IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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新章に入り、約束通り金銀の二人が登場します。

それと前章でのアンケート結果で、ちーちゃんのハーレムINを検討中です。
正直、ハーレム否定派の方が多いと思っていたので、あの結果に今も驚いています。
とはいえ、INするにしても当分先の予定なので、しばらくは原作ヒロインが快楽堕ちする姿をお楽しみください。


学年別トーナメント
第14話 転校生は男装スパイ? つまり女だからハーレム入りだね☆


 クラス対抗戦乱入事件から早数日。あれだけトンデモナイことが起こったのに、1年の、少なくとも1組の教室は平常運転に戻っていた。

 

「やっぱりハヅキ社製のが良いなぁ」

「私はミューレイのがいいかなぁ。特にスムーズモデル」

「ミューレイはなぁ……性能はいいけど、値段がねぇ……」

 

 今もほら、ISスーツのメーカーについて、カタログを見ながらわいわいしてる。

 ちなみに俺は一夏と同じメーカーのものを、男性用に弄って使っている。あの上下が分かれたへそ出しルックは恥ずかしいんだが、拒否したらあとは女性用しかない究極の二択っていうな。

 

「(怜二君はハヅキとミューレイ、どっちが揉み心地良かった?)」

「(清香、頼むからそういうのは部屋の中でだけにしてくれ……ハヅキ)」

「(りょーかい、次に()()時はそれ着て来るね♪)」

 

 もうスケベなのは否定出来ねぇ。セシリアがマゾに目覚めちまったように、俺もISスーツフェチに目覚めちまったんだ……。

 特に一昨日、ISスーツを着た5人といっぺんにシた時は、俺の中の獣がトランザムしたわけで。

 

「諸君、おはよう」

「おはようございます!」

 

 俺達が席に着いてそんな話をしていると、織斑先生と真耶さんが教室に入って来る。SHRの時間か。

 

「では山田先生、SHRを」

「はい」

 

 織斑先生に話を振られた真耶さんが、眼鏡のブリッチを指で押し上げる。おっ、こっちにウィンクしてきた。

 

「今日はなんと転校生を紹介します! しかも二人です!」

 

「「「えええええええっ!?」」」

 

 いきなりの転校生紹介に、クラス中からざわめきが起こる。そりゃ、突然転校生が、しかも2人も入ってきたらざわめきもするか。

 けど、なんで2人ともこのクラス? 鈴が2組に編入されたんだから、次は3組と4組じゃねぇの?

 なんてことを考えていたら、教室のドアが開いた。

 

「失礼します」

「……」

 

 教室に入って来た2人の転校生を見て、ざわめきがピタッと止まる。

 入って来たのは、鈴より小柄な眼帯をした銀髪女子。そしてもう一人が……

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。まだ日本に不慣れなことも多いと思いますが、よろしくお願いします」

 

 転校生の一人、濃い金髪を首の後ろで束ね、中性的な顔をした『貴公子』風な"男子"が一礼する。

 

「お、男……?」

 

 誰かがそう呟いた。

 そう、"男子"なのだ。俺や一夏と同じような男子用の制服を着た――

 

(って、んなわけあるかぁぁぁ!!)

 

 声の高さといい、体格といい、どっからどう見ても男装した女子生徒やろがい!

 

「きゃ……」

「はい?」

 

「「「きゃああああ――っ!」」」

 

 ま、窓が……窓が震えるぐらいの大音量が……

 

「男子! 三人目の男子!」

「しかも、またうちのクラス!」

「美形! 守ってあげたくなる系!」

「このクラスで良かった~~!」

 

 もうこうなると、姦しいどころの騒ぎじゃない。デュノアも、すげぇ反応に困った顔をしてる。

 

「騒ぐな。静かにしろ」

 

 ため息交じりに織斑先生が注意すると、これまたピタッと静かになる。

 

「え~、皆さん、まだ自己紹介が終わってませんから~」

 

 真耶さんが言うように、まだ1人転校生が残ってる。

 社交的な挨拶をしようとしたデュノアと違って、こっちは『お前達とつるむつもりはない』と言わんばかりに睨みを利かせている。

 なんか、某高校生探偵みたいに体が縮んだ軍人が、嫌々学校生活を始めましたみたいな?

