終焉論破〜さよなら酔郷学園〜   作:魚ノ芽朔

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終焉論破開始です
よろしくお願いします


Prolog 禍福は糾える縄の如し、とは言いますが我々も巻き込まれたくて巻き込まれたんじゃないんです、全ては奴のせいだったんですから

注意

 

この小説は、ダンガンロンパシリーズの二次創作物です

 

◆グロ注意

◆前作(微睡み論破)、前々作(白鳥論破)のネタバレ

 

を含みます

 

それでも良い方はどうぞ

 

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むかーしむかーしあるところに、空に浮かぶ天空都市がございました。

 

そこには領主様と優しい人々が溢れていました。

 

さて、とある年に領主様に娘様が産まれました。

 

その子は皆に愛されて愛されて育ちました。

 

さて、その後娘様はどうなったでしょうか?

 

彼女はきちんと役目を果たせているでしょうか?

 

さぁ、物語の始まりです。

 

彼女達の物語を、お楽しみ下さいませ。

 

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『何だ!私に何をする!』

 

ガシャンッ

 

ガシャンッ

 

ズルルルルルル…

 

『や、やめろ!私にはまだ娘を待たねばならない役目が!』

 

ギュルルルルル…

 

『あ、ああああああああぁぁぁ!?誰か、誰か助けてくれぇ!』

 

ガアアアアアアアアアンッ

 

『────────────…ひめ、か』

 

『わたしは、おまえを、』

 

 

 

『ひとりぼっちにしてしまう────────────』

 

 

うぷ、

 

うぷぷぷ…

 

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Prolog 禍福は糾える縄の如し、とは言いますが我々も巻き込まれたくて巻き込まれたんじゃないんです、全ては奴のせいだったんですから

 

START?

 

▶YES

 

NO

 

Now Loading…

 

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誰かに呼ばれた気がする。

 

それが誰だったか、思い出せない。

 

そもそも、俺はそんな名だったか?

 

──────…駄目だな、思い出せん。

 

そもそも…ここは何処だ。

 

下を見たら地上が物凄い遠くに見えて、身震いがした。

 

何だここは。意味が分からない。

 

…ん?向こうから誰か…

 

「うおおおおおおおい!そこのキミィ!」

 

ダダダダダダダダ…

 

青髪の長身の男がドコドコドコドコ走って来た。

 

全速力なんだろうが遅くないか?ノロマか?

 

そんな事を考えていると、ようやく着いたようだ。

 

「ぜー…ぜー……」

 

「そんな数百メートル走っただけで息が切れるとか、体力無さ過ぎじゃ無いかキミ。」

 

「グサッ!気にしてるんだから言わないでおくれよキミィ!あ、そうそう!向こうで皆居るから行かないかい!あっちで自己紹介するんだ!」

 

「…ふむ、所でもう少し声のボリュームを下げてくれ。耳に響いて煩い。」

 

「あぁ、すまないね。でもこれはきちんとした理由があってのボリュームでね!ごめんね!」

 

「はいはい、行くぞ。」

 

「あっ、早い!待っておくれよー!」

 

スタスタスタスタスタスタ…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「所でキミは誰だ。」

 

スタスタスタスタスタスタ…

 

「え?私ここで名乗った方が良いの?じゃあキミにだけここで名乗ろうか。」

 

「スゥーーー…ならば応えよう!私は時鐘刻矢(トキガネトキヤ)!超高校級の!漫画家で!カウンセラー!よろしく頼むよ!」

 

《超高校級の漫画家/カウンセラー トキガネ トキヤ》

 

「時鐘刻矢…か。確か今大人気沸騰中の漫画、『ウルトラミステリー・医療ジム』の原作者であり、数々の人を救って来た凄腕カウンセラーだったか。」

 

「おっ、キミ知ってるのかい?そうさ、私がその時鐘刻矢だよ!ちなみにこの名前ペンネームだよ!本名は秘密!」

 

「そうか。」

 

「つめたーい!ちなみにキミは?何て言うんだい?」

 

「あぁ、そういえば名乗ってないな。」

 

「俺は新恒蛍(ニイガキホタル)。超高校級の新聞部だ。」

 

