IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
4/11追記
後書きがアンケートっぽかったので修正
ご指摘どうもです。
虚さんと一緒に刀奈さんを弄って遊んだ翌日のSHR。学園祭でのクラスごとの出し物を何にするか決めるため、1組でもあれこれ案が出されていた。
「『織斑一夏のホストクラブ』『織斑一夏とツイスター』『織斑一夏とポッキーゲーム』『織斑一夏と王様ゲーム』……却下ぁ!」
クラス代表として壇上に立っていた一夏が、ディスプレイに表示されていた内容を全消しした。というか、この前予想したものまんま出たな。そして周りからは大ブーイング。
「アホかぁ! 大体こんなの、誰が喜ぶんだよ!?」
「私が喜ぶ。断言するわ!」
「そうだそうだ! 女子を喜ばせる義務を全うせよ!」
「他のクラスからも言われてるんだってば」
「助けると思って」
「メシア気取りで!」
なんだよメシア気取りって。ユダヤ教徒にケンカ売ってね?
そして千冬さんは教室にはいない。
『時間がかかりそうだから、私は職員室に戻る。決まったら報告に来い』
それだけ一夏に言って、本当に教室を出て行ってしまったからだ。貴女、本当に教師?
「や、山田先生。これってダメですよね!?」
「いえ、いいですよ?」
「山田先生!?」
一夏、そこは地雷だぞ。
「とにかく、もっと普通な意見をだなぁ!」
「喫茶店とかどうだ?」
そう言ったのは、覚醒モードのラウラだった。喫茶店ねぇ、学祭の定番だな。
「客受けはいいだろう。確か招待券制で外部からも人が来るのだろう? なら休憩所としての需要もあるはずだ」
「え、えっと……みんなはどう思う?」
いつも「にぃに!」と連呼するラウラがまともな意見を出したことで動揺するクラス全体に、進行役の一夏が反応を見る。
「いいんじゃね? もちろん一夏は執事服でフロア担当だよな?」
「へ?」
「いいじゃん! 織斑君の執事姿!」
「それでそれで!」
俺の意見に呆ける一夏をよそに、もうみんなの中では奴が執事になることが決定事項になっていた。
「お、おい怜二! もちろんお前も執事なんだよな!?」
「俺? 俺は厨房だぞ?」
「なんでだよ!?」
何でも何も、力仕事は男の役割だからな。
「篠ノ之も、一夏の執事服姿見たいよな?」
「見たいっ!!」
「お、おう……」
腹から出された返事に、一夏は何も言えなくなった。
その後も『執事がいるならメイドも必要だよね?』という話になり、1年1組の出し物は『ご奉仕喫茶』に決まった。
――――――
―――
そんなドタバタがあったが、その後は何事も無く、みんな学園祭の準備を進める日々を送っていた。……そう、次の週、昼休みに食堂で一夏と飯を食うまでは。
「あ、君が織斑一夏?」
「はい?」
名前を呼ばれて一夏が振り向くと、そこには青髪をリボンで束ねた、褐色肌の女子生徒が立っていた。
「俺が織斑一夏だけど……」
「ああ、自己紹介してなかったね。私はグリフィン・レッドラム、ブラジルの代表候補生だよ。『お姉ちゃん』って呼んでね♪」
「はい?」
さっきとは別の意味で聞き返す一夏。さすがに初対面で『お姉ちゃん』はないだろ……。
そしてとうとうやって来た、一夏へのハニトラ要員第一弾が。
「あの、もしかして上級生?」
「そうだよ、3年生なんだ。本当はもうちょっと早く来る予定だったんだけど、面倒を見てた子達を説得してたら遅れちゃってね」
「はぁ」
「だから、一夏もあいつらと同じように『お姉ちゃん』って呼ぶように」
「だからなんで!?」
とにかくこの人、一夏に『お姉ちゃん』って呼ばせたいようだ。今回の転校生も、アクの強い人が来たなぁ。
「れ、怜二! お前も何か言ってくれよ!」
「いやだって、俺は対象外みたいだし?」
「あ、ああ。ごめんごめん。仲間外れにしたつもりはなかったんだけど」
「いえいえお気になさらず。あの織斑千冬の弟にして、専用機『白式』の操縦者である一夏を狙うのは当然ですから」
「おい馬鹿やめろよぉ」
「っ!……あははっ、本当にごめんってばぁ」
一瞬硬直したレッドラム先輩だったが、すぐに笑いながら謝って来た。一応、牽制っぽくはなっただろうか。……もしかして、こっちが警戒してると悟らせない方が良かったか?
