IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
前作以上のゲテモノですが、耐性のある方はお付き合いいただければと思います。
第1話 IS世界でさっそくやらかす
やあ、『ハーメルン』をご覧の諸君、ごきげんよう。話を始める前に、まずは自己紹介をさせて欲しい。
俺の名前は
そんな俺が、なぜ諸君に話しかけているか。それはネット界隈でよく出回っている『異世界転生』とかいうやつに巻き込まれたからだ。当初はWeb小説とか興味も無かった俺だったが、実際に出勤途中に
で、だ。俺は今何をしているかと言うと
「あぁぁん♪ しゅごぃぃぃぃ! しゅごいのぉぉぉぉ❤」
自室のベッドの上で、うさ耳つけたエプロンドレス姿の姉ちゃんの
――――――
―――
「お主には異世界に行ってもらう」
「はい?」
出勤途中、トラックに轢かれたと思った瞬間、突然そんなことを言われたら、諸君は俺の発した言葉以外を口に出来るだろうか?
それどころか逆に、目の前に立っているローブ姿の髭もじゃ爺さんにこう聞くだろう。『ここはどこだ?』と。
「あのぉ、そもそもここはどこです? そして貴方は誰です?」
なので俺も定番通りの質問をしたわけだが、
「ここは天界。儂は神様。そしてお主、吾妻怜二君はトラックに轢かれて死んだから異世界転生。そういうことじゃ」
要点だけピックアップして、聞いた以上の回答を渡して来た。
死んだ? やっぱり俺、あのトラックに轢かれて死んだのか……。
っていやいや、天界? 神様? うっそだー。
「嘘ではないぞ」
「え?」
「儂は神様だから、お主の考えていることなど簡単に読むことが出来る」
「えぇ? いやいやいや……」
「信じぬか? なら、お主が『DE○TH N○TE』を参考に、実家の勉強机の引き出しに作った二重底、その中身は……」
「信じます信じます! だからそれ以上はやめてくださいお願いします!」
どうやら本当に、目の前の爺さんは神様のようだ。……二重底の中身についてはもう触れてはいけない、イイネ?
そして俺は神様に選ばれて、ネット界隈でよく見かけた『異世界転生』とやらをすることになるらしい。
異世界転生か……Web小説とかあんまり読まないが、あれだろ? 前世の記憶を持ったまま、別世界で赤ん坊からやり直す的なやつ。
現代日本で生まれ育った身としては、剣と魔法のファンタジー世界は御免被りたいなぁ。……主に食事の質とトイレ事情から。
「それで、俺が送り込まれる世界ってどんなところなんですか?」
「そうそう、それを言っていなかったな。お主にはこれから、『IS』の世界に行ってもらう」
アイエス? 知らないなぁ。と思ったら、神様がきっちり説明をしてくれた。
『IS』。正式名称『インフィニット・ストラトス』。
女性にしか反応しない世界最強の兵器『IS』の出現後、女尊男卑が当たり前になってしまった世界。
主人公・
『男性はISに乗れない』ため、生徒が全員女子のIS学園で『世界で唯一ISを使える男』となった一夏。学園生活の中で、様々な出会いや再会、前途多難な日常、そしてISを巡る闘いの日々が始まる。
(○ikipedia引用)
「○ikipediaかよ!」
「せっかく必要な情報をまとめてくれているのに、使わなければ損じゃろう」
「お、おう……」
ネットを使いこなす神様すげぇな。是非とも『調べるより聞いた方が早い』とか言って、俺らの作業を度々止めるクソ課長も見習ってほしい。あ、俺もう死んだからクソ課長とも縁が切れてるか。
「そしてお主には転生に当たって、3つの力を与える」
「3つの力?」
「まず一つ目は、身体的な力じゃ。あちらの世界で、お主には織斑一夏と一緒にIS学園へ入学してもらう」
「IS学園に? ということは、俺もISに?」
「うむ。ISに乗れるよう、IS適性を持って転生してもらう。Aランクでな」
IS適性とは読んで字の如く、IS操縦にどれだけ適性があるかを示すものらしく、AランクはIS操縦者でもごく一握りしかいないらしい。ちなみに織斑一夏の適性はB、つまり俺、適性だけなら主人公以上ってこと?
「それと同時に、単純な身体能力も高めに設定しておこう」
「というと、どれぐらい?」
「具体的に言うと『IS世界の最強と生身で戦って、3分は生き延びられるぐらい』じゃな」
「微妙!?」
なんぞそれ!? 3分しか生き延びられないって、神様の強化がショボいのか? それとも、そんだけIS世界の最強がヤバいのか?
俺が(ある意味)慄いている間にも、神様の説明は続く。
「2つ目じゃが……」
「『イーグル加藤』の力を授ける!」
「はぁ?」
イーグル加藤って、まさかあれか? ゴッドフィンガーの称号を持つ、某業界のレジェンド?(※良い子は検索しちゃいけません)
「そして最後に3つ目じゃが」
「え? 能力の説明は?」
「……3つ目じゃが」
「あっ、はい」
「『催眠種付けおじさん』の力を授ける!!」
「はぁ?」
なんつった? 催眠、種付けおじさん……?
