IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
馬鹿姫が帰っていって、IS学園1年1組に平和が戻……いや、前から平和とは遠かったな。
とはいえ、一夏を狙う面倒な奴はいなくなったから、静かには――
「いいじゃない! ケチケチしないでちょうだいよ!」
「だから無理だと言っているだろう!」
――なると思っていた時期が、俺にもありました……
――――――
―――
「アイリス殿下が帰国されたからといって、気を抜かずに授業を受けるように」
「「「「はい!」」」」
馬鹿姫が帰った翌日のSHR、千冬さんのお言葉にクラス全体が返事をした。
皆思ってるだろう、あの馬鹿姫がいなくなって逆に授業に集中出来るって。
「でも王女殿下、織斑君を連れて行くとか言ってたけど」
「次の日すぐ撤回してたね~」
「しかも聞いた話じゃ、帰国の際に日本人を1人連れて行ったって」
何人かは現場――馬鹿姫の一夏お持ち帰り宣言の場面にいたのか、コソコソ話を始める。お~い、SHRが終わる前にそれは……
――スパパパァァンッ!!
「いっ!」
「だっ!」
「いっ!」
「お前ら、私の話中にいい度胸だな?」
「「「す、すみませ~ん!」」」
ほらみろ、出席簿アタックを食らう羽目になった。あれで叩かれ続けると、一夏みたいになるぞ。
「へっくしゅん!」
「どうした一夏、風邪か?」
「いや、違うと思う……」
それにしては一夏、えらくゲッソリしてねぇか? まさか……(ツヤツヤの箒を見ながら
「それではSHRを終わる。山田先生」
「はい! 1時限目はIS理論です、教科書を出してくださいね~」
一部生徒が痛みに頭を押さえる中、学園の日常が始まるのだった。
という感じで終われば良かったんだが、そうは問屋が卸さないようで――
「織斑一夏はいる!?」
休み時間、例の双子の片割れが飛び込んで来た。えっと、確か姉のファニールだったか。妹はいないところを見ると、前回俺に近付いたのが気に食わなくて置いて来たのか?
「お、おう。俺が織斑一夏だけど……」
「やっといた! 先週いなくて無駄足だったんだからね!」
「そ、そうか。でもそれ俺悪くないよな?」
ファニールの勢いに、一夏はタジタジだ。まあ先週も馬鹿姫に連れ回されてたから、どっちかっていうと被害者だよな。
そんな一夏の言い分を聞く気が無いのか、自分から言っておいて端から興味がないのか。ファニールはビシッと一夏を指さすと
「まあいいわ! アンタのIS、白式だっけ? それの情報を寄こしなさい!」
そんなことを言い出した。
「……」
「……」
「……」
((((何言ってるのこの子……))))
教室全体が、シーンと静まり返った。
「えっと……はい?」
「だから、ISの情報! あるでしょ? 機体データとか。あとアンタの生体データも! ほら!」
「いや、ほらじゃなくて……れ、怜二ぃ」
「なんで俺に振るんだよ」
いやマジで。けどまあ、仕方ないか……
「おい双子姉」
「ちょっと! その呼び方やめなさいよ! 私にはファニールって名前があるの!」
「ならファニール、お前自分が何言ってるのか分かってんのか?」
「何って、カナダ政府から言われたことを言ってるだけよ! 『織斑一夏とISの情報を手に入れて来い』って!」
「ええ~……」
なんだろう、代表候補生ってISの操縦だけじゃなくて、頭も切れると思ってたんだが……
「それ、マジでカナダ政府が言ってたのか?」
「そうよ。あと『織斑一夏と恋仲になればなお良し』とか言ってたけど、それは却下。私達にも、選ぶ権利はあるから」
「だってよ、一夏」
「そこで俺にボールを戻してくるのかよ。というか怜二」
「ん?」
「俺や白式のデータって、渡したらマズいんだよ、な?」
「なんでよ!? ケチケチしないでちょうだいよ!」
「だから無理だと言っているだろう!」
まるで確認するかのような一夏のセリフに、ファニールがキレる。そこに箒も参戦して、泥沼の様相を呈して来た。あったま痛いんですけどぉ……
「一夏、なんで疑問形なんだよ。そもそも、お前や俺がこのIS学園にいる理由はなんだ?」
「それはお前、ISを動かせたからで……」
「だよな? それで、各国はこう思ったわけだ。『世界初の男性操縦者、織斑一夏の情報が欲しい』って。……場合によっては、お前を解剖してでも」
「あっ……」
思い当たりがあったようだ。俺の家にも来たからなぁ、『科学の発展のため、君を解剖させてくれ!』とか抜かした奴が。
