IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
本文短めなので、相対的に濃度も高め。
学年末のトーナメント、俺は真耶さんと組むことが確定した。
好きとか嫌いとかじゃなく、ホントに教員が混じるのはアリなのか?
「ほらー、もっとスピード出してくださーい!」
「りょ、了解!」
というわけで俺は今、真耶さんと
そもこのアリーナだって、教師部隊が訓練をするための教員用アリーナなわけで。
「束さんの光学迷彩を付けてたら、あっさり通れましたからね」
「これでいいのかIS学園。別に楽器ケースに入りたかったわけじゃないけど……とととっ!」
そんなセキュリティガバガバ具合を見せつけられながら、俺はシューター・フローやらの訓練に明け暮れていた。
「集中力が切れかけてますよー、頑張ってー」
「真耶さん意外とスパルタァ……!」
ISはPICだったかで、姿勢制御や加減速といった機体制御を自動で行っている……んだが、今はその機能をオートからマニュアルに切り替えている。
マニュアル制御にすることでより細やかな動作を行うことが出来るらしいが、これ滅茶苦茶神経使うんだよ……!
「はい、それでは射撃用ターゲット出しますね」
「ぐっ! ぬあぁぁ!」
真耶さんの合図でパッと出てきた的をアサルトライフルで射撃……したら、反動でバランスを崩した。あっぶね、もうちょっとで地面にディープキスするところだった。
「通常は射撃時の反動もオート制御ですが、マニュアルではそちらもカットされてますから、注意してくださいね」
「それを先に言って欲しかった!」
それくらい自分で気付けって? 突然ここに連れて来られて『さあやりましょう!』で始まったんだから仕方ねぇだろ。そもそもシューター・フローとか授業で聞いたこともないぞ。
「PICのマニュアル制御は、1年のカリキュラムに含まれてませんからねー」
ほらみろ!
「なら何で俺は、そのカリキュラム外の訓練をしてるんです?」
「それはもちろん、トーナメントで勝ちあがるためですよ。あと、制御に失敗した時、私の胸に飛び込んでくることを期待してです♪」
「私利私欲!?」
そんな、
「はい、もう少しだったんですけどね(少し拗ねた顔」
「ええ~……」
「何でしたら、今飛び込みます?」
「ちゃんと訓練しましょう」
ウチの副担任が、エロがっぱ過ぎて困る。……そのエロがっぱになった原因が俺と束だから、何にも言えねぇんだが。
「ちなみに、真耶さんはどんな感じで操縦してるんです? マニュアル制御」
「そうですねぇ……スケートみたいな感覚ですね。氷の上を、つま先で滑っていく感じです」
「スケートかぁ。確かにバランス崩したらコケそうになるのとか、まんまスケートだな」
えーっと、スラスターの出力を絞りながら、氷の上をつま先で滑る感じ……こうか?
「おおっ! さっきよりいい感じですよ!」
「なんかコツを掴んだかも!」
「それじゃあまた的出しますねー」
「なんでぇ!?」
ちょっと上手くいったら、さっそく難易度上げてくるの止めてくれませんかねぇ!?
なんて心の声が聞こえるわけもなく、さっきより3割増しの数の的が現れる。
「だーもう!」
――ドンッ ドンッ!
手持ちのアサルトライフルで射撃するものの、バランスを気にしながらだから、当たらない当たらない。
かといって射撃に集中するとバランスを崩して、いつぞやの一夏みたいにクレーターを作りかねない。
「頑張れ❤ 頑張れ❤」
「言い方」
「全部当てたら、私のおっぱいを枕にしていいですよ?」
「おーい、そんなデカい釣り針――」
「あ゛~……」
釣られたクマ―……
「どうですか?」
「控え目に言ってサイコー」
紫電を解除した俺は今、真耶さんに後ろから抱き締められる形で座り込んでいる。後頭部に柔らかい膨らみが当たって、うん。しかもISスーツ越しにムチムチの太腿が当たって……淫獣、ステイステイ。
「はぁ……怜二君をこうして抱いてると、濡れちゃいます……❤」
「ノーコメントで」
「怜二君もここ、固くなってますよ?」
「ノーコメントで!」
俺だって我慢してるんですよ!? 最近R18タグのハードルが下がってきてるけどさ!
