IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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寒くて執筆速度が……(ショボい言い訳


第71話 やっと話が……進まないだとぉ!?

「うぅ……背中が痛い……」

「シャルロットさん、大丈夫ですの?」

「大丈夫じゃないかも……怜二ぃ、ここ撫でて?(背中でなく胸を指さして)」

「大丈夫そうだな」

「そうね」

「ん」

「そんなぁ!?」

 

 フランスとイギリスの間にあるドーバー海峡、その両端を結ぶユーロトンネルを走るシャトルの中で、IS学園ご一行は姦しい限りだった。マジで女が3人集まると話題が尽きないのな。

 それと俺の記憶違いじゃなきゃ、ユーロトンネルシャトルって個別の客室とか無かったはず……やっぱ世界が違うからか? というわけで、俺達はその個室にいるわけだ。おかげで束も変装を解いて、何故か俺の膝の上に。

 

「ぬふふ~、ドイツからフランスに行く時は普通の座席だったからね~。ここならこんなことしても……んっ? れっきゅんの固いのが、束さんのお尻に当たってるぅ❤」

「わざわざ言うなっ!」

 

 仕方ないっ、仕方ないんだ! 誰だってそうなるだろ!? そして尻を擦りつけてくんなっ! マジで我慢できなくなっから!

 

「我慢する必要ないんだよ~♪ ほぉら☆」

「んぐっ」

「あ~っ! 束さんずる~い!」

「ちょっとタバネ、ダーリンとイチャラブするのはいいけど、独占はいただけないわよ?」

「なら、到着するまで皆で楽しもっか!……背中の痛いシャルるんを除いて」

「ひどいっ!?」

 

 さっきまで姦しかった面々が、目をハートマークにしてこっちに近づいて来る……気のせいか、生唾飲み込む音が聞こえたような……

 

「怜二さん!」「怜二君!」「吾妻君!」

 

 目がグルグルになったセシリア達が、俺と束に飛び掛かってきて――!

 

 

 

――都合により、番組を変更してお送りしています(ノルウェー籍の船の映像)――

 

 

 

「お、お股が……」

「席から立てない……」

「怜二君ってば、本当に絶倫……おふっ❤」

「ダーリン、ご馳走様❤」

 

 嘘だと言ってよバーニィ……ユーロトンネルの乗車時間って、40分やそこらなんだろ? それでどうやったら6人(シャル以外)を相手出来るんだ? 当事者の俺ですら分からない……

 

「うぅ……本当にハブられたぁ……」

「さ~て! 束さんもれっきゅん成分を補給出来たし、そろそろ準備しておこうか」

「準備?」

「れっきゅ~ん、束さん達ってば衛星兵器を破壊するためにヨーロッパくんだりまで来てるんだよ?」

「……そうだった」

 

 もはや当初の目的すら忘れてた。黒兎のお姉様を捕まえたり、シャルの新ISを受領したり、主目的と直接は関係ないことばっかなもんで……

 そこで、何か思い出したかのようにナタルさんが

 

「そういえば、デュノア社にいた時にマヤから連絡が来たのだけど」

「真耶さんから?」

「なんでも、あのイタリア女が監禁施設から脱走したそうよ」

「はぁ!?」

「あの、イタリア女って?」

 

 あっ、そうか。そもそもあの隻眼女のこと詳しく知ってるの、束から話を聞いた俺と隣で聞いてた鈴ぐらいだもんな。

 というわけで、セシリア達に修学旅行中にあったことを話すと……

 

「「「「はいぃ!?」」」」

 

 見事にハモった。

 

「こここ、国家代表がテロリストにって、どういうことですの!?」

「しかもテロリストになった理由が、千冬さんと再戦したいからぁ!?」

「頭おかしい」

「それ、事実だったのね……更識としてある程度は聞いてたけど……」

 

 それぞれが当然の反応をする中、ラウラだけは考え込むような仕草をする。

 