「そんな各国の思惑の果てに、俺達はIS学園にいるんだぞ。それで今ファニールにお前の情報を渡したら、何のためのIS学園強制入学だよ。他の国もクレクレ言って群がって来るぞ」
「そ、そうだよな」
「そんで、今のファニールのセリフ……というかカナダ政府の命令は、立派な立派な協定違反なわけで」
各国の取り決めで俺達はIS学園行きになったのに、そこでデータ寄こせは無いだろ。カナダ政府も、その辺きっちり守秘義務を課しとけよ。普通は課さんでも分かりそうなもんだが。
ISの情報も然りだ。というか、こっちは別の意味でヤバいな。他国のIS情報を手に入れようとか、紛うことなき産業スパイだろ。正面から堂々と手に入れようとしてるから、スパイって言っていいのかあれだけど。
「まあ、詳しい話は後ろの人から聞いてくれ」
「誰よ後ろの、人……」
「私だ」
ファニールが振り向くとそこには、こめかみをピクピクさせて怒ってますアピールをしている千冬さんの姿が。
「まさか、白昼堂々と産業スパイの真似事をする奴がいるとはな……」
「さ、産業スパイ!? そんなことしてな――」
「今まさにしていただろうが! アラスカ条約の全文を叩き込んでやろうか!?」
「ひぃぃぃぃぃ!」
激おこぷんぷん丸を通り越して、ガチギレしている千冬さんを前に、ファニールは怯えることしか出来ない。
そんな彼女の首元を掴むと、千冬さんはズルズルと引き摺りながら教室を出て行った。
「あ、あんなにキレてる千冬姉、久々に見たかも……」
「さすが織斑先生、すごい貫禄……」
「「「「絶対あそこまで怒らせないでおこう……」」」」
クラスメイトの総意に、一夏もうんうんと頷いていた。
それにしてもカナダ政府、人選ミスってるとしか言い様がねぇよ。
――――――
―――
ファニールが連行された以降、授業に千冬さんの姿は無かった。もしかして、1日中説教してたんだろうか?
馬鹿姫が終わったのに、まだ面倒なのが残ってたなーとか考えながら寮の部屋のドアを開けると
「遅かったな怜二。そら、抱け」
「んぐっ! んぐぅぅぅぅぅ!」
「あっ、お兄ちゃんだ~!」
千冬さんの手によってだろう、簀巻き状態でベッドの上に転がされたファニールと、笑顔で手を振るオニールがいた。
なんだろう、刀奈さん達を彷彿とさせる光景だな。しかもオニール、なんでお前ISスーツ着てんだよ。
いやいや、それよりもっと先に聞くべきことが。
「あの、これは一体どういうことですの?」
俺の脳みそが再起動する前に、一緒に入って来ていたセシリアが説明を求めた。ナイス。
セシリアの後ろからハーレム面々が入って来ては『え? これどういう状況?』って顔になる。特に1年1組以外のメンツは目が点だ。
「そうだな、きちんと説明しておこう。まず1組の人間は知っていると思うが、コメット姉が一夏に対して、生体データやISデータを要求して来た」
「はぁ? ばっかじゃないの?」
「昼からずっと見かけないと思ったら……」
「先生からお説教を受けていたんですね……」
火の玉ストレートの鈴に、同じクラスの乱とヴィシュヌも同意の眼差しをファニールに向ける。
「本当に、これは酷い。シャルロットさんですら、もう少しマシだったのに」
「えっ、ちょっと静寐!? 僕そんな風に思われてたの!?」
「同じポンコツスパイだからねぇ」
「清香までぇ!」
おーいそこ、あんまりシャルをいじめてやんなー。加虐心そそられるのは理解できるが。
あ、はいはい続きをどうぞ。
「うむ。で、だ。それら全部をひっくるめて、学園からカナダ政府に抗議をしたわけなんだが」
「学園から? 日本政府はどうしたんですか?」
グリフィンの疑問に、俺を含め他も頷く。こういう自分達が優位に立てる場面でしゃしゃり出てくるのが、日本政府の連中だろ?
「今は無理だな。石馬鹿元首相を含め、与党議員の大半が年明けに爆散している。とてもじゃないが、他国と交渉出来るような状況ではない」
「そこに繋がるんですか」
聞けば、与党は『まともだが経験不足な若手vs経験豊富だが主要ポストに就けたらダメなゴミ老害』で内ゲバをし、野党は野党で『次の選挙で大勝したらどんな利権を懐に入れようか』と皮算用ばかりしていて、まともに機能していないんだとか。馬鹿かな? 馬鹿だったわ。
「逆に後ろ玉を気にせず交渉が出来て楽だったと、学園長も言っていた」
「残当。それで?」
「私がお願いしたの。『何でもするから許してください』って」
おっと、オニールが突然手を挙げて発言して来た。
……ん? 今何でもするって言ったよね?