《超高校級の新聞部 ニイガキ ホタル》

 

「……こ」

 

「は?」

 

「オレッコ…!?サイコウカ…」

 

「は????」

 

「アッイヤナンデモナイデス…コホンッ!そろそろ着くよ!行こうか!」

 

「おお、そうか。あぁ、分かった。」

 

スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ…

 

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「諸君〜〜〜〜〜!!!連れて来たのだよ〜〜〜!!!(クソデカボイス)」

 

「うっさいおっさん、ボリューム下げろ。」

 

「おっさんとは何だね失礼だなキミィ!私はまだ20歳だぞ、おっさんなんて〜〜(ベラベラ)」

 

「はぁ……」

 

「君が、最後の1人?」

 

「あぁ、そうだ。」

 

「じゃあ自己紹介しなきゃだね。私は安曇千空(アズミチヒロ)。超高校級のセラピストだよ。」

 

《超高校級のセラピスト アズミ チヒロ》

 

「…ふむ、確かその腕1つで多くの人間を癒して来た凄腕セラピスト、だったかな。」

 

「わぁ、君詳しいね。君は?」

 

「あぁ、俺は新恒蛍。超高校級の新聞部だ。やたら詳しいのはそのお陰だな。」

 

「なるほど、それは詳しいはずだよ。じゃあ、他のみんなにも自己紹介しなきゃね!」

 

「あぁ、そうだな。順番に行くか。」

 

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「何だ、ワシからか?ワシは安喰甘太郎(アジキカンタロウ)。超高校級の料理人だな。よろしく頼む。」

 

《超高校級の料理人 アジキ カンタロウ》

 

「…確か、閉店寸前の小さな料亭を三ツ星まで担ぎ上げた凄腕料理人だったか(ジュル…」

 

「お前さん、物知りだな。まぁ世間ではワシは天才だのなんだの持て囃されてるが、ワシはワシのやれる事をやっておるだけだ。…天才など、似合わん気がするがな。」

 

「そんな事無いと思うよ!それはキミの個性であり素晴らしい才能だ!誰かの役に立つなんて素晴らしい事だからね!」

 

「うわっ、いつの間にこっちに来たんだ。」

 

「うわっとは何だねうわっとは!失礼だよ!それにしても料理人かぁ、キミの料理を食べるのが楽しみだ。超高校級の料理人と言うならとても素晴らしいものだろうからね〜(ペラペラペラペラ)」

 

「…おい、あんまり褒めないでくれ。恥ずかしい…」

 

「照れてるな。」

 

「おやおや^^」

 

「やめろ、言うな。次に行け。」

 

「はいはい。」

 

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「えー?ニコの番なのー?まぁ良いや、ニコはねー!超天才巫女巫女魔法少女、ニコちゃんなの〜☆」

 

「は?」

 

「oh......」

 

「……ンだよノリ悪いな……ハイハイ、ちゃんと自己紹介しますー。アタシは神在月二胡(カミアリヅキニコ)。超高校級の巫女だよ。」

 

《超高校級の巫女 カミアリヅキ ニコ》

 

「…実家の神社の仕事を幾つも受け持ち、数々の無理難題を解決して来た、更に神のお告げや霊の声も聞こえるとか言う…」

 

「エッお化けの声も聞こえるの!?キミ凄いねェ!流石は超高校級の巫女だよ!素晴らしい才能だ!」

 

「ふーん、アンタ物知りだね。ま、何かあったらニコを呼ぶんだな。後そっちのおっさん、何でもかんでもすぐ褒めたらナメられるよ。マジで。」

 

「だからおっさんじゃ無い!もー!」

 

「やれやれ…アレで漫画を描く時は静かになるらしいから不思議なものだ。」

 

「え?そうなん?」

 

「アッ、それ割と知れ渡ってるんだ!?そりゃ漫画を描いてるのは私であって私じゃないんだけどね…アッ、そういえば刻斗の紹介してない…」

 

「刻斗?」

 

「エッアッアッ、紹介した方がイイカナ?イイカナ?…エ?刻斗?ちょっとだけ変わって欲しい?珍しいね刻斗が……ハイハイ今変わるよ、ちょっとお待ちなさい。」

 

