終焉論破〜さよなら酔郷学園〜   作:魚ノ芽朔

4 / 20
お待たせしました2章です
今回はちょっと閲覧注意な場面がありますご注意下さい


CHAPTER2 本は人間の愚かさを示す静かな大博覧会

注意

 

この小説は、ダンガンロンパシリーズの二次創作物です

 

◆グロ注意

◆前作(微睡み論破)、前々作(白鳥論破)のネタバレ

 

を含みます

 

それでも良い方はどうぞ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

さぁお待たせ致しました。

 

次へ参りましょうか。

 

え?

 

「あんな終わらせ方は無いだろう」?

 

「どう考えても彼はクロでは無い」?

 

…うーん、そうなんですよね。

 

文句はシナリオ担当(監督)に言って下さい。

 

私に言われても困るので…(ソソクサ)

 

…ゴホン!

 

さぁ始まりますよ。

 

お覚悟をお決め下さいませ。

 

『本当の地獄』は、ここからなのですから。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ヴヴッ

 

ヴヴッ

 

CHAPTER2 本は人間の愚かさを示す静かな大博覧会

 

START?

 

▶YES

 

NO

 

Now Loading…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『ゲベート?製作者?どう言う意味だ。』

 

『ワタシの製作者様はアナタ達の御知り合いに御座いマス。彼女の手によって造られたワタシは、託された使命を達成する為に此処に来たのデス。』

 

『俺達の知り合い?知り合いにエンジニアとか居たか?しかも女性の。』

 

『いらっしゃいますヨ。アナタ達はまだ覚えていらっしゃらないのでショウ、ゆっくりで大丈夫デス。』

 

『……ふむ、』

 

『アレー?ここで何をやっているんでしょうかお姫さ……オマエは』

 

『アナタがこの街のカンリニンサンデスカ。ワタシはゲベート、彼女達を連れ戻しに来たモノです。』

 

『ふーん……そう簡単に連れ戻させないけどね。せっかくだし〜、17人目の生徒として追加しとくね☆肩書きは「超高校級のロボット」で良いんじゃない?』

 

『は?』

 

『ワタシも良いのデスカ?』

 

『うんうん、やっぱり仲間は必要だよね〜!あ、部屋は瀬戸内クンの部屋使って。はいこれモノクロームタブレット…』

 

『問題有りません。ワタシはこのタブレットがあるので必要ありまセン。』

 

ヴヴッ

 

ヴヴッ

 

『…へーえ?じゃ、後はよろしく〜』

 

シュンッ

 

『ゲベート……キミは』

 

『ワタシは大丈夫デス。ワタシはアナタ達を護りに来たのですから、危害を加えるような事は致しまセン。』

 

『…そうか』

 

『さて、そろそろ部屋に入らなければなりまセンね。身体を冷やしてはなりまセン、早く参りまショウ。』

 

『…あぁ、分かった。』

 

カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ねーねー、ゲベート〜!」

 

「何でショウカ、国見サン。」

 

「キミって、ロボットパンチとか出来るの?出来たら見せて見せて〜!」

 

「ロボットパンチ、デスカ。大変申し訳無いのデスガ、ワタシにはそのような機能は御座いまセン。ご期待に添えず、申し訳ありまセン。」

 

「そっか〜、謝んなくて良いよ。俺も無茶言っちゃってごめんね〜。」

 

「構いまセン。お気になさらズ。」

 

「あ、そういえばさー!城の中庭にプール見つけたんだ!一緒に入れ……流石に無理か……」

 

「スミマセン、ワタシにはまだ防水機能は御座いまセン。デモ、皆さんを水難事故などから護る事は可能デス。ナノデ、ワタシは傍から見守っている事にシマショウ。」

 

「ほんと〜!?やった〜!じゃあ行こ〜!」

 

「はい、参りまショウ。」

 

パタパタパタパタパタパタパタパタ…

 

「……」

 

「どうしたんほたるん。」

 

「……女にもロマンはあるものだ。」

 

