最強の秘訣?え、寝てるだけですが?   作:おねむ    

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目覚めの時

 

ある日、世界中にダンジョンが発生した。そのダンジョンは攻略しないとモンスターが出る危険性がある物だった。その代わり、リターンも大きい。冨、名声etc。

 

それからダンジョンと同時期にスキルと言う物も産まれた。選ばれし善人でその人の性格にあった物がスキル化すると言われていた。

 

それを知った私は、早寝早起きを心がけた。いつも日を跨いでから寝ていたのを、九時には寝る様にした。好き嫌いもなるべく辞めた。何故なら絶対にスキルをゲットして探索者になりたかったからだ。

 

私の家はあまり豊かじゃなくて、お婆ちゃんが毎日働いていた。だからこそ、バイトじゃなくてまとまったお金を手に入れてお婆ちゃんを安心させたかった。それから"最強"に憧れたのも一つだ。

 

そして高校一年生になる春休みの時、遂にスキルが目覚めた。

 

待望の目覚めたスキルは……

 

《睡眠》だった。

 

ハッキリ言ってハズレだろう。寝る事で、どうやってモンスターを倒せって言うんだ。とも思ったけど、でもスキルは一人一つ。私には睡眠がお似合いだと言うんだろう。

 

神様を少し恨みながら時間も時間だし、布団を敷いて寝る事にした。布団に入ると、あんだけ腹が立っていたのにも関わらず、少しすると夢の中へと消えていった。

 

目が覚めると朝でレベルが八になっていた。探索者は、最初は誰しもレベル一から始まるのに何でだろう。不思議だけどまあ良いや。

 

私は高校を行く事を諦めた。学費も勿体無いし、その代わり、探索者勉強をして稼ぐ事にした。レベルが上がってるなら何とかなる筈と思ったからだ。

 

そう思い立った一日目、家から五分のコンビニがダンジョンになったらしい。ダンジョンは増え続けているって、ニュースで見たけどまさかこんな近くで出来るとはと思いながら私はチャンスだと感じた。ダンジョン化するのは都内だけだと聞いていたので少し驚いたけど。

 

この《睡眠》とか言う謎のスキルを試す時だ。それにレベルが上がって、派生スキルも覚えた。まだ何もしてないけど。言うなら、寝てただけだけ。私は急いで、コンビニに向かってスキルを発動した。

 

 

 

 

 

《睡眠》

 

 

 

 


 

 

 

 

「ふぁあ……ん?」

 

寝てた?感覚が変で目が覚めた。辺りを見ると、側にはコンビニにいたお姉さんが心配そうに見ていた。

 

「あれ、戻ってる?」

 

思わずら出た言葉がそれだった。元に戻ってると言う事は、私以外の誰かが倒したのか。無事な事は嬉しかったけど、折角の睡眠のスキルを試したかったからちょっと残念だ。感覚が変だったのはお姉さんが膝枕してくれてたからだったみたいだった。

 

「助けてくれてありがとう」

 

と起こされて言われたけど、全く記憶が無い。私が倒したの?本当に?そう思っていると、ポケットに銅で出来たレシートが入っていたのできっとそう言う事なんだろう。

 

これは睡眠スキルについて調べてみる必要がある。もしかしたら私が思っているより凄いスキルなのかも知れない。因みにレベルは十五になってた。チートじゃん。

 

 

 

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