IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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先週更新出来なかった……すまぬ……すまぬ……
さらに今回、エロも(ほぼ)なかった……すまぬ……すまぬ……


第70話 エロくないフランス

 ラウラの部下さん達を手籠め(誤字にあらず)にした俺達は、それ以外は特に何もせずにドイツを出国した。いやマジで、それとラウラの説教のためだけに来たのかよ……。ちなみに他の黒兎隊の面々は先にイギリスに飛んで、作戦の下準備をするんだとか。

 そんで俺達は、次の目的地であるフランスへ鉄路で入国。これまた用意されていた車に乗って、着いた先で――

 

「お嬢様が家出なされたあの夏、このジェイムズがどれほど心配したとお思いですかな!?」

「はい……」

 

 シャルは初老の執事さんに説教を食らい、

 

「君達が娘の恩人だと理解はしているが……これはどうなんだね?」

「大変申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁ!」

 

 俺はデュノア社社長のアルベール氏(シャルパパ)に対して、ジャパニーズ・DO☆GE☆ZAを敢行していた。

 

 

――――――

―――

 

 

 デュノア社。フランスのIS開発企業で、シャルの父親が経営している会社。俺達はその社長室に通された。

 

「待っていたよ」

「お嬢様、お久しゅうございます」

「お、お父さん……それにジェイムズさんも……」

 

 部屋に入った途端、シャルが顔を真っ青にしてガクガクと震え始める。ああ、つまりここでシャルのお説教タイムが始まるのか……

 

「ジェイムズ」

「はい、旦那様」

 

 執務机に座っているアルベール氏に向かって頷くと、ジェイムズと呼ばれた執事さんがシャルの前に近づき

 

「お嬢様」

「はひっ!」

「私、お嬢様にお伝えせねばならないことがございます。ええ、とても重要な……」

「あ、あはは……」

 

 冷や汗をダラダラ流しながら後退するシャルだが、あっという間に執事さんに捕まってしまう。

 

「た、助けてぇぇぇぇぇぇ!」

「シャルロットさん……惜しい方を亡くしましたわ」

「まだ死んでない! 死んでなぁぁぁぁい!」

 

 ずるずると引き摺られ、憐れシャルは隣の部屋へ連行されていった。南無南無。

 

「ふぅ、さて」

 

 引き摺られていったシャルを見送ったアルベール氏が、俺達の方に視線を向ける。

 

「お互い、紹介は不要だろう。……篠ノ之博士も」

「え?」

「それもそうだね~」

 

 変装していた束が、いつものエプロンドレスに戻る。束のことに気付いてたのか?

 

「はぁ……博士、突然こういうことをされると困るのだが……」

「え~? それぐらい余裕だと思ってたんだけどな~?」

「ちょっと待て束、お前一体何したんだ?」

「これだよ」

 

 アルベール氏が渡してきた紙を見る。

 

『シャルるんのパパへ

 

 近いうちにそっちに行くから、迎えの車出しといてね。

 そうそう、もちろん第3世代機の開発は順調なんだよね? 何せこの束さんが手を貸してるんだから、ねぇ?

 シャルるんを連れて受領していくから、ちゃんと準備しといてね。バハハ~イ♪ by束

 

 追伸:シャルるんってTKBと脇が感じやすいみたいだよ☆』

 

 

「束ぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 これはアウトだろ! 特に追伸の部分!

 

「ちょっとしたオチャメだって~」

「(感度30000倍!)」

 

――バチンッ

 

「にょほぉぉぉぉぉぉ!❤」

 

 無詠唱催眠で束の感度をお仕置きレベルにして腹部に突きぃ! 外部からポ○○オ直撃を食らった束の精神はしめやかに爆発四散!

 

「対立派閥を潰してくれたり、第3世代機の情報を流してくれたり。君達が娘の恩人だと理解はしているが……これはどうなんだね?」

「大変申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁ!」

 

 こうして冒頭のジャパニーズ・DO☆GE☆ZAに繋がるわけだ。どうして俺が謝ってるんだ……?

 

 

――――――

―――

 

 

「フランスに寄ったのは、シャルの新しいISを受領するためだったと?」

「そうよ。もちろん彼女にお説教するのも理由の一つだけど」

「わ、わたくしもこの後……い、いけませんわ、ネガティブな想像は」

「セシリア、それはただの先送り……」

「聞こえな~い、聞こえませんわ~」

 

 簪の指摘を耳塞いで目も逸らすセシリア。

 

「大丈夫だよセッシー。骨は拾っておくから」

「全然大丈夫じゃありませんわぁ!?」

「あ~……そろそろ始めていいか?」

「あ、はい。どうぞ進めてください」

 

 もう一度大きな溜め息をついたアルベール氏の視線が痛い。お前らぁ……

 

 今俺達は社長室から移動して、デュノア社の敷地内にある試験用アリーナに来ている。時間的に、そろそろ新ISのフィッティングを終えたシャルが出てくる頃……

 

