ゆめまぼろしに、いきたもの   作:BitterCoffee

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LINK VRAINSに発生したバグの『上澄み』。
私、不知火雪奈によって物理的に切断するも、泥人形のような姿へと変えました。
しかしこのAI、決闘(デュエル)に興味があるとは…丁度いい。
グレンさんの特性決闘盤(デュエルディスク)によって、このAIを解析・情報収集することにしましょう。
私の先攻。ここは『真魔六武衆-シエン』、『真六武衆-シエン』、2枚の伏せ(セット)カードを用意し、解析のための時間稼ぎをします。


決闘1-2 Rollback

不知火雪奈

LP(ライフポイント) 6000

(フィールド)

『真魔六武衆-シエン』

『真六武衆-シエン』

伏せ(リバース)カード:2枚

 

「さて…いきなりピンチっぽいなぁ、オレ。モンスターと魔法・罠カードをそれぞれ1回ずつ無効にされるわ、オレの(フィールド)のモンスターの攻撃力は500ダウンして、さらにレベルも1下がっちまう」

 

『ここまでは順調っぽいねぇ。アタシならもっと回しちゃいそうだぜ。あ、グレン。解析お願いねー』

 

『はいはい、分かってるよ。リアルタイムで解析してる途中だ』

 

グレンさん特性の決闘盤(デュエルディスク)によって、デュエルを通して、あのAIの解析ができるようになっています。

未だによく分からないシステムですが…今回はAIがデュエルをやりたがっているため好都合ですね。

 

「オレのターン、ドロー!…ふむふむ。手札は悪くなさそうだが、本命の効果を通すためにはどうすればいいかだなァ」

 

『あのAI、デュエルに早くも適応しているわね。相当賢くチューニングされてそうだわ』

 

「まずはコイツだ!手札から『ピカリ@イグニスター』を召喚!」

 

「…!」

 

@イグニスター!過去に世間を騒がせたという闇のイグニス…のデッキと同じ?

そもそもイグニスなんて、世界でも、ごく一部にしか知られていない存在のはずです。

奴は一般企業のAIと聞いていますが…一体、彼らのデータをどうやって収集したのでしょうか?

 

『グレン、どういうこと?イグニスはLINK VRAINS(リンクヴレインズ)から完全に消えたと聞いてるけど…。イグニスと同じデッキを使うなんてことがあり得るのかしら』

 

『アキルお嬢、まだ解析は済んでねぇから現時点では何とも言えねぇ…』

 

「『ピカリ@イグニスター』の効果を発動するぜ!デッキからAi(アイ)魔法・罠カード…『繋がり-Ai-』をサーチする!」

 

『おいおいマジかよ…。あのAI、闇のイグニスが使ったデッキの中に、無かったカードを使ってやがる』

 

「そして『ピカリ@イグニスター』1体をリンクマーカーにセット!召喚条件はL(リンク)モンスター以外の@イグニスターモンスター1体!L(リンク)召喚、リンク1!『ダークインファント@イグニスター』!」

 

『雪奈、用心しろ。あのモンスターも俺達が知ってる情報の中にはないぜ…!』

 

「『ダークインファント@イグニスター』の効果発動!このカードがL(リンク)召喚した場合、デッキからフィールド魔法『イグニスターAiランド』1枚を手札に加えるぜ!」

 

「…!そうはさせません!『真魔六武衆-シエン』の効果を発動!相手がモンスターの効果を発動した時、その発動を無効にし破壊します!」

 

『いいね、雪奈!イグニスターAiランドは、@イグニスターデッキの展開の要のはず。あれをサーチさせなければ、横展開は防げるはず!』

 

ケイトの言う通り、危ない所でした。

これを止めなければ、最大6属性の@イグニスターモンスターが自由に展開される可能性がありました。

こちらの盤面にはそれなりの備えがありますが…油断はできません。

 

「あっちゃー!オレのデッキの要なのに、サーチさせてくれないとは!…だけど、安心するにはまだ早いぜ!オレは手札から『繋がり-Ai-』を発動!手札のサイバース族モンスター1体…『ヒヤリ@イグニスター』を見せることで、見せたモンスターを特殊召喚しつつ、見せたモンスターとは異なる属性を持つサイバース族モンスター1体を手札に加えるぜ!」

 

「ここも通しません!『真六武衆-シエン』の効果を発動!相手が魔法・罠カードの効果を発動した時、その発動を無効にして破壊します!」

 

「ぐえー!…と、まあ…ここまでは見えてる妨害を全部踏めたワケだな。さて…ここからが本番だぜ、お嬢さん」

 

