IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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(前書きに乗せるようなことが)ないです。


第74話 性なる夜?

 共通言語って、かなり大事なものだってことを今とても痛感している。

 この世界でセシリア達と話が通じてるのも、向こうが日本語を話してるからなんだよな。逆に俺が英語で話せって言われたら、これまでみたいに流暢に話せる自信は無い。

 ISが出来た頃、束が『なんで束さんが、英語訳のマニュアルなんて用意しなきゃいけないの? お前らが日本語覚えて来い』と言い放ったのが原因らしい。……うん、ちょっと束を褒めてやりたくなった。

 

 で、なんでそんな話をしてるかって言うと……

 

 

「くぁwせdrftgyふじこlp;!!」

 

 

 ……ただでさえイギリスから戻ってきたばっかなのに、韓国大使の罵声(当然韓国語だから理解不能)を浴びせられてるからだ。

 

――――――

―――

 

『いやぁ、皆無事でよかったよかった♪』

「それは……」

「確かに、僕らは大きな怪我とか無かったですけど……」

 

 エクスカリバー破壊作戦《聖剣奪壊(ソード・ブレイカー)》(そんな作戦名あったのか……)が終わり、救出したエクシアを抱えて戻ってきた俺達は微妙な顔しか出来なかった。

 

 あの衛星兵器は、セシリアが宣言通り木端微塵に破壊した。『アフタヌーン・ブルー』とかいうシャレオツ(死語)な名前のデッカイ砲で、地上から聖剣の制御部をぶち抜いたのだ。

 問題は大暴れしていたイタリア女が、衛星砲をぶっ放したことだ。しかも海に落ちればよかったものを、ご丁寧に某国の大統領官邸に落ちたっていう……通信越しの束の声は明るいままだし。

 

「それで、被害のほどは……」

 

 刀奈さんが恐る恐る聞くと、欧州統合軍の指揮官さんは頭痛がすると言いたげにこめかみを揉んだ。

 

「テロリストに組した元・イタリアの国家代表アリーシャ・ジョセスターフによって、大韓民国の大統領府、青瓦台が被害に遭った」

 

 それはまあ、束から聞いた通りだな。

 

「建物は全て吹き飛び、跡地には巨大なクレーターだけが残ったそうだ」

「うわぁ……」

「それ、絶対被害者とか出てるよね……」

「無論だ。だがなぁ……」

 

 そこで言葉を切った指揮官さんが、今度は呆れた顔になった。なして?

 

「当時、青瓦台の敷地内には韓国人が300人ほどいたらしいのだが、砲撃の爆風によって全員が宙を舞ったそうだ」

「それって……皆死」

 

「頭がアフロヘアーになった以外、特に被害はない」

 

「「「「どういうことぉ!?」」」」

 

 えっ、何そのギャグ漫画にありがちな演出は? あの衛星砲の直撃食らって、誰も死んでないの? ガチィ? 束なんか笑い転げてるし。

 

「ただ、人的被害が無かったとはいえ、自国の、しかも大統領府が吹き飛ばされたわけだからな。韓国大使からの抗議が酷いらしい」

「それは……」

「イタリア政府の方々、ご愁傷様ですわ……」

 

 自国の国家代表がテロやったわけだしなぁ。管理責任とか言われたらどうしようも……

 

「ん? 何を言っている?」

「え?」

 

「大使が抗議している先は、日本政府だぞ?」

 

「「「「なんですとぉ!?」」」」

 

「あ~、やっぱりそうなりますか……」

「ナターシャ先生? どういうことですの?」

 

 皆が驚く中、ナタルさんだけが理解したって顔で頷いていた。

 

「イタリアを始めとした欧州には怖くて文句を言えないけど、日本相手ならどこまでも強気になれる。それが韓国人の気質って聞いてたのだけど」

「「「あ~……」」」

 

 その説明を聞いて、日本人である俺と更識姉妹は納得した声を上げちまった。確かにあいつら、そういうところあるよな~……。

 

「おそらくIS学園に戻ったら、チフユとマヤがゲッソリしてると思うわ」

「えぇ? どうして学園が?」

 

 シャルが分からないって顔になる。あっ、そうなるか……

 

「IS学園は日本領内にある。そして日本人が多い。つまり韓国にとっては叩いていい相手ってわけだ。俺達IS学園の生徒が作戦に参加してたわけだし、あちらさんとしては大義名分を得たと思ってそうだな」

「そんな理論になるのぉ……?」

「我々が戻った頃には、教官達が韓国大使に嫌味を言われているわけか……」

 

 欧州統合軍の会議室に、大規模作戦が成功したとは思えないほど微妙な空気が流れた。

 

――――――

―――

 

「くぁwせdrftgyふじこlp;!!」

 

 ……とまあそんなわけで、IS学園に戻ってきたら学園長室に呼ばれ、冒頭のこれってわけだ。かれこれ1時間近く、目の前の大使さんが顔真っ赤にして怒鳴り散らしてる。

 あのさぁ、せめて英語で話してくんない? 韓国語とかマジで何言ってるか分からんのよ。

 

 と、ようやっと学園長が隙を見て大使を宥め、部屋から退出させたようだ。

 

「はぁ……貴方達、ご苦労様でした」

「あはは……学園長も、お疲れ様でした。それに――」

 

 スッと刀奈が視線を動かした先には、応接セットのソファーでぐったりしてる千冬さんと真耶さんがいた。嘘みたいだろ、俺達がここに来た時にはすでにあんなだったんだぜ?

