十二星座の烙印 -ゾディアックスティグマ-   作:bani

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兄妹

エルザ「リオン、いい加減にここを開け…?」

エルザ「リオン、いい加減にここを開け…?」

・扉の鍵はかかっておらず、エルザはそっと部屋へと入る。

リオン「ごめん…ソシエ。ごめん…ケイル」

フレア『私の遺伝子が入ったクローンよ』

リオン『違う…!ソシエは人間だ!人形なんかじゃない』

レクス『村を襲ったのは僕だ』

リオン「一体なんなんだよ…どうして、レクス兄さんがソシエの村を…」

レクス『リオン、無事か!?どこも怪我をしていないか?ちゃんとベッドで寝ていないとダメだろ?そうか…これを僕に、ありがとう。とても嬉しいよ』

リオン「村を襲わせた理由がソシエだけでなく、烙印も含めていたとするなら…ソシエは巻き込まれた…?それだけじゃない、村の人たちも…?」

・リオンがそばにあるナイフを手に取り自分に向けるも、エルザが阻止する。

エルザ「リオン!あなた自分が何をしようとしているのか本当に分かっているの!?」

リオン「エル…ザ?」

エルザ「馬鹿!!なんで皆して1人で背負い込むのよ!私たち仲間でしょ?どうしてそんなになるまで自分を追いつめるのよ!なんで相談しないのよ!言ってくれなきゃ…解らないわよ」

リオン「僕のせいなんだ…取り返しがつかないことをして、兄さんに裁かれたって!ソシエの大切なものを奪った原因だって…」

エルザ「僕って…リオン?それに兄さんって?」

リオン「レクスは…僕の兄さんだ!これが本当の僕だよ、失望しただろ?あれだけ大口をたたいていられたのだって烙印の力で不死身だからこそ、恐怖を感じていなかったからなんだよ?その枷がなくなって僕は昔の弱い時に戻った!」

エルザ「やめてよ…」

リオン「ソシエは僕がいたからこんな目に…!倒れていた僕を助けたさえしなければ彼女は平和の日々を送れていたかもしれない!」

エルザ「やめてったら…」

リオン「僕は…っ!!ソシエの平和を奪った張本人だったんだ!なら…なんで僕はここにいるんだ!どうして、彼女が目を覚まさずに僕なんかがのうのうと生きているんだ!?」

・エルザがリオンをやさしく包み込む

エルザ「もう…やめてよリオン…ッ!これ以上、自分を追い詰めないで…」

リオン「エル…ザ…ご…めん」

レクス「しかし、残念だがその希望はここで潰える事となる」

エルザ「…レクス!」

レクス「エルザ=アイファ=ラヌス。処女の烙印(ヴァルゴスティグマ)を持つ者か…」

エルザ「リオンとソシエが目的ね?悪いけど2人を渡す気なんてないから」

リオン「駄目だ!エルザ!兄さんは…僕の烙印を持っている」

エルザ「なんですって?貴方、実の弟になんて事を!大方あなたも星誕教団の司祭であるレイフの命令でしょうけどね!」

レクス「それは違う、私は私の目的の為に動いている」

エルザ「だったら尚の事、貴方のやり方は褒められたものではないわ!我が契約せし、大地の女神よ…我が祈念に呼応し、魔障を響かせよ!」

レクス「そうだ…私はこの罪から背くつもりは毛頭ない」

エルザ「奇遇ね…私もあなたのやろうとしている事に賛同する気なんて毛頭ないわ」

レクス「先ほどから仲間達が駆け付けてくるのを期待しているようだが…それは無駄だよ。双子(ジェミニ)と射手(サジタリアス)にはソーレとコルウスが外で相手をしている。そして残りは…」

