IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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サブタイは誤字に非ず! 繰り返す、誤字に非ず!


第72話 笑撃の事実

 オルコット家の一室に集められた俺達は、めっちゃ長いテーブルの一部に座り、次々に出される料理を口にしていた。

 ちなみに先行してたはずの黒兎隊は、欧州統合軍に詰めているらしい。明日合流予定なんだと。

 

「いかがでしょうか?」

「うん、美味い」

「でもこれ、イギリス料理というよりはフランス料理だよね?」

「ぐふっ」

 

 喜んでいたセシリアが、束のツッコミで撃沈した。お前なぁ、それを言ったらダメだろ……

 

「んっ、んんっ! それで? 先ほどの件、話してくれますわね?」

 

 咳払いして話を変えたセシリアが、視線を俺達から別の方に向ける。

 今回俺達がイギリスまで来た理由、衛星兵器エクスカリバーに搭乗しているエクシアの関係者である、チェルシーさんの方に。そのために、この部屋には俺達とチェルシーさん以外は人払いされていた。

 

「……いつかはお話するはずでしたが、まさかこのようなことになるとは思っておりませんでした」

 

 じっと目を閉じていたチェルシーさんが、セシリアの視線で目を開く。その目には、覚悟が決まっているような気がした。

 

「ですが、この件はオルコット家の秘密も含まれております。他の皆様方には……」

「いいえ、ここで話してちょうだい。怜二さん達は、それをネタに脅迫するような方々ではありませんわ」

「うん、もちろんだよ」

「ここで聞いた話は軍には報告しないと誓おう」

 

 シャルとラウラが真っ先に宣言し、刀奈と簪、ナタルさんも頷く。俺と束? それこそナンセンスだろ。

 

「ふぅ……分かりました。それでは、私が知っているすべてをお話いたします」

 

 真剣な眼差しを向けるチェルシーさんに、俺達も持っていたフォークとナイフを置く。ここからは、ガチの話になりそうだ。

 

 

 

「お話をする前に……お嬢様はどこまでご存じでしょうか?」

「そうですわね……まずは対IS用高エネルギー収束砲術兵器『エクスカリバー』、これが英米共同で開発されたこと。そしてその制御権がなぜか第三者に奪われていること。ここまでは知ってますわ」

 

 そして、と一呼吸置いて

 

「生体融合型ISを"搭載"されている、エクシア・カリバーン……いえ、エクシア・ブランケット、つまりチェルシー、貴女の妹がそこにいることも」

「……全てご存じではないですか」

 

 チェルシーさんの顔が、何とも言えないものになった。そりゃ推理もので例えたら、序盤から犯人もトリックもバレバレで、分かってないのが動機ぐらいってレベルだし。犯人側からしたらポカーンだろ。

 

「ですから、聞きたいことは一つだけですわ。……どうして貴女の妹が、宇宙に? いえ、そもそも貴女に妹がいたんですの?」

「まず後者については……確かにエクシアは、私の実の妹です。ですがそのことは、奥様と旦那様以外は知りません」

「お母様と、お父様が?」

 

 セシリアの両親ってあれか? 確か数年前に列車事故で亡くなったっていう。なんかここもキナ臭くなってきたぞ……。

 

「事の発端は数年前、妹の心臓に先天性の疾患があると判明したことです。そこで奥様は、当時アメリカと共同開発していた対IS衛星兵器『エクスカリバー』に、生体融合型ISに心臓の代わりをさせたエクシアを乗せることにしました。いつか治療法が確立するまでの間、ISからの余剰エネルギーを衛星に回すことを条件に」

「……なぜ、そのようのことを……」

「全てはお嬢様のため、エクシアをセシリア・オルコットの剣とするためです。あのエクスカリバーは、本来お嬢様のための聖剣だったのです」

「わたくしの、ため……」

 

 ん~……セシリアのための聖剣ってよく分からんが、それってマズくね? その衛星兵器って米英の共同開発、つまり二国の共同所有物ってことだろ? 今の話を聞く限り、セシリアのお袋さんが勝手に私物化して娘に渡そうとしてたって聞こえるぞ。

 

「しかし、完成間近で問題が発生しました。米政府に、奥様の思惑がバレてしまったのです」

 

 あっ、やっぱり?

 

「そして……ISの出処が亡国機業であること。つまり奥様方がテロリストと取引をしたことも」

「お、お母様が、亡国機業と……まさか、あの列車事故は!」

「はい……おそらく、感づいた米国によるものかと……」

「そん、な……」

 

 開始時とは一転して、セシリアの目から涙が零れ落ちる。他の面々も口を挟めず、悲痛そうな表情を浮かべていた。

 

「そう、だったんですのね……。お母様とお父様は、米国政府によって、命を……」

 

 

 

「いえ、死んでませんよ?」

 

「はぁぁ!?」

 

「「「「「「「ええ~~!?」」」」」」」

 

 

 

 笑撃の……衝撃の事実に、セシリアの口調が壊れる。そして俺達も頭ン中がこんがらがっていた。

 