 

「……」

 

 案の定、その眼帯少女は口を開かず、腕組みした状態から微動だにしない。

 

「……挨拶をしろ、ラウラ」

「はい、教官」

 

 織斑先生に促されて、素直に返事をする眼帯少女。なんだこれ? 教官って、どういうこと? しかもなんか敬礼までしてるし。

 

「もう私は教官ではないし、お前もここでは一般生徒だ。織斑先生と呼べ」

「了解しました」

 

 そしてまた直立不動で敬礼する。どう見ても軍人です、本当にありがとうございました。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

「……」

 

 自分の名前だけを告げて、眼帯少女――ボーデヴィッヒはまた口を閉ざしてしまった。

 

「あ、あの……以上、ですか?」

「以上だ」

 

 無慈悲な即答に、真耶さん涙目。ああうん、アイコンタクトしなくても、今夜慰めてあげるから。

 クラス全員が唖然としてる中、突然ボーデヴィッヒが一夏の席に近付いていき

 

――バシンッ!

 

「う?」

 

 いきなり平手打ちを食らった一夏の口から、変な声が漏れた。

 

「私は認めない。貴様が織斑教官の弟であるなど、認めるものか」

「いきなり何しやがる!」

「ふんっ」

 

 不意打ちの動揺から戻って来た一夏が怒っても、ボーデヴィッヒはまったく意に介さず空いている席に座ると、また腕を組んで微動だにしなくなる。

 なんぞこれ? もはや教室の前に立ってるデュノアが可哀想になって来るんだが。

 

「んんっ! ではSHRを終わる。1時限目は2組と合同でIS模擬戦を行う。各人遅れないように、解散!」

 

 ぱんぱんと手を叩き、織斑先生が強制的にSHRを終了させた。

 それでみんな呪縛から解けたかのように、慌てて教室を出て行く。

 

「一夏。色々思うところはあるだろうが、まずは移動しようぜ」

「あ、ああ……そうだな」

「織斑、吾妻。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」

 

 おっと、そうなりますか。

 それにしても……本当にみんな、デュノアが女だって気付いてないのか?

 

「よ、よろしくね」

「おう、俺は織斑一夏だ。で、こっちが吾妻怜二」

「よろしくな。って、挨拶は後でな。これからIS実習をやるアリーナまで移動だから、ぼさっとしてると遅刻しちまう」

「それじゃシャルル――名前で呼んでいいよな?」

「あ、うん。構わないよ。それじゃあ僕も二人を名前で呼んでいい?」

「もちろん。怜二は?」

「俺も構わんぞ。一夏、ちゃんと名前で呼んでいいか確認できたな。偉い偉い」

「や、やめろよぉ!」

 

 なんだ、せっかく褒めてやったのに。ほら見ろ、シャルルも微笑ましい眼差ししてるぞ。

 

 

――――――

―――

 

 

 ISスーツに着替えて集合場所に行くと、授業開始ギリギリになっていた。

 

「いつもより遅かったね」

「シャルルが着替えにもたついてな」

「ご、ごめんね」

「気にするなって。怜二もそう言うなよ」

「ああ、悪い悪い」

 

 とはいえ、着替える時に俺達に見られないようにしてて遅れたとなると、どうしても一言言いたくもなる。

 まあ、野郎の着替えを好き好んで見たいわけでもないし、見せたい奴もそうそういないだろうが……あそこまで隠したがったら、怪しさ満点なんだよなぁ。

 

「? どうかした?」

「ああいや、なんでもない」

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。オルコット、凰。前に出ろ」

 

 織斑先生に呼ばれて、二人が1組と2組の列からそれぞれ前に出る。

 

「それで織斑先生、鈴さんがお相手ですの?」

「焦るなオルコット。お前達の対戦相手は――」

 

――キィィィン……

 

 どこかから聞こえてきた甲高い音に、全員の視線が空中に向く。

 

「ど、どいてください~っ!」

 

 ま、真耶さん!? なんかISに乗った真耶さんが、こっちに向かって突っ込んできてるんですがぁ!?

