IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。




ヨシッ!(現場猫


第91話 クラス替えだよ、全員集合!

 人間ってのは慣れる生き物と言われている。

 

 突然トラックされて異世界転生させられても、政治家という名の売国奴が爆散しようと、すぐに――前話で話したって? そりゃ失敬。

 で、何が言いたいかって、2年生に上がってクラス替えがあったって話だ。

 

――――――

―――

 

「皆さん、2年生への進級おめでとうございま~す!」

「今年もビシバシ鍛えていくからそのつもりでな」

 

 2年1組の教室、今年度初めてのSHRは真耶さんと千冬さんの挨拶から始まった。

 

「進級に当たってクラス替えがありましたが、新しいクラスメイトさん達と仲良くしてくださいね~」

「あの~、山田先生?」

「はい、何ですか?」

 

 女子生徒――去年見かけなかったから、おそらく1組じゃない生徒なんだろう――がスッと手を挙げた。

 

「クラス替えになったのは理解出来たんですが、これは……」

「何か問題が?」

「いや、どう見てもおかしいじゃないですか……」

 

 首を傾げる真耶さんに、思わず一夏がツッコみを入れていた。

 うん、俺も口にしないだけでそう思ってた。なにせ……

 

「なによぉ! 一夏はアタシ達と同じクラスは嫌だっていうの!?」

「そんなこと言ってねぇ! そうじゃなくて……」

 

 鈴の睨みつけから逃げるように視線を逸らした一夏が立ち上がる。

 

 

「なんで鈴達専用機持ちが集結してるんだよ!?」

 

 

 ……一夏のツッコミ通り、この2年1組の教室には旧1組のメンバーはもちろん、鈴の旧2組、乱やヴィシュヌの旧3組、そして簪の旧4組の専用機持ち達の姿が。

 その所為で、さっき手を挙げた女子生徒を含め、非専用機持ちの方が少ないというトンデモなクラス編成となっているわけで……どうしてこうなった?

 

「聞きたいか?」

 

 どう事情説明しようか迷ってる風の真耶さんが何かを言う前に、口元だけ笑って目が笑ってない千冬さんが……

 

「数日前、クラス替えのための職員会議があってな……その中で『2年生の専用機持ちが例年より多すぎる』というのが議題に上がった」

「は、はぁ……」

 

 思い出すかのように遠い目をする千冬さんを前に、生徒達は相槌とも言えない声しか出せない。

 

「例年なら1学年1人か2人のところ、この学年は10人オーバーとかおかしいにも程がある。そして『どのクラスにどの専用機持ちを割り振るか』という話に続くわけだ」

「そう、だろうな」

 

 一夏もそこには理解を示す。

 

「その時だ。日本政府から命れ――ん、んんっ! 要請があったのは」

(((いや今命令って言った!?)))

 

 皆の心のツッコミを無視して、千冬さんが話を進める。

 

「連中、こう言ったんだ……『何かあった時のため、専用機持ちは全員、織斑先生のクラスにするように』と……」

 

 

――ダンッ!

 

「ふじゃけんにゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「お、織斑先生っ、落ち着いて!」

「そうだぜ千冬姉! しかも今めっちゃ噛んだし!」

「織斑先生だっ!」

 

――スパァンッ!

 

「げはっ!」

 

 台パンカミカミ状態でブチギレてても、一夏への出席簿アタックは正確無比だった。

 それにしても日本政府の要請って、誰だよそんな馬鹿なこと言い出したの。

 

『んふふ~、それは束さんが教えて進ぜよう』

『うおっ!? いきなりIS使って話しかけてくんなよ!』

 

 ISのプライベート・チャネルから突如聞こえてくる束の声に、一瞬ビクついちまった。マジでこれ慣れないんだって。

 

『まあいいや、千冬さんが落ち着くまで時間かかりそうだし。それで? こうなった元凶は誰だって? 首相あたりか?』

『む~、れっきゅんせいか~い。けど面白くないな~』

『別に面白さは求めてないだろ。それにしても、あの女性総理がねぇ……』

『……れっきゅん』

 

 な、なんだよ? なんでそんな憐み雑じりの声なんだよ?

