星誕教団アジト内
アリウス「来たようですね」
ティア「雲(うん)鶴(かく)の銃士アリウス…」
アリウス「外の守りはリコルさんに任せたはずですが…どうやらここまで辿りついたのは仲間のお陰のようですね」
エルザ「アリウス、答えなさい!ケイルはここに来ているの?」
アリウス「ええ、今頃は最深部にいる頃でしょう」
クリオス「みんな、ここはオイラが引き受ける」
ティア「クリオス君…」
クリオス「止めないでティア先生、オイラはこいつに聞きたい事があるんだ…すぐに追いかけるから、大丈夫だよ」
ティア「成長したんだね、先生うれしいな」
ナレーション「ティア、クリオスの頭をなでる」
クリオス「とっ、とにかくリオン兄ちゃん、メロス兄ちゃんは皆を頼んだぞ?」
リオン「おう、任せとけって」
メロス「ノブレス・オブリージュ、しっかりとエスコートするよ?」
ソシエ「クリオス、絶対に無理しないでね?」
ナレーション「部屋にはクリオスとアリウスの2人だけになる」
アリウス「聞きたいことは星魔(スターリー)兵器(ウエポン)についてですね?」
クリオス「その通り、オイラはその為にここに残ったんだ」
ナレーション「クリオスの手元に橙色の金剛石(ダイヤモンド)を握る、同時にアリウスも手元に灰色の紫(アメ)水晶(ジスト)を握る」
クリオス「我が契約せし、雷帝の白羊よ…我が巻角に呼応し、因果を撃ち抜け!」
アリウス「我が契約せし、紫雲の水瓶よ…我が越流(えつりゅう)に呼応し、愚かな亡者を無間(むけん)の獄に叩き落さん」
クリオス「ヴォルテックシューター」
アリウス「ファントムクラウド」
ナレーション「雷をまとった弾丸が雲を撃ちぬくかのように手ごたえがない」
アリウス「私の力は『雲』、あなたの力は『雷』この勝負の結果は見えています、諦めて降参してください」
クリオス「降参しろだと!?ふざけるな!攻撃が当たらないなら当たるまで続ければいいだけだ!」
アリウス「それは愚かな選択です、弾薬というものは常に無限にある訳ではない…言わば、銃を持った兵士にとって弾薬をいかに有効に使うかが重要視されます」
クリオス「くっそぉ、いちいち感に障る奴だな」
アリウス「なぜ、君のような子供が戦場に出るという愚かな真似をしたというのです?」
クリオス「オイラは…お前らにさらわれた姉ちゃんを助ける為にここにいるんだ!!」
アリウス「お姉さん…それはあのシスターの事ですか?」
クリオス「そうだ、姉ちゃんはオイラの家族だ孤児院にいるチビ達だって待っている、お前らみたいな外道にさらわれたせいでオイラの日常は変わったんだ!!」
アリウス「私にもその気持ちはわかりますよ」
クリオス「えっ?」
アリウス「私がこの教団に協力しているのは…人質となった恋人を救う為です」
クリオス「そんな、じゃあオイラと一緒の境遇?」
アリウス「そうなりますね…そして、私は4年前に星魔(スターリー)兵器(ウエポン)の開発を強制させられ、罪もない人々の命を間接的に奪ってしまった、犯した罪からは逃れられない…全てを終えた時に私は刺し違えてでもレイフの命を」
クリオス「…いよ」
アリウス「ん?」
クリオス「こんなおかしいよ!だったらオイラには戦う理由がないじゃないか!アンタは確かに仇なのかもしれない、でも…オイラがアンタを倒したら今度はアンタが大切なものを守れなくなってしまう」
アリウス「キミはとても優しいのですね、感謝します…ですが」
ナレーション「壁から銃撃トラップが発生し、アリウスがクリオスを庇うと同時に腕輪が破壊される」
クリオス「えっ?アリウス!しっかりしろよ!」
レイフ「やはり…キミは最初からこの勝負を捨てていたようですね?」
アリウス「当たり前です、せめて…この子にかたき討ちの機会をと思いましたが」
クリオス「嫌だよ!アリウス死ぬな!」
アリウス「これで良いのです、罪からは逃れられない運命」
クリオス「終わりじゃねえよ!ここでアンタが死んだら、アンタの恋人も助けられないんだぞ!死ぬことは償いじゃない!生きることが償いなんだ!」
アリウス「…!」
ナレーション「クリオスとアリウスの烙印(スティグマ)が共鳴する」
クリオス「なんだ!?この力!?」
アリウス「力を抑えようとせず、落ち着いてください私の力を貸します!」
クリオス「アリウス、わかった!」
ナレーション「アリウスの雲とクリオスの雷が合わさり、周辺のトラップを破壊する」
クリオス&アリウス「ジャッジメント・ボルト!!」
レイフ「なるほど、こんな現象もあるのですね」
アリウス「まっ、待て…ぐっ」
クリオス「アリウス、死ぬな!」
ルセナ「クリオス!」
クリオス「ルセナの姉ちゃん、それに隣にいるそいつは?」
リコル「アリウス、アンタその傷」
アリウス「情けない姿を見せましたね」
リコル「それはお互い様よ、待ってなさい今回復してあげるから」
ルセナ「へへっ、クリオスお前やるじゃねーか」
クリオス「ルセナ姉ちゃん、早くリオン兄ちゃんたちの所へ急ごう」
ルセナ「そうだな、おい歩けるか?」
アリウス「ええ、なんとか大丈夫です」
クリオス「アリウス、そのさ…ありがとう、助けてくれて」
アリウス「お礼を私の方です、危うく私は命を無駄に散らす所だった…貴方に言われ、気づけたのですから」
リコル「はいはい、友情深めてる所、悪いけど先に行くわよ」