「どどどど、どういうことですの!? あの日行った、二人の葬儀は!?」

「棺の中身ですか? もちろんダミーです」

「はいぃぃ!?」

「奥様は、気付いておられたのです。米国政府が自分達を消しに来ることを。なので死んだフリをして雲隠れなされたのです」

「そ、そんな~……」

 

 ふにゃ~とセシリアの身体が椅子の上で脱力する。

 

「つまり、今もまだ……」

「はい。場所はお教えできませんが、定期連絡をくださる奥様曰く『少し早いけど、第2の人生を満喫している』そうです」

「あ、あはは……」

 

 さっきとは別の意味で、セシリアの口から魂が抜けそうになっていた。いや~、これは酷い。早くに両親を失って、一人で頑張ったと思ったら、実は生きてました~だもんなぁ。

 

「先ほどお嬢様が仰っていた『制御権がなぜか第三者に奪われている』、それが亡国機業なのでしょう。秘密裏に開発に関わっていたそうなので」

「一応、全部の線は繋がったね……」

「ああ。酷い繋がりだったがな……」

 

 シャルとラウラが苦笑い。束は爆笑一歩手前で我慢してる状態だ。そして俺を含む4人は、溜め息しか出なかった。マジかよ……

 と、笑いを我慢していた束が話に参加してきた。

 

「とりあえず、あの衛星兵器を破壊するってことで束さん達はここまで来たんだけど、壊していいよね?」

「もちろん、エクシアをきちんと救出した上でですわ!」

「……お嬢様がそう決められたのでしたら、私から言うことはございません」

「もう完膚なきまでに破壊します! お母様も、せめてわたくしに一言ぐらい言い残してもいいでしょうに!」

 

 激おこぷんぷん丸なセシリア。それを苦笑いで済ますチェルシーさんにも、その矛先が向いた。

 

「チェルシー、今まで黙っていた貴女にも言いたいことが山ほどありますのよ」

「私は奥様の指示通りにしていただけなのですが」

「今はわたくしがオルコット家の当主です」

「正確には数日後、お嬢様の誕生日に、です」

「ぐぬぬ……」

 

 ん? 表向き両親が亡くなってるなら、今はセシリアが当主でいいんじゃねえの?

 とか思ってたら、俺の考えを読んだのかチェルシーさんが

 

「今のお嬢様は後見人が付いている状態でして」

「ほうほう。それが次の誕生日に外れると」

「はい。先ほど申しました通り、数日後に晴れて正式な当主となります」

 

 なんか難しいなぁ。オルコット家は資産家らしいし、その辺色々あるらしい。

 

「とはいえ、その大部分は近い将来怜二さんのものでもありますわ」

「ファッ!?」

「れっきゅん、セッシーはれっきゅんハーレムの一員なんだよ? そりゃセッシーの持ち物はれっきゅんの持ち物でもあるでしょ」

「いやいやいやっ! 俺には重すぎるから!」

 

 ただでさえ束と共同経営者ってことで毎月学生とは思えない収入があるってのに、セシリアのところの資産とか手に入っても困るから!

 

「それとチェルシーもですわね」

「ちょっと待て」

「あの、お嬢様?」

 

 今度こそチェルシーさんの目が点になった。何言い出すんだこのお嬢様は。そういうのは束だけで間に合ってるから。

 

「あら、怜二さんはわたくしの旦那様ですもの。近い将来、チェルシーが怜二さんにも仕えるのは当然ですわよ」

「確かに」

「その通りだな」

「良かったわねダーリン、メイドさんが増えるわよ」

「妹さんを救出したら、姉妹丼……」

「簪ちゃん?」

 

 なんかもう、他の面々は納得してるんだが。そして簪、刀奈さんが泣きそうになってるぞ。

 

 

――――――

―――

 

 

 その後、チェルシーさんのことは有耶無耶になった。というか、明日黒兎隊と合流してから本格的な作戦を立てるってことで、飯を食い終わったら解散になった。

 

「いやぁ、それにしてもセッシーの両親が生きてたとはねぇ」

「まさかだよな。セシリアも口調が鈴みたいになってたし」

「言えてるぅ☆ それで、メイドちゃんにご奉仕してもらう用意は出来た?」

「……」

 

 無言で束のπをビンタした。

 

「あふんっ❤ そうかそうかぁ、()()()は十分なんだね♪」

「今のビンタから、何を読み取ったんだお前は」

「あれ? 束さんのおっぱいにビンタするぐらい、エッチなことに飢えてんだと思ったんだけど」

 

 今度は別のところをビンタしてやった。

 

「んほぉぉぉっ!❤ れ、れっきゅん、お股をビンタは反則だよぉ……❤ そしてやっぱりエッチなことしたいんじゃん」

「お前が挑発するまではそうでもなかった」

「またまたぁ☆」

 

 こらっ、指でツンツンしてくんなっ。今度はビンタじゃなくて……って、俺何考えてんだ? っていうか、今俺何したっ!?

