IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
さらに今回、エロも(ほぼ)なかった……すまぬ……すまぬ……
ラウラの部下さん達を手籠め(誤字にあらず)にした俺達は、それ以外は特に何もせずにドイツを出国した。いやマジで、それとラウラの説教のためだけに来たのかよ……。ちなみに他の黒兎隊の面々は先にイギリスに飛んで、作戦の下準備をするんだとか。
そんで俺達は、次の目的地であるフランスへ鉄路で入国。これまた用意されていた車に乗って、着いた先で――
「お嬢様が家出なされたあの夏、このジェイムズがどれほど心配したとお思いですかな!?」
「はい……」
シャルは初老の執事さんに説教を食らい、
「君達が娘の恩人だと理解はしているが……これはどうなんだね?」
「大変申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁ!」
俺はデュノア社社長の
――――――
―――
デュノア社。フランスのIS開発企業で、シャルの父親が経営している会社。俺達はその社長室に通された。
「待っていたよ」
「お嬢様、お久しゅうございます」
「お、お父さん……それにジェイムズさんも……」
部屋に入った途端、シャルが顔を真っ青にしてガクガクと震え始める。ああ、つまりここでシャルのお説教タイムが始まるのか……
「ジェイムズ」
「はい、旦那様」
執務机に座っているアルベール氏に向かって頷くと、ジェイムズと呼ばれた執事さんがシャルの前に近づき
「お嬢様」
「はひっ!」
「私、お嬢様にお伝えせねばならないことがございます。ええ、とても重要な……」
「あ、あはは……」
冷や汗をダラダラ流しながら後退するシャルだが、あっという間に執事さんに捕まってしまう。
「た、助けてぇぇぇぇぇぇ!」
「シャルロットさん……惜しい方を亡くしましたわ」
「まだ死んでない! 死んでなぁぁぁぁい!」
ずるずると引き摺られ、憐れシャルは隣の部屋へ連行されていった。南無南無。
「ふぅ、さて」
引き摺られていったシャルを見送ったアルベール氏が、俺達の方に視線を向ける。
「お互い、紹介は不要だろう。……篠ノ之博士も」
「え?」
「それもそうだね~」
変装していた束が、いつものエプロンドレスに戻る。束のことに気付いてたのか?
「はぁ……博士、突然こういうことをされると困るのだが……」
「え~? それぐらい余裕だと思ってたんだけどな~?」
「ちょっと待て束、お前一体何したんだ?」
「これだよ」
アルベール氏が渡してきた紙を見る。
『シャルるんのパパへ
近いうちにそっちに行くから、迎えの車出しといてね。
そうそう、もちろん第3世代機の開発は順調なんだよね? 何せこの束さんが手を貸してるんだから、ねぇ?
シャルるんを連れて受領していくから、ちゃんと準備しといてね。バハハ~イ♪ by束
追伸:シャルるんってTKBと脇が感じやすいみたいだよ☆』
「束ぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
これはアウトだろ! 特に追伸の部分!
「ちょっとしたオチャメだって~」
「(感度30000倍!)」
――バチンッ
「にょほぉぉぉぉぉぉ!❤」
無詠唱催眠で束の感度をお仕置きレベルにして腹部に突きぃ! 外部からポ○○オ直撃を食らった束の精神はしめやかに爆発四散!
「対立派閥を潰してくれたり、第3世代機の情報を流してくれたり。君達が娘の恩人だと理解はしているが……これはどうなんだね?」
「大変申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁ!」
こうして冒頭のジャパニーズ・DO☆GE☆ZAに繋がるわけだ。どうして俺が謝ってるんだ……?
――――――
―――
「フランスに寄ったのは、シャルの新しいISを受領するためだったと?」
「そうよ。もちろん彼女にお説教するのも理由の一つだけど」
「わ、わたくしもこの後……い、いけませんわ、ネガティブな想像は」
「セシリア、それはただの先送り……」
「聞こえな~い、聞こえませんわ~」
簪の指摘を耳塞いで目も逸らすセシリア。
「大丈夫だよセッシー。骨は拾っておくから」
「全然大丈夫じゃありませんわぁ!?」
「あ~……そろそろ始めていいか?」
「あ、はい。どうぞ進めてください」
もう一度大きな溜め息をついたアルベール氏の視線が痛い。お前らぁ……
今俺達は社長室から移動して、デュノア社の敷地内にある試験用アリーナに来ている。時間的に、そろそろ新ISのフィッティングを終えたシャルが出てくる頃……
「お、お待たせ……どう、かな?」
「「「おお~!」」」
ピットから現れたシャルに、みんなから感嘆の声が上がる。とはいえ、スラスターが大型化した以外は、今までのラファール・リヴァイヴと似た形状のISだな。
そう思ってたら、アルベール氏も俺の考えを読んだのか説明を始めた。
「見た目はそこまでリヴァイヴと大差はない。今回デュノア社が総力をかけて開発した第3世代機『コスモス』は、リヴァイヴの設計思想を引き継いでいるからな」
「コスモス……それがこのISの名前ですか」
「なるほどなるほど……つまりリヴァイヴと同じように、豊富な武装が強みということですね」
「その通りだ」
刀奈さんの分析に頷くアルベール氏。それを証明するかのように、シャルが武装を次々に展開していく……って多いなっ!?