「それでハーレムを作るとよい」
「ファッ!?」
俺が知ってる催眠種付けおじさんって、イーグル加藤と同じくR-18世界の住人なんだが!? この神様、俺に何をさせる気だ!?
「さて、説明は以上じゃ。それでは、よい異世界ライフを楽しむのじゃぞ~」
「もっとちゃんと説明してくれぇぇぇ!」
突然足元に出来た穴に吸い込まれて、俺の意識は吹っ飛んだ。
そして後半まともな説明を受けることなく、俺は『IS』と呼ばれる世界に送り込まれることになったのだった。
――――――
―――
目が覚めると、俺は一軒家のリビングに大の字になって寝転がっていた。
「これが異世界転生なのか?」
リビングから窓の外を見ても、元の世界となんら変わらない風景に疑問が――って、声が?
疑問に思った俺は家の中を見て回り、洗面台を見つけて鏡を覗き込む。
「うん……若返ってる」
20代後半の、どこにでもいるサラリーマンだった俺の姿は鏡に無く、そこには10代の青年が映っていた。
そういえばあの神様、赤ん坊から転生とは一言も言ってなかったな。ん? そうなると、じきに(この世界での)俺の両親が家に帰って来るのか?
「う~ん、いきなり初対面の相手を親と思えるのか心配だなぁ」
と思いながらリビングに戻ると、テーブルの上に手紙のような紙が2枚。
気になって読んでみると
『お主の両親は海外におる。日本に帰ってくることも無いから、安心してIS学園入学までの日々を過ごすとよい』
神様からの手紙だった。両親は海外か、それは良かった。さっきの懸念が無くなった。
安心して、2枚目にも目を通す。
『それと、ISの生みの親である篠ノ之束博士が、お主のことを探っている。気を付けてな』
「え?」
気を付けてってどういうこと? なんて疑問が頭を過る前に、
――パリィィィンッ!!
「はいぃぃ!?」
リビングの窓を割って、何かが部屋に飛び込んできたんだが!?
その飛び込んできたナニカは、ソファーの上に着地して……着地?
「へぇ、なんか冴えない顔だね」
「はい?」
「顔だけじゃなくって、反応も冴えないね」
うさ耳つけたエプロンドレス姿の女が窓ガラス割って飛び込んできたら、こんな反応にもなるだろう。ていうか顔顔言うな。自分で言うのもあれだが、世間一般では中の中~上ぐらいの顔面偏差値、のはずなんだぞ。
「まあいいや。どうせ君には消えてもらうし」
「は? 消えてもらうって……」
「まさかいっくん以外に、IS適性のある男が出て来るなんてねぇ、束さんビックリだよ。でも、いっくん以外は不要だから、ここで処分しちゃおうね~」
「ひっ!」
にこやかな顔をしながら近づいてくるうさ耳女に、俺は尻もちをついたまま後ずさる。
(やばいやばいやばい! 直感だけで分かる! こいつマジで俺のこと殺そうとしてる!)
俺の(転生)人生これで終了!? RTAじゃないんだぞ! 何かないか!? 何か何か何か……そうだっ!
腹を決めて、後ずさりをやめる。
「ん? もう鬼ごっこは終わりかな?」
「……諦める前に、聞いていいか?」
「え~? 君みたいな凡愚にかける時間が惜しいんだけどな~。まあいいや、何を聞きたいの?」
心底面倒くさそうに、うさ耳女が俺の方を向く。そして
これで、
「あんた、ISの生みの親である篠ノ之束か?」
「そうだよ。というか、そんなことも知らないんだ。ホント凡愚に相応しい質問だったね~。もう聞きたいことは無いね? なら死ね」
「おいおい、死ねなんて物騒な。俺を殺そうとするなよ」
「嫌だね」
つまらなそうな顔を崩さず、俺の首を絞めるために手を伸ばしたうさ耳女、篠ノ之束だったが――
「――え?」
その顔が、唖然としたものに変わった。絞め殺そうとした手が、俺の首手前で固まったまま。
「お前、何をした?」
「何をって、何をだ?」
「ふざけてるのかな? 束さんがお前を殺そうとすると、腕が動かなくなった。何をしたのさ?」
冷静な風を装って質問しているが、焦っているのが手の震えから伝わって来る。
――『催眠種付けおじさん』の力を授ける!!