「は?」

 

「つまり、」

 

\\\テッテレー!!!///

 

「覗きに行くぞ。男子更衣室。」

 

「え、ちょっと、ほたるん!?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ねぇ、ホント、怒られるって…」

 

「構わん。それにしても流石安喰はいい身体だな、師匠も見た目に反して意外に筋肉質だ。禪は〜…(勝手に評価中)」

 

「あ〜、も〜、アタシ知らないからね!?」

 

「ご馳走様……」

 

「……(何つー事言ってんだこの人……)」

 

「何をしているノデスカ?」

 

「あっ」

 

「覗きはイケマセンヨ。今すぐ彼らに報告を……」

 

ガタンッ

 

「やべっ、」

 

「え?」

 

「は?」

 

「わぁ」

 

「キャーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!(クソデカボイス)」

 

キーーーン

 

「うるっっっっせぇ!!!!ボリューム下げろ!!!」

 

「ごめんなさい!!!!てか何で覗きしてるの???キミそんな変態だったの???……ちょっと『僕』と向こうでお話、しようか……(にこー)」

 

「アッハイ。」

 

「あーあ……アタシは止めたんだからね。」

 

「うん、ありがとう神在月クン。キミは大丈夫だよ、僕が用があるのは新恒クンだけだから^^」

 

「はい、いってら。」

 

「あ゙ーーーーー(引き摺られてく)」

 

「やれやれ…何をやっとるのか。」

 

「覗きとか今の時代古いだろ…」

 

「信じらんね…」

 

「ちょっと恥ずかしかったな……後でめっ!って言っておこう……」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「駄目じゃないか、男子更衣室なんて覗いたら!キミは女性なんだよ、何があるか分からないんだから容易に覗いたりなんかしたら…(くどくどくどくど)」

 

「はい、ごめんなさい。」

 

「何、やってるんですか?」

 

「男子更衣室覗いて、静かな方のときやんに説教されてる。」

 

「あ、あー……お師匠さま…」

 

「めーーっちゃ怒ってるでしょ。アタシは止めたんだけどね…」

 

「止まらなかったと……冬ちゃんも居たんですよね…?」

 

「居たっぽいね。災難所じゃ無いよ。」

 

「う、うぅ……そうですね……」

 

「やれやれ……困ったもんだよ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「よし!!!今度こそ泳げるぞ水無月クン!!!」

 

「うんうん!楽しみだったの!あれ、蛍ちゃんは?」

 

「罰として今日1日泳ぐの禁止、だそうだよ。刻斗……せめて足を着けるだけでも……え?駄目?私はあの子を甘やかし過ぎ?えー……そんなつもり無いんだけど…」

 

「もー、何ブツブツ言ってるの!早く泳ご!約束でしょー!」

 

「あぁ、そうだね!よーし、まずは準備運動だ!準備運動しないと怪我するかもしれないからね!」

 

「それもそっか!じゃあテキパキやろ〜!」

 

せっせっせっせっ

 

「……暇だ」

 

「そりゃ男子更衣室を覗いたんだもん、仕方ないよ。」

 

「禪……お前の身体、結構引き締まってるんだな。何かやってたのか?」

 

「褒めても何も出ないよ。……うーん、分からないけど…何かやってないと落ち着かないんだ。これも才能のせいなのかな。」

 

「どうだろうな……ここは、『楽しい』か?」

 

「!……うん、楽しい、かな。」

 

「なら良いんだ。……みんなが楽しければ、それで良い。」

 

「…そうだね。」

 

ワアアアアアア…

 

「すごいすごーい!刻矢くんはやーい!」

 

「ときやん意外だわ……あんな走んの遅いのに。」

 

「いやはや、水無月クンも流石超高校級のスイマーだ!流石のスピードだね!」

 

「……」

 

「お前さんは泳がないのか。」

 

「…僕はカナヅチだ。」

 

「お前さんは走るのは早いのに逆に泳げんのか…」

 

