IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
そして今回、オリ主視点は無しで。
11/09追記
>束さんが潮対応だと?!
やめて! 誤字だから! 誤字なんだよぉォォォ!
……催眠でオリ主相手に潮対応してるのはホントだけど(ボソッ
第90話 新年度も波乱万丈
人間ってのは慣れる生き物と言われている。
突然トラックされて異世界転生させられても、政治家という名の売国奴が爆散しようと、すぐに日常として片付いてしまうものなのだ。
それはIS学園も例外ではなく、新年度が始まろうとしていた。
――――――
―――
――蘭side――
『IS学園に入学された新入生の皆、入学おめでとう』
入学式が行われている講堂の壇上に、生徒会長の刀奈さん……いやいや、楯無さんが在校生祝辞のため立っている。これからはこっちの名前で呼ばないと。
『先行入学制度』によって半年の体験入学をしていた私も、今年から正式にIS学園の生徒として在籍することとなった。もちろん、きちんと入学試験を突破したわよ。
幸い同室、というか怜二さんのハーレム仲間である先輩方に勉強を見てもらったおかげで、筆記試験は拍子抜けしたぐらいだ。まあ一部アテにならなかった人達もいたけど。――昔から感覚でしか説明できない鈴さんは予想通りとして、セシリアさんも理論的"過ぎて"何言ってるのか分からないとは思わなかったよね……それを補って余りあるぐらい?にシャルロットさんと真耶先生の教え方が上手だったと付け加えておくわ。
『新入生代表、五反田蘭』
「はい!」
司会進行役の簪さん(本当は生徒会役員じゃないけど、本音さんに任せたら式が進まないと仕方なく引き受けたと前日に愚痴られた)に呼ばれ、私も壇上に上がる。
聖マリアンヌ女学院にいた時も生徒会長とかしてたから、壇上に上がって話すのもそこまで苦じゃなかった。楯無さんと同じぐらいの長さで答辞を終えて席に戻ると、祝電が読まれて……あれ? 簪さんに眉間に皺が。
『続きまして……祝電ではなくビデオメールが送られています』
「映像?」
「一体どこからだ?」
私達新入生だけでなく、来賓席や教師席からもざわめきが上がる。それに答えるかのように、空中投影ディスプレイが展開されて――
『IS学園の諸君、篠ノ之束さんだよ~』
「「「「「はぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」」
機械仕掛けのうさ耳をつけたエプロンドレスのお姉さん。ディスプレイに映っているのは紛うことなく束さんであり、それを見た講堂内の全員がハモった。ううん、楯無さんや簪さん、それに壁際に立ってる教師陣の中で千冬さんが頭抱えてる……
『正直言うとね? 束さんとしては君達がこの先どんな学園生活を送ろうが興味は無いんだよね』
「「「oh……」」」
祝福とはほど遠い初手発言に、周りから引き攣った声が漏れる。中には『なんだあの人は!』みたいに怒り出す子も。束さんが大多数の人に対して塩対応なのって、意外と知られてないのかな?
『ならなんでビデオメールを送ってきたか、気になるでしょ? それはねぇ……らんちゃん!』
え? らんちゃん? 誰だろう、私と同じ名前っぽい――
『おっと、これじゃあ通じないか。五反田蘭ちゃ~ん♪』
「ファッ!?」
私だー!? えっ、ええっ? どういうこと!? 周りの皆の視線が私に向いて、どころか先生方の視線まで全部私に向いてるぅぅぅ!?
『君の専用機、用意するのにちょっと手間取りそうだから、もう少し我慢しててね? 伝えたかったのはそれだけだから、バハハ~イ☆』
本当にそれだけを言うと、再生が終わったのか投影ディスプレイはまた半透明な状態に戻った。
聞いてない! 私に専用機なんて、昨日まで何も言ってなかったじゃないですかぁ!!
『はぁ……以上で、IS学園入学式を終了いたします。新入生は退場し、各自教室に――』
思い切り溜め息をついた簪さんが無理矢理式を終了させた。ぞろぞろと講堂を後にする私達だけど……うぅ、まだ視線が痛いんですけどぉ……!
