最強の秘訣?え、寝てるだけですが?   作:おねむ    

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眠るのが少し怖い。

 

起きてレベルを確認する。二十二だった。うーん、どうしようか。緑のダンジョンはもう行かない。百円じゃ、もやしだけで味付けが出来ない。赤はまだしんどいし。となると狙い目は黄色なんだけど。

 

「所持金は三百円。一番近い場所で三駅分かぁ、遠いなぁ。電車代で無くなっちゃうし、歩いて行こうかな」

 

冷蔵庫にあったパン屋で貰った無料のパンの耳を齧りながら、リュックに水と一緒に詰める。そして、家から出た。

 

 


 

ちょっとしたピクニック気分で出かけたけど、結構大変だ。一駅越えたぐらいで少し休憩した、

 

「帰りは電車に乗ろうかな」

 

早くもそんな事を考えてしまった。が、その甘い考えを忘れさせる。そんな事をしてしまったら駄目だ。少しでもお金は取っておかないと、何があるか分からない。

 

「此処が黄色の難易度のダンジョン。元は何だったんだろう、情報が無い」

 

辺りには何も無くて、何だか寂しい所謂シャッター街と言われる場所だった。何も無いのは潰れちゃったからかな。何だか悲しい気分になる。

 

シャッターに手を当てるとそのまま上へと上がる。ダンジョン化すると、セキュリティの意味が無くなるって読んだ。どう言う仕組みなんだろうね。

 

そのまま階段を登り始めると、シャッターが自動で閉まる音がする。

 

うーん、どうしようか。睡眠スキルはまだ分からないし、暫くダンジョン内では使わないでおこう。その代わり、レベルアップで覚えた派生スキルを使って行こう。

 

派生スキルはレベルアップした時に分かる。基本的に大元のスキルに似たスキルになるから、炎系スキルなのに氷とかは覚えられないらしい。

 

そんな訳で今私が使える派生スキルは、《眠眠拳》《眠りの踊り》《麻酔銃》《睡眠打破》の四つだ。どのスキルもどんな効果かは分からない。特に派生スキルに関しては、無限に分かれる為情報が少ないらしい。

 

階段を登り切ると、広い部屋が見えた。そして奥からは店主の格好をした顔色の悪い人がこっちへ近づいてくる。また、別の方向からは私服の人もだ。

 

《ヴァァァ……》

 

「いやゾンビだ」

 

相手がモンスターなら戦わなきゃいけない。まずは、攻撃から?いやでも眠らせた方が良いか。私は眠らせてくれそうな麻酔銃を選択した。

 

手が勝手に動いて、銃のポーズになり指から何かが出た。それがゾンビに当たってから少しすると、イビキをかいて寝始めた。

 

そこから眠眠拳を発動させると、オーラのような物が認識出来る様になった。スキルって凄いなぁ、まるで自分が強くなった様に感じられる。後は普通に殴ってみるとそのまま消えていった。

 

その後もゾンビ達を眠らせては攻撃してを繰り返し、ドロップした"忘れられしタイムカプセル"を手に入れた。うーん、これ売れるのかな。少し心配だったので、もう一ダンジョン行く事に。

 

今日は沢山動いたから良く眠れそう。そんな事を考えながら次のダンジョンまで歩く。

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