「もしかして二重人格なのか?」

 

「……えーっと…その通りです……僕は時鐘刻斗(トキガネトキト)、漫画を描いてる方です…」

 

《超高校級の漫画家 トキガネ トキト》

 

「僕は漫画を描く時以外ほぼほぼ出て来ないけど…ハズカシイカラ…まぁ、よろしく…」

 

「お、おう、よろしく。」

 

「中身は違うのに姿形はそのままなんだ…」

 

「……うん!まぁ刻斗共々よろしく頼むよ!」

 

「あ、戻った。」

 

「やかましい方に戻った。」

 

「酷くない!?ねぇ酷くないかねキミ達!?」

 

「ほら次に行くぞ。」

 

「スルーかね!?」

 

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「やれやれ…やかましいな。」

 

「その度は失礼しました…」

 

「さて、自己紹介か。俺は瀬戸内成望(セトウチナルミ)、超高校級のデザイナーだ。程々によろしく頼む。」

 

《超高校級のデザイナー セトウチ ナルミ》

 

「確か様々なジャンルと年齢層に合わせた服を多数手掛けている、有名ブランドの主力デザイナーだったか。」

 

「おや、もしかして『Δ』かね!?そのブランドは私も私のお祖母様も利用させて頂いているよ!利便性と多様性が盛り込まれたデザイン、私も好きなんだよねェ!」

 

「そう、それ。まさか着てる人間が居るとはな…」

 

「そういえば……キミも確か個人のブランド、持っていなかったか?」

 

「あぁ、あるね。そっちにはあまり店とか展開しないからツチノコ扱いされてる。」

 

「ツチノコ…そんなに新作が出ないのか…」

 

「Δの方が忙しいからな。まぁ気が向けば出すよ。」

 

「楽しみにしているよ!!!!」

 

「煩い、次に行くからな。」

 

「ごめんね!」

 

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「…キミは、確か…」

 

「あっ、俺?自己紹介だよね〜、分かったよ!俺は国見冬(クニミトウ)!超高校級の幸運!こっちは友だちのひらり!」

 

《超高校級の幸運 クニミ トウ》

 

「は、わわ……え、えっと、寺内(テラウチ)ひらりと申します……超高校級の、不運とか言われてます…よろしくお願いします…」

 

《超高校級の不運 テラウチ ヒラリ》

 

「…あぁ、やっぱり。確か毎年全国の高校生から抽選で1人スカウトされるんだったな。キミがその1人か。」

 

「そだよ〜!まぁ俺、大して運良い訳じゃ無いんだけどね。変な所で運が発揮するから困って困って。」

 

「ふーん……で、キミは……確か、お金を拾ったと思ったら次の日には借金背負ってたり、不慮の事故で天涯孤独になったりした…とかいうのだったかな。」

 

「は、はい。合ってます。こんな才能、私なんかにお似合いですよね…」

 

「そんな事無いさ!キミはちゃんと今、生きているだろう?此処に居るだけで素晴らしいものさ!」

 

「え、え、あ、ありがとうございます…」

 

「えーっと、確か漫画のせんせー?なんだっけ?ねーねー!良かったら俺に絵の描き方教えてよ〜!俺下手っぴだからさ、上手くなりたいの!」

 

「あ、あの、私も、」

 

「ウワーーーー!マブシッ!エガオガマブシイ!コレガヨウキャ……ゴホンッ!良いだろう!私で良ければ教えて進ぜようじゃ無いか!あ、新恒クンもどうだい?私で良ければ教えてあげるよ?今ならタダ!」

 

「…ふむ、たまには良いかもな。俺もたまに絵を載せる事もあるから…頼んだ。」

 

「宜しい!それではキミ達はこれから私を『師匠』とお呼びなさい!呼んでくれれば何処でも駆け付けるよ!アッ絵はどちらかと言うと刻斗の方が…え?私が教えろ?そんなー!?」

 

「何1人でブツブツ言ってるんだ……」

 

「あっはは、楽しい人だね!」

 

「ふふ、楽しい、です」

 

「刻斗〜!たまには彼らにも教えてあげて〜!私じゃ力不足なんだy(((ブェェェ…」

 