「それはつまり……脱走したジョセスターフは教官を狙ってIS学園を襲撃するのでは……?」

「え~……それ、自殺行為じゃない?」

 

 ラウラの予想にシャルの顔が引き攣るが、むしろそうなってくれた方がいい気が……

 

「残念ながら、そうはいかなそうよ」

「へ?」

「これもマヤから聞いたのだけど、あのイタリア女、監禁中に今回のエクスカリバーの噂を聞いていたそうよ」

「はぁ、それで?」

「これだけの事件なら、本来ならチフユが出張るはずでしょ?」

「「「「あっ」」」」

 

 ナタルさんの説明に、納得の声が。って、それどころじゃねぇ!

 

「それって、こっちに来るってことですか!? 千冬さんがこっちにいると勘違いして!?」

「そうなるわね」

「もしかして、ISも……?」

「愛機のテンペスタを持ち逃げしてるそうよ」

 

 マジかよぉ……

 

「なので、もし彼女が現れたらシャルロットに相手してもらうから」

「ファッ!?」

「せっかくISを新しくしたんだもの。実戦の機会があって良かったわね」

「良くないですよぉ! ねぇ怜二!?」

「シャル……」

 

――ポンッ(肩に手を置く)

 

「頑張れ」

 

「みゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 終着のアナウンスが掻き消えるぐらい、シャルの絶叫が個室内に響いた。

 

 

――――――

―――

 

 

 ドーバー海峡のイギリス側――初めて知ったんだけど、ドーバーってイギリスの都市の名前なんだな――に着いた俺達は、一旦セシリアの実家へ寄ることとなった。

 んで、こっちでも用意されていた車に乗ること1時間弱。

 

「でっけぇ……」

 

 目の前にあるのは、紛うことなき"城"だった。

 驚いていないのはセシリア本人と束ぐらい。ナタルさんですら『話には聞いてたけど、大きいわねぇ……』と目が点になってた。

 そしてその城の出入口?の前に、メイドさんが一人立っていた。

 

「おかえりなさいませ、お嬢様」

「ただいまチェルシー。話は聞いておりますわね?」

「はい。皆さまのお部屋のご用意は出来ております。こちらへどうぞ」

 

 そう言われて、メイドさんを先頭に城の中へ。うわぁ、調度品とかもすげぇ金かかってそう(語彙力

 

「吾妻様のお部屋はこちらです」

 

 案内された部屋は、学園の寮(入学初日)と同じぐらい広かった。やっべ。オルコット家の財力すげぇ。

 

「後ほどお呼びいたしますので、ごゆっくり」

 

 そう言い残して、メイドさんは俺を残して部屋を出て行った。それと同時に、なぜか光学迷彩を使って隠れていた束が出てきた。

 

「束、なんで隠れてた?」

「だって~、れっきゅんと同じ部屋になるためには必要ジャン?」

「おい」

 

 お前、それだけのために隠れてたのかよ……

 

「それと、あのメイドさん」

「……おお」

 

 束から指摘され、今更ながら思い出した。

 セシリアは彼女をチェルシーと呼んでいた。つまり彼女が、あの衛星兵器・エクスカリバーに乗っているエクシア・ブランケットのお姉さんってことか。

 

「エロい身体してたよね~」

「確かに……ってやめぃ!」

 

 感度3000倍+乳ビンタ!

 

「あんっ❤ もうその程度じゃ、束さんを堕とすことは出来ないよ~☆」

 

 こいつ、もはや3000倍じゃ白目を剥かないって言うのか!? しかも俺の手を取ってさらに触らせる余裕すら! これは――

 

「……不感症?」

「ちっがぁぁぁぁう!!」

「怜二さ~ん、束さんを見かけ……あっ」

「あっ」

「セッシー、やっほ~」

 

「何やってますのぉぉぉぉぉぉ!」

 

 束と乳繰り合ってるのを目撃したセシリア(ワンピース姿も可愛いな)がガチギレ。これ、ヤバそう?