『2体のシエンによる妨害は使わされた。あとは2枚の伏せ(リバース)カードか、誘発即時効果を持つカードを手札から発動するしか、止める術は無さそうね。とはいえ通常召喚権は使わせたから、展開はだいぶ抑えられたはず…』

 

「…オレは手札から『Aiドリング・ボーン』を発動するぜ!コイツは、墓地の@イグニスターモンスター1体を対象に蘇生する効果を持つ!オレは『ピカリ@イグニスター』を対象に、オレの(フィールド)に特殊召喚!」

 

ここで2体目の『ダークインファント@イグニスター』をL(リンク)召喚されると不味いかもしれません。

『ダークインファント@イグニスター』が持つ『イグニスターAiランド』をサーチする効果は、複数回使用できる可能性があります。

 

「私はここで伏せ(リバース)カードを発動!『六武式襲双陣』!」

 

「そいつァ…さっきのターンにセットしたカードか!」

 

「『六武式襲双陣』の効果により、相手フィールドの攻撃力2000以下のモンスター1体…『ピカリ@イグニスター』を裏側守備表示にします!」

 

「クッソー!…とはいえ、妨害される可能性は十分にあったけどよ。なかなかオレがやりたいことをやらせてくれないねぇ」

 

『裏側表示になったモンスターはL(リンク)素材には使用できない。いいタイミングで止めたわね、雪奈』

 

「しかしアキル…相手は底が見えません。我々が知っている情報にはないカードを使用してきています。グレンさん、引き続き解析をお願いします」

 

『分かってるよ。もうちょっと引き伸ばしてくれれば、上澄み(アイツ)が使ってるカードや学習データも取得できるかもしれねぇ』

 

「では…『六武式襲双陣』のもう1つの効果を適用し、自分の墓地から『六武衆の指南番』を守備表示で特殊召喚します」

 

「やりたい放題してくれるじゃないの!だが、まだまだこれからだぜ。手札から『キ-Ai-』を発動!コイツも、墓地の@イグニスターモンスター1体を対象に蘇生する効果を持つ!オレは『ダークインファント@イグニスター』を対象に、オレの(フィールド)に特殊召喚!」

 

『ダークインファント@イグニスター』の『イグニスターAiランド』をサーチする効果は、あのAI曰く、L(リンク)召喚した場合に発動できる効果だったはずです。

故に、この段階では特に脅威になり得ないはずですが…?

 

「続けて、『繋がり-Ai-』を発動する際に見せた、『ヒヤリ@イグニスター』の効果発動!自分フィールドに@イグニスターモンスターが存在する場合、自身を特殊召喚する効果を使用して…特殊召喚!そして、ヒヤリ1体をリンクマーカーにセット!召喚条件はレベル4以下のサイバース族モンスター1体!L(リンク)召喚!来い、リンク1!『リングリボー』!」

 

『サイバース族…モンスターが並んだここからが厄介そうだなぁ。どんな展開してくるんだろ。アタシは楽しみだぜ?』

 

…ケイト。あなたはどちらの味方ですか。そもそも、きちんと偵察に徹していますか???

ですが、ケイトの言う通り。

サイバース族は、モンスターが並べることにより、連続L(リンク)召喚を行い、強力なモンスターを呼び出す性質を持つ種族です。

私としては、マストカウンターを見極め、適切なタイミングで妨害を行う必要があります。

 

「さらにオレは手札から『バックアップ@イグニスター』の効果を発動するぜ!EXデッキから特殊召喚されたサイバース族モンスター…『リングリボー』が自分フィールドに存在するため、このカードを手札から特殊召喚できる!さらに『バックアップ@イグニスター』が特殊召喚した場合、デッキからサイバース族・闇属性モンスター1体…『ウィザード@イグニスター』を手札に加えた後、手札を1枚墓地へ捨てるぜ!」

 

『今更驚かねぇけどよ…。こいつらも、俺達のDB(データベース)にはないモンスターだ』

 

相手の(フィールド)には、裏側守備表示となった『ピカリ@イグニスター』、『ダークインファント@イグニスター』、『リングリボー』、『バックアップ@イグニスター』。

サイバース族モンスターが複数体展開されてしまいました。

2体のシエンと伏せ(リバース)カードで妨害したものの、サイバース族が得意とする、連続L(リンク)召喚の土台が整ってしまいました。このままでは不味い…。

手札に加わった『ウィザード@イグニスター』も未知のモンスターです。一体ここから何が…?

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