「ほらほら、次行くぞ。」

 

「うぅ……悲しきかな悲しきかな……」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「……何だ、僕に用か。」

 

「自己紹介して回っている。」

 

「……あぁ、そういう事。僕は湖西天翔(コニシカケル)。超高校級の陸上選手だ。」

 

《超高校級の陸上選手 コニシ カケル》

 

「…数々の陸上競技のてっぺんをもぎ取って来た今注目の若手陸上選手、だったかな。」

 

「へーぇ、キミ走るのが速いんだね。私は身体は大きいのに走るのは苦手で…羨ましい限りだよ。」

 

「……別に、走ってたら速くなっただけだし。」

 

「そんな事無いさ、走るというのは良い事だからね。運動にもなるし体力作りにもうってつけ、更には基礎代謝量の向上にも繋がるんだ。キミの才能は素晴らしいものだよ。」

 

「………」

 

「アッ、ちょっと喋り過ぎたカナ?ゴメンね!?」

 

「…………どうも」

 

「!……どういたしましてッ!!!!!(クソデカボイス)」

 

「煩い。」

 

「耳に響く……」

 

「アッ、ゴメンナサイ……さ、さて!次に行こうか!まだまだ終わっていないからね!」

 

「あぁ、今行く。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「わっちらの番でありんすか。」

 

「あぁ、頼んだ。」

 

「承知したでありんす。わっちは羽生屋蘭夏(ハブヤランカ)、超高校級の落語家という者でありんす。」

 

《超高校級の落語家 ハブヤ ランカ》

 

「私もだね!私は水無月玲来(ミナヅキレイラ)!超高校級のスイマーだよ!よろしく!」

 

《超高校級のスイマー ミナヅキ レイラ》

 

「数々のジャンルの公演で大活躍中の若手落語家と、史上最年少で日本最高記録を更新し続けている天才スイマー…だったな。」

 

「あんさん、物知りでありんすな。流石は新聞部と言った所でありんしょうか。」

 

「すごいすごーい!あ、でも別に私は泳ぐのが好きなだけなんだけどね〜。」

 

「落語かぁ、私は詳しくは無いんだけどお爺様が良く聞いていたのを見ていたなぁ。ちょくちょく耳にしていたけれど、キミの話もあった気がするよ。素晴らしかったよ!」

 

「ありがとうございやす。お爺さんに今度新作が出るんでその事、お伝え下さんし。」

 

「あぁ、分かったよ!それでキミはスイマーだったかな?私は走るのは苦手だけど、こう見えて泳ぐのはそれなりに速いんだ。流石にキミ程じゃ無いだろうけど、競争してみたいものだね。」

 

「え、良いの!?やったー!やるやる!やりたい!」

 

「良し!プールが見つかったら一緒に競争しよう!まぁここ天空みたいだからあるか分からないけどね!」

 

「うん!無かったら学園に帰ったらやろー!」

 

「そうだね、それも有りだ!楽しみだねェ!」

 

「意気投合してる……」

 

「楽しそうでありんすな。」

 

「おーい、師匠。そろそろ他に行くぞー。」

 

「アッ、もう行くの!?待って待って〜!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「あ、わたし達の番〜?じゃ、やろっか〜。ね、静夢ちゃん!」

 

「やめろ、俺に構うな。」

 

「……やれやれ」

 

「わたしはね〜、月宮奏音(ツキミヤカナデ)って言うんだ〜。超高校級の吹奏楽部だよ!」

 

《超高校級の吹奏楽部 ツキミヤ カナデ》

 

「ハアアアアアアアアア……安堂静夢(アンドウシズム)。超高校級の司書だ。」

 

《超高校級の司書 アンドウ シズム》

 

「分かったらさっさと去れ。群れるつもりは無い。」

 

「全ての楽器を演奏出来る凄腕演奏家と、全ての本の位置を一瞬で把握する事が出来る司書、だったかな。」

 

「おい、話を聞け」

 

「へーぇ、吹奏楽部ねェ。将来はオーケストラとか目指してるの?目指してるなら聞きに行きたいねぇ。」

 

「んー?オーケストラかぁ…今の所は予定は無いかな。」

 

