え?クラス転移で俺だけスキル無し?役立たずは置いていく?いや、俺、異世界召喚二度目で強い魔法たくさん使えるから普通に無双するよ?   作:taki210

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第十八話

 

緑色のモンスターを倒した後、裕也率いる生徒たちは森の中を進んでいき、やがて川に行き着いた。

 

「水だ…!」

 

「水があるぞ…!」

 

長時間水分補給ができずに喉の渇いていた生徒たちは、歓喜の声を上げて、川の水で喉を潤した。

 

「やったよ、有馬くん…!僕のガイドスキルの教えてくれた通り、川があったよ…!」

 

ここまで生徒たちを導いたガイドスキル持ちの斎藤春樹が、裕也の元に駆け寄ってきてそんなことを言う。

 

裕也は褒めて欲しそうな春樹に笑いかけながら、春樹を称賛する。

 

「すごいよ、斎藤くん…!君のガイドスキルのかげで、皆が喉を潤すことができた…!感謝しても仕切れないよ…!!」

 

「へへ…そうかなぁ…」

 

裕也の言葉に、春樹は嬉しげに頬を緩ませる。

 

春樹は自らの中にある誇らしげな感情が、全て裕也のカリスマのスキルによるものだとも気付かずに、褒められたことを素直に喜んだ。

 

「僕、有馬くんの分の水も取ってくるね…!そこで待っていて…!」

 

「ありがとう。じゃあ、お願いできるかな?」

 

「任せて!」

 

忠犬のように川の方へ走っていく春樹。

 

春樹がさった後、裕也は小馬鹿にするように「はっ」と息を吐いた。

 

それからしばらくして、生徒たちは乾き切った喉を川の水で完全に潤した。

 

それを見計らって、裕也はクラスメイトたちに次の指示を与えることにした。

 

「よし…!みんな、水分補給は出来たかな…?そろそろ次のステップに移ろうと思うんだけど…!」

 

「おう!」

 

「なんだ?」

 

「有馬はもう次のことまで考えてるのか…!すごいな…!」

 

裕也が喋り始めると、耳を傾けようとクラスメイトたちが方々から集まってくる。

 

裕也は三十人余りの生徒たちを六人ずつの五組に分けて、一組につき一人、自らの側近にしていた戦闘スキル持ちをあてがった。

 

「このグループで今から手分けして、今日の食料を探してきて欲しい…!木の実や、魚、小動物、なんでも構わない。食べられそうなものをみんなで探すんだ。もしモンスターに襲われても大丈夫…!各グループに戦闘スキル持ちを一人ずつ配置したら、いざって言うときは協力して立ち向かうことが出来る!」

 

「おおお!!」

 

「有馬は天才だな…!」

 

「さすが有馬くん!」

 

「完璧な采配ね!!」

 

「みんなで有馬くんのために食料を食料を探そう…!」

 

「「おおーーー!!」」

 

カリスマで懐柔されているクラスメイトから異議は出ない。

 

皆有馬の意見を絶賛し、すぐさま食料を探すために各方面へと散っていった。

 

「皆、せいぜい俺のために身を粉にして働いてくれ…」

 

そんなクラスメイトたちを見て、裕也は下衆な笑みを浮かべる。

 

六人からなる五つのグループは、あっという間に森の方々に散って、見えなくなってしまった。

 

後のに残されたのは、裕也とそれから裕也が残るように指示した黒崎麗子だけである。

 

「有馬くん…私だけここに残れってどう言うことかしら…?」

 

麗子が怪訝そうに裕也に尋ねる。

 

「ふふ…実は君と話したいことがあってね…黒崎さん…」

 

裕也は下卑た笑みを浮かべながら、改めて麗子を見た。

 

本当に優れた容姿をしていると思う。

 

恐ろしく白い肌に、完璧に整った顔の造形。

 

体は華奢で触れると折れてしまいそうなほどに細く、髪は長くてしなやかだ。

 

神秘的て信じられないほどに清楚な雰囲気が全身から醸し出されており、だからこそ裕也は自分の手でこの女を汚してやりたいとそう思った。

 

「君だけ、どうも俺をリーダーとは認めていないようだね?」

 

ねっとりとした視線を麗子に向けながら、裕也はそう切り出した。

 

 

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