「何だ?不満か?」
「あ、いや........その、可愛いなって思っただけ」
「...........そうか」
【千景side】
「はぁぁぁぁ!!」
そう叫んだ後、落下しながら、変形させた大鎌から刃を放つ私。
【Kill・Me・Baby‼︎】
その刃は、地上にいた何体かのノイズに当たり、炭化させるのだった。
「ていうか、着地ってどうするんですか!?」
『そこはお前の好きにしろ』
『何でそこだけ放任主義!?」
そうツッコミを入れた後、そのまま地上に尻もちをつくという形で、着陸した。
「痛く.....ない?」
どうやら、メックヴァラヌスの力なのか、落下ダメージは無いらしい。
「ノイズを倒すためのプロテクターなら、落下ダメージもない........ってことね」
そう思っていたら、ノイズ達が続々と私のところへとやって来た。
「.....まぁ、そうなるわよね」
そう呟いた後、ノイズ達と戦う私。
ふと、遠くを見ると......そこには、ノイズを生み出す巨大なノイズがいた。
「あんなデカいノイズがいるのね.......」
『ノイズの姿形は千差万別。ああいうノイズがいても、おかしくはないだろう』
「それじゃあ、特殊なノイズがいるってこと?」
『そう思えばいい』
特殊なノイズ......か。
「なら、先に倒しておかないとね!!」
難敵は素早く倒しておかないと、後々面倒なことになりそうだしね。
そう思いながら、高くジャンプをする私。
そして、大きなノイズに近づくと
「だぁぁぁぁぁ!!」
大鎌で、巨大なノイズを切り裂き、炭化させた。
「後は雑魚だけ!!」
『雑魚だとはいえ、油断だけはするな。良いな?』
「分かりました!!」
その言葉通り、襲いかかってくるノイズを蹴散らす私。
それにしても......これだけの数のノイズがあるのに、勇者を一人も派遣しないなんて、大社は馬鹿なのかしら?
でも
「今は戦闘に集中しないと....!!」
そう呟いた後、再び戦闘に集中する私なのだった。
「ふぅ.......大体片付いたわね」
現場にいたノイズを殲滅した後、そう呟く私。
これで、ノイズ退治は終了.....かしら?
『いや、まだだ』
「え?それってどういう.......」
『さっき、防犯カメラをジャックしたが...........今、お前がいる所の近くで、戦闘を行っている存在がある』
「はぁ!?」
てことは.....ノイズと戦っている人がいるの!?
だけど、ノイズと戦えるのは、私と勇者だけ......ん?
「まさか....!?」
勇者が.....ノイズと戦っているの!?
『お前の察している通り、ノイズと戦っているのは勇者だ。だが.....彼女達の様子を見るに、恐らくは、大社の意思とは関係がないようだ』
..........なるほど。
「つまり、勇者達は独断で戦ってるってことですか?」
『その可能性は高いな』
......だとしたら
「なおさら、放ってはおけない!!」
そう呟いた後、勇者達のいる場所へと向かう私。
......大社がバックにいるとはいえ、独断でノイズと戦うなんて
「勇者達も、結局は人間ってことなのね.......」
【球子side】
「杏〜、コイツらの数が全然減らないよ〜」
「というか、どんどん増えているような......?」
うぅ〜.......ゾロゾロと出てきて、一体何なのさ〜!!
せっかく、杏と一緒にお出かけを楽しんでいたのに〜!!
「たまっち先輩!!」
「うん!!」
とにかく、今はカラフルな怪物を倒すことに集中しないと......
「やぁ!!」
「はぁ!!」
カラフルな怪物に向け、攻撃を仕掛ける私達。
その攻撃によって、怪物達は炭になるものの.....
「嘘ぉ!?」
怪物達は、続々と私達のところにやって来るのだった。
「はわわわ.......これがいわゆる多勢に無勢ってやつなのか〜!!」
「言ってる場合ですか!!」
......このままじゃあ、数で押し切られちゃう。
だったら....私が時間を稼いで、杏だけでも逃げてもらわないと!!
だって杏は、タマの大切な友達なんだから。
そう覚悟を決めていた時.....突然、何かの斬撃が来たかと思えば、怪物達は一斉に炭化していった。
「.......はぇ?」
い、一体何が起こっているんだぞ〜!?
と、そんなことを思っていた時、目の前に現れたのは.......大鎌を持ち、真っ赤な衣装を纏った女の子だった。
「.........コイツらのことは任せて」
そう言った後、次々と怪物を倒す女の子。
な、何か.....
「カッコいい〜!!」
「ですね.....」
女の子の戦いっぷりに、タマ達が思わず惚れたのは、言うまでもない。
だって、カッコいいんだもん!!
「これでトドメ!!」
そう叫びながら、女の子はその場にいたノイズを全部倒したのだった。
「ふぅ.....」
「あんなに数が多かった怪物を倒すなんて.......めちゃくちゃカッコよかったぞ!!」
女の子に向け、興奮した様子で、そう言うタマ。
それは、杏も同じで
「助けてくださり、ありがとうございます」
と、頭を下げていた。
それを聞いた女の子は、しばらく考えた後
「.......ノイズ退治は私の仕事。だから、勇者は勇者らしくバーテックスを倒したら?」
と言った。
「「.......え?」」
その言葉を聞いた瞬間、思わず固まるタマと杏。
そんなタマ達を尻目に、女の子はその場から去っていった。
「な、何なのだ....?」
「さ、さぁ....?」
「..........」
「どうかしたのか?」
「.......戦いの後のカレーって、こんなに美味しいんですね」
「そうか」