IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~ 作:シシカバブP
千冬「今年のクラス代表決めるぞ」
一夏「俺はもういいっ! セシリア辺りにバトンタッチだ!」
千冬「2年1組代表は『代表候補生は不可』とのお達しだ」
一夏「なんだってー!?」
静寐「なら、候補生じゃない専用機持ち4人で今年も代表決定戦だね」
怜二「敵の潜水艦を発見!」
千冬「ダメだ! というかそんなセリフ無かっただろ!」
――――――
―――
「以上、あらすじでした」
「あの、お兄様? 今の説明は誰に?」
「3か月以上間が空いて、内容を覚えてないであろう読者へ」
「???」
ああうん、クロエは分からなくていいからな~。
そんな俺とクロエがどこにいるかと言えば、第3アリーナのピットの中だ。何故かは言わなくても分かるな? そう、やっと……やっと代表決定戦当日になったのだ。長かった~
再度の説明になるが、今回の参加者は俺、一夏、箒、清香の4人。で、この4人で総当たりをすることとなり、初戦は清香vs箒となっている。そして俺はピットに設置されたモニターで観戦と洒落込もうとしてたんだが……
「ときにクロエさんや」
「はい」
「どうして君は、
「……何かおかしな点でも?」
うん、おかしいねぇ。俺がモニターの見える位置に設置されたベンチに座ってる中、どうしてお前は俺の隣とかでなく、俺の膝の上に座っているのかな?
「最近お兄様が構ってくれないので、頑張ってみたのですが……」
「うーん、そう言われると邪険に出来ん」
「なので後ろから抱き締めて頭撫で撫でしてください」
「急に注文が多くなったな」
いやまあ、この程度なら可愛いもんか。セシリアや蓮さんみたいに、俺のマイサンを瀕死にさせるようなマネしないだけ。
ヾ(・ω・)ナデナデ
(ˊ▽ˋ*)オニイサマァ
クロエ、お前そんな顔出来たんだ。これは予想外の発見――
――ビーッ!
おっと、クロエに和んでたら第1試合が始まってた。
「む~……」
「撫でる手が止まったからって拗ねるなよ。ほら、試合見るぞ」
「はい……」
はい、ここで皆さんに大変悲しいお知らせです。
連日の残業で作者のモチベーションと体力が保たなかったため、各試合はダイジェストでお送りします。
それではどうぞ。
「相川、すまないが速攻で仕留めさせてもらうぞ!」
そう言い、試合開始と同時に日本刀型の武装『雨月』からレーザー攻撃を繰り出す箒。刺突攻撃でレーザーを放出するってどんな仕様だよ。
放出方法はさておき威力は本物。突きの延長上に飛んでいくレーザーが、清香のISに当たりそうになったその時
――パシュンッ
「な、なにぃ!?」
「うぉぉぉ……! 直前に貰ったからぶっつけ本番だったけど、ちゃんと防げてよかったー!」
清香の目の前に展開された金ピカの大盾が、なんと箒のレーザーを跳ね返したのだ。
自分の攻撃が返ってくるなど想定もしていなかった箒だが、なんとか寸でのところで回避に成功した。
「なんだその盾は!?」
「へへーん! やっと用意してもらえた新装備『ヤタノカガミ』! レーザーとかのエネルギー攻撃は、全てこいつが跳ね返す!」
「な……!」
「「「「なんだってー!?」」」」
おおぅ、箒だけでなく観客席からも驚きの声が。
それにしても、束もかなりえげつない装備を用意したもんだな。エネルギー攻撃全部フルカウンターとか、対戦相手がセシリアだったら終わってたぞ。
『そ、そんなことは……ブルー・ティアーズにはミサイルポッドだって!』
はいはい、そういうのは
『きゃう~ん……』
「お兄様?」
「ああいや、なんでもない」
イマジナリーセシリアに構ってる間に、遠距離攻撃を諦めた箒が
「はいどーん」
――ズンッ!
「ぐはぁっ!」
重力爆撃を食らって地面まで落とされ、ヒキガエルにされる箒。あーそうだった、清香のISにはこれがあったな。というか、これしか特徴が無かったな。見た目ガチでただのラファールだし。
その後もいつぞやの模擬戦のように、重力爆撃で動きを封じられたところをショットガンや重機関銃でボッコボコにされ
『勝者、相川清香』
「俺エネルギー攻撃出来る装備、零落白夜ぐらいしかねぇんだよなぁ」
――ブォンッ!
