前回のあらすじ
転生した翔也君。彼が歩む道は、平穏か、その真逆か…
「やっべ、バイオリンの材料集めをしていたら遅くなちゃった…」
「本当にお前はバイオリンバカだな…」
薄暗い夜道を翔也とキバットバットが駆ける。
どうしてこんなに遅くなってしまったかというと、翔也が新しいバイオリンを作るために材料集めに没頭していたら、時間が進みすぎていたのだ。
そして…
「…ん?うまそう…まずそう…よく分からない匂いだなぁ…」
「え?誰だお前?」
「私はただの悪魔だよ‼」
悪魔と名乗る女性は姿を豹変させて翔也に襲い掛かってきた。
が…
「おっと…」
「へ?」
翔也は悪魔の攻撃を軽くかわした。
「じゃ、初変身と行きますか。キバットバット!」
「オウ!キバッテいくぜ‼」
翔也の左手にキバットバットがスポっと入り込み、翔也がキバットバットに自分の右手を噛ませようとした時だった。
シュッ
グサァ!
「ギャアアアア!」
どこからともなく槍が飛んできて悪魔の背中を貫通した。
急な出来事に翔也とキバットバットもポカンとしていた。
「大丈夫ですか?」
後ろから女性の声が聞こえてきた。
声のした方向に翔也とキバットバットが振り向くと、銀髪ロングでボンテ―ジを着込んだ女性が立っていた。
女性の目はどこか翔也をだれかと確認しているようだった。
(赤色のアップバング…黒色の瞳…)
「少し、よろしいでしょうか?」
女性が翔也に問う。
「はい。なんでしょ言うか?」
「あなた、バイオリンは好きですか?」
「はい。好きですけど…」
「やっぱりだああ――‼」
「「!?」」
女性が突然大声を出すと、今度は翔也に抱き着いてきた。
ガシッ
「へ?」
「見つけたぁ‼私の運命の人‼」
「えええええ?」
女性が発した言葉に翔也は困惑していた。
すると、後ろの方から老人がやってきた。
「これロスヴァイセ、いくら彼氏が欲しいからといって見ず知らずの人間にいきなり抱き着いてはいかん。お主も儂の事が言えなくなってるぞ。」
「オーディン様、見ず知らずの人なんかじゃありません占いでは私の運命の人はこの人だってでたんです。」
「だからといって相手からしたらお主は赤の他人なんじゃからやってることは変わらないぞ。」
「はい…すみません。」
「あの~」
「ああ。そこの坊やうちのロスヴァイセがすまんかったのぉ~こやつはこの容姿でいまだに男の一つもできんのでの、よかったらもらってはくれんかのぉ?」
「そちらも事情があるっぽいので一旦家にきますか?」
「じゃあ世話になろうかの。」
翔也は2人を家に招いた。
「ただいま~次狼、ラモン、力、お客さんだよ~。」
「ん、お客様ですか?」
「この時間に客だと?」
「次狼、そんな態度とらない。」
「お兄ちゃんの連れてきたお客さんなら信用sるよ~。」
「はぁ~この中で天使なのはラモンだけか…」
「中々にぎやかな奴らじゃの~」
翔也は従者の紹介を済ませながらリビングに案内した。
力が3人にお茶を出し、話が始まる。
「まずは自己紹介からにしません?」
「それもそうじゃな。儂は北欧の主神を務めているオーディンじゃ。名前くらいは聞いたことあるじゃろ?」
「オーディンって…あの北欧神話の神様ですか!?」
「そうじゃ。そしてこちらが儂のお供の…」
「ロスヴァイセと申します。先ほどは申し訳ありませんでした。」
「いえ、大丈夫ですよ。自分は真紅翔也といいます。先ほどいたのが次狼、ラモン、でお茶を出してくれたのが力、3人とも俺の従者ってヤツです。」
「ほお。従者を連れておるのか。」
「そして、あともう1匹がこの…」
バサッ
「匹を単位にするな‼俺はキバットバットⅢ世だ!よろしくな!」
「で、気になってたんですが、運命の人とはどういうことでしょうか?」
「そうじゃロスヴァイセ、運命の人とはどういうことじゃ?」
「…はい。じつは最近オーディン様があまりにもセクハラがしつこいので早く彼氏が欲しいな~と思い、北欧一の占い師に占ってもらったんです。」
「で、俺が運命の人として出たと…」
「…はい…。」
ロスヴァイセはどこか気まずそうだった。
「そういえば先ほどからお主からは悪魔とも天使とも堕天使ともいえない妙な力を感じるのじゃが…」
「それは多分仮面ライダーの力だと思います。」
「フム、仮面ライダーとは何なのだ?」
「見たほうが早いので見せますね。キバットバット行くよ。」
「オウオウ。ようやく初変身か。キバッテいくぜ!」
ガブッ!
