IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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4/21追記
本文の記載を少し修正
(ティアーズのパッケージを搭載済みに)


第35話 結局増えるんかいっ!

 キャノンボール・ファストまで半月というところで、IS実習でも高機動訓練が行われることになった。

 

「ところで、高機動調整って何をするんだ?」

「知らん。というか一夏、なぜ俺に聞く?」

「いやあ、怜二ならセシリア達から何か聞いてないかなぁって。代表候補生だし、知ってるかなと」

「ああ、そういう」

 

 言われてみれば、概要ぐらいしか知らないし聞きもしなかったな。……それというのも、亡国機業やらお前のハニトラ対策やらで頭のリソースを目一杯使ってるからなんだがな。

 

「というわけでセシリア、何をするんだ?」

「基本的には高機動パッケージのインストールですが、一夏さんの白式にはそのようなものはありませんわよね?」

「ああ、倉敷技研からは何も」

「いい加減、零落白夜の解析とかやめてまともに働けと思うけどな」

「怜二……俺も思ってて言わないことを……」

 

 どうやら一夏ですら思ってたらしい。相変わらず武装は雪片弐型だけで、燃費はすこぶる悪い。もう諦めて武装を『後付け』から『外付け』にしちまった方がいいのでは? とすら思ってしまう。

 

「なので、エネルギーの分配調整や各スラスターの出力調整になると思いますわ」

「なるほど」

「ちなみに怜二さんも、R&Tからパッケージは?」

「俺も無いなぁ。この分だと、清香も無いんじゃないか?」

「うん、私も連絡は来てないなぁ。というか、私の場合どこから来るの? って感じだし」

「そうか、相川さんは束さんから渡されたものだから」

 

 一夏の言う通り、清香のISは束がデータ取りの名目で渡したものだから、束が作らない限りパッケージはおろか追加装備すら無い。大人しく俺達と出力調整だけになるだろう。

 

「そういうセシリアはどうなの?」

「わたくしのブルー・ティアーズには、高機動戦闘を主眼に置いたパッケージ『ストライク・ガンナー』が搭載されてますわ」

「僕のリヴァイヴは第2世代で元々これ以上の開発は無いから、増設ブースターを付けるぐらいかな。ラウラは?」

「姉妹機の『シュヴァルツェア・ツヴァイク』の高機動パッケージを調整して使うことになるだろう」

「いいわねぇ、パッケージのある面子は。あたしの甲龍用高機動パッケージ、間に合うか怪しいらしいし」

 

 機体の世代やお国事情で色々あるようだ。箒の紅椿もパッケージとか無いだろうし、ざっとこんな内訳になるんだろうか。

 

◆パッケージ組

セシリア、ラウラ、鈴(間に合えば)

 

◆出力調整組

俺、清香、一夏、箒

 

◆スラスター増設組

シャル

 

「それではみなさーん、今日は高速機動についての授業をしますよー」

「おっと、そろそろ並ばないと織斑先生の雷が落ちるな」

「ああ、急ぐか」

 

 真耶さんの声に、俺達は自分達のクラスの列に並んでいった。

 

 

 

 

「まずは、バイザーをハイスピードモードにするんだったっけ?」

「そうですわ。それから各スラスターを連動監視設定に」

「えっと……こうか」

 

 セシリアに言われた通りモード切り替えると……うわっ、気持ち悪っ!

 そして清香もハイスピードモードは初体験のようで、シャルの横でヨタヨタになっていた。

 

「し、視界がより鮮明に映り込むのはいいんだけど、見え過ぎで逆に酔いそう」

「あはは、そこは慣れてもらうしかないかな」

「うむ。軍でも、新兵は大抵そうなるな」

 

 少しして慣れて来ると、真耶さんが俺達専用機持ちに高速機動を実演するよう言ってきた。

 対象はセシリアと一夏のようだ。現時点でパッケージがインストールされているブルー・ティアーズと、単純な速度なら一番早いであろう白式を指名した形だ。

 

「では……3、2、1、ゴー!」

 

 真耶さんのフラッグで、二人は一気に飛翔、いつもよりもすげぇ加速だな。

 