「そっかーショボン……で、キミ!もしかして私の著書も知っていたりするのかい?私漫画だけじゃなくてエッセイとかも描いてるんだけど!」

 

「ア゙ァ゙?……あー、アレか。確か自分が今まで経験して来た事を丸ごと書いた、片m」

 

「ヷァ゙ーーーーー!!!!!」

 

「何だ。」

 

「それは!今は!まだ秘密なの!言わないで!!!!」

 

「は?……はーん、何かあるなコレは。」

 

「やめて!その顔しないで!エーン!」

 

「何なんだ……」

 

「元気な人だねぇ。ちょっと煩いけど良い人だね。」

 

「『ちょっと』、か?大分じゃ無いか?」

 

「あはは、確かに。」

 

「あ゙ーーーーもう!次行こう!次!」

 

「はいはい。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ウチらか?」

 

「おう。」

 

「面倒だな…」

 

「はいはい、やるぞ。シルビア。ウチは夢森密子(ユメモリミツコ)。超高校級の魔女じゃ!マジシャンでは無いからな!」

 

《超高校級のマジシャン/魔女? ユメモリ ミツコ》

 

「面倒な……はァ。シルビア・フォン・フレーベル。超高校級の鑑定士だ。」

 

《超高校級の鑑定士 シルビア・フォン・フレーベル》

 

「魔女?確かキミは全国各地、いや世界各地で公演をしている上に、数々のマジシャンの大会で優勝経験を誇る有名マジシャンだろう。そんでそっちは──────」

 

「シルビア・フォン・フレーベルだって!?あの、世界的有名な宝石を偽物と見破ったり、世界の博覧会で次々と偽物を見破った、あの謎の鑑定士じゃ無いか!」

 

「何だ、師匠。知ってるのか。」

 

「そりゃあね私は生まれた時からテレビっ子だったものだから、鑑定番組とかも見てたのさ。それでちょくちょく彼女がテレビに映っていたんだよ。それで覚えたんだ。」

 

「──────……どうせ、私は悪名で知られているのだろう?知っている。」

 

「おい、シルビア…」

 

「そんな事無いよ?確かにみんなはキミを悪く言うかもしれない。でも私は、キミの鑑定技術を、その決断力を素晴らしいと思っているよ。大勢の人の前でお宝を偽物だなんて判定する人なんて、そうそう居ないんだ。キミは素晴らしい人だよ。私が補償しよう。」

 

「………」

 

「……おい師匠、やっぱりちょっと喋り過ぎたのでは。」

 

「エッアッアッ、ご、ごめんね!?やかましかったね!?気に病まなくて良いからね!?私は消えます!ごめんなさい!I'm sorry!」

 

「…いや、別に良い。気にするな。それより、最後の1人に行った方が良いんじゃないか。」

 

「エッアッアッ、そう、そうだね!ごめんね!行こうか!」

 

「お、おう。行くか。」

 

「……」

 

「大丈夫か?」

 

「…やかましいが、悪い奴では無いな。トキヤは。」

 

「ふむ、そうじゃのう。面白い奴じゃ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「さて、最後はキミだな。」

 

「……あの、」

 

「ん?何だい?」

 

「僕……何も覚えてなくて」

 

「は?」

 

「え?」

 

「名前も…才能も……経歴も、覚えてないんだ。」

 

《超高校級の??? 名無し》

 

「ふむ……確かに、俺もキミは覚えが無いな。しかし名前すら覚えていないとなると、呼び方に困るな……」

 

「よし、じゃあ私と刻斗が仮名を付けてあげよう!そうすれば良いだろう?」

 

「なるほどな。」

 

「え、でも、僕見ず知らずなのに」

 

「良いんだよ、私達は仲間だ。困っている時はお互い様さ。名前、思い出したら教えておくれよ?」

 

「…うん、分かった。」

 

「ん〜、じゃあキミは〜〜〜〜…」

 

ジーーーー…

 

「……」

 

「…よし!キミの仮名は『禪秋楓(ユズリカエデ)』だ!良いかな?」

 

「…!うん、良い、かも。ありがとう。」

 

「良い名前だな。これからよろしくな、禪クン。」

 