 あああ、IS展開ぃぃぃぃ!

 

――ドガァァンッ!

 

 ギリギリ展開が間に合った俺に真耶さんが突っ込み、もみくちゃになりながらゴロゴロと地面を転がった。

 

「す、すみません~……」

「ふ、ふがっ」

「え? ああっ!///

 

 頑張って受け止めた俺は真耶さんの下敷きになり、ついでにWメロンに鼻と口を塞がれて……死ねる。

 慌てて真耶さんがどくと、酸素を求めて深呼吸。ふへぇ……

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「何とか生きてます」

「山田先生、何をしているんですか……」

「はひっ!」

 

 織斑先生、真耶さんと一緒に俺も睨まんでくださいよ……。

 

「さて、お前達には山田先生と戦ってもらう」

「え? あの、二対一で?」

「それはさすがに……」

「安心しろ。今のお前達ならすぐ負ける」

 

 負けると言われたのが気に障ったのか、二人がやや怖い笑顔に。真耶さん、昔代表候補生だったとはいえ、大丈夫か?

 

「それでは、はじめ!」

 

 

 

 

 織斑先生の号令で始まった真耶さんvsセシリア・鈴の試合は、真耶さんが乗っているIS、ラファールの説明をシャルルがし終わっても続いていた。へぇ、ラファールってISの世界シェア3位なのか。

 セシリアと鈴の連携もすごいが、それを上手く掻い潜る真耶さんの操縦技術もすごい。これで候補生返上したって、どんだけだよ。

 最後には時間切れになり、織斑先生が終了を宣言して引き分けとなった。

 

「さて、これで諸君にも教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を払うように」

 

 その後は専用機持ちがグループリーダーになって、訓練機を1グループ1機使った基本動作の訓練を行った。

 なお、ボーデヴィッヒの班は終始お通夜状態だったのは言うまでもない。あいつ、アドバイスどころか何も話さないのな。

 

 

――――――

―――

 

 

 昼休みになり、一夏から『屋上で昼食べないか? シャルルと箒も一緒なんだけど』と誘われたんだが、今回は丁重にお断りしておいた。ちょっと用事があってな。

 

『それで、お前から連絡を寄こすなんてどうしたんだ?』

 

 IS実習が終わった直後、プライベート・チャネルに束から連絡が来た。それから急いで昼飯を食うと、人通りのない場所に移動してきた。

 

『ちょっと問題があってね』

『問題?』

『今日転校してきた二人、その内の一人がれっきゅんと同室になるみたいなんだよね。金髪の方』

『それは……』

 

 束が言ってるのは、シャルルのことだろう。確かに男子(ということになっている)だし、俺が一人部屋だから、そういう判断になるんだろうが……

 

『困ったなぁ……』

『それは束さんのことがバレそうだから? それとも"女の子"と同室だから?』

『さすがに束は気付いてたか』

『とーぜんだよ♪ というか、どうしてみんな気付かないかな~……?』

 

 呆れたような声が聞こえて来る。万歩譲って、クラスのみんなが気付かないのはいいとして、どうして織斑先生すら指摘しないのか……

 

『束のことだから、シャルルの素性も調べたんだろ?』

『もち! シャルル・デュノアは偽名で、本名はシャルロット・デュノア。フランス・デュノア社社長、アルベール・デュノアの娘だよ。ただ、正妻じゃなくってお妾さんの子らしいけど』