「あはは、それ〜!」

 

「うわぁ!冬ちゃん、お返し、です!」

 

「やったなー!?こっちもお返しだー!」

 

キャッキャッ

 

あははは…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「充電開始、スリープ状態に移行シマス。」

 

「キミ充電式なのか……おやすみ。」

 

「オヤスミナサイ。」

 

「うお、びっくりした。起きてるなら言え……」

 

シーン……

 

「寝たか……さて、俺も寝よう。」

 

カツカツカツカツカツカツカツカツ…

 

ザザッ

 

ザザッ

 

『姫花、お母様はもう……』

 

『何で?何でお母様は死んじゃったの?』

 

『姫花……人は、いずれ死ぬものなんだ。これは仕方の無い事なんだよ。』

 

『……難しいよ。』

 

ザザッ

 

ザザッ

 

「────────────…ッ!?」

 

「おや、どうしたんだい?早く寝た方が良いよ。」

 

「あ、あぁ。分かっている。おやすみ。」

 

「おやすみ。」

 

パタン

 

「……何だ、今のは。」

 

パタン…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

【ディスティニー劇場】

 

ゆらゆら揺れる揺りかごの中に赤子がひとり。

 

その子は大切に大切に育てられました。

 

しかし彼女が小さい時にお母様は亡くなり、お父様と2人っきりになってしまいました。

 

不器用な父娘は何時しか仲違いをして、彼女は地上に降りて行きました。

 

さぁ、お父様はどうなったでしょうか?

 

その真相は、まだ秘密。

 

だって、ネタバレになってしまうからね。

 

ネタバレ厳禁!これ大事!

 

あ、もう終わり?早い早いー!

 

もう!まだ話は終わらないからね!

 

これは『彼女』の宿命であり運命なんだから!

 

ヴヴッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ふぁ……朝か。」

 

カツカツカツ…

 

「さて、そろそろ朝飯に……」

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『死体が発見されました!生存している人達は死体発見場所に集まってね!場所は1階エントランス近くの個室!誰のかは分かるよね!一定時間の後学級裁判を始めるから、時間になったら部屋に入ってね!あ、モノファイルはいつも通りモノクロームタブレットの中!じゃ、よろしく〜!』

 

「1階、エントランス近くの個室……まさか、」

 

カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ガチャッ

 

「此処だな…!?」

 

「新恒クン、」

 

「蛍、」

 

「師匠、国見!もしかしなくても、そこの死体は…」

 

「……あぁ、そのまさかだよ。」

 

どうして、どうして。

 

あんなに昨日までみんなとはしゃいでいたキミが。

 

寺内 ひらりは、自分の個室で──────

 

 

「ひらり……!」

 

コードにぐるぐる巻きにされ、その最期の華を飾っていた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

許さない。

 

許さない。

 

臆病で優しいあの子を殺した貴方を許さない。

 

私の両親は、私のせいで亡くなりました。

 

私には、まともに友人も居ません。

 

でも『彼』が居てくれたから、ずっと生きて来れた。

 

ごめんなさい、貴方を残して逝く事を許して。

 

どうか、貴方はこちら側に来ないで。

 

きっと、貴方は私が居なくても大丈夫。

 

だから────────────

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

CHAPTER2

 

本は人間の愚かさを示す静かな大博覧会

 

START?

 

▶YES

 

NO

 

Now Loading…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

寺内の遺体は、個室の中だった。

見つけたのは師匠と、国見。

遺体の目の前で、国見は……崩れ落ちていた。

 

「何で?何でひらりが…?ひらり、何もしてない…」

「……すまない、寺内クン。……助けに来てやれなくて。」

「……嘆いていてもしょうがない、捜査をやろう。議論はそれからだ。」

「う、ん」

「…そうだね。色々調べなければ、何も分からないから。」

「…国見、無理はするな。休むなら休んでいて良い。」

「……ううん、やるよ。ひらりの為だもん。」

「……そうか、無理はするなよ。」

「…うん」

 

