IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
更新頻度が落ちつつありますが、これからも細々と続けてきますので、引き続きご愛読をよろしくお願いいたします。
新棟へ引っ越した、そして俺のハーレムが増えた翌朝。目が覚めるとそこには
「……どゆこと?」
昨晩は他の部屋と同じサイズのベッドで寝てたはずなのに、キングサイズなんか目じゃないデカさのベッドに寝てたんだが。
「ん~、れいじくぅん……」
「お腹いっぱいぃ……むにゃむにゃ……」
しかも、清香達全員と一緒に。
と、壁の隠し扉(ここにも作ったのかよ)から束が出て来た。
「おっ、れっきゅんおはよう♪」
「束、これは一体どういうことだ?」
「これって、ベッドのこと? だってせっかく広い部屋に移ったんだから、みんな一緒に寝れた方がいいじゃん?」
「いや、それはどうなんだ……いいのか……」
もう一緒に寝てるのは諦めた。俺も嫌な気分じゃないし。だからツッコまなきゃいけないのは……
「どうして全員、全裸なんだよ……」
「別に、みんなの裸とか見慣れてるでしょ?」
「それとこれとは話が別だ」
ただでさえ、IS学園の女子(先生方も含む)は美女揃いなのに、こんな全員の裸を一度に見せられたら……マジで俺の理性が朝からヤバい。
「ところで、束は寝てないのか?」
「ありゃ、どうして?」
「どうしても何も、さっき隠し扉から出て来ただろ」
「あ~、そう言えばそうだね♪」
まあ束の場合、俺達と違って授業があるわけでも無いし、最悪昼寝でもしてればいいんだろうが。
「ほら、昨日かんちゃんがハーレム入りしたでしょ? で、専用機を用意するって約束したから」
「そのための準備をしてたのか」
みんなと同じく裸でスヤスヤと寝息を立てている眼鏡っ子(今は掛けてないけど)との約束だし、束もやる気になってるわけか。
「いや? もう完成したよ?」
「What!?」
待て待て待て待て! 簪が来たのが昨日の夕方だろ? それからすぐに動いてたとしても……半日しか経ってねぇじゃねぇか!
「れっきゅん、箒ちゃんの紅椿を作った束さんだよ? 今更第3世代機程度に手こずるわけないでしょ」
「それにしたっておかしいって! あらかじめISコアとかフレームとか用意してないと無理だろ!」
「ん~、半分正解。実はきよぴーの機体を改造しようと思って用意してたパーツが偶々あって、それを組み合わせて1機作っちゃいました☆」
「マジか……」
いや、それならまだ納得出来る。別の用途で作ってたもんを使ったのか。あれ、そうなると清香の強化は?
「……テヘペロ♪」
「俺はいいけど、清香が聞いたら怒りそうだな。いや、その前に驚くか」
案の定、目が覚めてそのことを聞いた全員が絶句した。特に簪は『そ、そんなあっさり……』とワナワナしながら俺に抱き着こうとしたところを清香にブロックされてた。
「束さぁん! 私のIS強化は後回しってどういうことですかぁ!?」
「いやぁ、メンゴメンゴ」
「軽ぅっ!」
嘘みたいだろ? 世間では最重要人物として身柄を狙われてる束が、一般生徒(のはず)の清香にポカポカと叩かれてる光景なんて。
――――――
―――
その日の放課後、アリーナの一角で簪の新しい専用機のお披露目が行われた。ちなみに周囲に人の目があるため、束は光学迷彩を使っての参加だ。
面子? 俺、束(ステルス)、シャル、真耶さん、刀奈さん、本音、そして簪の6人だ。他のメンバーは同じアリーナ内で模擬戦してるよ。
「これが……」
「名前は『打鉄弐式』にしといたけど、性能はあの粗大ゴミなんかとは比較にならないよぉ♪」
そんな俺達の目の前にある機体は、見た目こそ訓練機に使われている打鉄そっくりだが、ミサイルポッドやら荷電粒子砲やらが搭載されたもので、束の言うように性能は圧倒的にこっちの方が上に思えた。
「それじゃあまーやん、フィッティングよろ~♪」
「はい! 更識さん、それでは搭乗してください」
「分かりました」
ISスーツに着替えた簪が機体に乗り込むと、真耶さんが手に持った端末からフィッティングを開始する。う~む……
「怜二、簪さんのISスーツに見惚れてた?」
「やめてシャル、そんな簡単に俺の考え読むの」
「僕だけじゃなくて、たぶんみんな気付いてるよ」
そう言われて見回せば、全員に頷かれてしまった。そして簪はISに乗った状態で茹でダコになっていた。俺が悪いんじゃない、ISスーツがエロいのが悪い。
「で、でも……吾妻君が
「か、簪ちゃん……」
「かんちゃん、れっきゅんに抱かれてから積極的だね~……」
刀奈さんも本音も、今までの簪とのギャップにどう反応しようか戸惑っているようだ。でも簪可愛い。
「れっきゅんどうする? 今度みんなでISスーツ着て致しちゃう?」