「というわけで、怜二のハーレムに入ることを条件に、今回のことを見逃すことになった」
「……マジで?」
「と言いますか、本当にその条件にしたんですの……?」
「もちろん言い方は変えたぞ? 『私の監視が行き届くようにさせてもらう』とな。つまり、この部屋の住人になるということだ」
「oh……」
きっとカナダ政府も、『まあブリュンヒルデの監視下に置かれるだけで済んでよかった』ぐらいにしか思ってないだろうな。
「お兄ちゃん!」
「うおっと!」
オニールが俺に抱き着いてきた。ISスーツ越しだからか、柔らかいものが腕に……
「私は嬉しいよ。お兄ちゃんと一緒にいられるんだから」
「そ、そうか。オニールはいいとして、ファニールはどうなんだ?」
「お前も覚悟を決めているよな?」
「んぐぅ! ふぅぅぅぅ!!」
いや千冬さん、めっちゃイヤイヤ首振ってるんですが。知ってたけど。
一夏と恋仲になることを拒否ってたくらいだし、俺とならOKとはならんでしょ。
「それぐらい、想定の範囲内だ。怜二」
「はい?」
「束が言っていた『イーグル師匠』とやらの力を見せてやれ」
「ぶはっ!」
そこで出てくるのかよイーグル師匠!
「ちなみに、イーグル師匠の力とはどんな力なんだ?」
「夏休み中、千冬さんが胸の一揉みでビクンビクンしたあれです」
「!?///」
「ちょっ! なに顔真っ赤にして蹲ってるんですか!」
「織斑先生、可愛い……」
「あれは乙女ですわぁ」
自分で話振っといてその仕草はアザトイから! そして清香、お前はつくづくだなぁ!
「そ、それなら確実だな……怜二、コメット姉の後でいいから、同じことしてくれ❤」
「……了解」
もうなんか、千冬さんが可愛いからいいや。俺は考えることを止めた。
何はともあれ、まずは簀巻きファニールを解放してやってと。……猿轡とか必要だったか?
「ぷはぁ! あ、アンタ達、こんなことしてタダで済むと……!」
――ムニュッ
「ふぁぁぁんっ!❤」
こいつもISスーツだったから、思い切ってTKBを摘まんでやったんだが、すごくいい反応。
『僕も出番だね~』
もう
『わーい』
「んきゅぅぅ! な、なんでよぉ……どうしてこいつに触られると、嬉しいのぉ……」
「ファニール、正直になろう? 私達がお兄ちゃんの一緒になるのが、運命だったんだよ」
「うん、めい……?」
「うん!」
「そう……なんだ……んんんっ! 怜二好きっ、好きぃぃぃ!❤」
「一緒にお兄ちゃんのこと、好きになろうね❤」
「んんぅ……怜二のが、いっぱい……❤」
「お兄ちゃんの、気持ちよかったぁ……❤」
で、この状況が生まれたってわけ。いやうん、2人とも、その……可愛かったぞ?
心より先に身体を攻略してたからね、仕方ないね。(罪悪感封印中
「今更だけど、学園内の専用機持ちはほぼ怜二のお手付きなんスよね」
「そう考えると、織斑一夏より怜二の方が重要度高いな。そ、そんな怜二に抱かれたオレ達も……///」
「ダリル~、帰ってくるっスよ~」
フォルテの言う通りなんだよなぁ。例外は一夏と箒ぐらいか。一夏相手とか死んでもごめんだがな。
ISスーツ姿で大の字になっている双子だったが、やがてのっそりと起き上がると
「わ、私を惚れさせた責任、取りなさいよね……!❤」
「お兄ちゃん、これからよろしくね❤」
……俺、ロリコンって呼ばれてもいいや。いや、鈴や蘭ちゃんに手ぇ出してる時点で今更か。
「怜二、変なこと考えてない?」
「いや別に?」
鋭い鈴には、股間を刺激して黙らせよう。
「にゃっ、い、いきにゃりぃぃぃぃぃ!❤」
<今日の箒>
「ほ、箒……」
「んふふっ❤ 一夏、私が欲しいか?」
「ああ、欲しい……」
「私もだ❤」
「箒ぃ、ほうきぃ……!」
「あひっ❤ 素敵だぞ、一夏。あんなロリ双子に靡かないよう、私のおっぱいを好きになれ❤」
ファニールやらかし。
ISABの登場キャラは、どうも安定しないですね。
『ここまで馬鹿キャラじゃねぇだろ!』と思った方は『オリ主との睡眠ニャンニャンで馬鹿にされちゃった』と思っていただければと。うん、苦しい。
そしてハーレムへ。
ちなみに、2人の専用スーツ姿が好きです。ヴィシュヌもそうですけど、通常のスーツより股間部分の露出が(エロ親父発現
AB含めた主要キャラも、残すはベルベットとクーリェだけになりました。(だよね?)
少なくとも、ベルベットは出したいなぁと考えています。
理由:πが大きいから(どうしようもないエロ理由