ツクヨミ「それで?行く場所はどこなのかな」
ジョン「俺の家があった場所だ」
ツクヨミ「君の世界とは違うんだから行く意味はないと思うよ」
ジョン「・・それでも行きたいんだ」
ツクヨミ「・・まあ、君の気持ちはよくわかったよ」
・・何もないのはわかってる、だが思い出を少しでも味わいたい
ジョン「着いたか」
ツクヨミ「やはり君の世界とは違う?」
ジョン「・・ああ、だが少しここにいたい」
最終的には爆破されてしまったが、それでも思い出があった。・・妻にまた会いたい
ジョン「・・もういいぞ、帰る」
ツクヨミ「・・そう、わかったよ」
ジョン「ここまで付き合ってくれた礼に何か・・」
ツクヨミ「どうしたのかな?」
ジョン「・・あり得ない、そんなはずが」
・・どうして、どうして妻のヘレンがいるんだ
ツクヨミ「・・とっさに隠れたけど、まさか君の妻とはね」
ジョン「・・あり得ない、ここは別世界のはずだ」
ツクヨミ「私も深くは知らないけど君の世界とこっちの世界は違うけれど国や建物は同じらしいね」
ジョン「ああ」
ツクヨミ「・・だから全ての人物が違うというわけではないと思うよ、あくまで私の考えだけどね」
ジョン「・・それは」
そうだとしても、理解が追いつかない。俺は・・
ツクヨミ「・・でも残酷だね、君の妻にはこの世界の夫がいる、今も楽しそうに話してるよ」
ジョン「・・ああ」
もしこの世界にヘレンがいたらと何度も妄想した、だがその場合別の人がいる可能性は考えていた。・・ただ
ジョン「いてほしくはなかった」
ツクヨミ「・・・」
ジョン「・・俺は」
ツクヨミ「どうするのかは君次第だと私は思うよ、・・会うも会わないもね」
ジョン「・・・」
ジョン「久しぶりだな」
ヘレン「えっと、誰ですか?」
ジョン「昔のクラスメイトだ、覚えてないか?」
ヘレン「クラスメイト・・ごめんなさい覚えてないわ」
ジョン「仕方ないな」
ヘレン「何か用があるのかしら?」
ジョン「・・いや、ただ聞きたい事があるんだ」
ヘレン「聞きたい事?」
ジョン「・・今の生活は幸せか?」
ヘレン「ええ、とっても幸せよ」
ジョン「・・夫はいい人か?」
ヘレン「ええ、とても優しくて素敵な人よ」
ジョン「そうか・・そうか」
ヘレン「?」
ジョン「・・すまない、俺は帰る」
ヘレン「もう?」
ジョン「・・ああ、さようなら」
ツクヨミ「・・これで君はよかったの?」
ジョン「・・少し話しただけでわかった、妻は幸せに生きている。いい夫がいて満たされていた」
ツクヨミ「それでも」
ジョン「妻の、妻の幸せそうな笑顔を見れただけで俺は満足なんだ」
ツクヨミ「・・そう、なら私は何も言わないよ」
・・もう会わない、だから笑顔を焼き付けた。俺の入る場所はないし関わる意味もないんだ
ツクヨミ「これで君の用事は全て終わったかな」
ジョン「・・いや、一つやり残した事ある」
ツクヨミ「・・君、不法侵入になるよ?」
ジョン「もしかしたらだ」
ツクヨミ「・・ここに何があるのかな」
・・全てが変わってないのなら
ジョン「見つけたぞ」
マフィアとの戦いの後、俺が連れ出した犬
ジョン「・・こっちにもいたんだな」
ツクヨミ「面倒な事になる前に帰った方がよさそうだね」
ジョン「ああ」
・・未練は否定できない、でも何よりヘレンが幸せならそれが一番だと俺はそう思ってる