「お、お待たせ……どう、かな?」

「「「おお~!」」」

 

 ピットから現れたシャルに、みんなから感嘆の声が上がる。とはいえ、スラスターが大型化した以外は、今までのラファール・リヴァイヴと似た形状のISだな。

 そう思ってたら、アルベール氏も俺の考えを読んだのか説明を始めた。

 

「見た目はそこまでリヴァイヴと大差はない。今回デュノア社が総力をかけて開発した第3世代機『コスモス』は、リヴァイヴの設計思想を引き継いでいるからな」

「コスモス……それがこのISの名前ですか」

「なるほどなるほど……つまりリヴァイヴと同じように、豊富な武装が強みということですね」

「その通りだ」

 

 刀奈さんの分析に頷くアルベール氏。それを証明するかのように、シャルが武装を次々に展開していく……って多いなっ!?

 

「新規開発された装備に加え、リヴァイヴの標準装備も拡張領域に入っている」

「ハイブリッド・ライフル『ヴァーチェ』に十連装ショットガン『タラスク』、でもグレー・スケール(パイルバンカー)をデュアルにする必要あったのかなぁ……?」

「まさに『飛翔する武器庫』を引き継いでいますわね」

「えっ、そんな風に呼ばれてんのか?」

「うん。ラファール・リヴァイヴの異名」

 

 はえ~、また一つ賢くなったな。実際10を超える銃火器を並べられたら、確かに武器庫だわなこりゃ。

 

「それじゃあ、動作テストを兼ねた模擬戦をしようか」

「そうですな」

「うぇ?」

 

 束の無茶振りかと思ったら、アルベール氏も頷いてるし……いやまあ、確かにテストするのは良いと思うんだが、模擬戦?

 

「というわけで、れっきゅんよろしくぅ!」

「はぁ!? 俺ぇ!?」

「怜二が相手なの!?」

 

 俺もシャルも聞いてないから! というか俺が模擬戦の相手とか、シャルからしたら不足あり過ぎだろ!

 

「怜二さん、ファイトですわ!」

「にぃに、がんばれー!」

「怜二君、健闘を祈るわ」

「(コクコクッ)」

「お前らぁ……」

 

 なんか抵抗するだけ無駄っぽいし、諦めて久々に紫電を展開した。シャルの方も展開していた武装を仕舞う。

 

「それじゃあ……はじめっ!」

 

 束の合図で

 

――ドンッ!

 

「ぐおぉっ! シャルぅ!」

「あっ、ごめん。てっきりいつもの癖で……」

 

 確かに模擬戦だけどさぁ……開幕ラビット・スイッチでショットガン浴びせてくるとか酷ぇ!

 ええいっ! こうなったら俺も……この機体、第3世代機とはいえ装備が打鉄だからなぁ……

 

「とりあえずこいつだ!」

 

――ドドドドドッ!

 

「おっと! 当たらないよ!」

「ですよねぇ!」

 

 アサルトライフルを撃ちまくるが、機動性重視のラファールの流れを汲むコスモスにあっさり回避される。さらに俺の操縦技術も合わされば、当たるはずがない。……自分で言ってて悲しくなるな……。

 なら、今度は刀で!

 

――パシュゥゥ!

 

「あいたぁ!?」

「あのライフルから射出されたのは……エネルギー弾ですの!?」

「おお~! エネルギー弾と実弾の両方を撃てるから"ハイブリッド"・ライフルなんだね~」

「吾妻君、吹っ飛ばされた」

 

 ものの見事に吹っ飛ばされましたよ! もうこれ、俺じゃなくても適当な的を使えばよくね!?

 

「レイジ・アヅマ、もっと撃っていいんだぞ? シャルロット、次の装備を使いなさい」

「ひぃん!」

 

 ユ○先輩みたいな悲鳴を上げながら、アルベール氏に煽られながらもアサルトライフルを乱射する。

 

「えっと……これのことかな?」

 

――ブゥン……

――カカカカカッ!

 

「エネルギー・シールド!?」

「実弾を弾いてる……いえ、受け流してる?」

「うむ、『花びらの装い(ル・ブクリエ・デ・ペタラ)』も所定の性能が出ているな」

「もういいか!? 俺もうサレンダーしてOK!?」

「ダメだよ~れっきゅん、まだパイルバンカーの試験が終わってないじゃん♪」

「束ぇぇぇぇ! シャル、まさかないよな……?」

「えっと……」

 

 

「ご、ごめんね怜二?」

 

「アイエエエ! ゴメン!? ゴメンナンデ!?」

 

 

 困ったような苦笑いをそのままに、シャルの両腕に極太な釘の先端が――

 

――ドゴォォォォォンッ!

――ドゴォォォォォンッ!

 

「オタッシャデー!」

 

 パイルバンカーをダブルで食らって、今度は俺のSEがしめやかに爆発四散した。

 

「これで我がフランスも、イグニッション・プランに参加出来るな」

「むむむ……これは手強そうですわね」

「イギリスのティアーズ、ドイツのレーゲン、イタリアのテンペスタ。そこにコスモスが入ってくる……欧州は激戦」

 

 満足そうに頷くアルベール氏。思わぬ強敵に真剣な眼差しを向けるセシリア。そして冷静に分析する簪……あのぉ、誰も俺の心配してくれんの?