「新規開発された装備に加え、リヴァイヴの標準装備も拡張領域に入っている」
「ハイブリッド・ライフル『ヴァーチェ』に十連装ショットガン『タラスク』、でも
「まさに『飛翔する武器庫』を引き継いでいますわね」
「えっ、そんな風に呼ばれてんのか?」
「うん。ラファール・リヴァイヴの異名」
はえ~、また一つ賢くなったな。実際10を超える銃火器を並べられたら、確かに武器庫だわなこりゃ。
「それじゃあ、動作テストを兼ねた模擬戦をしようか」
「そうですな」
「うぇ?」
束の無茶振りかと思ったら、アルベール氏も頷いてるし……いやまあ、確かにテストするのは良いと思うんだが、模擬戦?
「というわけで、れっきゅんよろしくぅ!」
「はぁ!? 俺ぇ!?」
「怜二が相手なの!?」
俺もシャルも聞いてないから! というか俺が模擬戦の相手とか、シャルからしたら不足あり過ぎだろ!
「怜二さん、ファイトですわ!」
「にぃに、がんばれー!」
「怜二君、健闘を祈るわ」
「(コクコクッ)」
「お前らぁ……」
なんか抵抗するだけ無駄っぽいし、諦めて久々に紫電を展開した。シャルの方も展開していた武装を仕舞う。
「それじゃあ……はじめっ!」
束の合図で
――ドンッ!
「ぐおぉっ! シャルぅ!」
「あっ、ごめん。てっきりいつもの癖で……」
確かに模擬戦だけどさぁ……開幕ラビット・スイッチでショットガン浴びせてくるとか酷ぇ!
ええいっ! こうなったら俺も……この機体、第3世代機とはいえ装備が打鉄だからなぁ……
「とりあえずこいつだ!」
――ドドドドドッ!
「おっと! 当たらないよ!」
「ですよねぇ!」
アサルトライフルを撃ちまくるが、機動性重視のラファールの流れを汲むコスモスにあっさり回避される。さらに俺の操縦技術も合わされば、当たるはずがない。……自分で言ってて悲しくなるな……。
なら、今度は刀で!
――パシュゥゥ!
「あいたぁ!?」
「あのライフルから射出されたのは……エネルギー弾ですの!?」
「おお~! エネルギー弾と実弾の両方を撃てるから"ハイブリッド"・ライフルなんだね~」
「吾妻君、吹っ飛ばされた」
ものの見事に吹っ飛ばされましたよ! もうこれ、俺じゃなくても適当な的を使えばよくね!?
「レイジ・アヅマ、もっと撃っていいんだぞ? シャルロット、次の装備を使いなさい」
「ひぃん!」
ユ○先輩みたいな悲鳴を上げながら、アルベール氏に煽られながらもアサルトライフルを乱射する。
「えっと……これのことかな?」
――ブゥン……
――カカカカカッ!
「エネルギー・シールド!?」
「実弾を弾いてる……いえ、受け流してる?」
「うむ、『
「もういいか!? 俺もうサレンダーしてOK!?」
「ダメだよ~れっきゅん、まだパイルバンカーの試験が終わってないじゃん♪」
「束ぇぇぇぇ! シャル、まさかないよな……?」
「えっと……」
「ご、ごめんね怜二?」
「アイエエエ! ゴメン!? ゴメンナンデ!?」
困ったような苦笑いをそのままに、シャルの両腕に極太な釘の先端が――
――ドゴォォォォォンッ!
――ドゴォォォォォンッ!
「オタッシャデー!」
パイルバンカーをダブルで食らって、今度は俺のSEがしめやかに爆発四散した。
「これで我がフランスも、イグニッション・プランに参加出来るな」
「むむむ……これは手強そうですわね」
「イギリスのティアーズ、ドイツのレーゲン、イタリアのテンペスタ。そこにコスモスが入ってくる……欧州は激戦」
満足そうに頷くアルベール氏。思わぬ強敵に真剣な眼差しを向けるセシリア。そして冷静に分析する簪……あのぉ、誰も俺の心配してくれんの?