 

『あと2年で出ていくとはいえ、自分の国の国政ぐらい知っておきなよ~……つい数日前に選挙やったばっかでしょ』

『……言われてみれば』

 

 選挙権なんか無いし、全くもって忘れてた。いやだって、何が楽しくて利権に塗れたジジババの顔拝まなきゃならんのさ。

 

『今は『移民ぶっ壊す会』の代表が首相だよ』

『『日本売国党』や『毛沢東大好き♡党』は?』

『売国はともかく、毛沢東は無くなったじゃん。新党作って』

『あ~……』

 

 束と話してて、だんだん思い出してきたぞ。ネットニュースやSNSの内容だけど。

 

 

 確か長年売国党と連立してた『葬火学会員以外は地獄に落ちろ!党』が連立解消して、『毛沢東大好き♡党』と新党を作ったんだよな。元首相の石馬鹿が色々やり過ぎた所為で、売国党の支持率が落ちたタイミングで。

 んで、いざ開票してみたらビックリ仰天。毛沢東と葬火の支持基盤だった高齢者が、比例代表選挙で揃いも揃って旧党名を書いて無効票に。小選挙区の方も『毛沢東の人』とか『葬火の人』と長年候補者名を書かなくてもカウントされてた制度(忖度)の弊害で、これもまとめて無効票になったっていう。

 それなら売国党はというと、小選挙区はともかく比例代表は全く票が入らず、石馬鹿時代に失った議席を取り戻そうとして却って議席ダウンという残念結果に。

 最終的に、さっき束との話で上がってきた『移民ぶっ壊す会』に売国党は議席を抜かれて第2党に転落。連立してなんとか政権運営に関わっていると。首班指名で首相の座も取られたし。

 

 

『でも、千冬さんに無茶振りかますと』

『ISに関しては素人だからね~。実に凡愚らしいよね』

『それは仕方ない……おっ、やっと千冬さんも落ち着いて……うわぁ……』

『れっきゅんどうかし……うわぁ…‥』

 

 束も教室内を盗撮してたんだろう、俺と同じものを見て一緒に絶句した。

 

「はぁ……! はぁ……!」

 

 息も荒い千冬さんの前には、ベッコベコに天板が凹んだ教卓が。そして

 

「おい一夏っ、大丈夫か!?」

「ぶ、ぶへ……」

 

 篠ノ之に肩を揺すられてもまともな返事が出来なくなっている、頭にたんこぶを5段重ねした一夏が。千冬さん、いくら実弟が相手でもこれはアカンて。

 

「あ~……えっと……こ、これでSHRは終わります! 1時限目はIS実習なので、皆さん遅れずに第2アリーナに集合してください! それでは解散!」

 

 収拾に困った真耶さんだったが……全部放り投げやがった! 千冬さん引っ張って教室出てっちゃったよ!

 教室には被害者枠の一夏・篠ノ之ペア、我関せずのロラン・四十院ペア、それ以外の専用機持ち――誰だ! 今『吾妻ハーレムご一行』とか言った奴!――、そして非専用機持ちの女子生徒達が残された。

 と、そんな混乱の極みにある中、鈴が俺の方に近付いて来た。

 

「とりあえず、怜二と同じクラスになってアタシは嬉しいわ。これからはいっぱい教室でも可愛がってよ❤

 

 ウインクしながら顔を赤らめるな、可愛いだろ。

 鈴の用事はそれを言うだけじゃないようで、ある方向を指さして――あれって、さっき手を挙げてた女子生徒だよな?

 

「彼女、ティナ・ハミルトンって言って去年同じ2組だったの」

「へぇ」

「それで怜二……ティナ、胸おっきいでしょ?」

「ん~、確かに……鈴さんや、自分で聞いておいて睨むなよ」

 

 後ろに金髪を束ねたボインに目が行った瞬間、鈴から殺意のような視線が。そんな視線向けるなら、どうして聞いた?

 

「んっ、んん! ねぇ怜二――」

 

 咳払いしてさっきの視線を有耶無耶にしようとする鈴の顔が、ゆっくりと俺の耳元に――

 

 

「今年の目標、このクラスの非専用機持ちの子をハーレム入りさせることだから」

 

 

「……は?」

「ちなみに束さん発案、他のメンバーも了承済み」

「ファッ!?」

 

 鈴のASMR気持ちいいとか言ってる場合じゃねぇ! 見回すと、ニッコリセシリアに苦笑シャル、うんうんと頷くヴィシュヌに、親指を中指と薬指の間に入れてサムズアップする簪……それはやめなさい。

 

「マジかよ……」

「嫌なの?」

「これ以上増やしても、俺の身が持つのか?」

「ティナのオッパイ、好き?」

「……多分好き」

 

 

男ってやつはよぉぉぉぉぉ!(責任逃れ)




クラス替えで専用機持ち全員集合。
原作準拠です、ええ。

ティナの胸は大きい、だからハーレム入り。(イミフ
これも原作絵やコミック版を見ていただければと。鈴ェ……

次回から本格的に、ティナ含めハーレム増強をやっていく予定です。
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