ミラクルシナリオにミラクルをちょっとだけ絡めたお話 作:わさべ。
ミラクルとミラクルはいいぞ…!!(所持)
どこかにウマ娘同士の呼び方とかのまとめてあるやつとかないですかね…?
毎回書き始める時に調べて離れすぎないようにしてるけど本当にあっているか不安よ……
「今日だねー、転入生の子が来るの。」
なんだかんだワクワクするよね、とハートリーレターこと、ハートちゃんが言った。
「…あれ、今日だっけ。」
その言葉にふと反応するビロンギングスことビロちゃん。
朝のホームルームが始まる前のちょっとした時間。
ふと、いつも一緒にいるハートちゃんとビロちゃんがそんな事を言っていた。
ん…転入生…!?転入生とな…?
「…えっ、転入生が来るの?わたし、初耳だよ。」
「…流石はミラ子、ズブいね。」
ミラ子らしいけど、とビロちゃんは呆れながらわたしを突っついてきた。
「えへへー……」
「そもそも、この話前にもしたでしょ、先生からの連絡でめっちゃ皆盛り上がってたじゃん。」
そういえば、そんな事もあったような。
「もしかして、既にミラ子っておばあちゃん…?」
「いやいや、そんなまさか。」
「…あれ、昨日の晩御飯何食べたっけ。」
ご飯もの…?麺類…?……お好み焼きじゃないのは確かだけど。うーん。
「あー、こりゃ本格的におばあちゃんだね。……おばあちゃん、晩御飯は先週食べたでしょ?」
「先週……?」
「虐待…!!ちゃんと毎食食べさせてよ……ちゃんとおやつもつけて……!!」
流石のわたしでも、食べたか食べてないかぐらいはわかる。横暴だー!!
……とそんなこんなでわちゃわちゃしているとホームルームの時間に。
それぞれの席に戻って、ぼんやりと先生の話を聞く。
(転入生、転入生かぁ〜)
学生時代に1回あるかないかの一大イベント、って言っても過言。小さい頃から、ちょっとだけ憧れてたイベント。
(どんな子だろう。……って、この時期に転入できるって事は結構な実力者…?普通の子じゃない…よね?)
12月。年の移り変わりで何かと忙しい時期。……転入するにしても、年明けとか学期の変わり目なイメージがある。
…んー、そんな事気にしても仕方ないか。仲良く慣れたらよし。……そういえば、わたしの隣に新しく座席が用意されている。……となると、つまりはわたしのお隣さんに…?
「…それじゃ、新しいクラスメイトを紹介するわ。……入ってきて。」
…がらりと引かれる引き戸。一瞬で静まり返る教室。
(…おお。)
儚げなウマ娘。繊細なガラス細工のような……
(って、何洒落たこと思ってるのわたし。)
教卓の隣に立って、私達を見渡す。
…目が合った。……包み込まれてしまいそうなほど、優しい瞳をしていた。
「初めまして。おれ、ケイエスミラクルっていいます。身体弱くて、こんなのだけどよろしくお願いします。」
一呼吸おいてから、ケイエスミラクルと名乗ったウマ娘は柔らかい笑顔を浮かべた。
少しだけざわめいている教室の中。
(ミラクル……わたしと同じ。)
…どこか不思議な感覚を覚えた。
遠い親戚…とか、生き別れの姉妹……とかじゃないけど。ここでしか出会えない、繋がりみたいなものを感じた。
なんにも代わり映えのしない、それでもちょっぴり特別な普通の1日。すこしだけ、胸が高鳴る。
(…なんか、今日のわたしポエマーじゃない……?)
「…お隣さんだね、えっと……」
「よろしくね、ミラクルちゃん。わたし、ヒシミラクル。同じミラクル同士仲良くしようね〜?」
「…うん、ヒシミラクルだね。よろしく。」
そんな感じで。
長いような、短いような。
わたしヒシミラクルと、どこか儚げなケイエスミラクル。
名前ぐらいしか接点のない不思議な関係が始まったのでした。