昨夜から今日までに何があったんだ。

…とりあえず、隅々まで調べよう。

国見も心配だが……少し、様子を見よう。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

モノファイル一覧

 

【被害者】

超高校級の不運 寺内 ひらり。

死因は感電死かと思われる。

薬物を使用された形跡は無く、目立った外傷は無い。

 

【凶器?】

身体に巻かれたコードかと推察される。

このコードは部屋に常備されている物と思われる。

また、遺体の周りに水溜まりが出来ている。水の出処は不明。

 

【ゲベートの証言】

早朝に廊下を歩いていた所、身元不明の謎の人物を見かけたと言う。

特徴は、長身の女性、くるぶしまである緑がかった青髪のスーパーロング、縁の細い丸眼鏡。何処かで見たような制服を着ていたらしい。

どうやら誰かに似ている様だが、身元は不明。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「とりあえずこんなもんか……国見、大丈夫か?」

「…うん、大丈夫。」

「くにみん、無理しちゃ駄目だぜ?無理して倒れたら助け行けんからな。」

「ワシが隣の部屋だから、物音さえすれば行けるが……」

「とりあえず……そろそろ裁判が始まるから、国見はとりあえずベッドで参加した方が、良い。」

「え、でも俺、」

「大丈夫だ、多分アイツも許すはずだ。」

「何かアレバ、ワタシをお呼び下サイ。すぐに駆けつけマショウ。」

「…うん、分かった。」

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『えー、まもなく学級裁判を執り行います!皆の者ー!部屋に入った入った!あ、ゲベートクンも部屋に入ってね!じゃ、よろしく〜!』

 

一同「……」

 

「来たか…」

「じゃあ、また。」

「あぁ、またな。」

 

パタン

 

パタン

 

パタン

 

パタン…

 

 

 

……

 

「…ひらり」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

許さない。

 

許さない。

 

大切な仲間を殺した貴方を許さない。

 

例えそれが、逆恨みによるものだとしても。

 

例えそれが、黒幕による濡れ衣だったとしても。

 

許されざるは罪である。

 

さぁ、皆よ。

 

罪人を粛清せよ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

────── 学級裁判 開廷 ──────

 

「さて……まずは遺体の状況から確認するか。」

 

『……コホン、被害者は超高校級の不運、寺内ひらりクンだ。死因はモノファイルの通り感電死と見られるね。また身体にはコードが巻き付けられていて、遺体の下を良く見ると水溜まりが出来ていたよ。』

 

「ふむ、感謝する。……まぁ、大方コードを巻き付けられた状態で水を被ってしまい、その結果コードから電流が身体に流れて来て感電した、と言った所か。」

 

『…ワタシから少し良いでショウカ?』

 

「……どうした?」

 

『ワタシは今朝早く、安喰さんの朝食作りの手伝いをする為に部屋を出たのデスガ……見知らぬ女性をチラリと、見掛けたノデス。』

 

「…ふむ、特徴は?」

 

『特徴、ですネ。緑がかった青髪の長身の女性デ、フードを深く被っていたのデ服などは分かりませんデシタガ、何処か月宮サンに似ていた気がシマス。』

 

『え〜?わたし〜?どう考えてもわたしに1ミリも似てなんかいなくない?』

 

『ふむ……それもそうナンデスガ、何処と無く雰囲気が似ていたノデ……』

 

「うむ……まぁ、それは後回しで良いだろう。まずは寺内を殺した犯人についてだ。」

 

『後回しで良いのか?それ……』

 

『ん〜、そういえばぁ〜。わたしね、夜中にトイレに起きちゃったんだけど〜、その時静夢ちゃん見たよ。何してたの?』

 

『は?俺は別に夜中に起きてなんか居ないが。』

 

『え〜?でも〜、監視カメラを見てみれば分かると思うよ?ね〜、ディスティニー〜。監視カメラの映像見せて〜。』

 

『はいはい、ただいま。ちょっと待ってね〜(ゴソゴソ)』

 

「……おい、月宮」

 

『ん?』

 

「…また、お前は」

 

『はい!準備完了!こちらをご覧下さい!』

 

「…誤魔化されたか」

 

ヴヴッ

 

ヴヴッ

 

ヴォンッ

 

「……これは」

 

『…確かに、安堂さんでありんすな。』

 

『え、でも確かに部屋に居たと思ったのに……』

 

『ね?やっぱりそうでしょ?』

 

「いや、でも……」

 

『じゃ、投票ターイム!』

 

「おい、待てと言って…!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

投票に移行します。

誰に投票しますか?

