IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
ごきげんよう、吾妻怜二だ。
昨日は南の島に行ったはずが、ただ二人とイチャラブしただけで終わっちまった。後悔はしてないがな。
そして次の日の月曜日。一夏とオルコット、二人の模擬戦(オルコット曰く決闘)が行われるこの日、放課後の第3アリーナ観客席は1年1組の人間が集まっていた。
この場にいないのは当の一夏とオルコットの二人、あとなぜか箒もいねぇな。もしかして、関係者以外立ち入り禁止のピットに付いて行ったのか? まあそれならそれでいいんだが。
「織斑君、オルコットさんに勝てるかなぁ?」
「いくら織斑君でも、代表候補生相手は無理でしょ」
「吾妻君はどう思う? 同じ男として」
話を振られて、二人の戦力差を考える……までもなく、ほぼ一夏の負けなんだよな。
「よほど一夏に貸与される専用機がオルコットのものを凌駕しない限り、勝ち目はないんじゃねぇかなぁ」
「うわっ、辛辣」
「でもそうだよねぇ」
「そもそも、俺としてはそれ以前に不安要素があってな……」
思い出すのは、午後の授業が終わり、アリーナに行こうとした時に見つけた、慌てた真耶さんの姿。
「これ、山田先生から聞いたんだが……一夏の専用機、昼を過ぎても届いてないらしい」
「ええっ!?」
「それヤバくない? それじゃあ織斑君戦えないじゃん!」
「つまりこのままだと、織斑君不戦敗ってこと?」
「ある意味、オルコットにストレート負けするより酷い結果になるな」
戦えばまだ『負けると分かっていても、勇気を持って立ち向かった』とか言われるかもしれないが、ここまで来て戦わずに終わったらなぁ……。
「あっ! 織斑君だ!」
「オルコットさんも出てきた!」
クラスの一人が指さすと、こちらから見て左右のピットからそれぞれ、白いISと青いISが飛び出して来た。
青い方がオルコットのISだったか。ということは、白い方が一夏ってことだな。なんとか不戦敗は回避したか。良かった良かった。
「ところで、誰か二人の情報持っている人いる?」
俺を含め、全員が首を横に振る。少なくとも、一夏のは今日の昼を過ぎるまで完成してなかったであろう機体だからな。そりゃ情報なんてありゃしないわな。
ならオルコットの方は何かあるかと携帯端末で調べてみたら……結構簡単に出てきたな。
「オルコットのISは『ブルー・ティアーズ』、BT兵器搭載型の中距離射撃型……BTってなんだ?」
「あ、私知ってる! なんか脳波? みたいなものを使って、レーザーを撃つビットを操作するってやつだよ!」
「脳波でビットを操る? ガン○ムかよ」
これが某赤い大佐なら『当たらなければどうということはない』とか言いそうだが、一夏にそれが出来るかは甚だ疑問だ。スマン訂正、たぶん無理。だってさぁ……
「ちなみに、一夏がISの特訓とか勉強をしてるところを見たことある人~」
し~ん……
誰も手を挙げない。まあつまり、そういうことなんだろう。
「一夏の馬鹿野郎! 篠ノ之と剣道ばっかやってる暇ないだろうがぁ!」
あいつ、結局篠ノ之と剣道場で素振りばっかやってたのか! 確かに俺(や束)としては、お前と箒の距離が近くなるのはいいんだが、いいんだがぁ!
「もうこうなったら勝てなんて言わねぇ、せめてオルコットに一矢報いてくれ……」
「うわぁ、吾妻君
「織斑君への要求もすごく低くなってますし」
そうは言ってもさぁ四十院さん、これはさすがに無理だって。誰かがイカサマでもしない限り……待てよ。もしかして束が何か仕掛けてないだろうか?