『シャルロットにシャルル……全然隠す気ねぇな』

 

 単に、女性名詞を男性名詞にしただけじゃねぇか。

 それにしてもお妾の子ってことは、あまり家族とは仲が良くないのか? 特に正妻とは。

 

『それで、この学園に来た理由は? わざわざ男装なんかしなくても、普通に転入して来ればいいだろうに。というか、性別詐称でよく転入できたな』

『なんかね~、デュノア社の派閥争いが原因みたいだよ? 社長と正妻の間に子供がいないから、あのボクっ娘が跡継ぎってことになるんだけど、それを快く思わない派閥があるみたい』

『派閥争いというより、デュノア家のお家騒動だな』

『結構ドロドロしてるみたいだよ。最後にはボクっ娘の暗殺計画も立てられたみたいで、父親が娘を学園に入れて避難させようとしたのが転校理由らしいよ。ただ、途中で対立派閥から横やりが入って、いっくんとれっきゅんの生体データや専用機の情報を手に入れるためのハニトラ要員にさせられたらしいけど』

『男装してたのは、俺と一夏に近付きやすくするためか。実際男ってことで、俺と同室になったわけだし』

 

 背景が複雑すぎるんだが……とにかく、俺がシャルル、もといシャルロットのハニトラに引っ掛からないように注意しなきゃならないのか。

 

『何言ってるの?』

『え?』

『れっきゅんはハニトラに引っ掛かっていいんだよ』

『どうしてそうなる』

『だってれっきゅんには、催眠とイーグル師匠があるじゃん』

『おい』

 

 つまり束はこう言ってるのだ。『シャルロットがハニトラを仕掛けてきたら、催眠とイーグル師匠で快楽堕ちさせて返り討ちにすればいい』と。

 

『その間、束さんがデュノア社の面倒事をクチャクシャポイしちゃえば、問題は全て解決。ボクっ娘はやりたくないハニトラ要員から解放される、れっきゅんは()()()()()ボクっ娘の白馬の王子様になれる。Win-Winだね☆』

『……マジで心動きそう』

『あっそうそう、まーやん達にも同じ情報流したんだけど、みんなボクっ娘をハーレムINすることに賛成みたいだよ』

『なんでぇ……』

 

 これ俺、一夏のこと何も言えなくなるんだが。特に女の子の方から寄ってくるあたり。いや待て待て、これは一夏を箒一筋にさせるために動いた結果だから、俺が悪いわけでは

 

『れっきゅんも、いっくんと同じ"誘蛾灯"だよ』

『……』

 

 凹むわぁ……。

 

 

――――――

―――

 

 

 放課後、真耶さんがシャルロットに部屋の鍵を渡していた。そしてチラッとこちらを見て頷いた。束が言ってた通り、俺と同室らしい。

 

「寮の部屋って、結構広いんだね」

「元々この部屋は物置でな。だから他の部屋より少し広いんだと」

「へぇ」

 

 部屋に戻ってくると、シャルロットは珍しいのか、洗面所を覗き込んだりベッドの周りを見回していた。

 

「これからよろしくな」

「うん、よろしく」

「さてと、それじゃあ色々話さなきゃいけないことがあるんだよな」

「何かな? シャワーの順番とか?」

「ああ、それも追々決めないとな。それより先に」

「?」

 

――パチンッ

 

「ぁ……」

 

 催眠が掛かり、さっきまでニコニコしていたシャルロットの顔が、無表情に変わる。

 

「束、出てきていいぞー」

「はいは~い♪」

 

 いつものごとく光学迷彩で隠れていた束が出てきて、俺の腕にハグして来る。今はやることがあるから後でな。

 

「デュノア。一応確認だが、お前の本当の名前を教えてくれ」

「本当の名前……シャルロット……」

「ならシャルロット、お前はどうして男装してIS学園に転入してきたんだ?」

「織斑一夏と吾妻怜二……二人の情報を手に入れるよう言われたから……」

 