 

アジキ カンタロウ

 

‪✕‬アズミ チヒロ‪✕‬

 

▶アンドウ シズム◀

 

カミアリヅキ ニコ

 

クニミ トウ

 

コニシ カケル

 

‪‪✕‬セトウチ ナルミ‪‪✕‬

 

ツキミヤ カナデ

 

‪‪✕‬テラウチ ヒラリ‪‪✕‬

 

トキガネ トキヤ

 

ニイガキ ホタル

 

ハブヤ ランカ

 

ミナヅキ レイラ

 

ユズリ カエデ

 

ユメモリ ミツコ

 

ゲベート

 

シルビア・フォン・フレーベル

 

アンドウクンに投票しますか?

 

▶YES

 

NO

 

投票が完了致しました。

 

無事クロを発見出来ました。御発見、おめでとうございます。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

────── 学級裁判 閉廷 ──────

 

『エクストリイイイイイイイイイイム!!!その通り!超高校級の不運、寺内ひらりサンを殺したのは〜…超高校級の司書、安堂静夢クンでした!いやぁ〜、二連続正解とは恐れ入った!オメデトーーー!』

 

『巫山戯るな、俺はやってなど居ない。』

 

「安堂……」

 

『──────…ハア、仕方無い。死ぬ前だ、せっかくだから一つ、良い事を教えてやるよ。』

 

「良い事?」

 

『俺の動機に書いてあった事だ。くだらないと思って隠していたが……言わない訳にもいかないだろ。』

 

『確か……誰かの秘密、なんだよね。』

 

『あぁ、どうせ奴は分かっていて俺の動機に忍び込ませたんだろう。死に際だから言ってやるよ。黒幕は──────』

 

『「超高校級のコスプレイヤー 津黒木 夢々(ツクロギ ムム)」だってよ。』

 

「────────────…津黒木、夢々……」

 

『じゃあ、俺から言う事はそれだけだな。』

 

『じゃあ超高校級の司書、安堂静夢クンにピッタリの!特別なおしおきを用意しました!』

 

『────────────…くれぐれも、黒幕野郎に負けるんじゃねえぞ。』

 

『レッツ!おしおきターイム!』

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

GAME OVER

 

アンドウクンがクロに決まりました。

おしおきを開始します。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

注意

 

この先、虫が蠢く描写があります

苦手な方はおしおきシーンを飛ばすようお願いします

 

それでも良い方はご覧下さい

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ガシャン

 

ヴィーーーーーン…

 

パタン

 

パタン

 

パラララララ…

 

『本の虫と蜘蛛の糸

超高校級の司書 安堂 静夢 処刑』

 

安堂は気が付けば大きな図書館のカウンターの中に居て、黙々と仕事をこなしていた。

 

人が来れば対応をし、来なければ本の整理などを黙々とするばかり。

 

元々口数が少ないのもあり、その様はとても静かだった。

 

…が、その時。

 

室内でも傘を差した、謎の人物が話しかける。

どうやら何か本を探している様だ。

 

安堂が軽くあしらいつつ対応を終わらせると、不意にカウンターの上で何かが動いた。

 

カサカサカサ…

 

それは、蜘蛛だった。

瞬く間にその蜘蛛は数を増し、安堂に纏わり着く。

 

『クソっ、離れろ!』

 

カサカサカサカサカサカサカサカサカサ…

 

