IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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前回更新から1か月かぁ……(現実逃避
そしてトーナメント編、終われませんでしたぁ!(絶望


第87話 もうチートや、チーターやろそんなん!

 トーナメントもベスト8が出揃い、昼休みを挟んで準々決勝が始まろうとしていた。

 

 

――――――

―――

 

 

―千冬side―

 

 昼休みも終わって、1年1組の席を見回りに来てみたんだが……

 

「お゛お゛お゛……❤」

「……なんだこれは」

 

 極力視界に入らないようにしながら、近くにいた清香に確認を取る。

 

「先生、目を逸らしながら聞かないでください」

「これを見ろと? 何が悲しくて、教え子の変態ポーズを見なきゃならんのだ」

 

 それでもチラッと見たが……あっ、ダメだ。セシリアが尻を押さえたまま四つん這いになって、ピクピクと震えながらオホ声出してる姿に脳が拒否しそう。

 

「何がどうなってこうなった?」

「話せば長くなるんですが……」

「ダメだ、簡潔に話せ」

「うへぇ……」

 

 

 口をへの字に曲げた清香曰く、休み時間、学食ではなく中庭で昼食を食べていたらしい。私と真耶、ナタルの教師陣が来賓客の対応をしていた時か……羨ましい!

 

『怜二さん』

『ん? どした?』

『わたくしや鈴さん、それに簪さんと本音さんは初日から出番がありませんでした!』

『お、おう……』

 

 いやセシリア、そんな大声で言うことか?

 

『ですから怜二さん! わたくし達を慰める必要がありますの!』

『……具体的には?』

 

 総菜パンを齧りながら聞き返す怜二に、セシリアはスッと立ち上がると

 

『わ、わたくしのお尻を、その……ペンペンしてくださいまし……❤』

 

『……あの、セシリア? 本気で言ってる?』

『うわぁ……』

『ヤバい、この人HENTAIすぎる……』

 

 まるで愛の告白をしたみたいに頬を染めるセシリアに、その場にいた全員が絶句したそうだ。コメット姉妹のような、セシリアの性癖を知らなかった連中は特に。

 一部、『怜二にお尻ぺんぺんされたいだと!? わ、私もしてもらえないか? そ、そしてお漏らしするところを見て欲しい、のだが……///』と言った奴がいるとか。

 

 

「ラウラぁ……」

「信じて送り出したロリっ子部下が、自分の彼氏の変態調教にドハマリしてアヘ顔ピースビデオレターを送ってくるなんて……」

「あの清香? 怜二君は変態調教してないし、アヘ顔ピースビデオレターも撮ってないからね?……してないよね?」

「ん~? あっ、静寐は知らないか。怜二君、ラウラにエロ蹲踞お漏らしを命令したことあるんだよ」

「……ふぇぇぇ……?」

 

 おいバカ清香、事実陳列罪だぞそれは。

 

「それで結局……」

「怜二がヤッタ、のか」

「はい」

 

 

『はぁ……セシリア、尻をこっちに向けろ』

『っ! はいっ!❤』

『ちょっと!? ホントにお尻ペンペンするつもり!? こ、この……ド変態達ぃ!』

『けど、お兄ちゃんのお尻ペンペン……ちょっといいかも』

『オニールぅぅぅぅ!?』

 

 そして怜二の前で四つん這いになったセシリアに、

 

――バシィィィィィィンッ!!

 

『んぎぃぃぃぃぃぃ!?』

『うわっ、痛そう……』

『ちょっと怜二君、さすがにそれは』

 

 まるで折檻のような尻打ちに、グリフィンと刀奈も眉を顰めたが

 

『こ、これです……これこそ、わたくしが求めていたものですのっ!❤』

 

『『ええ~……』』

 

 別の理由で再度眉を顰めたと。聞いただけの私ですら顰めそうだ。それが気持ちいいって、セシリアお前……(遠い目

 

 

「で、その後10回ほど叩かれたものがこちらになります」

「料理番組じゃないんだぞ。……ちなみに、凰と更識妹と布仏妹はどうなった?」

 