「あ、えと、よろしく。新恒さん。」

 

「私達もよろしくね!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「さて、何で俺達は此処に居るのかだが…」

 

「うーん、気付いたら此処に居たからね。原因は分からないんだよ。」

 

「…僕、何か見覚えがある気がするんだよね。この街。」

 

「奇遇だな、俺もだ。」

 

「エッ、キミ達この街知ってるの!?えー!何なんだろうねこの街!?」

 

「気がするだけだぞ、師匠。」

 

「あはは…」

 

ペタペタペタペタペタペタ…

 

「…誰だ。」

 

「あっはは、気付かれちゃった?流石は『お姫様』だね。」

 

「…お姫様?俺はお姫様なんかじゃないぞ。」

 

「いいや、キミは『お姫様』だよ。さて、名乗ろうか。我こそはディスティニー!この天空都市インフェルノシティの管理人だ!」

 

《インフェルノシティ管理人 ディスティニー》

 

「ディスティニー…?」

 

「そしてキミ達には、ここで一生コロシアイ生活を送って貰う!」

 

一同「はぁ!?!?!?!?!?!?」

 

「コロシアイ…!?」

 

「巫山戯るのも大概にしろよ!?」

 

「コロシアイなんざ巫山戯てるにも程があるぞ!?」

 

「巫山戯てなんか無いよ!殺し方は自由!刺殺銃殺毒殺撲殺呪殺何でも良し!学級裁判で勝てばこの天空都市から出られるよ!しかし〜、負ければ!おしおきを受けて貰うよ!何時までもコロシアイしなきゃ皆殺し!覚悟してね〜☆」

 

「……」

 

ザッ

 

「辞めなさい。」

 

「止めるな師匠、俺は」

 

「アレに唆されては駄目だよ。」

 

「…一言だけでも言わせてくれ。」

 

「あっ、コラ!」

 

「おや、お姫様。どうされたので?」

 

「俺達はお前達の言いなりにならない。コロシアイなんか始まらない。巫山戯るのも大概にするんだな。クソが。」

 

「おやおや、怖い怖い……今回は何もしませんが、次回ボクに何かしたら、覚悟しておいて下さいね。『今回』は。」

 

「…フン。」

 

ザッザッザッザッザッ…

 

「…新恒クン、あまり出しゃばってはいけないよ。何かあったら…私がキミを護ろう。」

 

「…師匠、俺はそんなに弱くない。」

 

「そうだとしても…キミはレディーだ。少しくらい、護らせておくれ。」

 

「…肝に銘じておく。」

 

「なら良し!アレっ、何か腰に入ってる!?」

 

「何だこれ…タブレット?」

 

「うわぁ、なんだよコレ。」

 

「何も説明無かったぞ…迂闊に触ったら爆発しない?」

 

「こわ…触らんとこ…」

 

「あ、忘れてた。それはキミ達専用の端末だよ!校則とか書いてあるから読んでね!あ、キミ達の暮らす場所は目の前のお城!よろしく!」

 

「うわ、ひょっこり出て来てすぐ消えた。怖っ。」

 

「何なんだよ…」

 

「大丈夫、私がキミ達を護るから。」

 

「……うん、きっと、大丈夫だ。」

 

これから待ち受ける事に震えながら俺達は城に入る。

各々の不安を感じつつも、俺達のコロシアイ生活はスタートしたのだった。

 

──────…これから始まる地獄が、どんなものかも知らずに。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

Prolog

 

禍福は糾える縄の如し、とは言いますが我々も巻き込まれたくて巻き込まれたんじゃないんです、全ては奴のせいだったんですから

 

END

 

残り生存者数

 

16名

 

NEXT→CHAPTER1 危ない橋を渡るな、こちとら何遍危ない橋渡って死にかけてると思ってるんだお前が死んだらどうにもならないんだよ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アイテム獲得

 

万能!モノクロームタブレット

 

いつの間にか懐に入れられていたタブレット。

この異空間のような場所にも関わらず、何故かインターネットが出来る。意味が分からない。




お読み頂きありがとうございました。
ちまちま更新して行きたいと思うのでよろしくお願いします。
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