 束が調べた結果が間違ってるとは思って無かったが、これで裏付けが取れたな。

 すると、束が話に入って来た。

 

「でもそれって、もしバレたら産業スパイとして極刑もあり得るって分かってる?」

「……それでも、僕にはこうするしかないから……」

 

 催眠状態のはずなのに、シャルロットの顔が悲しみと苦痛に歪んでるように見えたのは気のせいだろうか。

 

「そっか。つまり君は、この状況から自分を救ってくれる、白馬の王子様を求めてるんだね?」

「そう、なのかもしれない……」

「そっかそっか。……れっきゅん、そろそろ元に戻そうか」

「お、おう……」

 

 今の問いにどういう意味があったのかよく分らんが、束には何か考えがあったんだろう。変なことにならなきゃいいが……今更か。

 後は真耶さんの時と同じように、誰かが駆けつけるような騒ぎを起こさない暗示を掛けてっと。

 

――パチンッ

 

「あれ?」

「気が付いたか? シャルロット」

「ああ、うん……って、え?」

 

 まさか本当の名前を呼ばれると思って無かったのか、ポカンとした顔になる。

 

「シャルロットって、僕はシャルル……」

「もういいって。お前が女だってことは、最初から気付いてたし」

「え、ええ!?」

「しかも、大体のことは調べが付いてるんだ。……こいつによってな」

「やほやほ~♪」

「あ、貴女は、篠ノ之束博士!?」

「ありゃ、束さんのこと知ってるんだ? 感心感心♪」

 

 さすが世界シェア3位の大企業、デュノア社の関係者。束の顔も知ってたか。

 

「どうして博士が……それに調べが付いてるって……」

「お前がデュノア社社長とお妾さんの間に生まれた事とか、俺と一夏の情報を得るために送り込まれたハニトラ要員だってこととか、まあ色々だな」

「結構大変みたいだね~。第3世代機の開発に出遅れて、イグニッション・プランだっけ? 欧州連合のトライアルにも出られるか怪しい状態で、世界シェアどころかフランス政府からIS開発許可を剥奪される瀬戸際なんだっけ?」

「そ、そこまで……」

 

 おい束、IS開発許可剥奪のところは、俺も初耳なんだが? 完全にデュノア社詰んでんじゃねぇか。ああ、それで俺と一夏の情報が欲しいのか。俺達の専用機は第3世代。データが得られれば、そのイグニッション・プラン? にも間に合わせられて、首が繋がる算段も付くんだろう。

 

「……僕を、どうするつもり?」

「んふふ~♪ どうするって? こうするのさ! れっきゅん、GO!」

「あ~、先に謝っておく。すまんシャルロット」

「え? きゃあっ!」

 

 俺は混乱しているシャルロットを抱えると、ベッドの上に強制的に座らせた。うん、やっぱ男の体格じゃないな。これで男装とか無理があるって。

 

「なな、何する気!?」

「これかられっきゅんが、ハニトラを仕掛けようとした君を返り討ちにしちゃうよ~」

「ど、どういうこと……ひゃっ!?」

 

 束に気を取られている間に、シャルロットの胸に手を這わせる。う~ん、ブラとかしてないだろうから、さらしかなんかで押さえつけてるのかな?

