IS ~インフィニット・催眠種付けおじさん~   作:シシカバブP

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シナリオごり押しマンボウ(朝起きたら熱中症一歩手前だった人間の意味不明な言葉


第95話 最初からこうすりゃよかったじゃん

 2年1組のクラス代表を決める総当たり戦で、俺と一夏が同率1位になったわけなんだが、これってどうやって代表を決めるんだ?

 と思っていたところ

 

『これより最終試合を行う。吾妻と織斑はアリーナに出ろ』

 

 千冬さんの相変わらずワイルドな呼び出しを受けて、エネルギーや弾薬の補給を済ませてピットを出て見れば、すでに一夏の白式が中央に陣取っていた。

 

「なぁ、これからどうなるんだ?」

「さぁなぁ。普通に考えれば、俺とお前でもう1試合やって勝った方がって感じだろうが……」

 

『残念ながら不正解だ』

 

「「へ?」」

 

 次の瞬間、ブォッ!っと凄まじい風と軽い衝撃波が通り過ぎ、俺達の目の前に――

 

「ち、ちち……!」

 

 

「これからお前達には、私と戦ってもらう!」

 

「千冬姉!?」

 

「ファーッ!?」

 

 

 なんでだよ!? なんで打鉄に乗った千冬さんが降り立つんだよ!? それと千冬さんのISスーツ姿、すごーくイイっ!(要らん情報

 

「千冬姉! どうして「織斑先生だ」(ブォンッ!)あっぶな!?」

「織斑先生、それ出席簿やない、打鉄の刀型武装()や」

「怜二の口調までおかしくなっちまったじゃねぇか!」

 

 なんだ一夏、この喋り方をおかしいとか、お前にはハーレム系主人公的なアトモスフィアが足りない……って、俺も大分動揺してるな。

 

「とにかく! これからお前達は私と戦う。そして私がクラス代表に相応しいと思う方を選出する!」

「ええ~……」

「なんだ、不満でもあるのか?」

「いや、不満というかですね……」

 

 確かにブリュンヒルデのお墨付きとかなら、反対する連中はほぼいないとは思うんですよ? けどそれなら……

 

「それなら先週時点で、千冬姉が選べば良かった「織斑先生だと言っているだろうが! お前の脳みそはメロンパン入れか!」(ブンッ!)今のマジで殺しに来てた!? しかもツッコむところそこぉ!?」

 

 一夏、お前も学習しねぇなぁ……お前の言い分には同意するが。ぶっちゃけさっきまでやってた総当たり戦が丸々無駄じゃん。

「さて、まずは……織斑、お前が相手だ。準備しろ」

 

「お、俺っ!?」

 

 突然の名指しにも拘らず、すぐに雪片を展開して構える一夏。きっと、同じような無茶振りを受けてたんだろうなぁ(遠い目

 そして千冬さんも葵を構えて……両者とも、全く身動きをしなくなった。

 

『いっくん、ちーちゃんの隙が無くて動けないんだろうねー』

『ああ、そういうことか』

 

 こういう時、プライベート・チャネルで束の解説があると助かる。というかお前、どっから見てたよ?

 

『え? 第1試合からずっと見てたよ? いつも通り、監視カメラをハッキングしてね♪』

『……この学園、セキュリティ強化した方がいいと思うんだが』

『しても無駄無駄ぁ! 凡愚達のセキュリティ程度じゃ、束さんは止められないぞ☆ 束さんを止めるなら、れっきゅんのパイ揉みか、れっきゅんの太くて大きなお魚ソーセージ』

『おいバカやめろ』

 

 微妙にボカしたところは成長してるかもだが、そもそも言うんじゃねぇよ。

 

『まったく……それと、そろそろ試合が動くぞ』

『へ? けどちーちゃんから動くとは』

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

『一夏なら、埒が明かなくて我慢出来なくなったら特攻するだろ』

『あ~……』

 

 声だけで束が苦笑いしてる顔が想像できる。それぐらい、雪片を振り上げて打鉄に突っ込んでいく白式はイノシシだった。

 そして当然、そんな攻撃を千冬さんが受けるわけもなく

 

――ガキィィンッ! ギャリリリリッ!

 

「へ!?」

「なんだその哀れな(剣)術は……剣とはこうして、使うものだ!」

 

――ゴスッ!

 

「ぐへぇ!」

 

 一夏の斬撃を、千冬さんがいとも簡単に受け止める。しかも鍔迫り合いになるかと思われたら、少し葵を傾けることで雪片が地面に吸い込まれるように流され、一夏が勢いのままつんのめる。んで、体勢が崩れた所に返す刀で脇腹に一撃を決められた。

 

「お、おごごぉ……!」

「何をしている。SEは削られただろうが、まだ試合は終わっていないぞ」

「わ、分かってるけど……うぇぇ……」

 

 千冬さんにせっつかれて何とか立ち上がるが、一夏はもうフラフラだ。横っ腹にいい一撃もらったからなぁ、あれは痛そうだ。

 

「ふむ……仕方ない、これで終わりにしてやろう」

 

――ヒュッ!

