星誕教団アジト最深部
レイフ「来ましたか」
ケイル「よぉ、来てやったぜ?」
レイフ「なぜ、私のやり方に不満を覚えるというのですか?」
ケイル「子供に対して敬語なのは素なんだなって改め思うぜ、不満を覚えないとでも?」
レイフ「元々は息子である貴方の願望を叶えるためにやってきた事だ」
ケイル「ああ、そうだよガキの頃の俺は死んだ母さんに会いたくて堪らなかった」
レイフ「そこからです、私が研究に没頭したのはそして、あなたがここに来たことで十二星座の烙印(ゾディアックスティグマ)がそろうのだ」
ケイル「結果としてアンタは非人道的行為を繰り返し、死刑にされた同時に俺には一生消えない罪悪感が残った…この天秤の烙印(リブラスティグマ)がその証だ、皆が来る前にここで終わらせる為に俺はここに来た」
レイフ「確かに私は死刑にされ、一度はこの世を去った身だ…だが、それでも研究の欲求は抑えられなかった、富や名声もいらない…私の成果が未来に希望を与えるのだ、それがなぜ解らないというのです?我が息子よ!」
ナレーション「レイフ、注射器を打ち込み肉体が若返る」
レイフ「おお、素晴らしいこれも私の研究成果だ」
ケイル「もういい…最後まで死んでいると解って、アンタを赦そうとした俺の甘さにつくづく苛立つぜ!決着をつけるぞ!レイフ!!」
レイフ「もう父さんとは呼んでくれないのですね?ケイル?」
ナレーション「ケイルの手元に緑色の蛋白石(オパール)を握られる」
ケイル「我が契約せし、嵐の秤よ…我が意思に呼応し、運命を切り開け!」
星誕教団アジト内
ティア「最深部までもうすぐです」
ソシエ「はぁはぁはぁ…」
リオン「大丈夫か?ソシエ?」
ソシエ「大丈夫だよ、ごめんね…はぁはぁはぁ」
ティア「少し疲れたのかもしれないですね、休まれてはどうでしょう?」
ソシエ「そうはいきません、ケイルが危ないから早く行きましょう」
エルザ「バカケイル、ソシエにこんな無茶させて」
ナレーション「天井から溶解液が落ちてくる」
ティア「危ない!」
ナレーション「ティアがソシエを庇う」
ティア「くっ…」
ソシエ「先生!」
エルザ「ティア!大丈夫!」
シェズ「外したか」
メロス「宵毒(よいどく)の死神シェズ」
リオン「チッ、時間がねえのに」
ソシエ「先生!先生!ごめんなさい…私のせいで」
ティア「大丈夫ですよ、ほら泣かないで?せっかくの美しい顔が台無しですよ?」
エルザ「良かった!ティア、早く一緒に…!?」
ナレーション「ティアが自分とシェズ以外の仲間を次のエリアに行かす」
エルザ「ティア!!」
ティア「ここは私が食い止めます!言ったはずですよ?シェズは私が止めると」
ソシエ「嫌だよ!先生!そんな身体で無茶したらダメだよ!!」
ティア「振り向かないで!あなた達はこの先に良くも悪くも現実を受け入れなければならないかもしれない、それでも私の教え子である貴方達にならきっと出来ると先生は信じていますから、信じて待っていてください」
ナレーション「木々で道をふさぐ、ティアの手元に桃色の翡翠(エメラルド)が握られ、シェズの手元に紫色の黄玉(トパーズ)が握られる」
シェズ「我が契約せし、魔毒(まどく)の天(てん)蠍(かつ)よ…我が双鋏(そうきょう)に呼応し、罪深き者を断罪せよ!」
ティア「我が契約せし、花の金牛よ…我が靭(じん)尾(び)に呼応し、魂の輪廻を断ち切らん!」
シェズ「これで2人きりだね?お姉ちゃん?」
ティア『あの腕輪が力の源のようですね…あれを何とかすれば』
シェズ「お姉ちゃん、シェズはずっと待っていたんだよ?」
ティア「私も会いたかったよ、シェズ?」
シェズ「嘘だっ!!」
ティア「えっ?」
シェズ「そんな言葉に騙されない!お姉ちゃんが孤児院を出て行ってから、村中が焼かれて…その仕打ちをしたのがお姉ちゃんの家族だった!今更会いたかったなんて嘘だ!!」
ティア「それは違うわ!私が養子になった理由は…ごほっごほっ!!」
ナレーション「ティア、吐血をする」
シェズ「お姉ちゃん、毒が効いてきたみたいだね?その毒は強力だよ…でも、ひと思いに殺さない私と同じ苦しみを味わって殺してやるんだ!!村を焼かれて、シェズはレイフに拾われて復讐すると誓ったんだ!その為に摩蠍の烙印(スコーピオンスティグマ)を継承する為にずっと苦しい思いをした」
ティア「シェズ…そんな」
シェズ「信じていたのに裏切られたシェズの気持ちがわかるの!?答えてよお姉ちゃん!」
ティア「私の預けられた家では、金牛の烙印(タウロススティグマ)が目当てでした、取引の材料として私は養子になることで孤児院を救う道を選びました」
シェズ「…!?」
ティア「私はそこで酷い仕打ちに見舞われ、すぐに家を離れました…もう一度、シェズに会う為に…でも、村は焼かれていた星誕教団の手によって」
シェズ「えっ?」
ティア「シェズはそこで死んだという知らせを受けた私は酷くショックを受け、そのショックから当時の記憶が抜けていた」
シェズ「待ってよ?そんなの…だったら、シェズが協力していた星誕教団が!?」
ティア「貴方が私の為に摩蠍の烙印(スコーピオンスティグマ)だとしたら、本当にごめんね?守るって約束したのに」
ナレーション「ティア、徐々に近づく」
シェズ「シェズは…何の為に…何人の人を粛清してきたの?罪もなかった人もいたかもしれないのに…シェズは」
ティア「大丈夫だよ?例え世界のすべてが敵になってもお姉ちゃんはシェズの味方だから」
シェズ「お姉…ちゃん?」
ナレーション「ティア、シェズを優しく包み込み、蔓(つる)で腕輪を壊す」
ティア「ごめんね?シェズ…今まで1人にして…辛かったよね?これで、あなたを縛りつけるものはもうないよ?ごめんね、私のせいで普通の人生送れなくしちゃって…ゴホッ!」
シェズ「お姉ちゃん!死なないで!お願い!死なないで!もうシェズを1人にしないで!」
ナレーション「シェズ、ティアの解毒治療をする」
シェズ「ごめんなさい、ごめんなさい!お姉ちゃん!目を開けて!!」
クリオス「先生!」
ルセナ「おい!ティア!!」
リコル「大丈夫よ解毒処理がされている、助かるわ」
ティア「シェズ…?」
シェズ「お姉ちゃん!ごめんなさい、ごめんなさい」
ナレーション「ティア、シェズの頭を優しく撫でる」
ティア「懐かしいなぁ、こうやって昔も泣いてた貴女を慰めてたよね?」
シェズ「うっ、うあああああああああああ」
アリウス「シェズさん、行きましょう貴女も私たちと同じ敵がいます」
シェズ「うん…!?」
ナレーション「建物内が揺れだす」
ルセナ「なんだ!?」