(あいつが一夏を勝たせるために、何か仕掛けていれば……)
『さあ踊りなさい! わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる
一夏への期待を少しだけ持ったのと、試合開始直後に一夏がオルコットから先制攻撃をもらったのはほど同時だった。
……試合開始から27分が経過。戦況は言うまでもなく、一夏が劣勢だ。
さすが代表候補生と言うべきか、オルコットの持つレーザーライフルから放たれる射撃は、的確に一夏を狙っていた。
しかも悪いことは重なるもので
「さすがにあの刀一本じゃどうしようもねぇだろ」
「う~ん、最初は織斑君がテンパってあれしか出せないのかと思ってたけど……」
「あの機体、ブレード一本しか入ってないみたい……」
みんながツッコむように、一夏は片刃のブレード、刀一本で今までオルコットと対峙していた。
観客席一同、固唾を呑むこともなく一夏の機体に半ば呆れていた。というか、あんな機体に乗せられた一夏に同情すらしていた。
ブレオンとか、ロボットゲームのやり込みプレイでもない限りやとうと考えないだろう。ましてや、それをISでやろうなんて誰が考えるよ?
しかも、ブルー・ティアーズの武装があのライフルだけならいいんだが……
『では、そろそろ
そして1人と4基、5つのレーザーが一夏を直撃する、その瞬間
一夏が纏っていたIS、それが光の粒子になって弾けて消えた。
「え?」
その場にいた全員が、今の状況を理解できずに固まっていた。
しかも、弾けて消えたはずの光の粒子が一夏の周りに集まり形を成していく。そして光の粒子がまた消えた時、そこには最初よりも洗練されたフォルムの機体が存在していた。
『まさか、
オルコットの声が聞こえると同時に、観客席にもざわめきが起こる。
「織斑君、最適化しないで戦ってたの!?」
「それじゃあ、専用機の性能なんて出るわけ無いよ」
「も、もしかしてこれ、もしかするかも?」
一次移行によって
これは本当に、もしかしてワンチャン?
『おおおおっ!』
「お、織斑君のブレード、なんか光り始めたよ!?」
「うわぁっ! オルコットさんのビット真っ二つ!」
さっきとは明らかに動きが違う一夏に、オルコットはビットを嗾ける。が、4基のビットは突然光り出した一夏の刀に全て両断される。
さらに隠していた2基のミサイルポッドも破壊され、オルコットに肉薄した一夏が光る刀を振り上げ――
『試合終了。勝者――セシリア・オルコット』
「「「「え?」」」」
『あれ……?』
『はい……?』
一夏も、オルコットも、俺達も、ピットにいるであろう真耶さんや箒も。全員が状況を飲み込めていなかった。
今わかっているのは、リアルタイムモニターに表示されている一夏のSEが、0になっていることだけだった。
――――――
―――
―セシリアside―
――サアァァァ……
ピット内に設置されているシャワールームで、わたくしは温かな湯を浴びながら、先ほどの試合を思い出していました。
(今日の試合……)
勝ちはしたものの、わたくしの心はモヤモヤしたままなのです。
(あの一撃、もし受けていれば、わたくしは負けていた……あの
わたくしが知っている男は、常に母の顔色を窺うばかりだった父、そして両親が事故で無くなった後、オルコット家の遺産を狙う金の亡者達。それがわたくしの知る"男"というものでした。
ですが今回の試合で見た、織斑さんの目。媚びることの無い、強い意志を持った目でしたわ。
それによって『わたくしが思っている男が全てではない』ということを知りました。織斑さんには――一夏さんには感謝しなければ。
「そういえば、同じクラスにもう一人男性がおりましたわね」
確か吾妻怜二さんでしたか。あの方にもわたくし、時々睨んだりしてしまいましたわ。いつか謝罪する機会を作りませんと。
「吾妻、怜二……あら?」
なんでしょう、彼のことを考えたら、何か頭の中で引っ掛かりますわ。
「ですがあの方との接点なんて……きゃっ!」
――バンッ
もうっ! スイング式のドアにお尻をぶつけてしまいましたわ!
