IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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※この作品はフィクションです

お守り


第81話 はい、二人組つくってー

 自国の無能が爆死(物理)したことに対して、興味が無かったり喜んだりしている人達がいる一方、実害を被っている人間も存在していた。

 

「まさか、こんなことで……!」

 

 女性権利団体の本部がある日本のとある幹部も、その実害を被っている1人であった。というより、女権団が最も被害を受けていた。

 

 日米中露と主要国のトップが次々に亡くなったことで、彼等に鼻薬をたっぷり嗅がせていた女権団は政府中枢への影響力を失った。

 その中でも日本は、増税メガネやエッフェルBBAなどの有力馬鹿も一度に失い、倉持技研等の末端にしか内通者が残っていない有様であった。

 

「それでも、欧州に比べればまだマシ、か」

 

 一見何も影響がない欧州であったが、実は日本以上の被害であった。

 ロシアのプッチンが死亡した際に『政府内に内通者がいたはずだ! 死体にしてでも探し出せ!』と後任者が発言、核ミサイルの座標情報を書き換えた犯人が見つかり処刑された。

 それを見た他の欧州諸国も調査を開始、全く関係ないところで女権団の内通者が炙り出されてしまったのだ。

 

(去年の衛星砲の件を掘り起こされそうになって、本部はトカゲの尻尾切りを実行。ISを出撃させた国の支部は軒並み壊滅してしまった)

 

 こうして隣国への野望ごと自身も木端微塵になったプッチン大統領は、人知れず世界平和に貢献していたのだった。

 

 

――――――

―――

 

 

 そして実害を被っている組織がもう一つ。

 

「ペンタゴンの内通者にまで捜査のメスが入ったか」

「最悪だ。あそこの人員を抱き込むのに、どれだけの金と時間をかけたことか」

 

 秘密結社『亡国機業』の幹部会で、円卓を囲む人間達が頭を抱えていた。

 

 女権団同様、亡国機業も政府中枢やその周辺に配置していた内通者を失い、身動きが取れなくなっていた。

 幸いなのは、内通者とのやり取りに使用していた連絡手段が使い捨てだったため、芋づる式に組織へ捜査の手が及ぶことが無かったことか。

 

「実働部隊である『モノクローム・アバター』も壊滅しているのよね?」

「ああ。スコール共々全滅だ」

 

 チラッと幹部の一人が視線を向けた先には、円卓に一つだけ空席があった。

 

「人員もそうだが、ISも消失している方が問題だ。アラクネにゴールデン・ドーン、サイレント・ゼフィルスまで」

「特にサイレント・ゼフィルスが痛いな。試験機とはいえ、せっかくの第3世代機を失うことになるとは」

「さらにはアリーシャ・ジョセスターフとテンペスタも、エクスカリバーの一件で再度檻の中、か」

「本当に、頭の痛い……」

 

 結局建設的な意見は何も出ず、ひとまずは『各国の内通者狩りが落ち着くまで活動を縮小する』ことだけが決まった。

 プッチン大統領に負けず劣らず、トランペット大統領も(ry

 

 

――――――

―――

 

 

「ってことらしいよ」

「どうやって情報ブッコ抜いてきたのやら……束ならどうとでも出来そうだけど」

 

 ただ少なくとも、休日の朝の目覚まし代わりに聞かされる話じゃないと思うんだが。

 

「まあいいや。有用な情報には違いないし。ほれ」

「あんっ❤」

 

 妊娠をカミングアウトされてから、どうも束のおっぱい揉む頻度が増えてる気がする。でも俺は悪くない、揉み心地いいのが悪い。

 

「いいな~、私もお兄ちゃんにお触りして欲しいな~」

「ちょっとオニール!?」

「にぃに、頭撫でて~」

「お兄、私にも頼むぞ」

 

 最近ハーレム入りしたコメット姉妹――というよりはオニールに、ラウラとマドカも混ざってベッドの上が狭い……でも可愛いから仕方ない。(色々諦め

 休日だからか、俺以外の面々も部屋でゴロゴロしてるのが多かった。刀奈さんや真耶さんがいないのは、学校行事の仕事があるからだろうか。……なら、どうして千冬さんがまだ部屋にいるんだって話なんだが。

