最強の秘訣?え、寝てるだけですが?   作:おねむ    

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辛い現実に夜しか眠れない。

 

「え、換金するには、国が運営する換金ショップでしなきゃいけないんだ」

 

三割も取られるらしい。ネットで調べたそんな事実に驚きながらも売らなきゃお金にもならない。私は換金ショップへ行ってみる事にした。

 

 

 


 

 

市役所の横にテントが張られていた。横には、ダンジョン用換金ショップと書かれている。ここで間違いないみたいだけど、なんか胡散臭い気もするけど入ってみる事にした。

 

「はい、いらっしゃい」

 

中には、長机と椅子に座ったお爺ちゃんが一人いるだけだった。凄い怪しい。

 

「買取しか出来ないけど良いかい?」

 

「はい、大丈夫です」

 

ポケットから銅のレシートを渡した。

 

「おぉ、"銅のレシート"か。あぁ、これはねえ」

 

いくらになるんだろう。ドキドキしながら見ていると、百円が渡された。

 

「はい」

 

「え?」

 

「え?って何さ。お金だよ、銅のレシートはコンビニ化したダンジョンで出やすいせいで、かなり安いんだよ」

 

「そ、そんな。探索者って滅茶苦茶稼げるんじゃないんですか?」

 

「稼げるよ、都内のダンジョンの報酬か。ボスダンジョンなら稼げる。でもそれはレベルが高くて強いチームだけさ。お嬢ちゃん見た所、まだレベル低いだろ?辞めといた方が良い」

 

「あの、ボスダンジョンとか都内ダンジョンの場所って分かりますか?」

 

はいはいそうですかと私は諦めない。そんなんで諦めてたらとっくに死んでる。

 

「……はぁ。お嬢ちゃん辞めときなって今言っただろ」

 

「いや今は行かないですけど、いつかレベルが上がったら行こうかなって」

 

「チームで行く場合は平均三十は欲しい。ソロだったら五十。それからダンジョンの場所は……」

 

「ダンジョンケータイ持ってないのか?」

 

ダンジョンケータイ?知らない名前だ。

 

「知らないです」

 

「ダンジョン攻略情報用携帯。略してダンジョンケータイ。コレにはダンジョンの情報が詰まってる。ちょっと待ってな。確かそこに備品が……」

 

そう言って、横の段ボールを探り始めた。ちょっとするとゴツいスマホが出てきた。

 

「そら、これで場所も分かる。が、レベルは守れよ。ワシは人殺しになりたくないからな」

 

また、何かあったら来なさいと言われたのでお礼を言ってテントから出た。

 

《ピコン♪》

 

ケータイの中のマップを開くと赤、緑、黄色の丸が光った。

 

「赤が一番危険その次が黄色。そして緑が安全かぁ」

 

お爺ちゃんが言っていた言葉を思い出す。

 

取り敢えず。

 

「ちょっとお昼寝しようかな」

 

嫌な事があった時には寝て忘れるに限る。私は小走りで家に向かった。

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