 これがセシリアのご褒美なのはいいが(良くないが一旦無視する)、他の連中は別のご褒美とやらをもらったのか? それとも……

 

「鈴と簪とのほほんさんですか? あちらをどうぞ」

 

 そう言って清香が指さす先には……

 

「んおぉぉぉぉぉ……っ!」

 

 同じように尻を押さえながらも、こちらは純粋に痛みでのたうち回っている本音の姿があった。うわぁ……怜二お前、他の連中もペンペンしたのか。

 

「たぶん2組と4組でも、同じようにのたうち回ってる鈴と簪が見れると思いますよ」

「見たくない」

 

 まったくこいつらは……気付けば手で額を押さえながら天井を仰いでいた。

 こんなことした後で、怜二の奴、まともに試合が出来るのか?

 

 

 ……けれど、お尻ペンペンか……うらやま……しくなんかないからなっ!?

 

―千冬side end―

 

 

――――――

―――

 

 

 はいどうも、ピットで準々決勝の準備をしてる吾妻怜二ですよ~……はぁ……

 

「怜二君、大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫ですよ。ちょっと昼休み、ショッキングなことがあった……というか"やった"だけで」

「?」

 

 真耶さんには、というか俺の口から言いたくねぇなぁ。『セシリア達の尻をシバいてました』なんて。

 いやあれ、最初は断ったんだぞ? そうしたらセシリアが『怜二さん、わたくしのお尻に飽きてしまわれたんですの!?』とかヤバいこと言い出すし。他に中庭で飯食ってる連中がいないとも限らない中で、あの発言はヤバすぎる。

 だから……口封じというか、尻封じしました。セシリアの尻を叩いた感想? お前なぁ、そんなの……すごく、楽しかったです……なんというか、あの思い切り叩いた時のプルルン感触が。

 

「怜二君?」

「いえ何でもないですそろそろですね」

「怜二君?」

 

 真耶さんの顔が心配から怪訝に変わったのを敢えてスルーして、一足先にアリーナに向かって出撃したのだった。

 

 

 

「いやぁ、まさか君達が相手とはね」

「吾妻君も山田先生も、手加減などは無用に願います」

 

 打鉄に乗った四十院さんはいいとして、ロランの専用機、マニピュレーターの指先は細いし、頭のバイザーが触覚みたいだし、まるで昆虫? な感じなんだよな。

 

「私の身体が魅力的だからと言って、あまりジロジロ見られると恥ずかしいのだがね?」

「吾妻君?」

「誤解です」

 

 あくまでISを見てただけだから、ロランに色目使ってたわけじゃないから、だから真耶さんジト目でこっち見ないで。

 

――ビーッ!

 

「ほら、試合開始ですから!」

「んもうっ、分かりました」

 

 さすがに試合開始のブザーがなってもこのままなんてことはなく、仕方ないという表情で真耶さんがショットガンを展開、四十院さんの方に……って!

 

「お、俺がロランの相手するんすか!?」

「早めに四十院さんを倒して合流するので、頑張ってください!……ローランディフィルネィさんに興味があるようなので」

「だから誤解ですってぇ!」

 

 俺、専用機持ちの中で最弱! Do you understand!?

 

「ほぅ、私の相手は君か。織斑教諭の弟に勝つほどの実力、確かめさせてもらおうか」

「んなもんねぇよ!」

「ふっ、日本人特有の"ケンソン"というやつか」

「違ぇよ!」

 

 このロランといい真耶さんといい、人の話を聞けってのぉ!

 

――パァンッ!

 

「おぶっ!」

「おっと、不意打ちだったかな、すまない」

 

 ちょっと意識を逸らした隙に、ロランから銃撃をもらっていた。実体弾じゃないがレーザーでもない……プラズマ弾?