 

「ところで織斑先生、3学期って何か行事あるんですか?」

 

 2度寝しようか悩んでいた清香が、千冬さんに質問する。そういえば入学時のパンフレットにも、3学期のことはほとんど書いてなかったな。実質3か月もないし、学年末テストぐらいか。嫌な行事だな……

 

「例年なら、学年末テストぐらいだ」

「うげっ」

「……ぐらいなのだが、今年は一夏や怜二がいるからな。各国からも2人の試合を見せろと要請が山のように来ていることもあって、中止になった学年別トーナメントを再度開催しようという話がある」

「あ~ありましたね、1学期に」

 

 VTシステムだっけ? シュヴァルツェア・レーゲンに密かに入れられてたそいつが原因で、ラウラが暴走しちまったんだよな。一夏が何とかしたものの、結局データ取りの1回戦だけ全員がやって、あとは中止になったあれか。

 

「そうだ。教師部隊を送り込むから避難しろと言ったのに、お前と一夏が無茶をやらかしたあれだ」

「織斑先生、根に持ってらっしゃいますわね……」

「いやいやあれは、全面的に一夏が悪いんであって……」

「今度やったら、私が孕むまで付き合ってもらうぞ」

「怖っ!」

 

 何その脅し文句!? 俺の方がタマヒュンしそうだよ!

 

「でもそうかぁ、トーナメントをもう1回やるのかぁ」

「今度こそ、一夏には箒と組んでもらわないとな。じゃないとまた箒があぶれることに……」

「箒ちゃんも、もうちょっと友達付き合い出来ればね~……」

「束、お前が言えたことか?」

「ちーちゃん辛辣ぅ!」

「でもタバネ、実際にチフユ以外のフレンドはいないんでしょ?」

「トドメ刺しに来ないでもらえるかなぁ!?」

 

 『れっきゅ~ん!;;』とか言って泣きついて来たから、ラウラ達と同じように頭を撫でてやったら笑顔になった。チョロい。

 

「それで、今回は誰が怜二と組むの? あっ、鈴は前回組んだから除外ね」

「ちょっと待ちなさいよ! 前回の合同タッグマッチだって、きちんとじゃんけんで勝ったのよ! 今回だってそうするべきでしょ!」

「勝負は公平だったけど、怜二の隣で公平にするべきだと思いま~す」

「こんな時だけ公平を持ち出すなアザトイ!」

「僕はそんな名前じゃなーい!」

 

 鈴とシャルがベッドの上でキャットファイトを始めた。あまりにドタンバタンするもんだから、スカートが捲れて中が……シャル、さすがにその下着はアダルティすぎると思うんだ。

 

「たぶんロランは神楽と組むんだろうね~」

「そうだと思うよ。あの2人なら――」

「……なあ、静寐」

「怜二君、どうかした?」

 

「ロランって……誰だっけ?」

 

「ファッ!?」

「れ、怜二君!?」

 

 清香と静寐が驚愕の視線を送ってきた。

 いや、マジで誰だっけ……思い出せない。

 

「ほらっ、2学期に篠ノ之さんを追い回してた!」

「清香、その言い方もどうかと思うんだけど……」

「ああっ! あいつか!」

「怜二君もそれで思い出してるしぃ……」

 

 いたないたいた! なんちゃってオランダ代表候補生。あっ、じゃあハーレム入りしてないの、一夏と箒以外にこいつもか。前回の訂正しておかないと。(ダレニ?