 

「はい、織斑先生と山田先生には頑張っていただきました。主に昨日から大使の抗議を聞く役として」

「え……あの大使、昨日から来てたんですか?」

 

 となると、青瓦台がぶっ飛んでからずっと罵声を吐き出し続けてたのかよ。よく体力が持つなって逆に感心しちまいそうだ。

 

「ナターシャ先生も、引率お疲れ様でした」

「ありがとうございます。ところで……」

 

 労いの言葉もそこそこに、大人同士視線を合わせると話題を変えた。

 

「エクスカリバー破壊作戦《聖剣奪壊(ソード・ブレイカー)》遂行時、敵ISが現れた件ですが」

「報告は受けています。女性権利団体の施設から宇宙に上がってきたと」

「はい」

 

 すると、学園長はさっきの大使とは別の理由で大きくため息をついた。

 

「IS学園およびIS委員会が問い詰めましたが、『我々にはあずかり知らぬことだ』と突っ返されました」

「これだけ証拠もあるのに、あり得ない」

「まったくもってその通りです。ですが、彼女達の息がかかった人間が政府機関にも潜んでいるようで、捜査は難航しているようです」

 

 ただでさえ亡国機業って問題があるのに、他にも女権団か。こっちもこっちで、面倒なことこの上ないな。

 

「とにかく、貴方達は任務を完遂しました。今はゆっくりと休息を取ってください」

 

 そう言って、学園長は俺達に退室を促したのだった。

 

――――――

―――

 

 ぞろぞろと学園長室から出ていく俺と刀奈さん、そして簪。欧州3人娘はどうしたって?

 

 セシリアはオルコット家当主の就任式みたいなのがあるらしく、そのままイギリスに留まることになった。

 

「本来なら怜二さんとご一緒したかったですが、明後日の誕生日に就任パーティを主宰しなければなりませんの……。怜二さん、出席されません?」

 

 申し訳ないとは思うが、パーティ出席は辞退させてもらった。上流階級の連中がウヨウヨしてるパーティだろ? 絶対俺絡まれるって。

 

 シャルもシャルで、デュノア社のイベントに参加しなきゃならなくなったとのこと。

 

「I'll be back!」

 

 見送りに来たシャルのセリフ、本当にそれでよかったのか?

 

 ラウラが一番まともな理由かもしれない。なんでも、黒兎隊に関する仕事があるんだとか。

 

「クラリッサ達も怜二のものになったわけだし、動きやすいように根回しをな」

「いや、俺のものじゃないし」

 

 と否定したら。

 

「ええっ!? そんな~」

「私達、貴方の忠実なウサギなのにぃ」

「ウサギは寂しいと死んじゃうんですよ?」

 

 軍服お姉様達に懇願されてしまった。これが、俺の罪か……(遠い目

 

「でも、好みの娘ばっかりだったでしょ」

「俺の心を読むなって」

 

 寮の部屋に戻った途端、光学迷彩が剥がれてニヤニヤ顔の束が目の前に。確かにアヘ顔のクラリッサさんは可愛かったよチクショウ!

 

「それにれっきゅん、クリスマスを過ぎたらそれどころじゃないでしょ」

「ん?」

 

 クリスマスを過ぎたら? 今のところ、特に予定は――

 

「パーティが終わったら、セッシー戻って来るでしょ? あのメイド姉妹を連れて」

「あ」

 

 そ、そうだった! チェルシーさんとエクシア、あの二人が日本に来るってセシリア言ってた!

 

『チェルシーたちと姉妹丼をする際は、わたくしも参加させてくださいまし❤』

 

 と、皆の前で爆弾落とすのも忘れてなかったな。

 

「それにしても、あの大使とかいう奴すごかったね。日本語を覚える気がさらさら無いのも相変わらずだし」

「相変わらず? 束、あの大使さんを知ってるのか?」

 

 こいつが他人の顔を覚えているなんて珍しい。

 

「束さんが失踪する前の話だよ。『我が国がISを開発できないのは、日本語以外のマニュアルが無いからだ! 謝罪と賠償を要求する!』とかのたまってね」

「あ~」

 

 実に分かりやすい。そんで束曰く『英訳はまだかね?』と束が翻訳するのを当然とばかりの発言をアメリカがしたため、467個のISコアを置いて雲隠れした。というのが、出奔の真相なんだと。

 

「傲慢な馬鹿に付ける薬は無いね。むしろ脳天に鉛玉撃ち込んでやるから、来世からやり直してこいっての」

「お前、実はその時の恨みをまだ持ってんじゃねぇだろうな?」

「……アハッ♪」

 

 あっ、はい。道理で青瓦台がぶっ飛んだ時に楽しげだったはずだよ。その流れで行くと、聖剣の砲撃でぶっ飛んだのが自由の女神だったとしてもキャッキャしてそうだ。

 

「ところでれっきゅん、今日は何の日か知ってる?」

「今日? いや……」

 

 期末考査が終わってからこっち、大半が飛行機と列車の中だったからな。えっと……12月24日?

