目指せキヴォトスのお姉ちゃん!   作:Moools

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よければ妹…なりませんか?

 

「キヴォトスのお姉ちゃんになる予定の者です!」

 

「"え、えっと…?"」

 

「せーんーぱーいー?」

 

なんかユウカが怒ってるんだけどなんでだろう…更年期?

あっ、ちょ!ユウカさん!?アイアンクローやめて!シノちゃんの小さな頭が手にすっぽり収まっちゃうから!

 

「痛い痛い!ユウカストップ!頭割れちゃう!」

 

「人をゴリラみたいに言わないでください!そもそもこういう場ではやめてくださいって前も言いましたよね!なんで先輩がセミナーをクビになったのか忘れたんですか!?」

 

「なにさ!ただ他校も何校か含めたちょっと大きめな会議で妹募集しただk…あー待って待って!力強くしないで!ごめん!ごめんなさい!」

 

「そちらのうるさい方々は気にしなくていいです。続けますと…」

 

「誰がうるさいって!?」

 

「どう考えても私たt…待って!分かった!もう黙るから!」

 

「フーッ…私は早瀬ユウカです。覚えておいて下さいね、先生」

 

「"うん、よろしくね"」

 

それから、リンちゃんがシャーレの説明を終えると何処か(モモカ)に電話を始めた。

内容を知らなくても何か問題があったって分かる感じの喋り方なのに、この後大丈夫って言うのか…。

 

「……」

 

「…リンちゃん大丈夫?お姉ちゃんに甘える?」

 

「…いえ、大丈夫です。そもそもあなたは私の姉ではありません。それとリンちゃんと呼ばないでください」

 

うーむ、さすがにリンちゃんをデレさせるには好感度が足りないか。

しかーし、見とけ見とけよ!この後の戦闘でカッコイイところ見せてやる!

 

 

 

 

(バババババッ!)

 

本家通り、文句を言っているユウカの方へ飛んできた弾を、エンジニア部特製の盾で防ぐ。

うーん、威力的に見て本当に違法JHP弾っぽいなぁこれ。

当たってみれば分かるけどこれ結構痛いんだよね。

 

「おっとと、ユウカ大丈夫だった?」

 

「は、はい。ありがとうございます、先輩」

 

「気にしないで。妹を守るのはお姉ちゃんの務めだからね!」

 

くぅー!決まった〜!こんなのされたらもうキュンキュンですよ。

これはユウカ惚れちゃうね!

…嘘だよ?

 

「え、えぇっ?戦術指揮をされるんですか?まあ…先生ですし…」

 

あっ、そろそろチュートリアルのスタートかな。

 

「分かりました。これより先生の指揮に従います」

 

「生徒が先生の言葉に従うのは自然なこと、ですね。よろしくお願いします」

 

うーん、俺もこの流れで先生に何かそれっぽいこと言った方がいいんだろうか。

…よしっ。

 

「私の後ろには蟻一匹通さないから先生は安心して指揮してくださいね!」

 

さて、いくら盾役の私がいたとしても、大切な妹(ユウカ)にちょっかいかけようとするなんて、ちょーっとおいたが過ぎるかな。

そんな悪い子達には…

 

「お姉ちゃんがお灸を据えてあげないとね」

 

 

 

 

「よーし!みんなかかって来なさい!お姉ちゃんが胸を貸してあげるよ!」

 

貸すほどの胸ないけどな!

…やめよう。

 

不良の飛ばす弾丸を一つ一つ丁寧に盾で受けては、SMGで牽制しつつ後ろにいる妹達(仮称)が攻撃しやすいように位置調整。

確実に数は減ってるけど、新米先生には範囲攻撃がスズミの閃光弾だけなのは辛いよな。

お姉ちゃん動きます。

 

さて、ここで質問。

現在俺が愛用しているこの盾、どこ製か覚えているかな?

そうだね!エンジニア部製だね!

 

エンジニア部と言えばロマン!

防ぐだけじゃお姉ちゃんともロマンとも言えないね!

 

盾の内側にあるデバイスを弄る。

すると、デバイスに『ATK』の文字が映し出されると同時に、盾が変形しそこから、内蔵されていたミサイルが顔を出す。

 

「お姉ちゃんの底力を見せてあげよう!ファイヤー!!!

 

変形も隠し武器もロマン!

男は何年経っても心の中に少年を飼っているものなんだよ!

…失礼、興奮しすぎました。

さて、気を取り直して次のワカモ戦を見据えようか。

ゲームでの強さと現実は違うってことを頭に入れておけ、俺。

 

 

 

 

「逃げられてるじゃない!?追うわよ!」

 

「はーい、ユウカストップ。私達の目的はあの子を捕まえることじゃないでしょ?」

 

「うっ…それもそうですね。すみません…」

 

「ううん、分かってくれてよかったよ。さっ、まだ敵は残ってる。行くよ!」

 

「はい!」

 

………危なかった。

やっぱりワカモは強い。

もしワカモの目的がこちらの殲滅だったら、最悪の場合死人が出ていた可能性すらあると感じるほどだ。

 

つくづく…ここは現実なんだと思い知らされる。

油断してる余裕なんてない。

絶対に忘れるな、一つの油断が足を踏みはずすキッカケになり得ることを。

 

「着いた!先輩もお疲れ様です」

 

「!ああ、うん。お疲れ様」

 

「?どうかしましたか?」

 

「あはは、なんでもないよ。ただ…みんなを守るお姉ちゃんな私がかっこよすぎて、みんな妹になりたくなっちゃったんじゃないかなって思っただけだよ。ほら、チナツちゃんでもスズミちゃんでも…なんならハスミちゃんでもいいよ!妹に歳は関係ないからね!セイカモン!オ・ネ・エ・チャ・ン!」

 

「申し訳ないですが…」

 

「えぇー!チナツちゃんもスズミちゃんも?」

 

…申し訳なさそうに首肯されてしまった

 

「ダメかぁ…」

 

「当然です!」

 

「ですが…シノさんが前にいてくれたおかげでとても安心感のある戦闘が出来ました。ありがとうございます」

 

「チナツちゃん…。…ねぇやっぱり私の妹n「それはお断りさせていただきますね」そっかぁ…」

 

「いい加減しつこいですよ先輩」

 

「うぅ…ユウカもこんなに冷たくなっちゃって、お姉ちゃん悲しいよ。昔は『先輩とお揃いですから』とか言って、SMGえらんでくれたn…ユウカ?お姉ちゃん的には直ぐにアイアンクローするのやめた方がいいと思うなぁ」

 

「うるさいです、黙っててください」

 

「お姉ちゃん知ってるんですよ!連勤明けに抱きしめてあげるとすぐにうとうt…ユウカ、待って、ごめん調子乗った。そろそろ本当に頭割れちゃう。…ユウカ?ユウカ!?なんかミシミシいってる!人体からでちゃいけない音してるから!お姉ちゃんそろそろやばいよ!?ごめん!ごめんって!そろそろ許して!ねぇ!

 

ユウカ!?ユウカさん!?」

 




大事なもの:シノの手帳
✓ シャーレ奪還
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