「セシリアのブルー・ティアーズ、ビットを全部推進力に回してるんだね」

「そのようだな。砲口を封印して腰部に連結して、武装はレーザーライフルのみか。潔いな」

「そしてやっぱり、一夏の白式は速いね。出力をスラスターに全振りしただけで、セシリアに追い縋ってるよ」

 

 シャルと覚醒ラウラの解説を聞きながら、豆粒以下になった二人を目で追う。

 二人とも中央タワーの外周をぐるぐると進んでいる。そして頂上で折り返すと、並走状態で地表へと戻って来た。

 

「一夏ぁ!」

「箒、いきなりんんっ!」

 

「「「「「「ええぇぇぇぇ!?」」」」」」

 

 IS解除した途端、箒が一夏に突然のディープキス。そりゃみんな驚くわ。

 

「ぷはっ! ほ、箒! いきなり何すんだよ!?」

「一夏っ、セシリアに誑かされてないか!? 私がキチンと正気に戻してやるからな!」

「いやいや! 一緒に飛んだだけでどうしてそうなる!?」

「そうですわ! そもそも」

 

 あまりの内容にセシリアも腹を立てたのか、俺を引っ張って……え、なんで俺をんんっ!?

 

「「「「「「ええぇぇぇぇ!?」」」」」」

 

「んちゅぅ……❤ ふぅ、わたくしは怜二さん一筋ですのよ」

 

 突然のキス2連発に、1組2組の生徒達はどう反応したらいいのか分からなくなっていた。俺もどんな顔をすればいいのか分からない。

 

「お前達! 何馬鹿なことをしている!」

「ち、千冬さ「織斑先生だ!(バシンッ!)おごっ! お、織斑先生……」

「申し訳ありません、つい……」

「まったく……吾妻」

「え、俺ですか?」

「お前がオルコットの飼い主だろう。後で生徒指導室に来い」

 

 ええ~……そんな馬鹿な……

 

「よし、それでは訓練機組の選出を行うので、各自割り当てられた機体に乗り込め。ぼやぼやするな。開始!」

 

 千冬さんの指示で、みんながテキパキと訓練機に乗り込んでいく。

 聞いた話だと、本来キャノンボール・ファストは2年生からのイベントらしい。ただ今年は俺を含め、専用機持ちが多いことから1年生も参加することになったんだとか。

 

「専用機持ちも各自準備をしておけ。パッケージ組も機体調整など、することはたくさんあるだろう」

 

 その後は訓練機が飛び立つのを眺めながら、シャルにアドバイスをもらいながらエネルギー配分の検討を行った。う~ん、意外と難しいぞこれ。

 

「怜二く~ん、私のラファール、どう頑張ってもビリ確定だよ~」

「清香さんは……」

「そうだねぇ……元が第2世代機な上に、僕のリヴァイヴみたいにカスタムとか一切してない、ただのラファールだから……」

「おまけに新武装は高速機動時には使いづらいときてるもんなぁ。清香、仕方ないから記念参加ってことにしとけ」

「そんな~……」

 

 清香には悪いが、こればっかりはどうしようもない。束が突然やる気を出して、パッケージを作ってくれるとかあり得ないだろうし。

 というか俺の紫電も(実質)束製だから、これ以降も新装備は作られないんじゃないかなぁ。

 

 

――――――

―――

 

 

 そうしてIS実習の時間が終わり、次の授業は――

 

「吾妻、逃げられると思っているのか?」

「……うぃっす」

 

 千冬さんに捕まり、宣言通り生徒指導室へ連行された。

 

「まったく、セシリアも公衆の面前でディープキスなどしおって……羨ましい」

「おいおい」

 

 まさか自分がそういうこと出来ないからって、八つ当たりで俺をここに連れ込んだんじゃないよな?

 と思っていたら、コーヒーの入ったマグカップを渡された。飲めってことか。……うん、インスタントの味。

 

「まさか生徒指導室に豆とコーヒーメーカーがあるわけないだろう。さて、本題に入るか」

「あるんですね、本題」

「当たり前だ。昨日のことだ」

「昨日?」

 

 はて? 思い当たる節が……あり過ぎて、どれだか分からん。

 

「束に調教されたオータムって女のことですか?」

「ああ、それもあったか……」

 

 どうやらハズレのようだ。いや、あれも問題っちゃ問題なんだが。主にナタルさんと蓮さんの(性的な)ペットにされてるところが。

 

「あれはどうしようもない。怜二は奴を使うぐらいなら、私の相手をしろ。いいな?」

「うーんこの」

 

 欲望に忠実な残念美人は放っておいて、あとは……あれか?