・城外

リコル「…ッ。アンタにしては随分と卑劣な事をしてくれるじゃない?目覚めたらおはようの一言とお詫びくらいあってもいいんじゃないかしら?」

・虚ろな目をしたルセナが上空から奇襲をかける。一方のアリウスは城の柱で弾幕を防ぐ。

アリウス「くっ…!もう止めてください。クリオス殿!」

・虚ろな目をしたクリオスから容赦ない凶弾が襲い掛かる。

シェズ「お姉ちゃん…?アッ…くっ…やめ…て…」

・シェズの首を絞めているのは虚ろの目をしたティアだった。

メロス『僕があの呪われた日に無意識に目をそらそうとしていた真実…それは』

ミニス「お兄様を離して!!」

メロス『ミニス…僕の大事な妹…だけど、間に合わない…どんなに叫んでも僕に振り下ろされた凶刃は止められないんだ』

キュクノス「ぐっ…」

ミニス「お父様!!」

メロス『父上…?なぜ?いつも僕に対して愛情を注がずに妹にばかり愛情を注いでいた貴方が…なぜ?僕なんかを庇ったんだ?』

キュクノス「メロスよ…よく聞くのだ…貴族は例え、いかなる事があろうとも…弱き者の為に弱さを見せず、常に強くあるのだ…」

ミニス「お父様…いやああああああああああああああああああ」

キュクノス「ミニスよ…愛しておる…ぞ…」

ミニス「よくも…よくもお父様を!!はあああああああああああああっ!!!」

メロス『その時、ミニスに宿っていた双子の烙印が覚醒をした。吹き荒れる嵐のような突風は僕たちにも容赦なく襲い掛かり僕の意識はそこで沈んだんだ』

ミニス「お兄様…どこ…なの…1人にしないで…」

メロス『泣いているミニスを僕はいつものように慰める事が出来なかった。こんなにも近くにいたというのに…』

ミニス「ごめんなさい…お兄様…最後は…私のわがままを聞いて…ずっと好きでした。兄としてではなく一人の男性として…それがいけない事と分かっていながら、ミニスは兄である貴方を愛しておりました。でも、この烙印がある限り…きっと同じ道をたどる事が出来ないわ…だから、アレキュリー家の禁呪を使う愚かな妹をお許しください」

メロス『アレキュリー家の禁呪…それは自らの魂を血縁者へと宿る、ある種では烙印と似た定義を持つ存在』

ミニス「愛しています…そしてお許しくださいお兄様…」

ソーレ「それが君の背けていた真実って訳さ」

メロス「…あの後、ミニスは粒子状になって僕の中へと入っていった。その時にこの烙印が体に刻まれたというのか?」

ソーレ「あれあれ?なんだよ、超重要なところを僕が言うはずだったのにさ!」

テイザー「メロス!何へばっているんだ!」

メロス「やぁ、テイザー…君も一本食わされていたのかい?」

テイザー「お前と一緒にするな。俺は過去を忘れた事など一瞬たりともない…」

メロス「キミってさ、本当に義理堅いよね~損な事だよ?想い続けられるのって」

テイザー「いい加減、あいつらのフォローに行かなきゃいけないからな世間話はここまでだ」

メロス「その通りだね…フレアから発生した魔法はあの悪夢の続きだ」

ソーレ「じゃあ…この場をどう切り抜ける?」

・メロスはジッとソーレを見つめ黄緑色の金緑石(アレキサンドライト)を握る。

メロス「…我が契約せし、蒼穹の双神よ…我が二身に呼応し、有情を裂かん!」

・テイザーも同時に白色の瑠璃石(ラピズラズリ)を握る。

テイザー「我が契約せし、閃光の人馬よ…我が火箭(かせん)に呼応し未来を越えろ!」

メロス「ソーレ…君が星誕教団の一員だと信じたくなかったよ」

ソーレ「まっ、僕も僕なりに目的があってさ…最後に君と同じ道を進めたのは良かったよ」

メロス「出でよ、滅びの本懐を遂げし、天界の審判ここに下れり」

テイザー「されど思考の意思に答え、極光に輝く翼を広げよ」

メロス&テイザー「「グロリアスウイング!!」」

・2人の前に大きな影が立ちふさがりそれを飲み込む。

テイザー「…何!?」

ソーレ「はい、残念~見事に挑発に引っかかってくれて大技を繰り出すなんて…おかげでこっちとしても色々手間が省けたよ。ありがとうねコルウス、ディスベリオン」

ディス「礼など不要です。あくまでも私の使命は主であるレイフ様から貴方がたのバックアップをと言われただけの事…それと、二重(デュアル)詠唱(スペル)のデータも更新できました」

フレア「ここはもう大丈夫そうね。私は人形の方を見てくるわ」

テイザー「2対3…分が悪いか…」

メロス「ハハッ、流石に…大技を繰り出した後は厳しいかな?」」

 

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