「痛……え?」
な、なんでですの? どうして今、痛いより先に、き、気持ちいいなんて……
ああ、あり得ませんわ! わたくしはそんな、お尻をぶつけて気持ちよくなるような――!
『わたくし、セシリア・オルコットを躾けてくださいニャン❤』
「な、なんですの今のはっ? わたくし一体、どうなって――!」
『わたくし、セシリア・オルコットを躾けてくださいニャン❤』
まるで何か、頭の奥底に追いやられていたものが、ふとした拍子に掘り出されたような――
『わたくし、セシリア・オルコットを躾けてくださいニャン❤』
「あ、ああ、あああああああああああっ!!」
思い、出しました……思い出しましたわ……っ!!
あれはそう、IS学園入学初日。男性操縦者がどのような人物か確認しようと屋上へ行って、それから……
どうして忘れていたのでしょう。このような、このような恥辱を……!
(わたくしに、英国貴族たるわたくしに……! ですが、この気持ちは……)
わたくしの心の中は今、あのような辱めを受けた羞恥、彼に対する怒り、そして……
「行かなければ、なりませんわね」
シャワールームを出て制服に着替えたわたくしはそう決意すると、学生寮に向けて歩き出しました。
わたくしはもう一度彼に、吾妻怜二に会わなければなりません――!
―セシリアside end―
―清香side―
「はぁ……」
織斑君とオルコットさんの模擬戦が終わって、私達はみんな学生寮に戻って来た。
「清香ぁ、最近ため息ばっかりだね」
「ああ、ごめんね」
「恋の病は完治するまで大変らしいからね~」
「だから違うってばぁ!」
これが恋の病だったらどんなに……ってそうじゃない!
でも、癒子に説明のし様も無いよぉ。まさか『吾妻君に胸揉んでってお願いしたことを後悔してる』なんて相談できるわけもないし……。
「う~ん、もういっそ、当たって砕けてみたら?」
「は?」
「そうやってうじうじ悩むより、行動に移せることがあるならやってみるのもアリじゃないかって話」
「そ、それ、もし悪い方に倒れたら……」
「でもどうせ、このまま時間だけが過ぎても良くはならないでしょ。それこそあれよ。『やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい』ってやつ」
う~ん……でも、確かに癒子の言うことも一理あるかも。
このまま吾妻君とギクシャクし続けるより、もう一度二人きりの時に会って、胸の件を忘れてもらおう。
「……うん、そうだね。そうしてみる」
「そ、そう」
「それじゃあ、ちょっと出かけて来るね」
「え、さっそく?」
癒子が驚いた顔をしてるけど、私は気にせず部屋を出た。
聞いた話では、吾妻君の部屋は物置だった場所を改装した場所で、今は一人部屋だったはず。そこなら――!
―清香side end―
――――――
―――
「いやぁ、いっくんってばやってくれるね~♪」
「あの負け方は予想外だったな」
「あ、あははは……」
寮の部屋で、(もういるのが普通になってる真耶さんを含む)俺達3人は一夏vsオルコットの試合を振り返っていた。
「で? どうせ今の口ぶりから、試合映像を覗き見してたんだろ?」
「もちもち! だって、自分が手掛けた機体の動作確認するのは当然でしょ?」
「え、篠ノ之博士「束さん」た、束さんが手掛けたんですか? ですがあの機体は、倉持技研から――」
「んふふ~、いっくんの専用機『白式』って、実は連中が第3世代機開発に失敗して放棄してたものを、束さんがちょ~っと弄って使えるようにしたものなんだよね~。まさかそれが、いっくんの手に渡るとは思って無かったけど」
「ええっ!?」
「おまっ、いつの間にそんなことしてたのかよ」
倉持技研だっけ? そのIS開発してるところに忍び込んで、廃棄されてた機体を動くようにしたって……そんなことしてるからお尋ね者になるんだろうが。
「ですが、それならすぐに織斑君に渡せたはずでは?」
「な~んか、突然動くようになった白式を解析してて遅れたらしいよ~。安全チェックだけしてればいいのに、それ以上の解析までしてるから、いっくんに渡すのがギリギリになっちゃったんだよ」