 

 

――――――

―――

 

 

 ボロ雑巾にされた俺が復活したところで、場面はまたまた社長室に。

 するとそこに、見知らぬ金髪美人がノックとともに入ってきた。

 

「あっ……」

 

 その美人さんと顔を合わせた瞬間、シャルが固まる。これってもしかして?

 

「ロゼンダさん……」

「シャルロットさん……」

 

「(なぁ束、これって親子の再会ってやつ?)」

「(違うんだよね~。シャルるんとあの女は血の繋がりが無い、継母と娘って立場)」

「(oh……)」

 

 俺達、なんつー場面にいるんだよ……。

 そうすると、ここから『あの女の娘がノコノコと!』みたいな展開に……?

 

 

――ガバッ

 

「シャルロットさぁぁぁぁん! 会いたかったわぁぁぁぁ!」

 

「ロ、ロゼンダさんっ、ギブ! ギブゥゥゥゥゥゥ!! がああああ!!!」

 

「ロゼンダ、それ以上いけない」

 

 アルベール氏が冷静に指摘してるけど、もっときちんと止めてあげて!? 再会の抱擁がベアハッグになってるから!

 というか、この二人仲いいの!?

 

「あの~? ロゼンダさんはシャルロットちゃんのこと、どう思ってるんですか?」

「もちろん大好きよっ! だって、憧れのお姉様が産んだ子なんだもの!」

「……」

 

 刀奈さんの質問に大興奮で答えるロゼンダさんを見て、全員がアルベール氏に視線を向ける。あっ、目逸らした。

 つまりこの人、元々仲のいい女性2人を立て続けに娶ったの? ……俺、ハーレムが完成してもこの人には軽蔑されたくねぇ……。

 

「あのぉ、そろそろ本気でシャルロットさんから魂が抜けそうなのですが……」

「あらやだ」

 

 時すでに遅し、シャルはロゼンダさんの腕の中で……

 

「シャルロットさん……惜しい方を亡くしましたわ」

「まだ死んでない! 死んでなぁぁぁぁい!」

 

 おっ、執事さんのお説教前と同じセリフ吐きながら復活した。

 

「怜二っ! まだ任務の途中なんだから、ここで足踏みするわけにはいかないよねっ!?」

「うおっ!」

 

 半泣きシャルに引き摺られて、俺は社長室から強制退出するのだった。

 

 

――――――

―――

 

 

――ナターシャside――

 

(困ったわねぇ……)

 

 デュノア社に着いてから、私はタバネに皆を任せて人気のない場所で通話をしていた。相手? マヤよ。

 

「どうしたの? イチカの補習が上手くいってないから八つ当たり?」

『それは後で……それよりも、緊急事態です』

 

 あっ、八つ当たりはしたいのね……。それよりも緊急事態?

 

『ナターシャ先生は覚えていますか? 修学旅行中、亡国機業が織斑君の誘拐を企てていた件』

「ええ、覚えてるわ。確かタバネが蹴散らしたのよね?」

『はい。それと同時に、イタリアの国家代表であるアリーシャ・ジョセスターフが亡国機業入りしていたことも』

「あったわねぇ……えっ、もしかして?」

『はい……アリーシャ・ジョセスターフが、イタリアの監禁施設から脱走したそうです』

「あらら……でも、それなら大変なのはそっちじゃないの?」

 

 アリーシャの目的はチフユとの再戦って話だし、それなら脱走後はIS学園を襲撃するんじゃ?

 

『何でも、監禁中に今回の、エクスカリバーの噂を聞いていたそうで……』

「はぁ、それで?」

『まだ分かりませんか? これだけの事件ですから、本来なら先輩――織斑先生が出張る案件のはずです』

「あっ」

 

 つまりあの隻眼女は、こっちにチフユがいると勘違いして……

 

「……今からでも、チフユをこっちに呼べない?」

『無理ですね。織斑君への折檻で忙しいので』

「holy shit……」

 

 これ絶対、遭遇したら私が対応しなきゃならない奴じゃないのぉ……

 

(いや待って。いっそ、新しいISを受領したシャルロットをぶつけちゃおうかしら?)

 

――ナターシャside end――




ほぼギャグ回でした。(むしろ本作はギャグだろ?)

原作のリィン・カーネイションは今回無しで、デュノア社がガチンコ開発したコスモスに搭乗してもらいました。
そして原作含め、大体シャルとロゼンダの仲は良くないので、ここでは溺愛してもらいましょうw


次回でやっとイギリス上陸です。イタリア女のストーカー、ご期待ください!

ISABにコメット姉妹ってのがいるんだけど……

  • 色々アウトだろ……
  • 構わん、やれ
  • 妹枠?
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