかないですけど……大体どのくらいかかるんですか? 車の免許って」
おずおずと尋ねる桃香に、二人は顔を見合わせた。
「細井さんはどのくらいでした? 私、合宿で取りましたから1カ月もしませんでしたが」
「僕は……どうだったかなぁ。のんびりと取りましたが、大体3カ月もかからなかったかと」
「合宿ってあるんですか?」
「うん。星屑市にも合宿所はあるよ。私の住んでるアパートの近くだったかなぁ」
「へぇ、姫先輩の家の近くに……」
思案気な顔を浮かべる桃香。
自動車学校より別の方に思いを巡らせているようだったが、姫華はそれに気付かず、話し続ける。
「あとは、時期にもよるけど値段がね……」
「大体いくらくらいでしたっけ? 30万くらい……?」
「4月か5月くらいなら、そんな感じだったと思う。私も合宿通ったの9年前くらいだから……」
やや自信もなさげ、どこか自嘲じみた笑みを浮かべる姫華。
免許を取ったあの頃に比べ、今の自分への変遷に思うところがあるのかもしれない。
それから。
桃香は免許合宿か、あるいは仕事をしつつ自動車学校へ通うか、来年の動きを想像しつつ、姫華や細井の作った資料もチェックをし。
姫華や細井は明日の会議資料について確認し、修正を施しながら明日の会議進行を考え。
「お邪魔しま~すっと! お疲れ~っす!!」
「失礼します。お疲れ様です~」
その後、夏美や心絵が第七課オフィスへとやってきて。
「おっと、如月さん。そろそろ僕も上がりますね。皆さんも、お疲れ様です。お仕事もほどほどに」
空気を読んだ細井が仕事もちょうどいいところで切り上げて退勤し。
「せっかくだし、出前取ろうぜ出前! 何にする? ピザ? 《夢追い人》にラーメンとか注文して取りに行くかぁ?」
夜食の話になり、結局《夢追い人》に注文して、オフィスで飲食しながら、仕事の話をしたり、愚痴をこぼしたり。
第七課のオフィスはその後しばらく、賑やかな声が途絶える事なく、続くのであった。
◆現時点での如月姫華◆
※変動の内訳
《精神汚染度》
・《黒の派閥》関連の話題が出る(+)
・《天空旅館》に思いを馳せる(-補正)
・夏美や心絵、桃香とオフィスにて過ごす(-)
◆Tips◆
【黒の派閥】
なんらかの目的で探索者を狙って襲い掛かる組織。
探索者の犠牲は小さくなく、姫華をはじめとする多くの探索課にとって忌むべき敵の一つ。
【廃病院】
夜見廃病院跡ダンジョンの意。
明かりもろくになく、出てくる魔物も人外じみた異形揃い。
薬品関係の素材や資源、アーティファクトが出現しやすい。
【金銀鉱脈】
本編舞台の星屑市より南下した先、都市部で発生したダンジョン。
いくつもの鉱脈が広がり、莫大な収益が得られやすい一方、強敵も多く、分かっていても簡単には探索出来ない難所。
神崎宗一郎率いる第一課が積極的に攻略、もとい、荒稼ぎしている。
【七星島】
星屑市から北東へ、フェリーを使用して渡った先の離れ島。
そこにはいくつものダンジョンが点在しており、第六課が主に攻略している。
旅館や温泉なども各所にあり、来客者達を出迎える。
普通に観光旅行でやってくる客もそこそこ。
【古戦場跡】
大昔に戦の行われた土地であり、現在は記念公園となっていたがダンジョン化。
魔物の出現率が異常に高く、探索云々よりも、戦闘能力が求められる。
第十課が好き好んで攻略中。
※このお話で出現したアーティファクトは、《アーティファクト一覧》にて概略を説明しております。
入手も使用もしてないので、newgainは使ってません。
◆あとがき◆
令和6年7月24日 23:00
夏美と大門寺のやりとりですが、テンポ的に合わないので活動報告に移しました。
読まなくても一向に問題ありません。