――――――
―――
事前に指定された教室(先月まで在籍していた1年1組なのは偶然か、それとも兎お姉さんの陰謀か)の自分の席に着くと、やっと一息付けた気がする。
ホント、まだ1か月も経ってないのに、怜二さん達と一緒にここで授業を受けてたのは昔のように感じちゃうなぁ……うっかりハプニングのフリして、怜二さんの手をアソコに……ジュルリッ
「ら~ん!」
「はひっ! な、なんだユッキーか……」
突然名前を呼ばれて驚きながら顔を上げると、そこには女学院時代のクラスメイトだった子の姿が。数少ない、というか彼女だけが同じ学校からIS学園を受験したのよね。元々聖マリアンヌ女学院って進学はエスカレーター式だから、外部を受けること自体稀。ましてやIS学園は、私とユッキーが初って話らしい。
「ところで蘭、あのビデオメールなんだけど」
「私にも分かんない……」
周りも聞き耳立ててるところ悪いけど、これは本当に私も知らない、というか誰か教えて。
ああもう聞こえてくるのよぉ……『あの子、篠ノ之博士とどんな縁が……』とか『専用機だなんて、一般庶民の分際で……』とか。初日からすごい悪目立ちしちゃってるよぉ……束さんどうしてくれるんですかぁ!
と心の中で嘆いていると、このクラスの担任になった先生が入って……入って……
「はーい、皆席に着いてちょうだい。さっそくSHRを始める……前に、自己紹介からしましょうか。私はナターシャ・ファイルス、今日からこのクラスの担任になったわ。よろしくね」
「な、ナターシャさん!?」
「ハーイ、ラン。先行入学の時は半分お客様だったけど、今日から正式な学園生になったのだから、ちゃんと
「はい、はい、ナターシャ先生……」
「よろしい♪」
聞いてない! ナターシャさんが担任なんて、昨日まで何も言ってなかったじゃないですかぁ!!(本日2回目)
「チフユなら『お前達を使い物になる操縦者に育てることが私の仕事だ。出来ない者は出来るようになるまで指導してやる。覚悟しろ』とか言うんでしょうけど、私はそこまで言うつもりはないわ」
微妙に似てない千冬さんのモノマネを挟みつつ、ナターシャさんが目を細める。
「けど、これだけは理解しておいて。ISはステータスやアクセサリーじゃない。歴とした機械、しかも武装した、人を傷つけることが出来る機械だってことを」
「……」
ナターシャさんの言葉に、教室内に沈黙が流れた。ナターシャさん、以前は軍に居たって言ってたし、説得力が違う。ラウラさん? あの人は……ねぇ?
そんなしんみりした空気を追い出すように、当のナターシャさんが今度は笑いながら話し始める。
「別に私は、憧れとかでIS学園を選んだ貴女達の気持ちを否定するつもりはないわ。だからこそ、ここできちんと学べばいいのよ。まあ言ってしまえば、自動車教習所のIS版とでも思えばいいわ」
「なるほど……」
「言われてみれば、ISってそういうものなんだよね……」
「よし、私頑張ってISを乗りこなして見せるわ!」
うまい具合に皆の気持ちを新たにさせることに成功したところでSHRの時間が終わり、さっそく1時限目の授業は始まった。
――――――
―――
「ちょっと貴女」
「はい?」
入学後初めての(私としては久々の)授業が終わり、本格的なISの授業の感想を言い合ってたところ声をかけられた。
うわっ、すごい目つきが鋭いのもそうだけど、なんというか、ずいぶんとプライド高そうなオーラを纏った子が3人も私の前に立っていた。
「話があるの、付いてきなさい」
「ここじゃダメなんですか?」
なんか嫌な予感がしたからそう聞いたら、3人の中で別の子が
「誰も発言を許可してないわよ。いいから黙って付いてきなさい」
「ちょっとちょっと、さすがにその発言は……」
「ストップ、ユッキー」
「えっ、でも蘭……」
私の味方をしてくれるのは嬉しいけど、ユッキーも巻き添えにするのはマズそうだ。ここは私だけで何とかするしかないかなぁ。
「分かったわよ。付いていけばいいんでしょ」
「ふんっ、最初からそうしていればいいのよ、まったく……」
「さあ行きましょう」
香ばしい3人に連れられて、私は教室を後にしたのだった。