 

「いやでも、明日転校して来る凰乱音でしたっけ? それは普通に妨害するってことで決着したじゃないですか」

「そうなんだが、あの後束が珍しく反省をしてな」

「反省?」

 

 確かにあの束が反省なんて珍しい。というかするんだ反省。それで、何を反省したと?

 

「乱音のハーレム入りを諦めた事だ」

「はい?」

「あいつ、酷く落ち込んでいたぞ。『束さんの力があれば、安心安全な精力剤とか簡単に作れたはずなのに……!』と」

「おい馬鹿ぁ!」

 

 どんな反省の仕方してんだよぉ!? あと安心安全とか言われても信用できねぇよ! それで早死にとか洒落にならんぞ!

 

「で、突貫でその精力剤を作ったんだがな」

「作ったんかい! えっ、まさか俺にそれを飲めって言うんじゃないでしょうね? 嫌ですからね?」

「大丈夫だ、飲めだなんて言わない」

「ああ、そうですか……」

 

 良かった――

 

「もうさっきのコーヒーに混ぜて飲ませている」

 

「おいィィィ!!」

 

 騙し打ちとか人の心がないんかぁぁぁ!?

 

「あっ、がぁ……!」

「おおっ、さすが束、即効性だな」

 

 いや何感心してるんですかぁぁぁぁぁ! お、俺のマイサンがヤクキメてラリったように暴れ回ってるぅぅぅぅ!

 ぐ、ぐるじぃ……マジでどうにかしないと、マイサンが破裂しかねない…

 

 ああ、丁度いいところにいるじゃん……どんなに手荒にヤっても壊れない、世界最強の女が……

 

「れ、怜二……?」

「千冬さん……責任、取ってもらいますからね……」

「いやあの、さすがにこの後授業が……」

 

 

 

 

「おほぉぉぉぉぉぉぉぉ!❤ 壊れちゃうっ! 壊れちゃうからぁぁぁぁぁ!❤」

 

「ま、またぁ……もうダメだぁ……あうっ、イっ、くぅ……❤」

 

「まだ……もうゆるし、ゆるしてぇ…これ以上されたらぁ……あぐっ……!」

 

 

 

 

 マイサンが落ち着きを取り戻した頃には、千冬さんは酷い有様になっていた。なんというか……レ○プの現場?

 

「あ、あひぃ……」

「え~っと、どうしよう……」

 

 とりあえず千冬さんの全身をハンカチで拭きとって(途中何回かハンカチを洗いに行って)、何とかいつものスーツを着せた。その間も、千冬さんは放心状態だった。

 そうして何とか外見は整えたところで

 

「織斑先生ー、次の授業が……えっと、怜二君、これは一体?」

「あ~……色々ありまして……」

 

 キョトンとした目からジト目に変化した真耶さんに、俺は自分の無実も含めて全てを話した。

 

「そうですか……束さんもすごいものを作りますね。そして先輩は……自業自得ですね」

「ですよね」

 

 さすがの真耶さんも、千冬さんの不意打ちは賛同しかねるようだ。

 

「分かりました。お説教が長引いたことにしておきますから、怜二君は教室に戻ってください。先輩はこちらで処理しておきますから」

「いや処理って……」

「先輩だけズルいです、私も怜二君と気絶するまでニャンニャンしてみたかったのに」

「あのー、変な妄想が垂れ流しなんですが……」

「はっ! れ、怜二君、急いで教室に戻ってくださいね?」

「あ、はい」

 

 これ何言ってもダメなやつだ。そう確信した俺は、これ以上何も言わず生徒指導室を出ると、1組の教室に戻るのだった。

 

 

――――――

―――

 

 

 そしてその夜。

 

「怜二君! 私を抱いて!」

 

「ぶふーっ!」

 

 この前と同じ流れに、俺はまた寮の部屋で飲んでいた茶を吹き出した。というかレッドラム先輩、もう孤児院は再建されるんだから、俺の女になる必要ないでしょう!?

