IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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修学旅行編なんですが……ちょっと閑話チックな内容。

>コスプレの元ゲーム(?)は分かったんですがそれの何を着たか気になります!
1組:『ブルー●ーカイブ』銀鏡イ●リ(中の人繋がり)
2組:『勝利の女神NI●KE』ラ●
3組:『対魔忍ユキ●ゼ』水城ゆき●ぜ
4組:『原●』モ●

全員下半身に定評のあるキャラですね。(偏見


修学旅行は京都! ・・・今年も清水寺見学かぁ・・・
第62話 その地雷、踏む意味あった?


 怒涛の運動会が終わり、秋も深まろうって頃。全校集会で集められた俺達の前に、刀奈さんが立っていた。

 先日簀巻きにされていたことなど微塵も感じさせず、咳払い一つでざわついていた構内を静かにさせる。

 

「それでは、これより修学旅行について説明します」

「「「お~~!」」」

 

 修学旅行かぁ。なんでも、IS学園では1年生も修学旅行があるらしい。大体は2年生の時に行くイメージなんだがな。そこはあれか、世界各国から生徒がやってくるから、ここぞとばかりに日本を紹介しようって魂胆か。

 

「先日職員会議が開かれて、修学旅行先をどこにするか話し合われた結果、今年も京都になりました!」

 

 京都、定番だな。周りを見れば、喜んでいるのが半分、微妙な顔をしているのが半分ってところだ。しかも前者が海外勢で、後者はほぼ日本人。――これ、小学校や中学校の修学旅行ですでに行ったんだろうな。いくら古都とは言え、そんな定期的に行くと見飽きもするだろう。

 

「また京都かぁ……」

「なんだ一夏、覇気がないぞ」

「覇気は関係ないだろ。いや俺、京都はこれで3回目だから……」

 

 おっと、一夏も修学旅行オール京都組か。

 ただそこはそこ、箒の『わ、私と行く京都は初めてだろ……?』という言葉に『そ、そうだよな!』と顔を赤くして掌クルックル。箒、普段からそんな感じなら一夏もイチコロだろうに、不器用な奴め。

 

「京都か~」

「清香も3回目か」

「ううん、私は中学で北海道だったから、3年ぶり2回目」

「ああ、小学校では京都だったのか」

「ここからだと、新幹線使えば日帰りすら可能だからね~」

 

 東京駅から京都駅まで新幹線で2時間ちょっとだったっけ? 確かに朝から行けば、寺社仏閣巡りして飯食って帰るぐらい出来そうだな。

 ガヤガヤし始める構内をまた静め、刀奈さんが説明を続けた。

 日程は2泊3日。基本は自由行動ありだが、単独行動はしないこと。etc……普通だなっ!

 

「説明は以上よ。あっ、それともう一つ」

 

「箒ちゃ~ん、旅先で浮かれて一夏君をカラカラになるまで搾り取っちゃだめよ~♪」

「何言ってるんですか!?」

「ダメなんですか!?」

「箒ぃ!?」

 

 ……平和だなぁ。(現実逃避)

 

 

 全校集会が終わって教室に戻った後も、

 

「いいか篠ノ之、異性交遊は止めないが避妊だけはしろ」

「ちょっと千冬姉!?」

「そもそもボテ腹でどうやってISに乗る気だ? 期末試験の実技が出来ずに留年なんて許さんからな」

「「「それが理由!?」」」

 

 ……平和だなぁ。(本日2度目の現実逃避)

 

 

――――――

―――

 

 

「というわけで、京都ではいっぱい怜二君とイチャラブするわよ~!」

「「「「「「お~~っ!!」」」」」」

「なにが『というわけ』なんですか!」

「安心してください。皆さん順番は守ってもらいますから」

「虚さんまでボケたら収拾がつかねぇ!」

 

 修学旅行の説明があった夜、寮の部屋ではさっそくハーレム連中が作戦会議を始めていた。いや、絞られるのは一夏だけで十分だろ……。

 

 ちなみに五反田母娘はお留守番だ。蓮さんは当然として、蘭ちゃんも見送りになった。『来年入学した時に楽しんでくれ』というのが千冬さんの言。まあこれも仕方ない。

 

「あっそうそう、束さんもこっそり付いてくからそのつもりでね☆」

「ファッ!?」

「束さん、留学旅行に付いてくるの? もしかして光学迷彩で?」

「ピンポーン! きよぴー察しがいいねぇ♪」

「お前……いやいいけど」

「いいの!?」

 