安堂が幾ら暴れようと、その蜘蛛は離れない。

何時しかその蜘蛛は、安堂の身体を飲み込むように蠢いていた。

 

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ…

 

──────…そして、先程の人物が目の前を横切ると…そこには。

 

 

 

 

居たはずの安堂の姿は、遺体も残ってなど居なかった。

 

 

────────────…おしおき、完了。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『エクストリイイイイイイイイイイム!!!!!!いやぁ〜、ご馳走様でした!おしおきは健康にいいネ〜!』

 

「遺体も残らないとか…人の心も無いのか。」

 

『ボク人じゃ無いから分かんなーい☆じゃ、また良きコロシアイ生活を〜☆』

 

ヴォンッ

 

「…国見、大丈夫か」

 

『────────────…うん、ごめん。いまは、独りにさせて。』

 

「…分かった。」

 

ヴヴッ

 

ヴヴッ

 

ヴォンッ

 

「…国見」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「……」

 

コンコンコン

 

「…なに?」

 

「私だよ。入って良いかな?」

 

「…ししょー?うん……」

 

ガチャッ

 

「失礼するね。」

 

「ごめん……いま、なにもできない。」

 

「…大丈夫だよ、少し私と話をしよう。」

 

「おはなし?」

 

「うん、昔話さ。あのね──────私は、実は右耳が聞こえないんだ。」

 

「え、でもふつうに」

 

「それはね、刻斗が私のサポートをしてくれてるんだ。私の場合は先天性だから、治らないんだよ。それに……私には家族は居ない。私が幼い頃に、両親も祖父母も……私のせいで亡くなってしまった。」

 

「ししょーの、せい?」

 

「そう、私がピアノを弾いたせいで、両親も祖父母も亡くなった。私のコレは、呪いかもしれないね。」

 

「のろい……」

 

「安曇クンが亡くなったあの日、私は教会でパイプオルガンを弾いたんだ。パイプオルガンなら大丈夫だろうと思ったんだけどね……駄目みたいだ。」

 

「ししょー…」

 

「それでね、私は亡くなった皆の人生を…漫画にしようと思うんだ。」

 

「みんなを、まんがに?」

 

「あぁ、そうすれば誰にも忘れられないし、彼らの生き様は無駄では無かったと証明する為さ。だから……国見クン。」

 

「なあに?」

 

「キミ、良ければ私のアシスタントになってくれないかい?そうすれば、寺内クンの事だって描ける。キミなら、きっと良いアシスタントになれるさ。」

 

「でも、おれそんなにうまくない」

 

「大丈夫さ。少しずつ簡単な事から始めよう。無理はさせない。だから……生きて、地上に帰ろう。」

 

「うん……うんっ……やる……やりたい……!」

 

「よしよし、大丈夫だよ。泣きたいなら泣きなさい。私の胸を貸そう。胸板は厚くないけどね。」

 

「だいじょぶ、あったかいよ。」

 

「そうかい、なら嬉しいよ。よしよし……」

 

「うっ、うっ、うああぁぁぁぁあん……」

 

……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「いやぁ〜、まさか私の名前がバレちゃうとはね。やっぱり動機に入れるんじゃなかったな…」

 

「ま、良いや。また誤魔化せば良いし。」

 

「絶対、キミ達の思い通りにはならないよ。だって、キミ達は──────」

 

 

 

 

「『絶望の使徒の生き残り』なんだから!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

CHAPTER2

 

本は人間の愚かさを示す静かな大博覧会

 

END

 

残り生存者数

 

13名

 

NEXT→CHAPTER3 貴方の罪はなんですか?それは甘くそしてほろ苦い罪の味

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アイテム獲得

 

宝石の着いたヘアバンド

 

寺内 ひらりが身に付けていたヘアバンド。

幼い頃に両親から貰った大切な物らしい。

 

白手袋

 

安堂 静夢が身に付けていた手袋。

本人曰く本に傷が付かないようにする為のものらしい。




これにて2章終わりになります
引き続きよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。