「変身」
キバットバットが翔也の右手に噛みつくと、翔也の腰に鎖が現れ、キバックルとなった。
そして翔也はキバットバットをキバックルに吊るすように納めると翔也の形が変わるように仮面ライダーキバとなった。
「これが仮面ライダーの姿です。仮面ライダーにもいくつか種類があり、これは仮面ライダーキバといいます。」
「ほほう。これが仮面ライダーか…いやはやすごいものを見せてもらった。お主にならロスヴァイセを任せてもよさそうじゃ。」
「え…いやえ?」
キバはオーディンの言ったことに困惑した。
「ロスヴァイセ、しばらくこやつのもとで花嫁修業にでも励んでおれ。」
「!ありがとうございます。オーディン様!」
キバだけがこの状況にポカンとしていた。
「と、いうことでこれからそこのロスヴァイセをよろしく頼むぞ。」
「不束者ですが、どうか宜しくお願い致します。」
「いやいやいやいや!どういう状況!?」
「え、だからお主にならロスヴァイセを安心して任せらるから…」
「それって…何として?」
「もちろん嫁として。」
「翔也、よかったじゃねぇか~こんな綺麗な嫁さんもらえて♪」
キバットバットが茶化してくる。
「茶化すな!」
「そうじゃった、明日日本神話との会談があっての、お主の事も話そうと思うから一緒に来てはくれんかの?」
翔也はしばらく考え込むと…
「…いいですよ。」
「よし、話もまとまったことじゃし、儂はもう行くとするかの。」
そう言ってオーディンは立ち上がる。
「あの、主神ほどの方がこんな時間に外をウロウロしてもどうかと思いますので、今夜はぜひ家に泊っていってください。」
「それじゃあお言葉に甘えるとするかの。」
次の日
翔也は眠りから目覚めると洗面所で顔を洗い、キッチンへ向かった。
キッチンへ着くと、力と一緒に朝食を作りはじめ、出来上がった料理を次々とテーブルに運んだ。
しばらくすると、次狼とラモン、そしてオーディンとロスヴァイセもやってきた。
「フム…いい匂いじゃの。」
「ふあ~あ…おはようございます。」
「おはようございますオーディン様、ロスヴァイセさん。朝食できてますよ。」
みんなが朝食を食べ終わり、その日は休みなので翔也は紅渡のマネをして始めたバイオリンの練習を始めた。
次狼は日課のナンパに行き、ラモンはバイト、力は家の家事をやり始めた。
そして時間が過ぎ…
翔也、オーディン様、ロスヴァイセは会談が行われる会場へ向かった。
会場へ着くと椅子に神々しい光をまとった女性が座っていた。
「あの方は…」
「天照じゃよ。久しいのう。」
「久しぶりね、オーディン。そちらの人間は?」
「ああ、彼は誰も知らない仮面ライダーという力を持っておっての…日本神話の神々にも知ってもらおうと思ったのじゃ。」
「そう。よろしくね。あなた、名前は?」
「はい。真紅翔也と申します。よろしくお願いします。」
こうして会談が始まった。
主な話題はこの駒王町で堕天使の幹部によって盗まれた聖剣が持ち出され、その堕天使の狙いがこの土地で戦争を起こすことだという事だった。
「フム…だったらこの件、グレモリー眷属とシトリー眷属のサポートにこの坊やを回すというのはどうじゃ?」
「どうして?」
「単純に儂がこやつの力が戦闘で使われているところを見たいというのもあるが、グレモリーとシトリーにこやつの存在をあらかじめ認識してもらいたいんじゃ。」
「なるほど…そうね。私も彼の力には興味があるし、彼には神直属の憲兵として働いてもらってもよさそうね。」
「そう言う事だけどいいかしら?」
「俺は構いませんよ。」
「決まりじゃな。これから頼むぞ、仮面ライダー。」
「はい。」
こうして翔也は神直属の憲兵となった。
個人的にはやく主人公とロスヴァイセにくっついてほしかったので少し無理があるかもしれませんがこうやってくっつけました。