 

「れ、怜二! 何してるのさっ! え、エッチ!」

「うん、それはもう諦めてるというか、自覚ある」

「あぁん! あんっ」

 

 揉みながら制服をはだけさせると……やっぱりさらしを巻いてたか。取っちゃおうか。

 

――プルンッ

 

「「お~……」」

「み、見ないでぇ!///

 

 抑圧されていた果実が解放される瞬間を目撃して、思わず声が出た俺と束。いや束、お前も声上げるんかい。

 その果実を直に触りにいくと……セシリアはすべすべだったけど、こっちはもっちりというか。(エロ親父的発言)

 

「んぅぅ! ど、どうしてこんな……」

「言ったでしょ? ハニトラを返り討ちにするって。君はこれから、快楽堕ちするんだよ」

「か、快楽堕ちって……ひゃうんっ❤」

 

 徐々にシャルロットの声に甘いものが混ざっていく。イーグル師匠の力は偉大である。

 とはいえ、どうしたもんか。最初は『産業スパイとかしちゃう奴だし、多少はね?』と思っていたが、いざ催眠術で蓋を開けてみれば、会社の裏事情、大人の汚い事情に巻き込まれた被害者でもあるわけで……。

 

「んっ、あぁ、あんっ❤」

「気持ちいいでしょ? れっきゅんとエッチすると、みんなこうなっちゃうんだよね~。もちろん束さんも❤」

「あぁんっ! だめ、なのに……無理矢理、されてるのに……気持ちいいよぉぉぉ❤」

「もしれっきゅんの(もの)になったら、これからも気持ちよくしてもらえるよ?」

「あひっ❤ ずっと、気持ちよく……? でも、僕は……」

「君に纏わりついてるしがらみかい? それなら心配ご無用! れっきゅんは、そのしがらみを断ち切る手段を持ってるから」

 

 え、俺? 束でなく? あ、TKB勃ってきた。

 

「れ、怜二が……? んんっ!」

「そう。れっきゅんが、君にとっての白馬の王子様なのさ☆」

「白馬の、王子様……」

 

 俺が揉みしだいている間、束が快感で判断力の落ちてきているシャルロットを絡めとる。

 

「あぁぁぁぁぁっ❤ ……え」

 

 そしていつも通り、絶頂寸前で手を止める。これって、女からしたらかなり辛いものらしい。ソースは束と真耶さん。

 

「どうして……」

「どうする? れっきゅんの女になって、気持ちよくしてもらって、救ってもらう? それとも今あったことは忘れて、元の生活に戻る?」

「元の、生活に……?」

 

 束の問いに一瞬考え込んだシャルロットだったが、突然がたがたと震え始めた。

 

「嫌だ……元に戻るなんて……またあの暗い世界に戻りたくない……!」

「お、おい、シャルロット?」

「あらら? よっぽど向こうでの生活が地獄だったみたいだね。これは束さんも予想外」

「お願いだよ怜二! 君の(もの)になるから! だから僕を助けて! 僕を……僕を救ってよ……!」

 

 涙を流しながら訴えるシャルロットに、俺は胸を愛撫していた手を頭の上に移した。

 

「本当に、いいんだな? たぶんお前も知ってるだろうが、俺は複数の女子と付き合ってるような男だぞ?」

「うん、知ってる……。けど、本当に怜二が僕をあの鳥籠から救ってくれるなら……」

「……分かった」

 

 シャルロットの意思を聞いて、頭の上の手を再度胸に移す。

 

「あっ、あぁぁん❤ やぁっ❤」

「今度は、最後までな」

 

 むにゅん❤ むにゅぅぅ❤

 

「ひゃぁぁんっ! すごいぃぃ! ぼく、きちゃう、きちゃうよぉぉぉ!❤」

「シャルロット」

「んんっ! んぅぅぅぅぅぅぅっ!❤」

 

 最後に唇を奪ったところで、シャルロットは絶頂した。

 

「はへぇ……怜二はズルいや……こんな風にされちゃったら、もう僕、怜二のことを好きになるしかないじゃないか……」

「いやぁ、確かにズルい力を使ってはいるけどな」

 

 イーグル師匠とか、催眠種付けおじさんとか。

 あれ? 確か神様からは3つ力をもらったはずだけど、現状ほとんど使ってない……いや、IS適性Aランクは使ってるか。俺が使いこなせてないだけで。

 