 

「家主であるわたくしも参加して然るべきでしょう!?」

 

「そっち!?」

「今からでも混ざる?」

「是非!」

 

 ( ง ᵒ̌∀ᵒ̌)ง⁼³₌₃フンスッ! と乗り気なセシリアがヤル気全開で走り出し――

 

「はーいはい、それは後で楽しみましょうね~」

「おぐっ!」

 

 スッと現れたナタルさんが、セシリアの首根っこを掴んだ。セシリアは走ってた勢いのまま宙を浮き、そのままドシンと尻から着地。

 さらにそこへ、先ほどのメイド、チェルシーさんも現れる。

 

「お嬢様、イチャラブも結構ですが、その前に私からお嬢様にお話があります」

「いたた……話ですの? 一体――」

 

 

「夏休み、お仕事を放棄して日本へ逃走した件についてです」

 

 

 あ~、セシリアもそうだったな。ラウラもシャルもお説教食らってたし、セシリアだけ何もないわけもなく……

 心なしか、セシリアの目が泳いでる気が。

 

「そ、それは~その~……」

「ナターシャ様、お嬢様をそのまま連行していただけますか?」

「いいわよ」

「ナターシャ先生!?」

 

 驚愕顔のセシリアにニッコリ笑顔を返すと、ナタルさんはチェルシーさんの後に続いて廊下を歩いて行った。……セシリアを引き摺って。

 

「セッシーの家も楽しいところだね~♪」

「なんか、本題に入る前から疲れ切ってるんだが……」

 

 やっとイギリスに着いたし、関係者であるチェルシーさんに事情を聞けそうかとも思ったんだが……こりゃセシリアへの説教が終わるまでお預けっぽいな。

 

――パァァァンッ!

 

「あひぃぃぃぃぃぃ!」

 

「うわぁ、すげぇ音したぞ」

「セッシーの悲鳴もね」

 

 これ、俺の予想が合ってるなら……セシリア、お尻ぺんぺんされてる? もちろん通常のものとは威力が段違いだろうが。

 

「……セシリアの尻、また大きくなりそうだな」

「かもね♪ 良かったねれっきゅん、揉み応えが増すよ」

「喜んじゃダメじゃね?」

 

――パァァァンッ!

 

「んほぉぉぉぉぉぉぉ!❤」

 

「「ってお前が喜ぶんかいっ!」」

 

 思わず束もツッコんでた。あれさえなきゃ、普通にいい女なんだぞ? 俺が扉を開いちまった所為なんだけど……

 

 

 

 セシリアの折檻と(性的)絶叫はしばらく続き、晩餐と称した夕食に呼ばれて皆が集まった時には、セシリアだけでなくチェルシーさんも顔を真っ赤にしていた。

 

「うぅ……皆さんに聞かれて……あっ、ですがそれは今更ですわね」

「い、今更……!? お嬢様、一体どんな学園生活を……!?」

 

 主人の口から出た驚愕の事実に目を見開いたメイドさんが、こちらを見てきた。やめて、そんな『一体何をしたんですか!?』みたいな目で見ないで……

 

 

 

 

 

<今日の一夏>

 

「……」

「えっと、山田先生……?」

「どうしてですか……」

「えっ?」

「どうして範囲がほぼ同じ小テストを3回もしたのに、合格点に達してないんですかぁ!?」

「……(目逸らし)」

「もう1回です! 点数の取れていない箇所を重点的に!」

「あのぉ、トイレ休憩が欲しいんですが……」

「ダメです!」

「うぇぇ!?」

(真耶、スマン……そして一夏、頼むから合格してくれ……私一人だけ抜けるわけにもいかないからずっと教室にいるが……私も本気で漏れそうなんだ……!)




移動だけの回です。
ぶっちゃけ今回、おしっこ我慢してる千冬が書きたかっただけになっちゃいましたね。

次回は話を進めないと……もってくれよぉ、暖房代ケチった所為で関節が曲がりにくくなってる人差し指……!
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