「ぜひ」
「即答だね!?」
「もうさ、欲望に忠実になろうかなって思い始めてるんだよ。もちろん無関係な人間に迷惑かけない範囲で」
そもそも束が言い出しっぺだろ? 『女の子を手籠めにしてハーレムを作るのは神の御意思』って。
……ごめん。今のは建前で、ホントは理性が退化してきてるだけ。最近じゃ『一夏から箒を寝取らなければ、IS学園の全員を手籠めにしちゃっていいんじゃね?』とか悪魔の囁きも聞こえて来る始末。
「怜二、また僕とセシリアでシゴいてあげるね❤」
「わー、シャルるんってばエッチなこと言ってる~」
「僕、怜二だけにはエッチな子なんですよ、束さん」
「うわっ、開き直られちゃった☆」
「ごほんごほんっ」
シャルと束の応酬は、真耶さんの咳払いによって強制終了した。男冥利に尽きるんだが、公衆の面前でそのセリフはアカンやろ……。というか、今のセリフでボロボロになってる理性がヤバい。どれぐらいヤバいかって、シャルの胸に手が伸びそう。
「んもー、そろそろフィッティングが完了しますよー」
「あれ、もうそんなに時間が経ったのか」
「シャルロットちゃんと束さんのエロトークで、とうに経ってるわよ」
「かんちゃん、私達も頑張らないといけないね~」
「ほ、本音ぇ……///」
終始茹でダコになっていた簪だったが、フィッティングが終わって動作確認に入ると、
「すごいな」
「さすが、日本の代表候補生だね」
「すごいわ簪ちゃ~ん!」
飛行動作の確認で、打鉄ベースとは思えないような機動性で縦横無尽に飛び回る。俺が全く出来てない
「吾妻君!」
「うわっぷ!」
ISを解除した簪が、俺に飛びついてきた。反射的に受け止めると、簪の顔が近付いてんんぅっ!
「ちょちょちょ、簪!? 何怜二とキスしてるの!?」
「んちゅっ……❤ だって打鉄弐式に乗れたのは、吾妻君のおかげだから、そのお礼」
「いやいや! そのIS作ったの束さんだからね!?」
「でも吾妻君のハーレムに入らなければ、束さんは作ってくれなかった。つまり吾妻君のおかげ」
「簪ちゃん、その論法は破綻し切ってるわよ……でも怜二君に感謝を示すのはアリね♪ だからお姉さんも❤」
ちょっ、刀奈さんまで! しかもこの人、どさくさに紛れて俺の手を自分の股間に……! くそっ! 理性が機能してない今の俺じゃ抗えないっ……!
「あんっ❤ 怜二君ってばぁ❤」
「もう勘弁してください……。それより、打鉄弐式と模擬戦するって話は……?」
「あ」
あ、じゃないが。そっちが本題でしょ! ……でもそれが終わったらお付き合い願います。
「やっとわたくし達の出番ですわね。それと怜二さん、今夜はじっくり楽しみましょう❤」
「そうね。昨日は引っ越しで慌ただしかったし、ね❤」
わ~、セシリアと鈴の目、獲物を見つけた雌獅子だよ。清香とグリフィンの無言ニコニコ顔も、なんか圧があるし。
「それじゃあ最初は、誰とやる?」
「えっと……」
ずらっと並ぶ専用機持ち達に、簪は選べずにワタワタし始める。突然選べって言われても難しいか。
というわけで、即席のくじ(またタバンニがやってくれました)を引いた結果
「手加減しないからね!」
「う、うん……!」
甲龍・紫煙 vs 打鉄弐式という対戦カードになった。さてはて、勝敗がどうなるか俺には分からんな。
「それでは、始め!」
「おりゃぁぁぁぁ!」
「んっ!」
審判役の真耶さんの合図で、乱がマチェットを展開して特攻をかける。それに応戦するため、簪が展開したのは……
――ガキィィンッ!
「槍、いや薙刀か?」
「そだよ~。かんちゃんのパーソナルデータに薙刀を習ってたって書いてあったから、近接用に入れといた☆」
「ちょっとぉ! なんか鍔迫ってるところが、ガリガリ言ってるんですけどぉ!?」
「乱ちゃ~ん、その『夢現』は対複合装甲用の超振動薙刀だから、同じ超振動武装じゃないと削られちゃうよ~♪」
「マジでぇ!?」
束の説明を聞いて慌てて距離を取る乱。うわぁ、マチェットの刃先が欠けてるじゃん。あのまま鍔迫り合いを続けてたら、最悪折れてたのでは?
「そ、それなら!」
――ドゴォォンッ!
「っ! それが衝撃砲……!」
「そうよ! 驚いた!?」
「それならこっちも……」
――ドンッ!
「わわっ!」
「遠距離用武装ならある」
そう言って簪が放ったのは、背後から前方に向けられた砲身。そしてそこから撃ち出された砲撃だった。
「束さん、これはもしかして、荷電粒子砲では……?」
「セッシー正解♪ 2門の連射型荷電粒子砲。『春雷』って言うらしいよ」
ゴミ達が作ろうとして挫折したんだって、とニコニコしながら説明してきたんだが、つまり倉持技研に対する当てつけか。いいぞもっとやれ。
「あとはねぇ……あっ、あれだよあれ」
「あれ……」
――ドドドドドドドッ!!