 

 

――――――

―――

 

 

「というわけで、中止になった学年別トーナメントを、再来週に行うことになった」

 

 翌日のSHRは、さっそくトーナメントの話から始まった。

 

「前はせっかくペアを組んで練習までしたのに、1回戦だけで終わっちゃったんだよねぇ」

「今回は最後までやりたいね」

 

 クラスメイト達も1学期のことを思い出したのか、やる気は十分のようだ。

 

「一夏、今回は私と組むぞ!」

「お、おう」

「織斑と篠ノ之、お前達は申込用紙の提出不要だ」

「はい?」

 

 姉からの突然の指示に、一夏が思わず聞き返す。

 

「お前は篠ノ之と組め。これは決定事項だ」

「えっ、ちょっと千冬姉?」

「さすがです織斑先生!」

「箒ぃ!?」

 

 思わず周りを見回してるが、一夏に対してクラス全員『まあ、そうなるな』って視線しか返していない。

 

「ペアを組んでのトーナメントか。これは、誰と組むか……」

 

――スパァァンッ!

 

「おふっ❤」

「ロランさん?」

「わ、分かってるよ。神楽と以外組むはずないじゃないか(汗」

「♪」

 

 こっちはまぁ……うん。あと久々に見た気がする、ロランが竹刀で尻シバかれるところ。

 

「それと吾妻」

「えっ、あ、はい」

 

 突然呼ばれて間の抜けた返事をした俺の目の前で、千冬さんがどこからか箱を取り出して机の上に置いた。

 

「1学期と違って、お前のペアを選ぶのは骨だろう。その箱から引いた奴と組め」

「「「「ええ~~~!?」」」」

「俺だけくじ引きっすか……」

 

 確かにその方が後腐れは無さそうだけど……俺だけ選択権が無いみたいで悲しいな。

 

「ほら、さっさと引け」

「ういっす……」

 

 千冬さんにせっつかれ、渋々箱の中に手を突っ込む。そんで紙片を一枚掴んで引き抜くと、折りたたまれた紙を開く。

 

『山田真耶』

 

「……織斑先生?」

「山田先生を引いたか。まあ頑張れ」

 

「「「「ええ~~~~!?」」」」

 

 ちょっと待てぇ! 教員が混ざってるってどういうことだよ!? 反則もいいところじゃねぇか!

 

「お待ちください! これはさすがにおかしいですわ!」

 

 セシリアが箱を引ったくり、中から紙を掴んでは広げていく。その紙を、清香と静寐が読み上げる。

 

「セシリア・オルコット。ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシー……」

「凰鈴音。あっ、私の名前もある。そしてこっちは簪さんか」

「1年の専用機持ちの名前が……あれ?」

「どしたの静寐? うぇ!?」

 

 静寐が持っていた紙を見た清香が固まる。その後ろから覗き込んだクラスメイト達も、同様に固まった。

 

「おい、一体何が書いて……」

 

『織斑千冬』

 

「アウトォォォォォォ!!」

 

 真耶さんでもアウトだったのに、アンタが出てきたらダメだろうがブリュンヒルデぇ!!

 

「織斑先生と組まれたら、まず勝ち目ないじゃん……」

「それならまだ、マヤマヤだっただけ……」

「いやおかしいからな!? 教員が混ざってるのは普通じゃないからな!?」

 

 やべぇ! 千冬さんのインパクトが強過ぎて、真耶さんが参加することが正常っぽくなってる!

 

「吾妻君、当日は頑張りましょうね!」

 

 そう言って、両腕でガッツポーズする真耶さん。……うん、両腕に挟まれたπを見たら、それでいいやって思えてきた。

 

 

 

「いいでしょう、織斑先生が参加するわけではないので許可します」

「うっそやん……」

 

 学園長、マジで言ってる? 神様、ちょっと好き勝手し過ぎじゃね?




バタフライエフェクト(汚い花火)
あくまでフィクションです。「現実でも○ねばいいのに」とか思っても、実行しちゃいけない。お兄さんとの約束だぞ?

トーナメント再開
『俺ヒルデ』で見た流れだって? 仕方ないじゃんマドカがワンサマー刺したらギャグにならないんだから!
ロラン?……うん、素で忘れてた。

余ってなくても先生とペアだよー
ただマヤマヤのπが好きなだけです。他意は無い。


次回、おっぱい回(ネタバレ
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