女版Nみたいな容姿のポケモントレーナーがイッシュでチャンピオンを目指すそうです 作:輪切り
春 ●月×日
私はカノコタウンのナリタ。
アララギ博士の助手見習いとして日々を活動中の9歳だ。
親はいない。
私はどうも、まよいの森に捨てられていたらしい。
そこへ、フィールドワーク中であったアララギ博士が捨てられていた私を拾い、親が見つかるまでの間面倒を見てくれていることになったらしい。
ちなみに、両親の捜索届を出して7年立つが、今に至るまで何の情報も把握できていない。
そんな私は、親なし学なしポケモンなしである現状を打破するために、とりあえず、日記をつけることにした。
スクールに通っていない私は、こうでもしないと活字に触れる機会が一切ないのだ。
アララギ博士の研究資料?
馬鹿やろう!
9歳の私が理解できるわけないだろうが!
そんなわけで、毎日ちょっとずつこの日記を更新していくことにする。
春 ●月△日
今日も機能と変わらない日々が続いた。
こういった日記に書けるような出来事がなかった日は、私の自己紹介というか自己分析というか、そんな感じのことを書いていこうと思う。
私は捨て子だからだろうか?他の人よりも承認欲求というものが強い。
そのため、なんかめちゃくちゃすごい人になってちやほやされるのが夢だったりする。
今よりもさらに幼いときは、アララギ博士の影響を受けて、博士を目指そうと思っていた時期もあったが、私にとって"博士"というのは、おっちょこちょいで、世話焼きというイメージが強いため、ちやほやされるような"めちゃくちゃすごい人"にはあまり当てはまらない。
だとすれば、めちゃくちゃすごい人ってなんだ?
ちやほやされる人ってなんだ?
私はひらめいた!8つのジムバッジを集めたその先、リーグ四天王の誰よりも強く、全ポケモントレーナーの頂点。
"チャンピオン"こそが、"めちゃくちゃすごい人"だと。
春 ●月◇日
カノコタウンには、私以外に3人の子供がいる。
目つきが鋭く、少し怖い雰囲気のトウヤ。
眼鏡をかけたインテリ気質のチェレン。
緑の帽子をかぶった心優しい少女ベル。
上から男男女で、私と同じ9歳の少年たちだ。
ちなみに、私は人見知りなので彼らとは一切話したことがない。
そのため、ベルの心優しい少女というのはただの偏見で、実際には間違えている可能性がある。
多分優しいとは思うけどね。
でもまあ書きたいことは、そんなことではない。
気づいてしまったのだ。
もしも、10歳の誕生日と同時に旅に出るとなると、彼らと共に旅立つことになる。
それだと困る。
具体的には、ライバルが3人増えることが確定していることが困る。
そのため、世論的には少し問題がある行為かもしれないが、私は10歳を迎えるよりも早くに旅に出ようと思う。
うん。
というか、明日には旅に出ようと思う。
このことをアララギ博士に話すと、間違いなく止められるので、書き置きだけ残して夜中にすーっと行っちゃおう!
春 ●月X日
脱出成功である。
旅に出るという旨の書き置きは残したし大丈夫だろう。
もし仮に追いかけようとも、ランニングシューズを履いて、こうそくいどう中の私には到底追いつかないだろう。
ちなみに手持ちのポケモンはいない。
せっかく捕まえるなら強いポケモンがいいと考え、ミネズミの群れはすべてスルーした。
正直、みんなと同じような努力をしても、チャンピオンには到底届かないと思うのだ。
何せ、私はポケモントレーナー1年目で、ごっこ遊びのポケモン対戦すらしたことのない、ビギナーの中のビギナーなのだ。
絵本で学んだタイプ相性と、博士の持っている未完成のポケモン図鑑に載っていたポケモン達、私のポケモン知識という知識はそれくらい。
その時にみた強そうなポケモン。さざんどら?とかいう名前のポケモンを6匹捕まえれば、私でもチャンピオンになれるだろうか。
春 ●月Y日
サンヨウシティなう。
さっきまで夢の跡地にいたのだが、意味わからんデカい木が邪魔で置くまで行けなかったため、引き返してきたところだ。
あの木を切るには、ひでんわざを覚えたポケモンが必要になるらしい。
近くにいたトレーナー数人に声をかけたが、誰もひでんわざを覚えていないとのことで、奥にはいったことがないらしい。
草むらもない、そんな手前の場所でうろうろしてて楽しいのかなあいつら。
それはそうと、サンヨウシティには、他の町にはないほど大きなトレーナーズスクールがある。
スクールの生徒じゃなくても利用できるらしいし、強いポケモンの情報の聞き込みでもしようかなと思う。
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強いポケモンの聞き込みしてきました。
ショック!サザンドラが強いのはあってたらしいが、この辺にはいないらしい。
どこにいるの?って聞いたら、チャンピオンロードって言われました。
バッジを8つ集めないと、強いポケモンを手に入れられないって政府の陰謀かなんかかな?
このあたりでは、地下水脈の穴にいるモグリューの進化系であるドリュウズが強いらしい。
よーし!拾ったスーパーボールとなけなしの所持金で買った5個のモンスターボールで、いっちょ捕まえたりますかあ!
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洞窟から出ると、外はもう日が落ちて真っ暗でした。
モグリュー?
ああ捕まえたよー!
洞窟に落ちてたダークボールでね。
そう。モグリュー捕獲は本当にきつかった。
まず、モグリューを見つけるのに2時間くらいかかった。
見つけても、まずモンスターボールがモグリューに当たらない。
よくよく考えたら、モンスターボールなんて人生で投げたことなかったし。
3個のモンスターボールが池にポチャった時点でモグリューに逃げられた。
その後に3時間ほどかけて出会った、おそらく別の個体であろうモグリューに残りのボール全てを投げるも捕まらず、今日はもう撤退しようかな、なんて考え始めた時に、視界の端の方に見えたダークボールを拾って、すかさず投げて何とかなったという感じだ。
ポケモン捕まえるのってこんなに大変なのかと実感しました。
サザンドラ6匹は、夢のまた夢かもしれないと気づきました。
とりあえず、この子を進化させるまでは、この洞窟から出ないでおこうかな。
ポケモンを所持し、トレーナーとなってしまったからには、目と目を合わせた際にポケモン勝負をする義務がありますからね。
それに、今日はサンヨウシティあたりをうろつきすぎたため、もしかしたら博士に見つかるかもしれない。
しばらく身をひそめるという意味でも、ちょうどいいかもしもしれない。
もし落ちてるボールをいっぱい見つけたら、ドリュウズを6匹集めるのも手ではあるよね!