 

「おい束っ、お前俺に何し……!?」

「おっ、やっと気付いた? いい感じに薬が回ってきたみたいだね」

「くす、り……?」

 

 こいつ、また性懲りもなく……! こ、股間がっ、マイサンがやべぇ!

 

「ちょぉぉっと精力剤を改良してね? れっきゅんを()()()にさせる薬を作ってみたんだよ」

「お前ぇ……」

 

「太いんだよ? 固いんだよ? 暴れっぱなしなんだよォ!!」

 

「うっせぇわ!!」

 

 ホントにやべぇ。具体的には、目の前の束をぐちゃぐちゃ(意味深)にしたい。

 

――コンコンッ

 

「失礼します。明日のご予定ですが――」

 

 そして運悪く、チェルシーさんが部屋に入って……

 

――パチンッ

 

「ぁ……」

 

 本能(薬漬け)のまま、俺は彼女に催眠を掛けていた。

 

「いいねぇれっきゅん。いつもそれぐらい積極的なら束さん、濡れちゃうぐらい嬉しいんだけどなぁ☆」

「束ぇ……薬が切れたら覚えておけよぉ……」

「ばっちこーい☆」

 

 もうやだこの正妻。

 

「さぁさぁ、早くメイドちゃんに催眠掛けて、お楽しみといこうぜい☆」

『"常識改変で性的ご奉仕"とかおススメだよ?』

 

 何がおススメだ、どっから出てきた可能性の獣(淫獣)

 

『そういうの嫌い?』

 

 ……嫌いじゃ、無いです……

 

――パチンッ

 

「……あっ、申し訳ありません」

 

 目が覚めたチェルシーさんが頭を下げる。やった……やっちまったぞおい……。

 

「平気だよ。さっそくだけどメイドさん、"ベッドメイキングをお願いね"」

「はい、承知しました」

 

 束がそう言うと、チェルシーさんが俺に近づき――

 

「それでは、失礼いたします。んっ……」

「んっ」

「あはっ、いい感じだね~♪」

 

 自分でやっといてなんだが、女性の方からキスされるのって、こんな感じなのか……理性溶けそう。

 

「んはぁ……❤ 快適に就寝いただけるよう、しっかりベッドメイキングいたしますね❤」

 

 さも当然のように、チェルシーさんの指が俺のマイサンに……!

 

 

「あぁぁぁんっ! 旦那様ぁ、旦那様ぁぁぁぁぁ!❤ もっと、もっと私にご慈悲をぉぉぉ!❤」

「あひぃぃぃぃんっ! きょ、今日のれっきゅんすごいよぉぉぉぉぉぉ!❤」

 

 

 詳細は伏せるが……『過去一束をアヘらせた』。今の俺が言えるのはそれだけだ。

 そして当然のごとく、翌日は股間がめちゃくちゃ痛かった。

 

「……怜二さん? 束さん? チェルシー?」

「すまん……」

「た、束さんともあろう者が……こ、腰痛い……」

「お嬢様、申し訳ありません……」

 

 そんで、俺達の前で仁王立ちするセシリアは般若だった。

 

「それで、チェルシーは怜二さんの素晴らしさが理解出来たということでよろしいんですの?」

「はい、それはもう」

 

「とても太くて、固くて、暴れっぱなしでした❤」

 

「やっぱり悔しいですわっ! 怜二さん、わたくしとワンモア!」

 

「馬鹿野郎!」

 

 もうダメだこの主従! そして『これならどうですの!』ってISスーツに着替えたセシリアと第2ラウンド突入しちまったよ! いっぺん死んで来い俺ぇ!

 

 

 

 

 

<今日の一夏>

 

「うぉぉぉぉぉ! 箒ぃぃぃぃぃ!」

「な、なんだ一夏とつぜ、んっ!」

「もう補習は嫌だぁぁぁ! 山田先生も人が変わったようになるしっ! 箒で癒されないとやってらんねぇよぉ!」

「だからと言って……あんっ❤ い、いきなりおっぱい揉むなぁ❤」

「箒ぃ、箒ぃ!」

「あっ、やぁぁぁんっ❤ ば、馬鹿者ぉ……私も()()()になってしまったではないかぁ……❤」

「箒ぃ……」

「一夏ぁ……❤」

 

「まったく……(ドゴンッ) 織斑君はいいですねぇ……(ドゴンッ) 補習が終わったら篠ノ之さんとイチャイチャ出来て……(ドゴンッ) はぁ……怜二君は今頃イギリスですかぁ……(ドゴンッ)」

「真耶。ヤケ酒に付き合ってやるから、寮の壁に拳で穴開けるのはヤメロ」




オルコット家、まさかの事実。
だって本作、基本ギャグ路線ですから。

束に盛られる&メイドさん催眠。
ここのオリ主は、束に流されるぐらいでちょうどいい。もちろん束もペロリンチョ(意味深)されるのが王道(イミフ

そして真耶、強く生きろ。


次回は宇宙に行けるかな?
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