「だからって、ただのブレードで吶喊して来ないでよぉぉぉ!」
箒とはイノシシの格が違う一夏の
「いっけぇぇぇ!」
「ぐぇー死んだンゴ!」
『勝者、織斑一夏』
清香、そこでネタに走る必要は無かったんだぞ?
――バシュッ! バシュッ! バシュッ!
「ぬあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「いやー、楽チン楽チン」
なにせ俺は試合開始から一切動かず、束が用意したミサイルポッドから、マイクロミサイルを撃ち続けるだけで良いんだから。しかもロックオンから発射までIS側で自動制御してくれるから、マジで俺することない。
「吾妻ぁ! 遠くからミサイルを撃つだけなんて、男としての誇りは無いのか!?」
「いやおま、男がミサイル撃ったらイカンのか?」
「いいわけないだろう! 男なら! 刀1本で立ち向かっていくのが誉れというものだろう!」
「ええ~……」
そんな誉れ、浜で死なす前に一夏ぐらいしか持ってねぇだろ。
「っと隙あり」
――ドバババババッ!!
「うわぁぁぁぁぁ!」
1発食らって体勢が崩れれば、あとは後続が全弾命中していく。ホウキ=サンはしめやかに爆発四散!
『勝者、吾妻怜二』
「勝った」
「負けた」
『勝者、織斑一夏』
ミサイルと荷電粒子砲――雪羅とか言ったっけ?――の撃ち合いからの、残弾が空になって接近戦。一夏が勝つのはある意味当然か。
端折り過ぎ? ダイジェクトですらないって? 野郎同士の戦闘描写なんて誰が見たいんだよ。
『相川選手ですが、先ほどの試合でIS不調のため棄権。よってあ吾妻怜二の不戦勝となります』
「えー、試合しないの?」
「まあ、織斑君からいい一撃もらってたし……」
「仕方ないか~」
アナウンスを聞いた観客席の連中が色々言ってるが、ISが不調じゃ仕方ない。
『八百長の必要なかったね』
『だな』
実は事前に打ち合わせしていて、ここまでの勝ち星でどちらかが棄権することになっていたんだが、清香のISが本当にガタが来たらしく棄権となっていた。あの死んだンゴは割とマジだったのか。
いやでも本当に良かった。一夏にクラス代表を継続させるためとはいえ、本当に八百長やって、しかもそれが千冬さんにバレたら……マイサン死んじゃう;;
「どうした一夏、その程度か!」
「くっ!」
最終試合、お互い刀型武装を振り回す正統派な試合展開……になるはずもなく。
「ほらそこっ! 脇ががら空きだ!」
――ドゴッ!
「ぐはぁ!」
なんというか、チャンバラで一夏が箒にボコられてるだけなんだが。
「とどめだっ!」
――ザンッ!
『勝者、篠ノ之箒』
袈裟懸けの一撃を食らって、白式のSEがゼロに。う~ん、見てるこっちも不完全燃焼な試合だったな。なんでだろ?
と、一夏達がピットに戻ろうとした時、アナウンスとは別の声が。
『織斑、先ほどの試合、手を抜いていたんじゃないだろうな?』
「そ、そんなわけないだろ千冬姉!」
『なら、どうして雪片だけで篠ノ之とやりあっていた? お前には零落白夜もあっただろう』
「あっ」
「お、おい一夏、まさか……」
「あ、相川さんとの試合でエネルギー攻撃が使えなかったから……すっかり忘れてた」
『いぃぃぃぃちかぁぁぁぁぁぁ!!』
「ひぃぃぃぃぃぃ! 千冬姉許してくれぇぇぇぇぇ!」
「一夏ぇ……」
「「「「(うわ~……)」」」」
最終試合、何とも締まらない終わり方だった。
――――――
―――
というわけで、代表決定戦6試合を流していったわけだが、各人の勝率がどうなっているかというと――
俺 :2勝1敗
一夏:2勝1敗
清香:1勝2敗
箒 :1勝2敗
……俺と一夏で再試合とか言う?
スマヌ…スマヌ…