「ええ~……」
今日1日気を揉んでいた真耶さんは、束から話を聞いてゲンナリ顔になった。今回の被害者は、一夏と真耶さんだな。
「ということは、一夏の機体にブレード一本しか入ってなかったのも?」
「あはは~……頑張って『零落白夜』を入れようとしたら、拡張領域がパンパンになってしまいまして……」
恥ずかし気に頭を掻く束。なんだその『零落白夜』って。
「やっぱりあれは、『零落白夜』だったんですか!?」
「真耶さん、知ってるんですか?」
「えっと、今後の授業で教えるんですが、ISは稼働し続けると経験を溜めていきます。そしてその経験が一定値を超えると、
「二次移行……今日一夏の機体に起こった一次移行の、次の段階ってことですか」
「そうです。そして二次移行で、ワンオフ・アビリティーと呼ばれる特殊能力が発現することがあります。そして織斑君の白式が持つ『零落白夜』、あれは元々、織斑先生が現役時代に乗っていた機体『暮桜』のワンオフ・アビリティーなんです」
「へぇ、姉弟で同じ能力が」
「ああいえ、姉弟だからと言って、同じ能力が発現するとは限りません。なのであれは、束さんがワンオフ・アビリティーを再現したものではないかと」
「せいか~い! まーやんに1ポイント!」
真耶さんの推測に対し、束は両腕で丸を作って肯定した。
それにしても……二次移行、ワンオフ・アビリティー、覚えなきゃいけない単語は尽きないなぁ。……期末テスト、大丈夫だろうか?
「大丈夫ですよ、先生が責任持って教えてあげます♪」
「いやいや、ここはIS開発者である束さんの出番でしょ☆」
「ふふふ……」
「んふ~……」
……怜二です、美女二人から大岡裁きみたいに両腕をガッチリ掴まれて、πの感触と痛みで複雑とです……。
なんて惚気ていたのがいけなかったのだろうか。
――バンッ!
「吾妻怜二さん!!」
あの金髪縦巻きロール、セシリア・オルコットがノックも無しに部屋に乱入してきたんですがぁ!?
「お、オルコット?」
「あ、あの、オルコットさん? 一体どうしたんですか?」
「や、山田先生? どうしてこちらに? といいますか、そちらの女性はどなた?」
突然乱入されて、俺も真耶さんも気が動転しているが、オルコットもオルコットで、まさか部屋に俺以外がいると思わなかったのか気が動転していた。
「あ~れっきゅん、これまた"あれ"が必要なんじゃない?」
「そうかも……」
同じ相手に2度も使うのは気が引けるが……
「そうやって、またわたくしの記憶を消そうというんですの!?」
「……え」
その瞬間、俺の頭の中が真っ白になった。
「今、なんて……」
「わたくし、思い出しましたの! 入学初日の放課後、校舎屋上で、貴方とわたくしの間で何があったのかを!」
「……そう、か……」
どうしてかは分からないが、日時と場所が合ってるってことは、本当に記憶が戻っているんだろう。
そうなると、後はオルコットが俺を告発なりして、良くて退学処分、下手すりゃ後ろ盾のない俺はお貴族様の権力で文字通り葬られるわけだ。
はぁ~、俺の転生人生、短かったな~。
「それでオルコット、お前は俺をどうしたいんだ?」
「あ、あの、オルコットさん?」
「山田先生、申し訳ありませんが、これはわたくしと彼との問題です」
「あ、う……」
真耶さんがオルコットを落ち着かせようとするが、返り討ちになって黙り込む。
「わたくしの心は今、怒りが渦巻いておりますの」
「だろうな」
「それ以外の感情もありますが、それはいいでしょう。吾妻怜二さん、わたくしが貴方に求めるのはだた一つ。責任を取っていただきますわ」
「責任、ね」
さっき言ったように、性犯罪者として裁かれろってところだろう。まあぶっちゃけ、そう言われても仕方ないことをしたんだし、今更ジタバタしても……
「怜二さんは責任を持って、わたくしの
「……んんっ!?」
あのー、絶対に俺の聞き間違いだよな? 『俺』が『オルコット』の所有者になる? 逆じゃなくて? 俺を所有物にして、奴隷のようにこき使ってやるって意味じゃなくて?
