あと、今回は説明回です。
【千景side】
あの戦いの後.......舞鶴さんに連れられ、私は、高知県から香川県に移動した。
まぁ、移動したのはしたんだけど.......
「何この豪邸!?」
私の目の前には、豪邸と言っても過言ではない、屋敷があった。
「何って、俺の家だが?」
「舞鶴さんって.......大金持ちだったんですか!?」
「正確には、拠点の一つだがな」
「拠点!?拠点ってどういう.......?」
私がそう言い終わらないうちに、屋敷へと入っていく舞鶴さん。
「ちょ!?ま、待ってください!!」
私は、屋敷へと入った舞鶴を追いかけるように、屋敷に入るのだった。
「す、凄い.......」
広々とした屋敷の内装を見つめながら、そう呟く私。
こんな家、村には無かったな.....
「.....どうかしたのか?」
「あ、いや、その、広いなって思っただけです」
「...........そうか」
そう言った後、談話室らしき場所に案内する舞鶴さん。
そして、私がソファに座ると、その向かい側に座り
「さて.....少しは落ち着いたか?」
と、尋ねてきた。
「むしろその逆ですけど?」
「だろうな」
テーブルの上にあったパソコンを操作しながら、そう言った後.....こうも言った。
「だが、今のうちに慣れておけ。何せ、お前は俺の妹になるのだからな」
「.......は?」
はぃぃぃぃ!?
「い、妹ってどういう!?」
「郡千景。お前はメックヴァラヌスの適合者とはいえ、まだ子供だ。それに、お前が生きていたら、政府の連中が何をするか分からん。だからこそ、俺はお前の兄となる。それだけだ」
「政府?それってどういうこと?」
私がそう尋ねると.....舞鶴さんは、衝撃的な言葉を放った。
「政府の連中は、ノイズの存在を知っている。だが、打開策が無いという理由で、この現状を放置している」
政府が....ノイズ達のことを放置している...........?
「何で!?私みたいな人がいるかもしれないのに.......酷すぎる!!」
「恐らく.....
勇者......?
「勇者......って何ですか?」
何というか...........いかにもゲームっぽい用語が出てきたわね。
「簡単に言えば、バーテックスを送り、人類を絶滅へと追い込もうとした存在.......天の神に対抗するために、神樹と呼ばれる神の集合体が選んだ人間のことだ」
「えっと.......つまり、その悪い神様とその部下に対抗するための存在、ってことですか?」
舞鶴さんの方を見つめながら、そう言う私。
「そう思えばいい」
......何で、この人はそんな情報を知っているんだろう?。
「一応、言っておくが.......この話はいわば機密情報。盗むのは大変だった分、価値はある」
「今、盗んだって言いました!?」
政府の情報を盗むなんて.......舞鶴さんって、何者なのかしら?
「そもそも、この情報を知っているのは、一部の政府関係者と、日本各地の神社の総本山である、大社だけだ」
「なるほど.....神社は神様を祀る場所。なら、神樹に選ばれた勇者の存在を大社が知っていても、おかしくはない.......ということですかね?」
私がそう言うと、コクリと頷く舞鶴さん。
「そうだ。その勇者についてだが.......穢れなき乙女。要は、基本的に少女の中から選んだそうだ」
「......神樹は変態なんですか?」
「さぁな。だが......その勇者が現れたとなると」
「バーテックスの退治を優先したってこと......!?」
そんな.....そんなのって
「許せない......!!」
ノイズで苦しんでいる人よりも、バーテックスで苦しんでいる人を守る.......不平等にも程があるでしょ!!
「お前の気持ちはよく分かる、だが落ち着け」
「あ......」
舞鶴さんの言葉で、我に返る私。
「それで......これからどうするんですか?」
「どうするも何も、お前はメックヴァラヌスに適合した。これを機に、ノイズ退治を本格的に始めるつもりだ」
ノイズ退治......
「そういえば、あの時から気になっていたんだけど.......ノイズって何なんですか?」
私がそう尋ねると、舞鶴さんはパソコンの操作を一旦止め、こう言った。
「はるか昔....とある並行世界にて、人が人を殺すために生み出した兵器にして、生きる災害。それがノイズだ」
次回、舞鶴さんの秘密が少しだけ明らかに!!