「ファーッ!?」
「すごい……! 本当に『山嵐』が使えてる……!!」
「山嵐?」
「打鉄弐式の最大武装なんだよ~。第3世代技術を使って、48発の独立稼動型誘導ミサイルを発射出来るはずだったんだけど、肝心のシステムが完成しなかったんだよ~……」
これも頓挫した武装なのか。白式といい打鉄弐式といい、倉持技研ってデュノア社並に第3世代機開発遅れてね? いや、デュノア社は束がテコ入れしたからそれ以下か。
――ドガァァァァァァンッ!!
「きゃぁぁぁぁぁ!」
48発の不規則に動くミサイルに対処していた乱だったが、一発食らって体勢が崩れるとたちまち残りも食らって地面に激突した。
「それまで!」
「いったぁ……」
「あの、大丈夫ですか……?」
「平気よ平気。さすが束さんお手製」
「うん、自分でもあっさり勝てて驚いてる」
「はっきり言うわね……でも、タッグマッチまではまだ期間があるわ! 本番では絶対アタシが勝つんだからね!」
模擬戦に負けても、乱の闘志は消えてないようだ。むしろ、却って火が付いたなありゃ。ある意味負けず嫌いなところは鈴そっくりだ。
「これで私も、タッグマッチに出られる!」
「よかったな」
「うん!」
「ところでさぁ」
ガッツポーズの簪にみんなが温かい視線を送る中、束の一言で場の空気が一瞬で凍り付いた。
「次のイベントって、専用機持ちのタッグマッチなんだよね? 誰がれっきゅんと組むの?」
「怜二く~ん!」
「もちろんわたくしと!」
「いいえあたしよ!」
「僕だよ!」
「にぃに、一緒に戦う!」
「お姉さんと一緒に、どう?」
「やっぱお姉ちゃんとだよね?」
「れっきゅ~ん」
「アタシと!」
「わ、私と一緒に……」
様子を見に来た千冬さんに一喝されるまで、模擬戦そっちのけでもみくちゃにされた。
「部屋に戻ってから決めろ」
という鶴の一声により、『吾妻怜二ペア争奪戦(命名:束)』が夜の新棟で行われ
「勝ったッ! 第3部完!」
「つ、強い……」
「鈴さん、どうしてこんな時だけ……」
大ジャンケン大会を勝ち残り、ベッドの上でピースサインする鈴の姿があった。俺の意思? 別にいいんじゃね? これで万一俺達が優勝した場合、1組の面々からクレームが来そうだけど。
――――――
―――
――???side――
突然叔母さんから秘匿回線で通信が来たから何かと思えば、ずいぶんと面倒な指令が来たもんだ。
近々開催される専用機持ちのタッグマッチで、男性操縦者第1号の織斑一夏を襲えってか? 自分で言うのもなんだが、せっかくIS学園に潜入したのに、こんな任務で手札を切っちまっていいのかねぇ。まあ、あと半年で卒業だし? オータムとエムが捕まったって聞いたから、他に手が無いのも分かるんだが。
それはそれとして、オレが懸念してるのは――
「ダリル、どうかしたっスか?」
オレの顔を覗き込む、フォルテ・サファイアのことだ。
ギリシャの代表候補生で、オレの恋人。けれど次の作戦が始まれば、オレはフォルテと別れなければならない。
「……なぁ、フォルテ」
「なんスか?」
……もしくは、フォルテがオレの誘いに乗ってくれれば……
「……いや、やっぱ何でもねぇ」
「? 今日のダリルはなんか変っスね」
「変とはなんだよ。くぬくぬ」
「ちょっ、くすぐったいっスよぉ!」
もしその日が来たら、今度は必ず誘おう。それでダメなら、寂しいがそこまでだ。
(炎の家系、ミューゼルの呪い、か)
学園を、世界を裏切るまでの日数は、それほど残っていない――
――ダリルside end――
タイトル回収。
第4世代機を作れる束なら、第3世代機なんて簡単に作れるはず。そして(なぜか)とばっちりを食らう清香。
嫁達からのエロい誘惑。そしてオリ主は抵抗を止めた。
仕方ない、だってISスーツがエロいから。(責任転嫁)
オリ主、鈴とタッグを組む。
作者はオルコッ党員(兼シャルロッ党員)ですが、最近セカン党もいいなと思い始めているため、思いきり依怙贔屓しました。
ダリル、フラグに向けて(知らずに)前進中。
刀奈に泳がされてる状態なので、秘匿回線であろうと筒抜けです。無線通信である以上傍受自体は出来ますし、オータムやエムが暗号情報もゲロってるので解読も容易。
次回、タッグマッチ前の訓練(という名の日常)回。
ところで鈴って背が小さいから、駅弁(後書きはここで途切れている)