「あ~なるほど」
「束、なるほどってどういう……」
なんか一人だけ理解しましたって顔の束が、オルコットに近付いていく。
「セシリアちゃんだっけ? ……君、れっきゅんに躾けられて、気持ちよくなったんでしょ?」
「っ!?」
束がニヤニヤしながら問いかけた瞬間、オルコットの体がビクンと跳ね上がった。
(まさか、オルコットって……
英国貴族お嬢様、まさかの癖暴露である。……もしかして、俺はその癖の扉を開けっちゃったり?
「それなら話は早い。君もれっきゅんの
「怜二さんの、女?」
「束さんもまーやんも、れっきゅんの女、ハーレムの一員なんだよ」
「は、ハーレム……!」
「どう? ハーレムの一員になって、れっっきゅんと淫靡に乱れる生活を送ってみない?」
「入ります! 入りますわ!」
「ファーッ!?」
誰が想像しただろう。あの女尊男卑丸出しで日本蔑視をしていた貴族娘が、俺のハーレムに脇目も振らず入りたがるなんて。
「で、ですけどオルコットさん、どうして怜二君のものになりたいと?」
「それは……怜二さんに躾けられた時、わたくし、どうしようもないほど感じてしまいまして……そして記憶が戻った時も……」
そこまで口にすると、オルコットは制服のスカートをたくし上げ始めた。
「辱められた怒りよりも、あの時の快感の方が忘れられず、このようになってしまいましたの……❤」
そこには、股間からふともも、ふくらはぎを伝い、黒タイツを湿らせる線が何条も走っていた。
「ですから怜二さん、わたくしを貴方のものにしてください! セシリアの"初めて"をもらってくださいまし!」
「むふふ~♪ れっきゅん?」
「分かってる」
元々俺に拒否権なんかない。何かしら責任は取るつもりだったんだ。それでオルコットの――セシリアの口からそんなこと言われたら、やることは決まってる。
「セシリア、俺の
「はい! 私を躾けてんんっ!」
躊躇いなく頷いたセシリアを引き寄せ、その唇を奪う。
「んちゅぅ……❤ ぷはぁっ、れ、れいじさん……?」
「あの時は、偏った思想に染まった駄犬を躾けるためにやった。けど今日は別だ」
「今日はセシリア・オルコットを、俺の
「あっ……はい……はい……っ!」
目尻に溜まった涙を拭ってやって、俺はセシリアをベッドの方に
――バンッ!
「まま、待ってください!!」
「はいぃ!?」
「あ、相川さん!?」
「れっきゅ~ん、今日は千客万来だね~♪」
「それに待ってとは、何を待てばいいんですの!?」
セシリア乱入時と同じく束以外がテンパってる状態で、
「わ、私も吾妻君のハーレムに入ります!!」
相川さんの爆弾発言が投げ込まれた。
……
「「「ファーッ!?」」」
「いやぁ、面白くなってきたね~☆」
「相川さん!? 一体どうして」
「すみません先生、吾妻君とお話する必要があるんで」
「あっ、はい」
「吾妻君!」
「お、おう!?」
突然呼ばれて返事をした俺の前に、相川さんが立つ。
「吾妻君、オルコットさんだけでなく、私にも記憶操作したでしょ?」
「記憶操作って、まさかセシリアとの会話を……」
「ドアに耳付けながら聞いてた!」
「おい」
何してんの一体。俺が相川さんにやったことを一旦横によけて、何してんの。
「別に俺、相川さんに記憶の操作なんて……」
「そうだよ~。ちょっと催眠術かけて、おっぱい触っただけだもんね~」
「うぉぉい!?」
「怜二君、そんなことしてたんですか?」
「怜二さん!?」
束の裏切り者ぉぉ! 部屋ん中の視線が途端に冷たくなったぞクソが! というかなぜここで裏切る!?