転生前、神様が言っていた3つ目の言葉。つまり、今の俺は『催眠術が使える』ってことだ。
ぶっちゃけエロいことにしか使えないと思い込んでいたが、ちゃんとそれ以外にも使えるじゃん。
そして俺の認識では、催眠術って光とか音、つまり視覚と聴覚を使ってかけるもんだと思っている。
だから一か八かで、奴と会話をしようとした。目的は奴と『目を合わせる』こと。それで催眠の条件を満たしたのだ。
これで奴は、俺が言った言葉『俺を殺そうとするな』に逆らうことは出来ない。
「くっ!」
「こらこら、これだけ暴れて片付けもしないのかよ。『勝手に帰るな。逃げるな』」
「あぐっ!」
割った窓から逃げようとするから追加の暗示をかけると、そのまま床に倒れ込む。この催眠、使い勝手がいいな。
「さて、お前をどうするかは後で決めるとして、まずは――」
床に倒れ伏すうさ耳女――面倒だから束と呼ぼう――を放置して、俺は飛び散った窓ガラスを拾い始める。
幸い今は夏場だから、網戸を閉めればいいか。
「こ、このぉ! 束さんを無視するなー!」
「はいはい、後でしっかり構ってやるから」
割れたガラスを回収し終わると、俺は倒れ伏したまま動けない束を担いで自分の部屋に行く。そしてベッドの上にぽーいした。
「へぶっ! 女の子の扱いが悪くないかなぁ!?」
「自分を殺そうとした奴に対して、結構有情な対応だと思うが?」
「というか、いい加減この金縛りみたいなの解いてくれないかなー?」
「嫌だよ、そうしたら俺のこと殺そうとするだろ」
「分かった、お前のこと殺さないから解いて」
不貞腐れたような顔で、束は妥協案を提示してきた。
まあ、それなら解いてやってもいいんだが……
「本当に?」
「本当だよ」
「『正直に言えよ』」
「殺すに決まってるじゃん!……あっ」
「やっぱりか」
どうせそんなことだろうと思ってたよ。
けど、このままこいつを拘束し続けるのも難しい気がするな。
最悪、俺が寝てる間に催眠が解けたら、かけ直す前に殺されること請け合いだ。
(何か他に手はないか……はっ!)
その時、吾妻怜二に電流走る……!
というか、俺の中からむくむくと、本能に限りなく近い人格――エロい部分――が顔を出して来た。
――『イーグル加藤』の力を授ける!
そうよ! やれる! オレはやれる! 前世じゃどうにもならなかったが、今のオレならやれる……!
イーグル師匠、俺に力を……!
「こうなったら仕方ないな~」
「え? 何気持ち悪い顔してってわぁ!」
悪態を吐く束を抱えると、俺はベッドの縁に座り、その膝の上に束を乗せる。
「な、何するひゃんっ!」
途中、さらに悪態を吐く束の口から可愛い声が漏れる。
それもそうだろう、イーグル師匠の力を授かった俺の指が束の胸部、つまり
「な、何これぇ! や、やめっ! おかしい、おかしいよぉぉぉ!」
思いもよらぬ快感に頭を振り乱す束を膝上ハグで固定しつつ、俺の指は
――――――
―――
そして冒頭に話が繋がるわけだ。
「おおおぉぉぉぉぉぉ❤ あ……」
そして、束が絶頂する瞬間手を止める。
「で? 俺を殺すの諦めたか?」
「あきらめぇぇぇぇ……なぁぁいぃぃぃぃ……」
「そっかー、まだ諦めないかー」
「ひゃぁぁぁぁん❤」
そして俺のゴールドフィンガー(イーグル師匠の力)が、束の
このやり取りが、かれこれ1時間近く続いている。昔見たイーグル師匠出演の動画なら、もう堕ちてもおかしくないんだが……俺が師匠の域まで至ってないだけか。
「もうむりぃぃぃぃ!! あたまばかに、ばかににゃるぅぅぅぅぅ!!」
「ならどうする? 殺すの諦めるか?」
「あきらめる! あきらめるからぁぁぁ!」
やっと諦めてくれたか。やれやれである。
……そう思った時、また俺の中でムクムクと、エロい顔が……
「諦めるんだな? なら、俺の
「へぇ……?」
気付いたら、なんかトンデモナイ条件も追加していた。何やってんの俺。
そう思って最後の条件を取り消そうとした、その時
「……る」
「ん?」
「なるぅぅぅ! 君のものになるからぁぁぁぁ!!」
その言葉を聞いて、俺の中に巣くっていた
「……なら、これが俺からお前への、最初のプレゼントだ。受け取れ!」
「あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! んぁぁぁぁぁぁん!!」
今までお預けを食らっていた束の
すると、まるで蛇口のバルブを開けたかのように体中を快感が駆け巡ったらしく、束はビクンビクンと何度も弓反りに痙攣すると、最後は力尽きたように俺にもたれ掛かった。
「おぉぉぉぉぉぉん……❤」
「それじゃあ束、これからもよろしく頼むぞ」
「ふぁぁぁい……❤」
ぐったりしながら蕩けた顔で返事をする束を見て、俺はこんないい女を手に入れたという射幸心を感じると同時に、無理矢理手籠めにしてしまった罪悪感をちょっぴり感じていた。
こうして俺は異世界転生初日にして、まさかの『催眠種付けおじさん』の一歩を踏み出すことになったのだった。
……いや、種付けは封印な。この作品、R-15タグだから。