「古今東西ゲ~~ム!」
「イェーイ!」
(鳴り物)
さすがに暇を持て余しすぎているティエスちゃんだ。しりとりは俺のる責めがきつ過ぎると姫が駄々をこねたので、ゲームを変更してレクリエーション続行である。作戦行動中の姿か? これが。
ちなみに真面目なフライトの最後の防波堤だったオティカも今や適宜鳴り物を鳴らして場を温める役割に徹し、既に苦言を呈さなくなっている。
出発から30分と少し、当初予定の旅程の半分を消化したが、未だに敵の妨害とやらはない。マップと目視で航路にズレがないかは逐次確認しているが、概ね今のところ順調に事は推移している。想定外だったのはあんまりにも暇だったことだな。こうしてバカ騒ぎしてないと眠っちゃいそうだぜ。
ちなみに俺の意識が落ちると、俺となんちゃって精神感応しているオティカにも悪影響が出るので眠るわけにもいかない。姫もその仕様については知っているから、こうしてノリノリで遊びに参加してくださっているんだろう。たぶんめいびー。
「じゃあ姫からどうぞ」
「フフフ、ティエス卿。森域に関することでわたくしに先手を譲ったこと、後悔することになりますよ。まずはそう、
いやどうかなぁこの子だいぶノリノリだぞ? まぁ
「じゃ、
脳裏に浮かぶのは柔和かつ悪辣な笑みを浮かべる老獪なウィエルサード。緑の髪と笹穂耳が特徴的な連中だ。アマリエルなどは髪色がエルフの特徴からは外れるが、概ね同じ種族と見てもいいだろう。うちの末席に名を連ねるエルヴィン少年も人間とエルフの混血だって話だ。
――戦端が切られてから30分。そう長い時間じゃないが、決して短い時間でもない。無線封鎖しているから統合府の様子はわからない(そもそもそんな高出力の無線機はこの世界に存在していない。まだ)が、スプリガンズのみんながうまくやってくれていることを祈る……いや、信じよう。連中の能力の高さは俺が一番よくわかってるはずだ。頼むから一人も死ぬなよ。死なれると色々手続きとか大変なんだからなっ(ツンデレ)。
あとは統合府や世界樹が陥落してないかが心配だが、もう、これも現地統合軍とウチの隊の連中が食い止めてくれていると信じよう。楽観もよくないが、要らないネガティヴな想定でナーバスになっては元も子もない。
だからこの姫との戯れは、俺の精神的安定にだいぶ寄与してるってことだ。パフォーマンス維持は兵隊の重要な仕事だからな。な!
『要らん言い訳を並べ立てて自己の正当化を図るな。リソースの無駄だ』
久しぶりにオティカが苦言を呈した。いいじゃんかよう減るもんじゃなし~。
『リソースが減ると言ってるだろうがカス』
シンプルな罵倒が脳内に直接とんでくる。ごめんて~~。オティカが最大10チャンネルの並列思考できるうちの一つをこうしてくだらない会話や賑やかしに回してくれているのだからありがたいことだ。オティカはフンと鼻を鳴らした。
「では、同じく盟主氏族の
「ですな。
「
「
「? では、
「ならば
「そう来ますか。でしたら
「
『………………
「おっ、オティカも参加か? いいぜ、そんなら――」
『違う。前方20キロ地点より2体の飛翔体射出。強化鎧骨格だ。ペイントされた
「何ィ!? ってことは」
オティカの茶目っ気もついに極まったか、と嬉しくなった矢先の冷や水に、俺は食い入るように光画盤を見た。望遠カメラでも芥子粒ほどにしかとらえられない、しかしどんどんその大きさを増していく点が見える。では、あれが――
『敵襲だ。5秒後に