ケイル「わかってんのか!?お前らは『戦場』に足を踏み入れたんだ?兵士でもなく殺しのプロでもないお前らがどんだけ危険な事を犯したか本当にわからないのか?」
リオン「…ケイル」
ケイル「エルザやソシエ、クリオスにルセナにも言いたい事はある、ティア先生やメロスだって危険はわかってるのに何で止めなかったんだか…だが何よりもリオン!お前はリーダーだろ?こんなことで直情的に動いて仲間を危険にさらしてどうする?それでソシエが…」
リオン「ふざけるな…!」
ナレーション「リオンがケイルの胸倉をつかみ返す」
エルザ「リオン…!」
リオン「決まってんだろ?仲間を危険に晒せないからここまで来たんだろうが!?『じゃあな』なんてあんな紙切れ1枚で俺達が納得するとでも本気で思っていたのかよ!?」
ケイル「くっ…そもそも俺はお前らと一緒にいるべきじゃなかったんだ…償いようのない罪を背負って、俺が死んだ母親と会いたいと願ったから…非人道的な被害がお前らを巻き込んじまった、お前の目の前にいるのはそんな救いようのねぇ!屑野郎だ!迷惑なんだよ…これ以上は仔犬みたいな目をしてすり寄られて、出来た兄貴分みたいに頼られて、そんな事をされ続けたら俺は…自分を許してしまいそうになるんだ!」
エルザ「ケイル、あなたそこまで自分を追いつめていて」
リオン「安心した、いつもみたいに余裕な顔で冗談めかしてどうしようかと思ったが…やっと俺達に吐き出してくれたな?」
エルザ「そうね、考えてみたらケイルも私たちと年齢差は大して違わない、重いものを抱えているのは皆が知ってるのに触れないように気遣ってばかりで力になってもらうばかりでいつもケイルには助けられてばかりだった」
ケイル「おい、俺にはそんな風に言ってもらう資格なんて」
リオン「過去も、罪悪感もお前自身のものだ…多分、それは自身で解決しなきゃならないと思うけど、その結果確かに自分を許せなくなるかもしれない、でも他の誰かが許さなくても、ケイル自身が許さなくても、俺達だけはケイルを許すよ」
ケイル「…リオン!?」
エルザ「そうねお互いを許し助け合うのが『仲間』なんだからね」
ソシエ「そうだよ、ケイルはいつもみんなの事を思ってくれてるんだから」
ケイル「エルザ、ソシエ…」
クリオス「罪悪感があっても生きる事で徐々に償う事はできる」
アリアス「私もいうなれば同罪だ、罪を分かち合う事も出来る」
ティア「私も最後まで諦めなかったからこそ、この子と再会できた」
シェズ「だから、1人で抱え込まないで?」
ルセナ「難しい事はわからないけどよ、過去は過去で未来は未来だこれから何とかしてけば良いってことよ」
リコル「貴方は貴方でしかない、ほかの誰でもない貴方自身よ」
テイザー「お前をここで討ったところで何も変わりはしない…ここで腐るか、俺達と共に行くかの選択ぐらいはさせてやる」
メロス「僕のキャラじゃないけど、そもそも人は生きてる瞬間から何らかの罪を背負って生きていくんだ、こう言っちゃなんだけど神の前では大差ないんじゃないかな?」
ケイル「お前ら…」
リオン「俺達は過去にも生きられないし、まだ見ぬ明日にも…今日という日を今という瞬間をひたむきに生きるしかないと思う、そして今この瞬間…俺達は同じ場所にいて同じ時を過ごしている、もしケイルがそれを少しでも嬉しく思うなら。どうか―ケイルを許す俺達をそのまま受け入れてほしい」
ケイル「ったく…お前ら、なんで俺がそんな臭いセリフを晒されなきゃならないんだよ?
いいか?俺は星誕教団の教祖の息子だ?各国での加害をしてきた大犯罪者の息子だ…こんな風にテンパって迷惑かけちまう事だってあるかもしれない…それでもいいか?」
ナレーション「いつもの笑顔をみんなに見せる」
リオン「ああ!」
エルザ「ええ、もちろんよ…おかえりケイル」
ケイル「ただいま…エルザお嬢様…」
ウィンガード艦内
クリオス「ははっ、やっぱりケイル兄ちゃんはこうでなくっちゃ」
ルセナ「ケイル!手前!一発ぶん殴らせろ!」
メロス「やれやれ雨降って何とやらといった所かな?」
ケイル「メロス手前、みんなには黙ってろって言っただろうが!?」
ティア「ちょっとメロス君、ケイル君が出てったの知ってたんですか!?」
メロス「知っていたけど、まさかアジトに乗り込むなんて愚策をするとは思わなかったんだ」
ティア「とりあえず、ケイル君はもちろんのことメロス君とリオン君もお説教ですね」
シェズ「あっ、お姉ちゃんの説教は大変そう」
アリウス「戦いが終わっていないというのに呑気な方々ですね」
リコル「まっ、ああいう連中なのよ」
テイザー「ソシエの様子は?」
ルセナ「医務室で休ませてる、にしても最後の烙印を持ってたのがあいつだったなんて…」
シェズ「灯台下暗しとはよく言ったもの」
リオン「お前ら4人の参戦、歓迎するぜ?」
テイザー「借りを返さないままでいるのは俺の流儀に反する」
クリオス「リオン兄ちゃん、行こう!」
リオン「おう!待ってろよレイフ!今度はこっちの番だ!」
ケイル「いつでも準備完了だぜ?リーダー?」
エルザ「いつものあれ頼むわよ?」
リオン「よし!決めた!目標!星誕教団司祭のレイフの野望を打ち砕く!みんな、覚悟決めろよ?今度は俺達があいつに反撃する番だ!!」
ナレーション「ついに集結した12人の選ばれし烙印(スティグマ)を持つ者達、戦いは激化する…だが、不安の種は芽生えてしまった」
ソシエ『なんだろう…?私の身体…震えてるっ…怖い、怖いよっ…!』
ナレーション「1人の少女の中に覚醒した、不安の種はやがて悲劇の花へと開花する」