――バキィ!

 

「は……え……?」

「え、ええ?」

 

 え、え~っと……?

 

 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 千冬さんが一瞬消えたと思ったらいつのまにか一夏の背後にいた…

 な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…

 頭がどうにかなりそうだった…

 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 

『さすがちーちゃん、零拍子が綺麗にきまったね~』

『零拍子?』

『篠ノ之流古武術裏奥義で、相手が1拍子目で動くより前に素早く動き出す、先の先を取る技だね♪』

『……勝てる気がしねぇ』

 

 だって気付いた時には一夏が倒れてて、その背後に千冬さんが立ってるとかわけ分からんって。

 

「入学当初よりは強くなったと思っていたが、拍子抜けだったな」

「ひょ、拍子抜け……一夏、強く生きろ……!」

「何をしている。次は吾妻、お前だぞ」

「うわ~……」

 

 指名された以上、逃げ道は無い、よなぁ……

 もはや諦めの境地でアサルトライフルを展開する。近接武装? 一夏未満の剣術スキルでどう戦えと? それなら卑怯とか言われても、アウトレンジ一択だ!

 

「なるほど、身の程は弁えているということか」

「嫌な言い方ですけど、そういうことです」

「いいだろう、さあ、掛かってこい」

 

 すでに実の弟(一夏)は眼中にないのか、気絶して転がっているISには目もくれず、俺の方を向いて中段の構えを取る。

 さて、俺も頑張って足掻かないと、あの一夏みたいにアリーナの地面に転がされることになるわけで。

 

「いきます!」

 

――ドドドドドドッ!

 

 ぶっちゃけこれしか手が無いからと、打鉄向けてライフル弾を連射する。

 

――カキキキキッ! カキュンッ!

 

「狙いは良し。だが反動制御がまだ甘いな。同じ実体弾を使うデュノアに今度コーチしてもらえ」

「刀で銃弾捌くとかどんだけー!? しかも対戦相手の指導する余裕まであるとかいかほどー!?」

 

 さらに狙いについても、ISの補正機能が効いてるから問題ないって話だろうし、つまり褒めるところを無理矢理出したってわけで、家系ラーメン食って『ほうれん草は臭みがなくてよかった』ってコメントするのと一緒じゃん!

 

「どうした、もうおしまいか?」

 

 摺り足でジリジリ近付いてくる千冬さんに恐怖しかない。言うてアンタ、銃弾が効かないんじゃ俺に有効な武器なんか……あっ、あれならイケるか? いやでも、無理そうな気が……

 

「来ないなら、こちらから行くぞ」

 

 あもうダメ、時間がない。ええいままよ!

 

「織斑先生!」

 

 大声を出して、元から俺の方に向いている千冬さんと視線を合わせる。そう、"視線を合わせて掛ける催眠術"を使うために。

 完全にイチかバチかだが、もし上手くいけば……!

 

「ん?」

 

 動き出そうとした千冬さんが、怪訝な顔で動きを止めた。こ、これって……!

 

「せぇい!」

 

――ドゴォッ!

 

「マッヅォン!」

 

 吾妻君、まるでゴルフのスイングのような切り上げ攻撃を食らってぶっとばされたぁぁぁぁぁ!

 

『やっぱり、ちーちゃんには催眠は効かなかったね~』

『ですよね~……』

 

 束の、揶揄い半分苦笑半分な声が走馬灯のように響き、俺の意識は頭から着地したのを最後に途切れた。

 

 

――――――

―――

 

 

 保健室で目を覚ました時には、すでに代表決定戦は終わっていた。

 

『吾妻はまだ抵抗出来ていたが、織斑はまだまだだな。もう1年クラス代表をやって成長してこい!』

 

 という千冬さんの鶴の一言で、今年も一夏の代表残留が確定したという。いやマジで、その鶴の一声を先週時点で上げていれば……

 ちなみに当の一夏だが、俺と同じく保健室のベッド(俺の隣)に運ばれていて、自分が代表残留になったと知らされると

 

「と゛お゛し゛て゛た゛よ゛お゛お゛お゛!」

 

 と、床に崩れ落ちた。

 まあ何はともあれ、一夏には今年もクラス代表として活躍してもらうことになるだろう。

 

 

 

「ふむ、計画通りだな(キリッ」

「織斑先生が何か言ってますわ……」

「どう見てもあれ、その場の勢いでやったわよね……」

 

 保険医から許可が出て寮部屋に戻ると、千冬さんが今回の件を自画自賛し、それを周りが微妙な目で見ていた。正直俺も部屋に入って微妙な視線を向けていた。

 

「なんだ怜二、その微妙な視線は」

「そりゃあ、こうもなりますよ」

 

 打ち合わせにない千冬さんとの模擬戦で打ち上げ花火されて、ニコニコ出来るとでも?