 

「プラズマライフルの攻撃を受けたのは初めてかな?」

「いつつ……やっぱプラズマか。あいにく、レーザーと実体弾は何度も食らった経験があるんだがな」

「ああ、君の周りにいつもいる子達だね」

 

 模擬戦やると大体ハチの巣にされるんだよ、悲しいことに。あっ、けどそん時は清香も一緒だから寂しくはないぞ?

 

『ちょっとぉ!? 怜二君ってばそんな風に思ってたの!?』

 

 イマジナリー清香からツッコまれたが今は無視だ。どうやら相手は遠距離戦用っぽいし、まずは距離を詰め――

 

「おっと、それは悪手というものだよ」

 

 スラスターにエネルギーを回し、小刻みに動きながら距離を縮めようとした俺に対して、ロランの背部からロープのようなものが――

 

――ビュンッ!

 

 あっぶねっ! なんだあれ! なんかめっちゃトゲのついた蔦みたいなのが高速で襲ってきたんだけど!

 

「初撃は避けたけど、次はどうかな!?」

「やべっ!」

 

 ロランの言う通り、初撃を躱したせいで体勢が崩れたところに追撃が入り、毒々しい色の蔦が俺の右腕に絡みついた。って、え?

 

「ちょっと待て! あれ!? なんか勝手に腕が動くんだけど!?」

「ふふふっ、それが今君の腕に絡みついている『ヴァイン・アームズ』の能力さ。ISの装甲に浸食・融和する特性を併せ持つ蔦に捕縛されたが最後、私の意のままに動くことになる」

「なんだそれ!?」

「しかし……う~む、本当なら全身を制御出来るはずなんだが、ヴァイン・アームズと直に接続されている腕以外には浸食出来ないな。君の機体、もしかしてチート?」

「いやいや! お前の方がチートだろ!」

 

 そんな相手を傀儡化出来る能力とか、どんだけだよ!?……もしかしたら俺の操縦技術がヘボいだけで、熟練者ならさっきの蔦は簡単に回避できたのかもしれんけど。

 

「まあいいさ、君には私の指示通りに踊ってもらうよ」

 

 ロランがそう言うと、制御が効かなくなった俺の右腕が持っていたアサルトライフルごと動いて――

 

――ドドドドドドッ!

 

「きゃぁぁぁ! あ、吾妻君!?」

「ロランおまっ、それはダメだろぉぉ!」

 

 操られたまま撃ち出された弾丸が、四十院さんと戦っていた真耶さんにクリーンヒット。強制同士討ちとか人の心無いんか!?

 

「隙あり!」

「ひぶぅぅ!」

 

 動揺した真耶さんに、四十院さんの追撃が入る。普段なら簡単に避けられたんだろうけど、真耶さんもまさかフレンドリーファイアされるとは思わんかったんだろう。見事に食らっていた。

 

『ラファール・リヴァイヴ、SEゼロ』

 

 真耶さんが脱落したことで、残っているのはロランと四十院さん、そしてそのロランに操られた状態の俺……オワタ

 

「まともに抵抗出来ない相手に不本意ではありますが、悪く思わないでください」

「あの~、負けでいいからちょっとは手心を……」

「……参ります!」

「誰も話を聞いてくれねぇぇぇぇぇ!」

 

――ドガッ! バキッ!

 

「ぐへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 そうしてプラズマ弾のファーストアタック以外ダメージの無かった俺は、打鉄の刀でSEが空になるまでボコられたのであった。

 

「ボコられる前にサレンダーすれば良かったんじゃ?」

「あ……」

 

 試合終了後、戻ったピットで乱に言われるまで気付かなかった自分に涙が出そうだった。




「そういえば、セシリアのお尻ペンペンする描写無かった気がする」
というわけで、思い付きで書きました。

そして残念ながら、オリ主チーム敗退です。
正直決勝まで進ませても良かったんですが、『いくらマヤマヤがパートナーとはいえ、そんなポンポン勝ち進んでいいの?』と思ったのでロラン達をぶつけました。
なお、ロランのヴァイン・アームズはISABで実際に登場した武装です。……マジで?


次回こそ、決勝戦をやって締めたいところ(フラグ
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