「それで一夏、どうすんだ?」
「う、うぐぐ……じゃ、じゃあ、せめて『グリ姉』で」
「グリ姉かぁ……仕方ない、そこで妥協しようか」
そう言いつつも嬉しそうな顔をするレッドラム先輩。
「吾妻怜二君だっけ? 君もグリ姉って呼んでいいよ」
「いえ、結構です、レッドラム先輩」
「ぶーぶー! お姉ちゃんかグリ姉って呼べよぉ」
「そうだそうだ! お前だけ卑怯だろ!」
嫌どす。
――――――
―――
そんなエンカウントがあった夜、俺はみんなを集めて作戦会議を開いた。まあ集めると言っても、部屋に全員が戻って来たタイミングで話を始めただけなんだが。
「そうか、レッドラムはさっそく一夏に近付いてきたか」
千冬さんが、いかにも困った顔をして頭を掻く。
「わたくし達の所にも来ましたわ。同じ代表候補生として挨拶にと」
「え、そうなの?」
「シャルロットは知らないでしょうね。アンタと清香が模擬戦してた時だから」
「え~? 私とシャルロットだけ見てないのか~」
専用機持ちの方は一部を除き、全員顔を合わせてるようだ。
「私も見かけました。ね、クロエちゃん?」
「はい、私と蘭が廊下を歩いている時でした。食堂の場所を尋ねられました」
なるほど、それから俺と一夏に会ったわけか。
「私は見てないけど、同じ食堂で働いてる人から話は聞いてるわ。なんでもすごい健啖家で、ハンバーグ定食3人前を1人で食べちゃったとか」
「わぁ……私だったらカロリーが怖くて、そんなこと出来ないよ」
食欲旺盛、と。そもそも蘭ちゃん、そんな量物理的に食べられないでしょ。
「それで、結局レッドラム先輩は一夏に対するハニトラ要員ってことで間違いないんだよな?」
「うん、間違いないよ」
束に振れば、向こうも投影キーボードを高速で打ち込み、空中投影ディスプレイに何かを表示した。
「彼女は孤児院出身で、そこで子供達の面倒を見てたんだってさ」
「ああ、それは本人からも聞いたな」
それが原因で、転入が遅れたとも言ってたな。
「で、この孤児院の経営が危ないらしくてさ。場所的にも周辺の再開発に巻き込まれて取り壊されちゃいそうなんだよね」
「ええっ! で、でも、そういうのって代わりの場所とか……」
「ないない! ブラジルも人口の大半がカトリックだけど、孤児院再建のために寄付するほど裕福じゃないからね」
「そ、そんな……」
シャルや清香、蘭ちゃんが悲し気な顔になる。他の面々はそうでもないか。特に成人組は、そういう事情も理解してるだろうし。
「国としても、孤児院にお金はかけたくないよね。……何かと引き換えでもない限り」
「何かって……まさか!」
「そう、だから彼女はいっくんとくっ付いて、遺伝子情報を手に入れなきゃいけないのさ。古巣の孤児院を残すために」
「なんて……なんて汚いんですの!」
バンッとセシリアが手を机に叩きつける。
「セッシー、怒っても何も解決しないよ。シャルるんも」
「お恥ずかしいところをお見せしましたわ……」
「……怜二!」
「お、おう?」
「やっぱり怜二がグリフィンさんを手籠めにして、孤児院ごと救ってあげよう!」
「どうしてそうなった」
シャルよ、お前はそんな突拍子もないことを言い出す奴じゃなかったはずだろ。
いや、孤児院を救うの自体は悪くないと思うぞ? そこにどうしてレッドラム先輩を手籠めにするって話が出てくる?
「まあでも、それはそれでアリかもね」
「待てや束」
「だって、ただ孤児院を助けたら『織斑一夏に迷惑を掛ければタダで解決してくれる』って勘違いする馬鹿が絶対出て来るよ」
「うっ……確かに」
束が言う通り、絶対出て来るだろうな。言っちゃ悪いが、特に日本と国境を接してる厚顔無恥な連中は。
「……怜二、言わなくても分かってるから、こっち見ないでよ」
「怜二君? 確かに今の私はロシア国籍だけど、ちゃんとした日本人だからね?」
鈴と刀奈さんからツッコまれた。こういう時に限って、心読まれてるんだよなぁ。
「だから対価が必要なんだよ。『代表候補生を寄こす覚悟はあるのか』って」
「なんかそう聞くと怜二君って、生贄を捧げると願いを叶えてくれる存在だね」
「おい清香、俺はいつから悪魔ベリアルになった」
しかもなんだよ生贄って。それならお前ら全員俺の贄ってことになるだろ。
「とにかく、引き続きレッドラムさんを警戒しておきましょう。私も同じ学年として、目を光らせておきますから」
「そうですね。布仏さん、お願いしますね」
虚さんが締めることで、現状は監視を強めることで話が纏まった。
「れっきゅんが(性的に)食べちゃえば済む話なのにな~」
「や・め・れ」
――本音side――
先週から、かいちょーやお姉ちゃんの様子がおかしい。
生徒会室で作業をしてる時も
「かいちょー?」
「へっ!?」
「さっきからぼーっとしてますけど、どうかしたんですか~?」
「い、いいえっ、何でもないわよ!?」
「ん~……」
かいちょーは上の空だし、
「うふふ……」
「お姉ちゃん?」
「はっ! ほ、本音? どうかした?」
「さっきから、すごいニヤけてどうしたの~?」
「な、何でもないわ!」
「ん~……」
お姉ちゃんはお姉ちゃんで、突然何かを思い出したかのようにニヤけるし。
絶対、ぜぇぇぇったい、何かあったんだよ~!