 どうせ束のことだから、止めても勝手に付いてくるだろ。むしろ事前に宣言してるだけまだマシかなと。……だいぶ染まってんなぁ俺。

 

「ああ、当日が楽しみです」

「ヴィシュヌさん、怜二さんの独り占めはダメですわよ」

「そ、それは分かってます! それとは別に、日本の寺社仏閣に興味があるんです」

「そうなの?」

「はい。大陸を渡った仏教がどのように独自発展したのか興味あります」

 

 おおっ、すっごい模範的発言。

 ちなみに清香と静寐は『そういうものかな~?』という顔。鈴に至っては『いや、それでも3回連続は勘弁なんだけど……』と遠い目をしていた。そっか、お前も一夏と同じ学校だったからオール京都か。

 

 という感じで、この部屋でも海外勢は比較的乗り気だ。一部『NINT●NDOの本社が京都にあって』と言い出すメガネっ子がいたりするが。修学旅行で聖地巡りでもする気かよ。

 

 

 

 そうして和気あいあいと今月末の話をしていると、千冬さんから牽制球(ほぼストレート)が飛んできた。

 

「お前達、あまり現を抜かして来月の期末試験で赤点を取るなよ」

「うぐっ、今それ言わなくてもいいじゃないですかぁ……」

「わたくしは全く問題ありませんわ」

「あたしも」

「僕もかな」

「私もですね」

「ヴィシュヌまで!? れ、怜二く~ん」

 

 清香、なんつー情けない声出すんだよ……。

 

「俺も一般科目は問題ないし、IS関係はいざとなったら束を頼る」

「ばっちこ~い!☆」

「うわぁぁぁん! 助けて静寐~!」

「そうは言っても、私も試験受けるんだけど……」

「怜二君!? どうして先生を頼らないんですか!? ねぇ先輩!?」

「そうだぞ怜二。束よりも私や真耶を頼れ。そしてお礼にエッチさせろ」

「おい待て教職者ぁ!」

 

 だーもう、こんなグダグダが試験のたび、卒業するまで続くのか……卒業?

 

「? にぃに、どうしたの?」

 

 固まった俺の上着の裾をラウラが引っ張る。

 

「いや、ふと気になったことが……」

「気になること?」

「ああ。……千冬さん」

「ん? なんだ?」

 

 束にアイアンクローをかましてる(なぜかは聞くまい)千冬さんが、片手で束をぶら下げたままこっちを向いた。……めっちゃシュールだ。

 

「このIS学園って、言ってしまえばISの専門学校なんですよね?」

「今更だな。その通りだ」

「ということは、卒業後に就職する場合はIS関連企業だと」

「……その通りだ」

 

 俺の聞きたいことが分かったのか、千冬さんが目を逸らす。あっ、やっぱそうなんだ。

 それでもここで止めるのもあれだから、俺は最後の質問を千冬さんにした。

 

「このIS学園……就職率ってどれぐらいなんです?」

 

「……」

「……」

「えっ、あの……?」

 

 千冬さんと真耶さんは明らかに黙り込み、蘭ちゃんを始め、1年生メンバーはキョトンとした顔。ナタルさんと束、それに2,3年の上級生組は『あ~あ、聞いちゃった』みたいな感じで肩をすくめ、

 そんな1年生組を代表してか、シャルが千冬さんに質問した。

 

「あの、もしかしてIS学園って、みんな就職せずに進学するんですか?」

「いや、それはない。というより、IS絡みで進学して意味のある大学等はない」

 

 それはそう。もしそんな学校があるなら、わざわざ世界中からここに人が集まってきたりはしない。つまり、学園卒業後もIS関係の道に進みたいなら就職一択しかない。しかし――

 

「はぁ……IS学園の卒業生だが……約半数はISと関係ない企業に就職している」

「あっ、それじゃあ残りの半分は……」

「えっと、シャルロットさん……その残り半分の中で、代表候補生養成所やIS関連企業に入れるのはごく一部、残りはそのまま……」

「えっ」

 

 真耶さんの申し訳なさそうな説明に、シャルを始め1年生組は目が点になる。

 そんな面々に対して、束が苦笑しながら説明を引き継ぐ。

 

「まぁ、そうなるよね。束さんが作ったISコアは467個、仮にその467個全部が企業や研究用に回されたとしよう。それでもパイロットって2000も要らないんだよね。しかも絶対防御があって負傷率も少ないから、勤続年数も他よりずっと長い。つまり人の入れ替わりがほぼ無い」