「そんじゃ、シャルロットが俺の女になるって言ったんだ。俺も約束は果たさないとな。というわけで、束」

「ほいさっさ~。っていうまでもなく、実はもう解決してるんだよね」

「え、ええ!?」

 

 余韻に浸っていたシャルロットがガバッと起き上がる。

 

「社長派と対立している派閥って、IS委員会欧州支部とズブズブで真っ黒けっけなんだよね。だから束さんが裏取引の証拠とかを、うっかりユーロポール(欧州警察機構)のサーバに落としてきちゃったら……」

「そいつらは終了だな。けど大丈夫なのか? それでデュノア社も共倒れになったら元も子もないぞ」

「だいじょーぶ。多少はダメージが残るだろうけど、これまたついでにデュノア社のサーバに()3()()()()()()()を"落としてきちゃった"から、マスコミはそっちの話題に食いつくはずだよ」

「だ、第3世代機の情報!? い、いいんですか!?」

 

 驚くよな。それが欲しくて、シャルロットはスパイとしてここに送り込まれて来たんだから。

 

「別にいいよ。どうせいっくんの白式や、れっきゅんの『紫電』を作った時の残りなんだし」

「そうか。なら気にしなくても……『紫電』?」

「あれ、れっきゅんに言ってなかったっけ? れっきゅんの専用機の名前」

「初耳なんですが!?」

 

 慌てて待機状態のISを操作してモニターを出すと……最初の画面に書いてありましたね。俺の確認不足でした、はい。

 

「これで、数日中にシャルるんはスパイを廃業。れっきゅんのハーレムの一員になったわけだね♪」

「は、ハーレム……」

 

 あ~、自分が妾の娘ってことで地獄を見てきたから、ハーレムって単語に抵抗があっても仕方ない――

 

「つまり、いがみ合いとかなく、みんなで仲良く怜二と……はぁ❤」

「そう来たかぁ……」

「シャルるん、家庭内事情で愛情に飢えてると思ってたからね♪ やはり束さんの目に狂いはなかった!」

 

 うっとりした顔でクネクネし出すシャルロットを見て、俺と束はそれぞれの思いを口にしていた。

 

「で、でも、"この先"は待ってもらっていい、かな? まだ心の準備が……」

「もちろんだ。シャルロットの気持ちを優先するから」

「珍しいね~。今まではみんな、れっきゅんの女になったらすぐだったのに」

「そ、そうなんですか!? な、なら……///

「早まるなシャルロット! そして束は煽るな!」

 

 

 

 

 

<今日の一夏>

 

「怜二はいいよなぁ。シャルルと一緒の部屋で」

「なんだ、私が同室では不満だと?」

「不満というか、やっぱ男同士だと気兼ねなくいられるっていうか」

「私といると窮屈だと?」

「な、なんで睨むんだよ? そりゃ、女子と一緒なら気を遣う場面もあるだろ」

「女子?」

「おいおい、箒だって歴とした女の子だろ?」

「女、の子……(わ、私はちゃんと、一夏に異性として見られてるってことでいいんだな!?)」

「箒? そんなベッドの上を転げ回ってどうしたんだ?」




イーグル師匠の力と束が合わされば、堕ちない女子はいない。
というわけで、さっそくシャルが仲間入りです。作者的に、セシリアの次に好きです。
セシリアはエロい、鈴はツンデレ可愛い、シャルはあざとい。異論は認める。

そして今更ながら、オリ主専用機の名前が判明。
いつもは最適化した時に名前を付ける的な流れで書いていたのですが、今回全部束が裏でやってしまったので、すっかり名前を出す機会を失っていました。
名前の由来は『日本語+機体カラーの紫』から適当に付けました。

次回以降はラウラも出番があるはずですが、どうしたものか。
(前作等を読まれた方は知ってると思いますが、シシカバブはラウラの描写がヘタクソなのです)
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