 

「クリスマス・イヴか」

「せいか~い! というわけで」

「うおっ!?」

 

 突如束に引っ張られて、俺はベッドの上に押し倒された。

 

「束さん、そろそろれっきゅんからプレゼントが欲しいな~☆」

「ぷ、プレゼント?」

「うん、プレゼント♪」

 

 そう言いながら、仰向けになってる俺の上に跨った束が、腹の辺りを擦って……おい、まさか……!

 

 

 

「束さん、今日は危険日なんだよね❤」

 

 

 

「おま……おま……っ!」

 

 さっきまでのニヤニヤ顔とはうってかわって、今の束は頬を染め、切なそうな視線を俺に向けている。

 あ、あれ? 束ってこんな可愛かったか? もしかして、これが聖なる夜の力ってやつ……?

 

「れっきゅん……」

 

 

 

「れっきゅんとの子供、つくろ?❤」

 

 

「束っ!」

「あぁぁんっ! れっきゅんすごいっ、いつもより、お゛っ、お゛お゛お゛お゛お゛っ!❤」

 

 どうしてこうなったとか、もうどうでもいい。目の前の束を、俺の女を孕ませたい。今の俺には、それしか思い浮かばなかった。

 

「れっきゅぅぅん! 愛してる! ずっとずっと、れっきゅんだけが好きぃぃぃぃぃぃ!❤」

「孕め束! 俺の子を産んでくれ!」

「うん! 産むよ! れっきゅんとの子供ぉ!」

 

 

 

―刀奈side―

 

「……つまり、怜二と束さんが盛ってるから入室禁止だと」

「ええ、そういうことよ」

 

 は~、まさか怜二君と束さんがあんなになるなんて、誰も予想できないわよ。

 簪ちゃんと一緒に寮に戻ったら、もうラブラブなんてレベルじゃない愛し方しているし。あっ、思い出したら……❤

 

「あのぉ会長さん?」

「ひゃはっ!?」

 

 び、ビックリしたぁ! 静寐ちゃんの声で我に返ったわ!

 そんなわけで、部屋に入れそうもない私達は、急遽別部屋へ入ることに。元々この新棟自体、私達怜二君ハーレム以外は住んでないようなものだから、空き部屋は余りまくってるのよね。ところで鈴ちゃんはともかく、静寐ちゃんも帰省してなかったんだ?

 

「でもあれ……」

「どうしたの簪ちゃん?」

 

「束さん、今夜絶対着床する」

「「「ぶふぅっ!」」

 

 かかか、簪ちゃん!? 突然何を言い出すのよ!

 

「えっと、簪さん、それガチ?」

「うん。私の計算では、今日が束さんの危険日」

「ファーっ!?」

「いやいや、アンタどんな計算してるのよ……って、もしかしてあたし達の周期も把握してたりしないわよね!?」

「……(グッ!)」

「親指を立てるなぁ!」

 

 簪ちゃん、そんなことしてたの? いやいや! 今大切なのはそこじゃなくて!

 

「もしかして束さん、聖なる夜で勝負に出たの!?」

「かもしれない。私達と違って、ボテ腹になっても支障が無い」

「ボテ腹って……まあ確かにそうだけど……」

 

 これは年明け、というよりは3学期に入った辺り、荒れそうねぇ……

 

―刀奈side end―

 

 

 

 

 

<今日の一夏>

 

「お、終わった……」

「千冬さんと山田先生を拝み倒して、テストから課題に変更してもらった分、やっと終わったな」

「あとはこれを、先生に……出せば……」

「おい、一夏?」

「zzz……」

「まったく、恋人を前に力尽きてなるとは何事だ。……お疲れ様だ、一夏❤」

――チュッ❤

(うっ、一夏にキスをしたらアソコが疼いて……! スマン一夏、ちょっとだけ、先っちょだけだから……!)




今回も『R-18とは何か』を考える哲学回になりました。(オイ

チャイナボカンならぬ、コリアンボカン。
どんな事件も、頭アフロになればギャグになるって便利ですよね~。

束、ついに勝負を決めに走る!
過程は書けないんですがね、NOT R-18だから。(まだ言い張る


今回でエクスカリバー回は(強制)終了です。
オリ主には次回から、ロ○コンになってもらうかもです。(以前やったアンケート)
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