「そ、それは……」

 

 束の言う通り、というか、俺も同じことを考えてた。

 俺が最初に想像したのは、前世で話題になってた声優の専門学校だ。みんな夢見て入学するが、卒業後の進路で声優の仕事に就けるのは一握り。他は夢を諦めるか、細々とバイトで食いつなぐかだ。

 しかも声優業はアニメや映画が量産されてパイが増えれば希望もあるが、ISは467個で完全固定だ。今更束が増産してIS委員会とかに配るとも思えないし。

 

「パイは増えず、人だけが年々――IS学園の1学年は30人×4クラスで120人――増えていくわけだ。どっかで破綻するな」

「言うな……しかも何が悲しいって、この問題を当のIS学園の教師陣が理解していないんだ」

「うわっ、馬鹿ばっか」

 

 束の茶々にも『ああ、私もそう思う』と同意してしまうぐらい、千冬さんや真耶さんにとっては頭の痛い問題なんだろう。学園生全員がパイロット志望じゃなくて、2年からは整備科っていうのも出てくるらしい。そこに在籍してれば……それにしても、IS開発企業が卒業生全員を吸収は出来ないよな。

 とはいえ、一部生徒――親や本人が女性権利団体に所属している――はまだいい方なんだと。仮に就職出来なくても『女性至上の象徴たるIS、その学園の卒業生』という肩書(ラベル)を引っ提げて、団体に迎え入れられるらしい。うぇぇ……

 

「なんか、期末試験以上に聞きたくなかったわ……」

「怜二く~ん……」

「悪かった。俺もここまで酷いとは思ってなかったんだよ。だからそんな恨みがましい目で見んな」

 

 地雷だって薄々感づいてたのに、どうして踏み抜きに行ったかなぁ数分前の俺ぇ……。

 そんな雰囲気に、束だけが首を傾げていた。

 

「ん? どうしてみんな暗くなってんの?」

「どうしてって……」

「どう見ても、私達お先真っ暗じゃないですかぁ……」

「なして?」

 

 いや、なしてって……。

 

「だって君達、卒業後はれっきゅんのハーレム、お嫁さんになるんだよ? あらゆる国や人間から干渉されない場所に住んで、みんなでれっきゅんとの子供を育てるって決まってるのに」

 

「……」

 

「「「「「「そうだったぁ!!」」」」」」

 

 そ、そうなのか? 俺初めて聞いたけど。

 

「そうよ! 何意味のないことで悩んでたのかしらあたし達!」

「そうですわ! むしろわたくし達の場合は卒業後、代表候補生の資格と専用機を返却する手続きに苦労しますわね」

「ああ、それだね。たぶん色々事情聴取されるかも」

「ちなみにオレは卒業したら、本国での任務中に行方不明(MIA)となる予定だ」

「ダリル、もう準備してるっスか!」

「私の場合、更識家当主としての立場があるから、ダリルみたいにドロン出来ないのが残念だわ~。それでも表に出る機会は減らすつもりだけど」

 

 なんというか、専用機持ちの上級生はすでに色々手を回していたらしい。聞けばフォルテも、同期の候補生に専用機を譲渡するつもりなんだと。『おっぱいが大きいメガネっ子っスよ!』って情報は余計だが。

 

「な~んだ! なら就職率なんて気にせず、怜二君とイチャラブすることだけ考えればいいんだ!」

 

 お通夜状態になって損した~と気が抜けた清香だが、それでよしとする千冬さんじゃない。

 

「清香、もし試験の成績が悪くて留年したら、怜二の卒業後はお前を置いてくからな」

「ふぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 まあ俺としてもな、一般教養はあって困るもんじゃないと思うぞ?

 

「怜二さん方が転居される際の準備は、私達にお任せください」

「おう! 向こうでもきっちりお世話するからな!」

「お兄、ずっと一緒」

 

 メイド3人組も、なんかすぐに引っ越すってぐらいに気合入ってるし……。まだ卒業してないのに、気が早すぎるって。




修学旅行に見せかけた、IS世界ディスり回です。
IS学園が物語の何年前から稼働してるかは不明ですが、もう人員が飽和状態では? と思って突っ込みました。
特に女尊男卑主義者とか、企業側からしたら面倒過ぎて雇いたくなさそう……。


次回はキンクリして、修学旅行1日目からやっていこうと思います。
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