 

「あれから君のことが頭から離れないんだよ! だから私をハーレムに入れてよ!」

「どうしてそうなった! そ、それに色々と事情が……」

「それも織斑先生から聞いたよ。これだけの女性に囲まれてたら、枯れる心配するよね。けど、篠ノ之博士の精力剤でそれも解決したって聞いたよ!」

「ちょっと千冬さぁぁぁん!?」

 

 ぐるんっ、と振り返れば、明後日の方を向きながら缶ビールを呷るダメンヒルデが。

 そしてなぜか……みんなの視線が俺に向いてるんですが……?

 

「つまり、怜二君と今まで以上にイチャコラ出来るってこと……?」

「素晴らしいですわ……!」

「怜二さん……」

「やったじゃないダーリン……!」

 

 いやあの、みんな目がギラギラして怖いんですが……。

 

「さあグリっち。これで君のハーレム入りを遮るものは無くなったよ。心置きなくれっきゅんの女になってね☆」

「はいっ!」

「いや何いい話みたいになってるの!?」

「れっきゅん、グリっちのこと、嫌い?」

「それは……」

「グリっち、れっきゅんの好みなんだよね?」

「……はい」

 

 もうダメだぁ、おしまいだぁ……と思ってたらレッドラム先輩が後ろから抱き着いてきててててて!

 

「嬉しいなぁ、私のことそんな風に思ってたんだぁ❤」

「あの、レッドラム先ぱ」

「グリ姉って呼んで」

「……はぁ、分かりました。けど、いいんですね?」

「いいよ。ううん、さっきも言ったけど、君に抱かれたいんだ」

 

 ……も~、そんな真っ直ぐ見られたら、どうしようもねぇだろ……

 

「そこまで言うなら、俺も腹括ります。だから……俺の(もの)になれ、()()()()()

「~~っ!?❤ そ、そんな呼び捨てだなんて反則だってぇ……❤」

 

 空気を読んだのか、みんなはそそくさと俺のベッドから離れて衝立で囲ってきた。

 そしてすでに顔を赤らめているグリフィンの顔に、俺は唇を近付け――

 

 

 

「くぁぁぁぁっ! こ、これで私の"初めて"を、怜二君に……❤」

 

「んんぅぅぅぅぅっ!❤ 私、年下の、年下の子にぃ! あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!❤」

 

 

 午前中、千冬さん相手に大立ち回りをしたはずなのに、俺のマイサンは衰えることなくグリフィンを何度も啼かせたのだった。

 

 

 

 

「これでれっきゅんのハーレム拡大も再開できるね♪」

「それどころかダーリン、毎日私達の相手を出来るんじゃないの?」

「それはいいですねぇ! 今のようなローテじゃなくて、毎晩怜二君に……ふぁぁぁ❤」

「あらら、真耶さんがあっちの世界に行っちゃった」

「ですがこれで、毎晩怜二君とお嬢様を……ぐふふっ」

「ちょっと虚?」

「それなら、私もお姉ちゃんと一緒に頑張るのだ~」

「いやいや本音ちゃん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<今日の一夏>

 

「一夏ぁ、一夏……!❤」

「ほ、箒っ、これ以上は……!」

「何を言ってるんだ。まだ4回だろう? もっと、もっとぉ❤」

「そ、そんな無茶なぁぁぁぁぁ! し、搾り取られるぅぅぅぅ!」

「あはっ❤ さぁ、もっと愛を確かめ合おうではないか❤」

「もう持たない、持たないからあぁぁぁぁぁ! あっ……」




結局こうなる。束印の精力剤なんか使って部屋に2人だけとか、こうなる未来しかないじゃないですか。でもちーちゃんアヘってるからOKです!

グリ姉歓喜のハーレムIN。このままいくと感想欄にあったように、1フロア占拠とかになりそう。むしろ隔離部屋ならぬ『隔離小屋』を新規で作って引っ越しに……?


次回、台湾の代表候補生が……?
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