――――――
―――
ボロ雑巾にされた俺が復活したところで、場面はまたまた社長室に。
するとそこに、見知らぬ金髪美人がノックとともに入ってきた。
「あっ……」
その美人さんと顔を合わせた瞬間、シャルが固まる。これってもしかして?
「ロゼンダさん……」
「シャルロットさん……」
「(なぁ束、これって親子の再会ってやつ?)」
「(違うんだよね~。シャルるんとあの女は血の繋がりが無い、継母と娘って立場)」
「(oh……)」
俺達、なんつー場面にいるんだよ……。
そうすると、ここから『あの女の娘がノコノコと!』みたいな展開に……?
――ガバッ
「シャルロットさぁぁぁぁん! 会いたかったわぁぁぁぁ!」
「ロ、ロゼンダさんっ、ギブ! ギブゥゥゥゥゥゥ!! がああああ!!!」
「ロゼンダ、それ以上いけない」
アルベール氏が冷静に指摘してるけど、もっときちんと止めてあげて!? 再会の抱擁がベアハッグになってるから!
というか、この二人仲いいの!?
「あの~? ロゼンダさんはシャルロットちゃんのこと、どう思ってるんですか?」
「もちろん大好きよっ! だって、憧れのお姉様が産んだ子なんだもの!」
「……」
刀奈さんの質問に大興奮で答えるロゼンダさんを見て、全員がアルベール氏に視線を向ける。あっ、目逸らした。
つまりこの人、元々仲のいい女性2人を立て続けに娶ったの? ……俺、ハーレムが完成してもこの人には軽蔑されたくねぇ……。
「あのぉ、そろそろ本気でシャルロットさんから魂が抜けそうなのですが……」
「あらやだ」
時すでに遅し、シャルはロゼンダさんの腕の中で……
「シャルロットさん……惜しい方を亡くしましたわ」
「まだ死んでない! 死んでなぁぁぁぁい!」
おっ、執事さんのお説教前と同じセリフ吐きながら復活した。
「怜二っ! まだ任務の途中なんだから、ここで足踏みするわけにはいかないよねっ!?」
「うおっ!」
半泣きシャルに引き摺られて、俺は社長室から強制退出するのだった。
――――――
―――
――ナターシャside――
(困ったわねぇ……)
デュノア社に着いてから、私はタバネに皆を任せて人気のない場所で通話をしていた。相手? マヤよ。
「どうしたの? イチカの補習が上手くいってないから八つ当たり?」
『それは後で……それよりも、緊急事態です』
あっ、八つ当たりはしたいのね……。それよりも緊急事態?
『ナターシャ先生は覚えていますか? 修学旅行中、亡国機業が織斑君の誘拐を企てていた件』
「ええ、覚えてるわ。確かタバネが蹴散らしたのよね?」
『はい。それと同時に、イタリアの国家代表であるアリーシャ・ジョセスターフが亡国機業入りしていたことも』
「あったわねぇ……えっ、もしかして?」
『はい……アリーシャ・ジョセスターフが、イタリアの監禁施設から脱走したそうです』
「あらら……でも、それなら大変なのはそっちじゃないの?」
アリーシャの目的はチフユとの再戦って話だし、それなら脱走後はIS学園を襲撃するんじゃ?
『何でも、監禁中に今回の、エクスカリバーの噂を聞いていたそうで……』
「はぁ、それで?」
『まだ分かりませんか? これだけの事件ですから、本来なら先輩――織斑先生が出張る案件のはずです』
「あっ」
つまりあの隻眼女は、こっちにチフユがいると勘違いして……
「……今からでも、チフユをこっちに呼べない?」
『無理ですね。織斑君への折檻で忙しいので』
「holy shit……」
これ絶対、遭遇したら私が対応しなきゃならない奴じゃないのぉ……
(いや待って。いっそ、新しいISを受領したシャルロットをぶつけちゃおうかしら?)
――ナターシャside end――
ほぼギャグ回でした。(むしろ本作はギャグだろ?)
原作のリィン・カーネイションは今回無しで、デュノア社がガチンコ開発したコスモスに搭乗してもらいました。
そして原作含め、大体シャルとロゼンダの仲は良くないので、ここでは溺愛してもらいましょうw
次回でやっとイギリス上陸です。イタリア女のストーカー、ご期待ください!
ISABにコメット姉妹ってのがいるんだけど……
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色々アウトだろ……
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構わん、やれ
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妹枠?