――10分後――
「ふぐっ、ぐふぅぅぅぅ!❤」
「むぅ……❤」
「ふひっ❤」
「ああ、やっちゃった……」
普段は誰も通らない空き教室で、私の目の前には制服を剥かれて全裸緊縛された女子生徒が3人。この状況を誰かに見られたら……
「ラン」
「ひゃひっ! ナターシャ先生……」
終わったと思ったら、ナターシャ先生だったからまだ首の皮が繋がった。よかったぁ……
「それで? 初日からムラムラを抑えられなくなってこんな凶行に」
「違います! 仕方が無かったんです!」
とにかく弁明しなきゃと思って、私は彼女達にここへ連れて来られた経緯を話した。
「最初はまあ、篠ノ之博士との関わりについて尋問されました」
「あ~……確かにあのビデオメールを見たら、疑いたくもなるわよね」
「そこから色々言われましたよ。『貴女のような庶民が専用機持ちになるのはおかしい、女性権利団体の次期幹部である私達に譲れ』とか『先行入学で穢れた男に身体を売った売国奴』とか」
前半部分はまあ、言いたいことは分かる。けど後半部分は……うん、キレた。で、その結果が"これ"というか……怜二さんがやってる『対セシリアさん用説教術』を真似たらこうなったというか……
「なるほどねぇ……それで、どこから緊縛用の縄なんて持ち出したのよ?」
「それは、そのぉ……今朝お母さんに持たされました」
『必要になったら使いなさい』とか言われて無理矢理持たされたこれを、まさか本当に、しかも初日に使うことになるとは……
「……さすがレンの娘ね」
「否定できない……」
「とりあえず、事情は分かったわ。そろそろ次の授業が始まるし、教室に戻りなさい」
「えっ、あのこの子達は」
「私の方で
「はぁ、分かりました」
そう急かされて、私は1組の教室に戻っていった。
その後ナターシャ先生は予鈴後すぐに教室に現れた。後ろにさっきの3人組を従えて。
「あの」
「あひっ!」
3人が自席に戻る際に声をかけたら、すごい怯えられたんだけど! いや、確かに酷いことしたけど。というか、さっきのこと言い触らされたらマズいというか……さすがに『私は校舎内の教室で丸裸にされました』なんて言うとは思えないけど。
「わ、私はもう二度と、五反田さんには逆らいませんから!」
「へ?」
「ご慈悲を! ご慈悲をぉぉ!」
「だからこれ以上は、これ以上はやめてくださいぃぃ!」
「うぇぇ!?」
すごーく危ない発言に土下座のセットを見せられて、周りの私を見る視線が色々マズいことになってるぅ!? これあれでしょ! 大昔のドラマとかであった、スケバンって人を見る目でしょ!
「五反田さん、あの短時間で何をしたのかしら……」
「聖マリアンヌ女学院ってお嬢様学校なんでしょ? それであれは……」
「やめてぇ! 皆変な誤解しないでぇ!」
「蘭……」
「ユッキー!?」
ああもう! 私のIS学園デビューは地獄だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
――蘭side end――
<今日の怜二>
「……2年に上がっても、何にも変わってなかったな」
「いやいや変わったでしょ。アタシ達が一緒にクラスになったでしょ」
「2年1組、生徒の大半が専用機持ちってどうなの?」
「持ってないのって、私とかシズシズとか、れっきゅんハーレムのメンバーぐらいだもんね~」
「強いてあげれば、神楽さんぐらいですわね」
「それより、あっちなんだが……」
<今日の一夏>
「一夏っ❤ 一夏っ❤」
「ほ、箒っ、頼むから外でそれは……!」
「ダメだっ、ムラムラが収まらん!」
「だからって、人前で胸を押し付けて……そ、そこ触るのはうひっ!」
蘭視点オンリー回でした。
あの人の娘だし、調教スキルはデフォで持ってるという妄想。(風評被害)
そして新2年生組は、原作のような感じで1組に全員集合させました。
『○○は○組で~』みたいなのを思い出す負担を減らすとともに、今まで別クラスだったキャラの出番を増やせないかという思惑です。
次回から本格始動を予定しています。
専用機持ちが全員1組に移ってクラス代表戦は出来ないから、何かしら適当なオリチャーを用意せねば……