「あれから私、吾妻君に胸を触って欲しいって言ったこと後悔して、頭がいっぱいになって大変だったの! だからそのことを忘れてもらおうとここに来たの! だけどオルコットさんが吾妻君のものになるって聞こえて、色々諦められなくなったの! だから同じように責任取って! 吾妻君のものにして!」
ふーっ、ふーっ、と息を荒くしながら、相川さんはここまでを一息で言い切った。
「れっきゅん」
「分かってるから」
「怜二君、ここまで慕われて、据え膳食わぬは男の恥ですよ?」
「分かってますから!」
真耶さんまで乗っかって来ないで! この作品にあるまじき、結構シリアスな場面なんですから!
「相川さん、本当にいいの?」
「もちろん。だから、さっきオルコットさんにしたみたいに、私にも、して?」
「分かった。……俺の
「っ! うん……! はぅ……ん……❤」
下の名前を呼ばれて目を見開いた清香の顔を引き寄せ、唇を重ねる。
そして唇を離すと、はにかんだ笑みの清香が目に映った。
「えっと、ふつつかものですが、これからよろしくお願いします」
「わ、わたくしも、これからお願いいたしますわ」
清香とセシリア、二人から深々と頭を下げられる。
そんな二人を見て、今まで抱いていた罪悪感を感じなくなったのを感じ、自分はずいぶん現金な奴だと思った。
その後、俺は清香とセシリア、二人を閨を共にした。もちろん、と言っていいのか、束と真耶さんも途中参戦して。
ただ、清香とセシリアの"最初"は邪魔しないよう、わざわざベッドの3方に仕切りを用意したりと、同じ同性の気持ちを汲んだみたいだ。
「い、今更だけど……これからは、怜二君って呼んでいい……?///」
「いいぞ。ちょっと気恥ずかしいけどな」
「わたくしも、怜二さんのことを、ご主人様と……///」
「さすがにそれは勘弁してくれ」
<今日の一夏>
「はぁ、また千冬姉にどやされた」
「仕方あるまい。武器の特性を確認もせず振り回して、結果SE切れで負けたのだからな」
「『明日からは調練に励め、暇があればISを機動しろ』って言われたしなぁ。明日からまた頑張るか」
「……」
「というわけで箒、明日からまたよろしくな」
「っ!? そ、それは、私にも調練を付き合えと言うことか?」
「嫌か?」
「い、いいや!? 私から言い出したことだからな! 最後まで付き合うとしよう!」
「おう、頼むな」
(ま、また一夏が私を頼ってくれる! ふ、ふぉぉぉぉぉっ!)
(最近の箒、木刀振り回さなくなって、昔みたいに話しかけやすくなったよなぁ)
Q.相川さんとセシリア、どっちが先にハーレムINするの?
A.まとめていただきます! なお、途中で束と真耶が乱入して5Pになる模様()
この回でようやっと、代表決定戦まで終了しました。次はクラス対抗戦で、凰鈴音が参戦してきます。
鈴は一夏のセカンド幼馴染なため、束の悪い虫認定が確定しています。なのでオリ主が手籠めにするのも確定なんですが、どういう方向に持っていくか、そこが悩みどころ。
R-18と胸糞のラインを踏まないよう、電流イライラ棒みたいに頑張って進めていくつもりなので、今後もご愛顧いただけると幸いです。
※お試しでアンケート入れてみました。(実施期間は夏休み編クラス対抗戦が終わるまでを予定)
ちーちゃん、どう思う?
-
ハーレムINするべき
-
ハーレムINするべきじゃない
-
ぽんぽんペイン担当でしょ?