「ところで、あの訓練ってどういう効果があるんです?」
「シューター・フローですか? あれが出来るようになると、近接戦で役に立ちますよ。本当なら、織斑君や篠ノ之さんにも有用な技能なんですけど」
「ああ、なるほど。特に一夏は近接特化……というかほぼオンリーですし」
相変わらず一夏の白式は武装が雪片弐型のみ、束曰く『もうちょっと経験値が溜まったら第二形態移行して、何かしらの武装が生成されると思うんだけどね~。倉持? あいつらじゃ無理でしょ』とのこと。
「第二形態移行ですか。実例が少ないので何とも言えないですが、もし白式が第二形態移行したら、どんなワンオフ・アビリティーが発現するんでしょうね」
「どうなんでしょうね。そもそも白式は零落白夜ってワンオフ・アビリティーをすでに持ってますし」
正確には、束が零落白夜を無理矢理積み込んだっていうのが正しいんだろうが。
「それが原因で、白式に他武装が積めなくなったというのは皮肉ですね」
「もう外付けするのが正解な気がしますけど、倉持技研が首を縦に振らないそうですよ」
一夏も一応提案はしたらしいんだがな、すげなく断られたらしい。『やらない』んじゃなく『出来ない』んだろうな、きっと。
束が勝手に弄った箇所については、当然設計図なんてもんはない。だから改良とかしようがない。かといって、『白式は倉持技研製』と大ぼら吹いちまった以上、後戻りも出来ないと。
「さて、名残惜しいですが、訓練を再開しますか」
「そうですね、だいぶ休憩しましたし。……真耶さん?」
「……もうちょっとだけ」
訓練を再開するのに、さらに10分ほどかかった。
――――――
―――
――束side――
れっきゅんがまーやんと特訓してる間、私はベッドの上でゴロゴロしながらディスプレイを眺めていた。
「う~ん、こうして見ると、やっぱり邪魔だなぁ」
「何が邪魔なんだ?」
「あっ、ちーちゃん」
相変わらずスーツをビシッと来たちーちゃんがこっちに近付いて来た。部屋の中ぐらいスーツ脱いでも……でもちーちゃん、部屋着のセンスがなぁ……
「……束、喧嘩なら買うぞ?」
「はいはい。それで?」
「チッ」
うわっ、露骨に舌打ちしたよこの人。きっとれっきゅんに種付けされた束さんに嫉妬してるんだね☆
――ゴンッ!
「あいたぁ! 何するのちーちゃん!」
「なんかムカついた。後悔も反省もしない」
「ひどっ!」
束さんの褐色の脳細胞が~! ……あっ、無視するんだ。
「これは、女権団の名簿か?」
「正確には、連中に情報を売った政府機関関係者。つまり内通者だよ」
その中でも、年明けのボンバーマンで芋づる式に内通者狩りされた連中だね。
「そうか。……ああ、見覚えのある奴もいるな」
そう言いながらちーちゃんが指さした奴は、元IS学園生徒の親なんだって。『最近自主退学していった連中なんだが、そういう理由だったか』とか呟いてたよ。
この騒動で出て行ったってことは、そいつも女尊男卑主義とかいう頭おかしい連中なんでしょ? ならいなくなって万々歳じゃん。
「で? そのリストを見て"邪魔"という単語が出てきたということは」
「うん、潰そうと思って」
今までは束さんに関係ないというか、興味も無かったんだけど、これだけれっきゅんの周りを荒らされると、いい加減邪魔に感じてきたんだよね。
だから潰す。そう決めたら、こいつらがISを自分達の都合のいい象徴みたいに扱ってることを思い出して、余計に腹が立ってきた。うん、絶対潰そう。
「とはいっても、連中が今まで権力を笠に着て犯罪の隠蔽とかしてた事実を、証拠付きでネット上にばら撒いてやるだけなんだけど」
「今の時世、それだけで十分致命傷だ」
「ついでに学園以外のISを全部止めてやるって手もあるけど」
「や・め・ろ! 世界の軍事バランスがまた崩れる!」
「え~? そんなのどうでもいいんだけど~」
「怜二を悩殺するための水着を買う店が無くなるぞ」
「あっ、それは困る」
なら、証拠ばら撒きだけでいこうか。
「というわけで、ポチッとな」
「おい! もうやったのか!?」
「うん。とりあえずすぐ証拠がそろった、日本の分だけね」
「いや、日本に女権団の本部があるから、根っこが枯れたら他の連中も死滅するんだが」
ジェンガみたいに崩れちゃえばいいんじゃない? どうせ最終的には塵も残さず消えてもらうんだし。
それより、お腹が大きくなっちゃう前に一度、れっきゅんをエロエロ水着で悩殺しておかないとね♪
――束side end――
オリ主特訓。
原作だと、たっちゃんが一夏にやらせた訓練ですね。
なお、マヤマヤの指導はたっちゃんほど厳しくない模様。πは大きいけど。
タバンニ発動。
むしろ、よく今まで消されなかったな女権団。
こうして書くと、原作の束がどれだけ世界に興味が無かったかよく分かりますね。
次回かその次辺りから、のっそりトーナメント始めます。