そういえばかいちょー、れっきゅんを見張るって言ってたっけ。もしかしたらそこで……
というわけで、れっきゅん達の部屋の前に来たよ~。
今の時間は夜中の0時。すっごい眠いけど、頑張るのだ~!
(え~っと、こんなこともあろうかと持ち出しておいた、マスターキーを~)
音が鳴らないように注意しながら解錠すると、ゆっくりとドアを開ける。
ん~、やっぱり他の部屋より広いなぁ。織斑先生が、せっしー達と一緒に隔離したって言ってたし、全員ここで寝てるのかな~?
「んん……」
「にぃに……おんぶぅ……」
でゅっちーやらうらうの寝声が聞こえて来るけど、そこはスルースルー。
たぶん、一番奥のベッドが……
「んぅ……れいじくん……」
「へ?」
聞き覚えのある声に、思わず足がよろけた。
(な、なんでお姉ちゃんがここに!?)
2列に並んだベッド群。その一番奥の片側に、お姉ちゃんが寝ていた。なんで!? どうして!?
「あ、あう!」
よろけた拍子に、私は反対側のベッドに倒れ込んじゃったよ~……。
幸い寝てた人の上に乗らなかったけど……
「んん……たばねぇかぁ……?」
「れれ、れっきゅん!?」
ここ、れっきゅんのベッドだったの!?
……あ、でも良かった~。ただの寝言みたいだ~。ところで『たばね』って誰~?
「むにゃ……たばねぇ」
「ふぎゃっ!」
れ、れっきゅんに布団の中に引き摺り込まれてぇ!? あぅっ、どこ触ってるの~!?
「すー……」
「れ、れっきゅん、ダメだよ~……やぁぁぁ……❤」
お、おっぱい揉んじゃダメ~! しかもれっきゅんに触られた場所、じんじんしてくるよぉ……!
それに、声出したら、みんな起きちゃ……!
「んん……」
「んんぅっ!? んっ……ちゅぅ……んんっ❤」
き、キスまでされちゃったぉ……❤ も、もう、ダメぇぇ……あたまのなかぁ、まっしろだよぉぉぉぉ❤」
――本音side end――
――――――
―――
「んん……朝か」
カーテンから薄っすら漏れる日差しで、俺は目が覚めた。
――ふにゅんっ
「ん? なんか布団の中に……ああ、束か」
確か昨日、束が潜り込んできたような気がしたから、それだろう。
「んん~……れっきゅんおはよう~」
「おう束、おは……え?」
隣のベッドから起き上がって来た束に挨拶しようとして、固まった。
束はそこ。じゃあ、……布団の中にいるのは?
俺は恐る恐る、掛布団を捲って……捲って……
「……え」
「れっきゅん、その子どうしたの?」
「わ、分からない……」
「んん~! 怜二君おっはよう! 一体どうし……ええっ!?」
「お嬢様……朝から大声を出すと周りに迷惑が……ほ、本音!?」
「あひぃ……❤ れっきゅぅぅぅん……❤」
そこにはパジャマが半分脱げかけの状態で、股間を尿以外でしっとり濡らした、アクメ顔のクラスメイトの姿があった。
……俺、また何かやっちゃいました?
グリ姉の情報が無さ過ぎて、口調とか各キャラへの呼称とかが公式と不一致起こしてそうで怖いです。
そしてシャル、グリ姉の身の上を自分と重ねてトンデモナイことを言い出す。
オリ主のハーレムに入れば、身内認定したタバエモンが何とかしてくれるって。
本音、食われる。
束と勘違いされるようなおっぱいしてるのが悪い。(ゲス)
1話ごとにオリ主に食べられていく女の子達。次回は誰が?
①グリ姉
②オータム
③簪
④まさかの榊原先生
(※アンケートではありません。もうシナリオは決まっております)