 

「器の小さい奴め。ハーレムの主なら、それぐらい想定内だと見得を切るものだろう」

 

 え、それ本気で言ってます? いやいいです、その目を見たら分かります本気ですね。

 今回は良かった(良くない)けど、今後も千冬さんにこれと同じ規模でぶん回されたら身が保たないんですが。どうしてもんか……

 

『ねーねー、それならいい方法があるよー』

 

 おう淫獣、一応聞くだけ聞いてみようか。

 

『あの駄犬を躾けてあげればいいんだよー。今後君の命令でキチンと止まるようにねー』

 

 ほう? けど、そんなこと可能なのか? 催眠が効かないことも実証されちまったし、ほぼ打つ手がないと思うんだが。

 

『なら、一度僕に任せてみてよー』

 

 えー? 淫獣に任せるの? マジでござるかー? ……けど他に手が無いし、物は試しか。

 

『わーい。それじゃあ頑張るねー』

 

 というわけで今回、俺の中の可能性の獣(淫獣)に100%託してみようと思う。さてさて、どうなることやら……

 

 

 

 

 

 

「千冬、そこに四つん這いになれ」

「は?」

 

 突然俺に言われたことが理解出来なかったのか、千冬が怪訝な顔を向ける。ふむ。

 

「聞こえなかったのか? そこに四つん這いになれって言ったんだ、この駄犬」

 

――パァンッ!

 

「うひぃ!?」

「れれ、怜二さん!?」

「ちょっと怜二!?」

 

 スーツスカートの上から尻を叩かれるなんて想像もしてなかったのか、千冬の口から驚きの声が上がる。ついでに他メンからも驚愕の声が。

 

「な、何をす(スパァンッ!)あう! や、やめろ(スパァンッ!)ひゃぁんっ!」

「俺のことをハーレムの主だなんだって言って、それなら主の言うことは聞かないと。なぁ? 千冬」

「れ、怜二……?」

 

 いつもの俺と違うと感じたのか、千冬がプルプルと震え出す。うん、今回は淫獣成分100%でお送りしております。

 

「ほら、分かったらさっさと四つん這いになれ」

「あ、ああ……はい……」

 

 さっきまでの威勢はどこへやら、そそくさと床へ四つん這いになると、先ほどまで叩かれていた尻をピクピクと震わせながらこちらに向ける。

 う~ん、やっといい子になったな。だから俺は、そんないい子の尻を撫でてやる。

 

「あっ、ちょっ、あああ、あふぅ……❤」

「反省したところをちょっと褒めただけで、すーぐこれか。これじゃあブリュンヒルデじゃなくて駄犬ヒルデだな」

「は、はい……私は、駄犬です……怜二にお尻叩かれて、撫でられて喜ぶ、駄犬ヒルデですぅ!❤」

 

「お、織斑先生、羨ましいですわぁ……!」

「うわぁ……(セシリアにドン引きする鈴)」

「にぃに、今日はすごいつよきー」

「日頃織斑先生に対して我慢していたものが、ついに爆発したのでしょうか」

「真耶さん、すごく普通に分析してるね……」

 

 一部度し難い反応をしているが、概ねドン引きと言ったところか。その感性が正しいと思う(自分棚上げ

 

「束さん、親友のこんな姿見たくなかったよ……」

 

 一番ドン引きしてたのは束だったっていう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怜二、今日もいっぱい躾けてワン!❤」

 

 翌日、めちゃくちゃ後悔した。

 

 

 

 

 

<今日の一夏>

「またクラス代表かよぉ……」

「何を嘆いている! 男なら一度決まったことにクヨクヨするな! ほらっ、私のオッパイを揉め!」

「……ああ」

「へ!? ほ、ホントに揉む気か!? あぁぁぁんっ❤」

「今日だけは箒のオッパイで癒されたい……」

「あっ、そこは弱いから……ひゃっ!? す、吸っちゃダメぇぇぇ!❤」




クラス代表決定!
……まあ予定通り、一夏にはさらに1年頑張ってもらいます。

駄犬ヒルデ爆誕
ちーちゃんをパイ揉みワンパンにした時から、遅かれ早かれ決まっていたこと。

一夏、珍しく甘える
それほどクラス代表が嫌だったか……!(目逸らし
ちなみに箒はまだ母乳出ません。(要らない情報
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